「ふんっ! あんたみたいなザコが決勝に残るなんてね!!」
相手チームのキャプテンがこちらを睨みつける。
彼女こそ、春の大会を制した『スターライト学園』のキャプテンであるハルカだ。
「今日こそはお前を倒す。信頼できる仲間たちと共にな」
俺はそう言って、スコアボードに表示された名前を見た。
そこにはこう書かれている。
先攻・桃色青春高校
1番左・セツナ
2番二・マ キ
3番投・龍之介
4番一・ミ オ
5番三・チハル
6番右・サ ユ
7番遊・アイリ
8番捕・ユ イ
9番中・ノゾミ
俺以外は全員が女性だ。
ここ数十年で、スポーツ医学も随分と発達した。
男女の差は小さい。
何より、俺たち野球にかける想いは誰にも負けないはずだ!!
「ふーん……、面白いじゃん」
俺の言葉を聞いたハルカは不敵な笑みを浮かべる。
確かに、彼女は強い。
だが、だからといって諦めるほど、俺たちの高校野球生活は甘くはない。
「いくぞ! みんな!!」
「「「おぉ~!」」」
こうして、桃色青春高校の最後の試合が始まった。
思い返してみると、このチームに入ってからいろんなことがあった。
まず――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 10:10:00
203188文字
会話率:35%
世界初の原子爆弾が投下された都市、広島。戦後間もなく、一度は灰となった広島から世界で最も過酷なレースと言われるマン島TT、そして世界最高峰の二輪レース、WMGPに挑まんとした者たちがいた。
当時広島は復興も全国に比べ遅れがちで、日本で最
も生活の苦しい土地だと言われていた中、無謀だと誰もが思った。その無謀な挑戦を決意したのは広島に本社を置く重工業メーカー、SSDこと宍戸重工。
しかし、戦争の傷は戦後のレース界にも大きな影響を及ぼし、多くのレーサーが出征し還らぬ人となった中、女子選手によるレースが盛んになる。日本も例外ではなく、SSDもまた、数少ない男子選手を他のメーカーに取られてしまった中で、女子を中心に募った。
集ったのは、7人の少女。
これは、一度は灰になった広島から、不死鳥の如く世界へと挑んだ者たちの、青春群像劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 17:25:01
360212文字
会話率:19%
主人公はとある女子選手に恋心を抱く。しかし、その美しさに魅了されつつも、彼女が他人に見せ物のようになっていることに不満を感じる。
主人公は強い独占欲に駆られ、彼女に近づくことを決意するが、その先に待つのは破滅的な結末…
最終更新:2024-09-20 00:46:40
1411文字
会話率:5%
華やかな歓声に包まれる甲子園球場。
夏の甲子園、春のセンバツ。
年に2度開催される煌びやかな高校硬式野球の熱戦が世間を賑わす一方、女子選手は公式戦への出場できず、舞台へ上がる挑戦権すら与えられていない。
楓山珠音(かえでやまたまね)は兄の影
響もあり、小学生の頃から野球に親しんでいた。
中学3年生で迎える夏の大会。
珠音の野球は、間も無く終わろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 11:03:36
282981文字
会話率:43%
愛媛県にある今治中央高校。
この学校は、過去に特待生制度の導入・優秀な指導者の誘致・練習環境の整備など、あらゆる手を尽くしたものの一度も甲子園優勝を果たしたことがなかった。
金ですべてを手に入れて来た理事長にとって、甲子園優勝はどうしても手
に入れたい称号。
そのため、野球の常識を覆すような異次元の思考を持つ人物を指導者に迎え入れ必要があると考えた。
そこで白羽の矢が立ったのは、自殺スポットでも名高い愛比売(えひめ)山(通称天獄山)に住んでいると噂されている洩矢(もりや)アスラだった。
だがこのアスラは14歳の少年で、しかも弱肉強食の異世界に住んでいたかなりの戦闘狂だった。
人と観点がズレ過ぎているアスラが、独自で考えた想像を絶するような練習方法で9人の野球少女を鍛え上げていく中、少女たちに関わる自殺志願者や変質者、異常者による問題を解決しながら前代未聞の女子選手のみでの甲子園優勝を目指していく物語。
※このお話は、シナリオ形式です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-09 14:31:12
242079文字
会話率:64%
高校時代に酷使で肘を壊し野球生命を絶たれた雪平冬馬は、大学卒業後ブラック企業に就職して夢のない生活を送っていた。そんなある日、中学の同窓会で初恋相手の星宮希空の死を知り絶望。人生に対して投げやりな気持ちになっていたところ、通り魔らしき男に襲
われていた女性を見つけ、身を挺して彼女を助けた結果殺害される。
