あらすじ
『人造恒星』〝Eternal The Sun〟──通称〝ETS〟
〝それ〟はかつて『太陽』と呼ばれ、天の川銀河の隅に奇跡的に人類をはじめとする生命を生み出した、極平凡な恒星であった。
〝太陽〟は愛され敬われる存在であったは
ずだが、太陽系のハビタブルゾーンが生物の生きにくい環境となっては敬うどころではない。それでも進歩し続ける科学力により人工的に惑星の大気を作り出し地表を穏やかに保つ事も可能になり、地球だけではなく人間には厳しかった環境の惑星や太陽系近郊の恒星系に移住できるようにもなった。
しかし、それも太陽のような恒星があってこそのもの。
太陽自体の寿命は数十億年先とはいえ超巨星へとなろうとする恒星に、小さな人類が科学で抵抗するには限界がある。このままでは、いつかは太陽に飲み込まれるように生物は消滅するだろう。「まだ数百年・数千年先」と見ぬふりをしていた太陽系の人類が、一人の科学者の言葉で『太陽系を永遠のもの』にしようと立ち上がった。遥かなる子孫のために、『太陽をコントロール』しようと。
そして、それから僅か半世紀後に太陽を人工的に作り替えた『人造恒星』〝Eternal The Sun〟が誕生した。〝ETS〟と呼称された『太陽であったもの』は太陽系生物が望む光と熱を与え、銀河の消滅するその時まで穏やかに輝き続けるはずであった。しかし〝ETS〟を手にすれば太陽系だけではなく銀河をも支配出来ると悪しき欲望に満ちた者たちが常に蠢く。それらの害をなすものから太陽系を守護するために、太陽系の政府的組織〝L/s機関〟が太陽系近郊宙域統括軍から独立する形で新たに太陽系近衛艦隊を設立した。
太陽系近衛艦隊設立から5年目に当たる晶暦1124年──近衛艦隊始まって以来の大規模戦争が起ころうとしていた。太陽系外から迫り来る外敵を迎え撃つために、ひとりの人物が近衛艦隊に現れた。
※不定期更新※ 更新したときはTwitter(@foo_cha)にて呟きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 09:03:54
385971文字
会話率:42%
握った操縦桿が震えるのは機体が軋んでいるからだ。彼はそう思おうとした。
この足の震えも恐れているからではない。そうだ、自分は何も恐れてはいない。祖国のためならば命など惜しくはない。そう思い、志願したのだ。特攻隊員に。
……そうせざるを
得なかった。そんな空気、いやそんなことはない。自らの意志で、国の未来、子孫のために憎きあの侵略者の船に向かって――
『聴こえますか? もしもし、聴こえますか』
「え?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 12:00:00
1361文字
会話率:50%
勇者パーティーが魔王を退治した後、勇者と聖女は王家として国を治め、戦士と魔法使いは辺境伯として国を守った。その約定を、新たな王が破ったとき、真実が現れる。
最終更新:2022-07-22 16:56:19
6274文字
会話率:30%
市のお祭りで行われる大名行列という名の仮装パレード。その主役である殿様と姫役を高校生で幼馴染である馬場信(ばば しん)と武田琴(たけだ こと)が務める事になる。二人は有名な戦国武将の子孫で幼馴染。特に琴は武田信玄の子孫のため「お屋形様」と
陰で呼ばれている。
大名行列の準備のために琴の家にある古い納屋で昔の服を探すのだが、いきなり納屋の扉が閉まって閉じ込められるというコテコテなイベントが発生する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 21:06:49
10256文字
会話率:50%
東京近郊に住まいする鈴木家はごく一般的な庶民。
だが実は、凄い守護霊と多くのご先祖に守られるご先祖もちの一家だった。
そんな鈴木家の一人娘美優紀は、入院した担任の代理として来た教師に不思議な懐かしさを覚え……。
鈴木家ご先祖の亥之吉の
視点で始まる、非力なヒーローであるご先祖たちがかわいい子孫のために命(?)をかけて過去に引きずられる美優紀たちを守ろうとする、そんな話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-19 20:00:00
11448文字
会話率:22%
本作は「イラクサのブーケ」 の続編ですが、どこからお読みいただいてもOKなお気楽エッセイです。ただし、人間の悪意がテーマなので全編通して内容が腹黒です。私自身は人間性善説を唱えております。
実妹Zと母方叔母、つまり母の実妹J、その妹Fは固定
代名詞(アルファベット)を使用しています。
(令和二年三月二十六日追記・実母の姉妹ですが長女が母、次女が勤務先の農協で横領をしていた叔母J,三女がFでJの横領と実印の不正使用を私に示唆しました。私はいつ死ぬかわからぬので私の子孫のためにこのエッセイで事のあらましを順に書き残しておきます。いよいよになったら時効で罪に問えないながらJの不正の事実を動画で公表します。なお弁護士、不動産業者、警察、税務署には連絡済みです。時効ですが一応関係機関にはJA以外、話を聞いていただき資料も見ていただいています。JAは叔母Jの言いなり機関でした。申立人の私に対する対応は金融ADRの小説のネタに使いました。土地に関与した共犯の司法書士は年寄りになって引退したからもう何もわからんと逃げました。Jと前の前の故組合長とJA御用達の司法書士は全員地獄に落ちると思っています。詳細はゆるゆるなエンタメ小説にしてしまいましたが、拙作の「来し方行く末」 をご覧ください)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-16 17:03:23
179215文字
会話率:13%
2年半ほど前に地中海東部クレタ島のミノア文明の遺跡から発見された古代文字「線文字 A」に関し、日本語が書いてあるのでは、との問題意識で研究を始めました。迂遠な話ですが今では確信に至り、遠い先祖の供養を兼ねて作業を続けています。この上なく達成
感を伴い、精神衛生に有益なので巣ごもり時代の切り札です。
英国のアーサー・エヴァンズ卿がクレタ島でクノッソス宮殿の発掘に携わったのは20世紀初頭で、日露戦争(1904~1905年)の真っ最中。日本人の集合的無意識は、古代のメモリーを何処かに携えている筈です。日英同盟もあり、英国関係者がミノア人の遺跡を発掘した事は、当時の国民的な士気高揚に貢献し、その帰結がポーツマス条約であり「一等国」日本の誕生だったかも知れません。
研究の進展は速く、まるでコロナ危機に直面する子孫のために遠い先祖の霊が蘇り、日本語のルーツを指南してくれているかの様。日本の立ち位置が、アジア太平洋と「西側」と両方にある理由も良く分かります。
ついては応援どうぞ宜しくお願い致します。(お蔭様で去年は台風が上陸しませんでした)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-24 10:48:53
6135文字
会話率:0%