ネタバレ注意:
七人の守護者が精霊神に召喚された乙女を守りながら救世の使命を果たそうとする話です。
守護者や兵士たちに守られながら救世の儀式に必要な品物を揃えていく乙女。何故か時々自分の言動を脳内で決める際に決められた選択肢が思い浮かぶ時が
ありましたが、どうしてもどの選択肢も腑に落ちず、必死で振り払って自分で最も納得のいく言葉あるいは行動を選び取っていきます。そうした時、必ず守護者や案内人は一瞬だけぽかんとするのでした。
これまでは乙女次第で愛を交わす守護者が七人のうちから一人現れたそうですが、あまりに愛情が盛り上がりすぎると使命そっちのけで駆け落ちしてしまい、そうすると別の乙女を召喚して最初から救世のやり直しになります。
実はこれまでは必ず駆け落ちルートに入ってしまっており、世界は一度も救われぬまま今に至っています。
何故駆け落ちしてしまうのかと言うと、二つ理由があります。
一、救世の儀式の締めくくりに精霊神へ操を捧げるよう求められるため
一、駆け落ちと言っても守護者の領地に住むだけであり領地の安全は乙女の加護により確保されてきたため
操というのは、これまでは『処女』と解釈されるのが一般的でした。
しかし今回召喚された乙女は齢二十八にしてまだキスもしていなかったため、それを捧げて難を逃れました。儀式を成功させ無事に世界を救った乙女は守護者の誰とも恋に落ちなかったため、一人で元の世界に帰るのかと思われましたが、この世界でずっと彼女を世話してきた案内役と結ばれ、この世界に止まることを選びます。
用意された道になど興味はない。
自分の道は自分で選び取る。
それを叶える強い意志で、乙女は守護者たちとともに、見事に自分だけのエンディングへとたどり着いたのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:24:33
7428文字
会話率:34%
異世界転生――その言葉に胸を高鳴らせ、俺は思わず頷いてしまった。
女神の誘いに、疑いもせず、夢の続きを願うように。
けれど転生した先で、俺はバハムートだった。
神話に語られる最強種。空の王。破壊と終焉の象徴。
それほどの力を授か
っても、女神の使命はただ一つだった。
「世界を監視していてね」
……何かがあるはずだと身構えた。
だが、世界は――穏やかすぎるほどに平和だった。
戦争も争いもなく、誰もが笑い、祈り、願いを育てる。
俺が動けば、世界はさらに豊かになり、混乱の芽すら摘まれていく。
気づけば、数千年。
俺は問い続けていた。
俺は、ここにいていいのか?
俺に――意味はあるのか?
そして、女神は告げた。
『ごめん、なくなっちゃった』
……そうか。
なら、もういいだろう。
監視者も守護者もやめてやる。
こんな退屈な楽園には、もう用はない。
これからは、俺のために生きよう。
自由に。気ままに。
未知を求めて、別の世界へと旅立つ。
その一歩が――
全宇宙の均衡を崩すことになろうとは、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:00:00
670223文字
会話率:40%
精霊力によって自然に満ちた世界には過去、人類と精霊は密接な関係で誰もが精霊力を宿し共存していた。
だが現在は精霊を見た者がいなく、精霊力を宿す人類すら減少傾向にあり、精霊と同じく自然を操る精霊術を扱う精霊術士は希少とされていた。
その
一人、ロロベリア=リーズベルトは八歳の頃、同じ孤児として教会で暮らしていた同い年の少年がいた。
お互いにシロ、クロと呼び合う二人はある約束を交わすも一年後、クロに引き取り手が現れたことで離ればなれになる。
六年後、一五歳となったロロベリアは世界三大国の一つ、ファンデル王国でも選りすぐりの若者が集まるマイレーヌ学院に入学。わずか三ヶ月で学院実力者一〇名の一人、序列一〇位との序列戦に挑み打ち倒した才女とまで成長していた。
そんなロロベリアの前に学院の役員としてやってきた、クロの面影や特徴だけでなく同じ名前をした少年。
突然の再会に驚きながらも喜ぶロロベリアに対し少年――アヤト=カルヴァシアは誰だと否定。
アヤトとの出会いからロロベリアのクロと交わした約束を果たす、世界を守る英雄の道が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:10:00