ところが、目を覚ますと冬馬は中学3年生にタイムリープしていた。タイムリープ後の世界では、当然星宮希空が生きている。希空の死の大元に、彼女の父が経営する学校法人・星蘭学園の経営難があると知った冬馬は、その経営難を救うべく星蘭野球部を創設し、自分が甲子園優勝に導くと決意する。
これは初恋の少女のため甲子園を目指す少年と、彼を取り巻く青春の物語。
※この物語はフィクションです。女子選手が高校野球の公式戦に出場できる等、現実にはない要素があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 16:03:21
32303文字
会話率:50%
二十一世紀中ごろ、少子化のあおりを受け野球の競技人口は減少の一途を辿っていた。プロ野球人気は維持されているものの、土台となるアマチュア野球の人口が減る状況に関係者はいずれ日本球界の屋台骨が揺らぎかねないと危惧した。
苦肉の策として、ア
マチュア野球の公式戦に女子の参加を認めた。
つまり、男子野球に女子選手が参加できるようになったのだ。
この決断には、活躍の場が少なかった女子選手たちに脚光が浴びることになると球界やファンに好意的に受け入れられた。すぐに男女の差を無くすためのルール作りや道具開発に着手し、女子選手の受け入れ態勢を整えた。
だが、女子選手が活躍したケースはほとんどなかった。いくら環境を整えても男子選手との差を埋めることはできなかったのである。せいぜい話題作りの一環として女子選手を出場させるのが関の山だった。
時は流れ二十一世紀末、都立常盤台高校硬式野球部の捕手副島和人は顧問の頼みで草野球の試合に出ることになった。
そこで会ったのはユニフォーム姿の同級生、鏑矢紗智だった。
女子が男子を相手にするのは無謀だと思っていた和人だが、紗智は男の打者相手にふてぶてしいまでの立ち振る舞いを見せ、次々とアウトを奪っていく。
女子選手の認識を改めた和人は紗智に野球部へ入部するよう頼みこんだ。
それをきっかけに、常盤台高校の快進撃が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 18:32:31
86073文字
会話率:39%
高校野球連盟が女子選手の甲子園出場を認めて早数年。未だ甲子園の土を踏んだ女子選手は現れない。
それもそうだ、男と女では身体能力に違いがあり過ぎるのだ。結局野球は男のスポーツなのだと、多くの人はそう言う。
そんな世間の風潮から女子選手
への差別意識は徐々に強くなり、彼女らの大半も事実としてそれを受け入れていた。
しかしそんな風潮を嘲笑うかのように、かつて偉才と呼ばれた少女は高校野球界に旋風を巻き起こす。
※Twitter始めました→@one_reon折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 12:34:14
181667文字
会話率:63%
【女子プロ野球選手、誕生。IFを描いた本格(?)野球小説!】
日本プロ野球に、女子選手の登録が認められた。
そして、いつしかプロ野球チームに女子選手が所属するのが当たり前となった時代。
彼女達の実際は、人気集めのアイドル、マスコット的な
役割のみを求められるのが現状だった。
そんな中、超弱小球団・湘南ドルフィンズの新監督に就任したリッキー・ホワイトランが、ドラフト会議で女子選手に異例の上位指名を行う。
彼女の名は「立花楓・22歳」。
これは、プロ野球選手のアイデンティティを変えた、一人の女子の記録である。
※本作品は他サイトとマルチ投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-04 02:35:33
333254文字
会話率:22%
高校野球への女子選手の参加が認められた世界。
春の選抜甲子園出場まであと一歩というところで惜しくも切符を逃した琴似潤一は、夏の甲子園予選に向け厳しい練習に励んでいた。
ある日、潤一は同じマンションに住む孤独な女子高生、白石夢実とともに
、交通事故に巻き込まれてしまう。とっさに彼女を守ろうとして怪我を負った潤一が病院で目覚めた時、彼は自分の身体に起きた異変に気づいた。自分の身体が夢実と入れ替わっていたのだ。
小さくて、細くて、華奢な夢実の身体にとまどいながらも、それでも野球をあきらめられない潤一は、秘密特訓を重ねピッチャーとして再起を図る。小さくても繊細な身体を活かした魔球をひっさげ、ふたたびおとずれた甲子園出場のチャンス。しかし予選決勝戦で彼女の目の前に立ちはだかったのは……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-24 22:11:32
226267文字
会話率:37%
女子野球が流行し始め、女子野球ブームに火がつくきっかけになった女子選手の話。
野球を誰よりも愛し、誰よりも努力し、誰よりも才能がある主人公の東奈光ひがしなひかり。
彼女は女子野球という舞台ではなく、公式戦に出られないのを分かっていなが
