十年前に死んだはずの安住萌が生き返った。
安住萌に関する記憶の全てを封印していた大学生・富永直樹は、不可思議な復活に戸惑いながらも、失われた十年という時間を取り戻そうとする。しかし、世界的な脳科学の研究者である尾崎教授の研究室を訪問したとき
、富永は衝撃的な出会いを果たした。そして、十年前の真相が徐々に明らかになっていくのだ…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 14:46:50
21304文字
会話率:40%
当代のアルメスタ公爵、ジェラルド・サン・アルメスタ。
彼は幼くして番に出会う幸運に恵まれた。
けれどもその番を奪われて、十年も辛い日々を過ごすことになる。
やっと見つかった番。
ところがアルメスタ公爵はそれからも苦悩することになった。
彼
女が囚われた十年の間に虐げられてすっかり心を失っていたからである。
番であるセイディは、ジェラルドがいくら愛でても心を動かさない。
情緒が育っていないなら、今から育てていけばいい。
これは十年虐げられて心を止めてしまった一人の女性が、愛されながら失った心を取り戻すまでの記録だ。
「せいでぃ、ぷりんたべる」
「せいでぃ、たのちっ」
「せいでぃ、るどといっしょです」
次第にアルメスタ公爵邸に明るい声が響くようになってきた。
なお彼女の知らないところで、十年前に彼女を奪った者たちは制裁を受けていく。
※R15は念のためです。
※アルファポリス、カクヨムにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 23:35:05
160960文字
会話率:32%
幼少期のある出来事によっていつしか心を捨て女性不信となった少年、逢坂春臣。
生まれ故郷から遠く離れた場所で十五歳を迎えた彼は、『告白してきた女性に対して暴言の限りを尽くし罵倒してから振る』という心の荒んだ人間になっていた。
人を人とも
思わない所業を繰り返す春臣に、知らず知らずのうちについたふたつ名は『冷酷王子』。
しかしそれでも眉目秀麗、成績優秀な春臣は魅力的に映り、多くの女性から告白され続けていたのだった。
ある日、幸か不幸か自分を見つめなおす切っ掛けを得た春臣は、その日を境に性格ががらりと変わる。
『氷仮面』をとった春臣は、女性に対して出来得る限りの敬意を持って接するようになり──ゆっくりではあるが女性不信を克服していくのだった。
が、しかし。
そんな順調街道を進む春臣の行く手に、冷酷王子となってしまった最大の原因である『五歳のころのトラウマ』が立ちはだかる。
担当医は言う。「それを乗り越えるには、幼少期に生活をしていた東京に戻るしかない」と。
そして悩みぬいた結果──。
春臣は失われた十年を取り戻すため、そして大切な人たちとの時間を取り戻すため、生まれ故郷である東京に戻ることを決心したのであった。
※他サイトでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 22:19:26
109452文字
会話率:40%
優しい西日・上・中の続編になります。
美香に穏やかな日々、本当の幸せは訪れるのだろうか?
弟の優の人生にも焦点を当てて記していきます。
時代はバブル崩壊直後。
失われた十年の始まりを迎えようとしている中、
2人の姉弟はそれぞれの人
生を歩み始めていた。
自分は孤独であるべきだと思い込みながら…。
誰かの家族になることも、人の親になることも 自分たちには縁がなく
縁に手を伸ばしてはいけない…
そんな思いが絶えないままに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-25 22:53:41
8593文字
会話率:7%