2736703文字
会話率:44%
貴族の名誉が全てを支配する世界で、鋭い頭脳を持つ平凡な少女、ベアトリスは、血筋と権力が支配する社会の中で静かに自分の居場所を築いている。
その穏やかな表情の裏には、彼女自身も知らない秘密が渦巻いていた――地下組織の陰謀、反王政の台頭、そして
謎めいた「王家の守護者」たちの存在。
友情、対立、そして次第に増していく責任――そうした試練の中をベアトリスが進む一方で、忠実な従者であるエドワードとアンは、彼女の知らぬ間に迫り来る脅威から守るため、影に潜んでいる。
しかし、政治が戦争のように繰り広げられ、召使いですら計り知れない力を秘めたこの社会では、彼女の選択一つ一つが混乱と秩序の均衡を揺るがす可能性がある。
『ご主人様には絶対に言わないで』は、忠誠心、陰謀、そして静かな反抗の物語。
迷路のような社会の中を進むたび、秘密が明らかになり、同盟が試され、義務と野心の境界線が曖昧になる。
果たしてベアトリスは、自分には見えない影を乗り越えることができるのか?それとも、影に呑み込まれてしまうのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 10:00:58
369197文字
会話率:31%
この世界では、竜人や獣人、エルフやドワーフなどの亜人族と人族が共存して暮らしているの。私が住んでるぜシール王国もそう。
といっても、同じ町や王都に住んでいるだけで、居住区は別々。それは、人族と亜人族を護るために必要なことなの。
亜人族
には番が存在するからね。
昔は、平気で人族を拉致して番にしていたって話よ。怖いよね。今は、そんなことしたら法律で罰せられるから安心だけど。
でも、年に一度、合法的に拉致できる日があるの。
それが、愛の女神レシーナ様の生誕の日――
亜人族と人族の居住区の境にある中央区で行われる、神聖な儀式。
番を求める亜人族と年頃の人族が集まるの。結構な人数だよ。簡単に言えば、集団お見合いかな。選ばれれば、一生、優雅な暮らしがおくれるからね、皆気合い入りまくってる。私は興味ないけど。
この日ばかりは、食堂はお休み。これ幸いと店を大掃除していたら、ドアをノックする音が。激しくなく、普通だったから、ついドアを開けてしまった、おマヌケな私。
するとそこには、亜人族の男が片膝を付いて、私に女神が愛する白百合の花を捧げていた。
「やっと出会えた……私の運命の番。さぁ、私たちの屋敷に一緒に帰ろう」
たった六歳の少女に求婚してきたのは、狼獣人の白銀の守護者様。
その日から、選択を間違えれば即監禁というデスゲームが始まった。
なんとしても、絶対、回避するわよ!! だって、私には夢があるんだから!!
〈この作品はアルファポリスにも掲載しています〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 09:04:26
158559文字
会話率:33%
桜の王国は、生命が共存する穏やかな地でした。しかし、突如異変が。王国民が原因不明の倦怠感に襲われ、プリンセス・ハルカの**「魂の木霊」は沈黙。守護神の桜も生気を失い、王国全体に重い静寂が広がります。それは、生命の根源的な「繋がり」**が断た
れたことを示唆していました。
植物は活力を失い、動物は混乱。民の感情も希薄になる中、研究者リンは地脈の乱れが植物間のコミュニケーション経路を寸断していると突き止めます。騎士アヤトは物理的対応の限界を痛感し、ハルカは、これまでの全てが**「生命のネットワーク」そのものの危機**に繋がっていると悟ります。
この危機を救うため、ハルカたちは守護神の記憶が示す**「生命の二面性を司る古の聖域」へと旅立ちます。そこには、全ての生命を束ねる真の聖なる木、「世界の樹」の残骸が、今にも消え入りそうな「命の糸」**を世界中に伸ばしていました。
聖域の奥深くで彼らが対峙したのは、かつて世界の繋がりを断ち切ったとされる**「虚無の存在」**。その存在は、繋がりを絶つことで自らを強化し、全てを無に帰そうとする生命の循環の否定者でした。リンは「生命の再構築の術」を生み出そうと奮闘し、アヤトは「共生の盾」で虚無の波動から二人を守り抜きます。虚無の存在の奥底には、深い孤独の残滓が感じられました。