らも、甲子園常連校の男子野球部の中で1人の選手として野球を楽しんでプレーしていた。
光が高校3年の春。
野球強豪校として今流行りの女子野球部を設立することになり、新1年生達が入学してきて女子野球部としてスタートを切った。
光は女子野球に一切興味がなく、いつものように男子に負けないプレーで野球に没頭していた。
光という名の如く光のように現れて、全ての女子選手達の光になった夏。
※元天才選手の俺が同級生の野球部のコーチに!の主人公の姉のお話になります。
https://ncode.syosetu.com/n2753gk/
こちらの小説も連載中ですのでよろしくお願いいたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-18 17:08:43
114676文字
会話率:24%
中学生の時、女子選手ながら最優秀選手に輝いた天才投手が高校に進学して周りの男子の体つきや成長具合に自分の限界を感じ、野球から逃げるように日々を送っていた。日課のキャッチボールも祖父が亡くなったことで完全に野球と疎遠になってしまう。そんなと
きこの春入学した光栄大学の野球グラウンドから普段聞こえてこない女の子の声が聞こえてくる。その声に手招きをされ顔を出したグラウンドで天真爛漫のあんこ(安城こなつ)に見つかってしまい……
女子野球大学リーグで全国大会を目指しながら、チームメイトとともに成長していく一人の女の子の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-26 00:17:46
125481文字
会話率:46%
【毎日更新中】
サッカー全振りの人生を過ごしてきた高校一年生の啓太《けいた》は、天才と形容されて華々しく海外留学を果たしたものの、ハードモード環境に疲れてしまい帰国。最長で一年間の休養を命じられる。
そんな中で女子中学生チームの&quo
t;コーチ"を引き受け、二人の天才選手と出会い、女子選手に魅せられてコーチの沼へハマっていった。
※サッカーものというほどでもなく、サッカーに詳しくなくても読みやすいように心掛けています。基本路線は『女の子達と主人公の青春物語』です。重複投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 17:00:00
341798文字
会話率:34%
西野なぎさは、兵庫県の名門シニアで男子を差し置いてエースナンバーを着ける女子中学生。
そんななぎさの夢は、『甲子園のマウンドで投げる!』と『女性初のNPB選手になる!』。
しかし、なぎさが目指す高校野球・日本高野連の規定には『公式戦出場
は男子に限る』という、なぎさにとっては自力では超えることができない壁がある。
自分が高校生のうちに、女子選手が高校野球で公式戦出場ができると信じ、奮闘するなぎさ。
なぎさの飛び抜けた才能を誰よりも知っている、幼なじみでバッテリーを組む古賀克樹を始めとするチームメイト。なぎさと同様『甲子園出場とプロ野球選手』を目指し、大阪府の名門シニアで男子を差し置いて二塁手のレギュラーを務める松村楓と楓の幼なじみで遊撃手を務める永尾壮馬。そして、なぎさと楓の才能を認め、公式戦出場、そして甲子園出場を果たすために協力する高校野球指導者とチームメイト。
果たしてなぎさは『甲子園のマウンドで投げ、女性初のプロ野球選手になる』という自らの夢を達成できるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-14 16:00:00
14536文字
会話率:56%
野球小説で、俺と彼女との出会ってからの1年間の成長を書いた物語です。
この俺、中島友希は「調布フロンティアズ」所属のプロ野球選手となった。しかし天才打者と自分の中で思い、1番に必要とされると確信していた考えとは裏腹に、3番目に必要だとさ
れたため、1番目と2番目に必要とされた2人に嫉妬していた。そんな時に行われた選手寮の部屋割りで、1番目に必要とされたユキ・ジークラーと、2番目に必要とされた松井千尋に出会う。
2人は女子選手で、身体能力の高さに驚くが、ホームランを打つパワーや、肩の力では俺の方が能力が上だったので、俺の方がすごい選手だと思っていた。その結果チーム同士でやる紅白戦や他チームとの練習試合で結果が出なくなり、自信を無くしてふてくされるようになる。
しかしそんな彼女たちも天才肌というわけではなく、努力をしていることを知り、自分の姿勢を改める。そしてそれなりの成績を残すことに成功する。
だが、今度はユキに災難が降りかかり、彼女は入院することになる。彼女は消極的な姿勢を批判されて、チームでも居場所を失いかけていた。俺としてはそんな彼女に野球の姿勢を正してもらった身。その恩を返すため、彼女を助けに向かう。果たして彼女を無事に救うことは出来るのだろうか?