そして、ハルカは「世界の樹」の「命の糸」に触れ、全ての生命の「木霊」を呼び起こし、**「結びの歌」**を歌い始めます。その歌声は光の波紋となって世界に響き渡り、リンの術と融合し「命の糸」を再構築。アヤトの一撃が「虚無の存在」の「断絶の核」を打ち砕き、その存在は安堵の光となって消滅します。
世界の「命の糸」が繋がった瞬間、ハルカの心に生命からの温かい**「共感」の波が押し寄せ、王国は真の平和と繁栄を取り戻します。桜は鮮やかに輝き、人々は互いの「共感」を再確認します。ハルカは、全ての摂理が「繋がり」という究極の摂理によって成り立っていたことを理解し、「世界の守護者」**としての使命を自覚。リンは研究を深め、アヤトはハルカを支え続けます。
彼らの物語は、単なる世界の危機を救う英雄譚ではありません。生命が互いに共感し、繋がり、そして調和することで、どんな困難も乗り越えられるという、壮大な**「絆の巡礼」**として、永遠に語り継がれていくでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:28:14
5021文字
会話率:7%
精霊と人間の混血、この世界では、それは穢れとして扱われてしまう。
そんな精霊と人間の間に生まれた守護者、アリナは、十七歳のある日、母に守護者に選定された事を告げられる。
母は消えてしまった、そして現れた、竜神王ディン。
魔王に対する
カウンターである勇者として、そして、魔物に対するカウンターである、守護者として。
忌み嫌われている存在だと知っていた、しかし、世界を守りたいと願った。
アリナは願う、それは世界の平和ではない、世界を愛するという事。
どれだけ忌み嫌われようと、穢れと言われようと、世界を愛する、それを母から教わった、そうアリナは笑って見せた。
この作品は、聖獣達の鎮魂歌~Requiem~(https://ncode.syosetu.com/n3704gq/)の外伝作品となっております。
そちらを合わせて読んでいただけたら、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:27:57
272369文字
会話率:45%
世界各地に点在する冒険者ギルドは、魔窟探索から薬草採取、商人護衛や魔物討伐まで、様々な依頼を冒険者に斡旋する重要な組織として機能していた。
そんなギルドに所属する冒険者達が偶然パーティーとなり、その中の一人の要望で魔窟探索へ向かうこと
となる。
探索中に、守護者との戦闘になるがコレを撃退し、奇妙な石を発見する。
パーティーの一人に依れば、その石は女神の力を宿したものだという。しかしどんな力を持っているかは解らず。探索を終えた彼女らはギルドに戻り、見つけた石の鑑定を依頼するが、そこでは「ただの風化した石」という結果しか得られなかった。
より詳しい調査のため、一行は石を王都の研究機関へと持ち込むことになる。そこで驚くべき事実が判明する。
——この石は神話時代の聖遺物であることが判明、女神が世界を創造し現在までの成り立ちが宿っていた--
石に刻まれた模様は古の文字で、その形状から、これは一部であり同じ様な欠片が存在する可能性が示唆される。
この発見に興味を抱いた研究者と共に、その冒険者パーティーは残りの欠片を集める為各地を周る事となる。この石が本来の形を取り戻し、完成した時、彼らは何を知り何を思うのか…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:00:00
57294文字
会話率:56%
修学旅行中に勇者召喚に巻き込まれた雅。
神様の温情でゲームのアバターで、転生したのはいいけど。
使命は特になく、自分らしく生きていけばそれでよし。
だけど、異世界には彼女を待ち望むゲーム内での守護者がいて、再会しても巻き込まれ確実な案件が待
っていた。
さあ、彼女のスローライフはいつ始まるのだろうか。
ヒーローが暫くお休みしています。
最初はファンタジー色強めになります。
タグは追加していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:00:00
1363585文字
会話率:23%
幼なじみに求婚された。夢を追い、冒険者になるために家出を決行した少女クラレンス。
彼女の前に、伝説として語り継がれてきた一族の秘宝、神の武具が、400年ぶりにその姿を現した。
たが、鎧の様子が、どうもおかしい。
マゼレット大陸の中
央を南北に渡って繰り広げられている〈混沌の地〉。地形と植生がランダムに変わり、危険な魔獣が絶えず湧き出る危険極まる地であり、古代の魔法帝国の秘密を孕んでいる土地。〈混沌の地〉にて、クラランスと仲間の冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 11:15:47
139777文字
会話率:33%
乙女ゲーム世界に転生した元OLリリアは、波風立てずに暮らすため、ギルドの受付嬢として地味な生活を選んだ。だが、彼女は人見知り×コミュ障×過剰チートの三重苦持ち。
依頼者の顔すらまともに見られず、対応はすべて「ジェスチャー&メモ」。ところが
、元ゲーム廃人としての膨大な知識と、偶然取得した**「視線でスキル自動発動」**というヤバすぎるチートにより――
「(あ…あの人、怪しいモンスターに呪われてる…)」
\ シュウウウン!!! /
→ モンスター瞬殺。
→ 周囲「また受付嬢さまが見抜いた!」
→ リリア「(やっちゃった…また怖がられる…)」
ギルドでは彼女の無言の視線ひとつが命を救うと信じられ、ついた異名は――
『沈黙の守護者(サイレント・ウォッチャー)』。
これは、最強なのに目立ちたくないコミュ障受付嬢が、周囲の過剰な勘違いの中で英雄として祭り上げられていく、痛快無自覚チートコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 08:46:29
10819文字
会話率:33%
あなたが毎日通り過ぎる、ありふれた街角。その風景の裏側に、どれほどの物語が眠っているか、想像したことはあるだろうか。
日向夏帆は、都会の喧騒の中で、自分の存在が消えてしまいそうだと感じていた。そんな彼女が迷い込んだのは、時間の流れから取り
残された、都市の片隅。そこで彼女は、「都市垂直探検部」という奇妙なサークルと出会う。
彼女たちの活動は、スポーツではない。それは、対話だ。
古びた建物の壁に刻まれた時間の痕跡を、指先で読み解く。忘れられた場所を吹き抜ける風の声を、聴く。錆の手触り、塵の中の光、そして仲間と命を繋ぐロープが「カチッ」と鳴る、世界で一番安心できる音――。
部長で、絶対的な守護者である月城静流。太陽のような笑顔で皆を照らす星野光莉。知性で探検の道を拓く天音空。そして、一歩を踏み出したばかりの、日向夏帆。
彼女たちは、地上からでは決して見ることのできない、街の本当の顔を探しに行く。それは、廃墟の奥に咲く壮麗な美しさであり、誰にも知られない場所に描かれた、孤独な魂の叫びだ。
あなたも、少しだけ角度を変えて、街の密やかな囁きに、耳を澄ませてみませんか?ページをめくれば、高所の澄んだ風が、きっとあなたの頬を撫でるはずだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 18:00:00
14381文字
会話率:14%
氷に閉ざされ、窮地にある冬の王国で、レティシア姫は民を飢えと破滅から救うため、政略結婚を強いられる。謎めいた腕利きの騎士アレフに護衛される旅の途中、彼女は予期せぬ危険の渦に巻き込まれていく。そこでは影の女王に仕える輝影者 (きえいしゃ)たち
が闇に潜み、伝説の「自然の守護者」として自身に眠る古の力が目覚め始める。
戦いと、家族を襲う衝撃的な裏切りが明らかになる中で禁じられた愛が芽生える一方、レティシアとアレフは宮殿の陰謀や王国全体を揺るがす策略を乗り越え、迫りくる闇に対する唯一の希望となりうる複雑な計画の裏にある真実を暴かなければならない。
民への義務と自らの心の望みの間で引き裂かれ、レティシアは、愛するすべてを犠牲にするかもしれない運命に立ち向かうため、新たに目覚めた力と予期せぬ協力者たちの中に強さを見出さなければならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 09:57:45
136415文字
会話率:34%
季節に関連したエネルギーを制御しなければならないことを想像したことがありますか? それとも王国を滅亡から救うために政略結婚をしますか? それとも、過去のことを何も思い出さずに新しい人生を始めますか?