傲慢で自分のことを天才だと思っている俺は、謙虚で誠実な彼女に、自信がなく常に消極的な行動に走ってしまう彼女は、強気で積極的な俺に、それぞれの生き方を学びながら知ることで、人としてお互いに成長していくストーリーです。そしてそこから将来的な2人の恋愛ストーリーへと発展して行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-02 19:15:00
108168文字
会話率:36%
女子選手の公式戦出場が認められて間もない春の事である。
21世紀枠によって甲子園に出場することとなった、弱小・島根県立蛍が丘高等学校。全国の壁は非常に厚く、甲子園大会史上初の試合放棄。
夢の舞台があっという間に悪夢の舞台へと化した。
そうし
た悪夢を振り払うべく、守備の天才・新田春馬、女子スラッガー・近江美優たちによる、悪夢の舞台『甲子園』への再挑戦が始まる。
なおこの作品は、電撃大賞およびGA大賞投稿作(いずれも1次落選)です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 12:00:00
800120文字
会話率:59%
――乗っ取った相手はプロサッカーチームの新米監督!?
かつて、世界の七割を支配していた魔王軍の情勢は、魔王の代替わりを迎えると共に悪化の一途を辿っていた。何人かの幹部は殺され。領土は王国軍に奪われつつある。
そんな状況を危惧した参謀
のルーク・バルザッリは、一向に軍略を任せない魔王ロザリスを諫めるべく、魔王城の最深部に位置する魔王の部屋を訪れるも、激怒した魔王の魔法を受けて倒れてしまう。
このままでは、魔王軍は破滅する……。
そんな時、寝床に伏すルークの元に腐れ縁の魔女が現れ、この世界は作り物であり、運命の因果は既に決まっており、最終的に魔王軍は滅びる運命にあるのだ告げる。
そこで魔女が提案したのは、この世界を作っている世界へと移行する事。
魔王ロザリスに憤りを覚えていたルークは、迷う事無くその提案を受け入れた。
移行した先でルークを待っていたのは超人的な身体能力を持つ女子選手を擁するプロサッカークラブの監督役。どうやらルークの身体は元々監督になる予定である新米監督のものだったらしい。
――ようやく俺の手腕を発揮する事が出来る。
戦場とフィールド形は違えど、以前発揮する事の出来なかった戦術眼を活かすべく、美少女選手たちに振り回されながらも、ルークはサッカーの世界へと身を投じていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-14 12:15:13
24665文字
会話率:44%
この物語はマンガ原作です。
2019年、ラグビーワールドカップが日本で開催される。そのため主催国としてラグビー選手育成強化が目標として掲げられている。1980年代のラグビーブーム効果で男子ラグビーは部活動の裾野が広がっている。しかし、女子
選手はまだまだ少なく、女子ラグビーが存在すること自体が知られていない。さらに2011年のサッカー・なでしこジャパンの活躍により、スポーツを好む女子生徒はサッカー選手を目指すことが多い。
この物語は、他のスポーツからラグビーに転身した女子学生の挑戦を伝える。
初心者として、ラグビーのルールとチームスポーツの魅力から解説する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-29 10:48:42
10825文字
会話率:52%
甲子園で野球がしたかった。
そのために、私達は大きな壁を壊そうとした────
少年だけでなく少女達を、甲子園に選手として連れていこうとした教師。
風祭学園の三度の飯より野球が大好きな少女達と、三度の飯より野球が大好きな少年達。
波乱に満ちた活動の先に、一騎たちは甲子園出場を勝ち取れるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-10 05:18:41
89168文字
会話率:50%