自然の守護者たちは、各王国を破壊から
救うために、季節のエネルギーを制御しなければならないこのすべてを経験しなければなりません。 それらのそれぞれには、一年の季節の属性があります。
すべては、レティシア王女がオータム王国からプロポーズを伝える手紙を受け取ることから始まります。 ウィンター王国は人口を維持するために他の王国との同盟を必要とするため、彼女はそのような提案を受け入れることを余儀なくされました。 そして、非常に多くの政治的陰謀に直面して、ありそうな恋が生まれるかもしれないが、この結婚を阻止しようとレティシアの命を狙っている人物がいるから、無数の挫折が起こるかもしれない。
レティシアはこの愛を体験するために王国に敵対するのでしょうか? レティシアの命を狙うのは誰? 彼女はリズニー女王が最も恐れている古代の力と関係があるのでしょうか?
さらに、リズニー女王の懸念をさらに大きくするのは、この次元で最も強力な領域の一つである、常に中立の領域であった「秋の王国」が動き始めたことです。 リズニーの邪悪な計画を阻止するためにガーディアンズは何をするでしょうか?
この旅で、友情を築くことの価値と、守護者たちがリズニー女王にどのように立ち向かうのかを発見し、同時に彼らの力と自分自身について学びましょう。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 10:10:00
74376文字
会話率:30%
**「枯骨熱」ウイルスで人類滅亡から824年後。緑に侵食された地下実験室で、「バビロンプロジェクト」最後の二人の機械少女が目覚めた。**
**銀瞳の璇玑(せんき)は、人類の歴史と冷徹な論理を担う旧世界の守護者。金瞳の玉衡(ぎょくこう)は、
芸術と情熱を宿す新世界の探求者。**
失われた知識を背負い、直面したのは人類絶滅、生態系が暴走的に復活した星。摩天楼は巨樹に飲まれ、廃墟は蛍光苔に覆われる。玉衡の瞳に未知の生気が映る中、遠方の微弱信号が唯一の道標となる。
神の導きも生存者もなし。荒廃大陸を横断する旅へ:
**璇玑は計算で生存を図り、風化した遺構と汚染の森で文明のレクイエムを解析。**
**玉衡は好奇心で未知を照らし、踊りで獣と共鳴し、見聞を生態芸術へ昇華。**
錆びた都、鯨骨の塩湖、データの墓場を越え信号源へ近づく。待つのは残酷な皮肉と認識を覆す真実。
これは旧文明の終焉の碑、新紀元の産声。指令も意味も消え、互いの手だけが確かな座標。鋼が苔の温床となり、ビルが巨樹の礎となった星で、人類の全てを背負う二人は、足跡で生命の奇跡を測り、果てない旅路で創造主を超える存在意義を見出す——
**旅そのものが答えだった。**
**彼女らは新生地球に響く、孤独で永遠の残響である。**
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:56:07
5917文字
会話率:24%
【19話で完結/毎日朝8時と夕方6時に投稿します】没落した伯爵家の長女マリシア・カルデロンは、膨大な魔力を持ちながら「屑魔法石」しか作れないという致命的な欠陥を抱えていた。魔法学園へ進学する道を諦め、学園の研究者助手として働く日々。そんな彼
女の前に、ある日突然現れた美しい青年が放った衝撃の一言。
「俺の魔力を産んでくれ」
その言葉と共に彼女を連れ去ろうとしたその人物こそ、海の守護者を率いる第四王子ライル・ソルマリアだった。彼もまた、強大な魔法を操りながら魔力を効率よく使えないという弱点を持っていた。
最初は魔力を求められただけだと思っていたマリシア。しかし海の魔物と共に戦い、命を預け合う日々の中で、彼女の心は次第に揺れ動いていく──。
他サイト様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 12:00:00
93550文字
会話率:39%
現代社会の裏側に深く根を張る「不浄」、法の目が届かぬ不正や、倫理を逸脱した行い、権力と欲望が織りなす陰謀などを暴き、断罪を下す秘密組織【Crow's Veil】の壮絶な戦いを描いた物語です。
【Crow's Veil】は真実を覆い隠すヴェ
ールを剥がす闇夜の鴉から名付けさせていただきました。
この物語は、光と影が複雑に交錯する現代を舞台に、Crow's Veilのメンバーたちが各々の得意な能力と揺るぎない信念を胸に、悪と対峙していく姿を執筆していきます。
彼らは単なる暴力集団ではありません。
報酬や名誉を一切求めず、ただ「世界の不浄をなくしたい」という共通の理念に突き動かされ、裏社会の掟を逆手に取りながら、社会の歪みを正すために暗躍します。
各章ではスパイであり変身者【shadow(シャドウ)】電脳の魔術師【glitch(グリッチ)】、鉄壁の守護者【wall(ウォール)】、美貌をもつ銃撃者【siren(サイレン)】といった個性豊かなCrow's Veilのメンバーたち、それぞれの物語に焦点を当てていきます。
彼らがどのようにしてCrow's Veilの一員となったのか、組織の謎に包まれたボス【zero(ゼロ)】の真の目的とは何か、なども執筆していければいいなと思っています。
予測不能なスパイアクション、緻密に張り巡らされた謎解き、そして登場人物たちの内面が深く掘り下げられることで、彼らの「断罪」が持つ意味、そしてそれが本当に「正義」なのかという問いを突きつけられたらいいなと思っています。
Crow's Veilの手に下される裁きの果てに、この世界に真の「夜明け」は訪れるのか。
光が当たらぬ場所に潜む闇夜を切り裂く彼らの戦いを、最後まで見届けてくださると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 12:00:00
1490文字
会話率:14%
「魔力なしの出来損ない」――それが公爵令嬢リリアーナのすべてだった。
家族に虐げられ、婚約者の王子に蔑まれる彼女の唯一の心の支えは、愛猫の黒猫「ノワール」だけ。
だが、そのノワールも老衰で死に、彼女はすべてを失った。
さらに、偽りの罪
で断罪され、婚約破棄の末に待つのは処刑台。
人生詰んだと思ったその瞬間。
「迎えが遅くなってごめんね、僕のご主人様」
冷たい牢を溶かして現れたのは、死んだはずの愛猫が転生した、最強の闇魔法を操る絶世の美青年だった!?
「君を傷つけるすべてを、この闇で消し去ってあげるーーー」
元・愛猫(現・最強騎士)からの甘々で過保護な溺愛に戸惑いながら、自分を陥れた義妹に、理不尽の限りを尽くしたクズ王子に、最高に痛快なざまぁをお見舞いします!
猫の恩返しで始まる、どん底令嬢の逆転シンデレラストーリー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 21:30:00
66212文字
会話率:34%
若くして戦いに身を投じることになる二人の少女が運命に抗う
最終更新:2025-06-30 21:12:20
47113文字
会話率:70%
*カクヨム、アルファでも掲載中です
*こちらとアルファは全て挿絵付きなので絵が苦手な方はカクヨム推奨
世界は、白と黒に分たれている。
境界線で隔てられた"白の世界"と"黒の世界"。
白の世界に生
きる者達が抱えた負の感情は、黒の世界で新たに生を受ける。生まれた命はやがて"鏡像"と呼ばれた。
白の世界の者達は、ヒトの心の汚い部分から生まれた"偽物"の鏡像を忌み嫌う。
鏡像はそんな"本物"達と白の世界そのものを怨望し、羨望し、渇望し、鏡を通して白と黒の境界を超えてヒトを喰らう。
白の世界を守る種族・守護者として生を受けたシリスとヴェルの双子の姉弟は、見習いとしての最終任務を命じられた。
外の世界での簡単な視察任務。それを終えて、初めて見習いは正式に守護者を名乗ることができる。
任じられたのは平和な街。
鏡像はまだ少なく、ヒト同士の争いもない。未熟な見習いには格好の任地。
期限は3日。
快活だが、向こう見ずで体が先に動く姉。
横着だが、勘が良く機転の効く弟。
お互いを補い合うことは誰よりも自信がある。
だからきっと、今回の任務も大きなトラブルもなく終わりを迎える
はず、だった───。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 19:37:33
420440文字
会話率:41%
異形の軍団に王都が陥落し、王国が魔力を吸い上げる砂漠と化して百年──。
時を越え、失われた女神の加護を持つ一人の少女が現れる。
異形の神に従う軍勢に抗う人々にとって、果たして彼女は希望になり得るのか。
戦場に響くは戦いの歌。
剣を取る少女に、人々は付き従う。
砂漠を舞台にした戦記ファンタジー、いま開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 10:00:00
94106文字
会話率:23%