浅海蒼輔の大学の後輩・犬神真偽は、最悪のトラブルメーカーである。彼女が浅海を連れてフィールドワークに向かう先は、ことごとく曰く付きの屋敷だの宿だの因習村だの……とにかくろくな場所ではなかった。
浅海は彼女に引きずられ、おかしな因習にまみれ
ていたり、もはや化け物のような神を祀っていたり、人々が明らかに洗脳されていたりする村に向かう。そして、最終的にはいつも何かのトラブルに巻き込まれる羽目になるのだった。
そんなこんなで、浅海は今日も、どう考えてもヤバい場所から脱出を試みることになる。がんばれ浅海。負けるな浅海。
「先輩、龍のいる村、行きましょう!」
「それは俺が生贄にされないやつだよな? 大丈夫だよな?」
浅海蒼輔
大学三年。民俗学ゼミ所属。
大家族の長男で、毎日のようにバイトをして奨学金ももらって、なんとか大学に通っている。家族は母と、妹が三人、弟が一人。
犬神真偽
大学二年。民俗学ゼミ所属。
好奇心が人一倍強く、直感のみで突き進む猪突猛進タイプ。実家がすさまじく太いためストッパーのないトラブルメーカーとして名高い。
民俗学ローファンタジーの皮を被った因習村脱出RTA連作短編集です!!!!!!民俗学×ホラー×恋愛×クトゥルフ×現代ファンタジー×因習村脱出RTAみたいな感じですが、最後の要素の存在感がデカすぎる よろしくお願いします あとちゃんとホラーになっているかは分からない……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 15:03:34
150217文字
会話率:47%
アマリア・セーブルズ伯爵令嬢は、今をときめく宰相、サミュエル・ドーム公爵閣下の秘書として、王城の文官勤めをする20歳の独身女性。
「喪に服しているの?」と訊かれるくらいお堅く地味な格好をしているのだが、それでも「宰相の愛人では」と陰口を叩か
れている。
(それもこれも閣下が妻どころか恋人さえ作らないからいけないのよ!!)
サミュエルが超美形で非常にモテるが、女性に対しては冷たい態度を取る為に「氷の貴公子」と呼ばれる存在なのもその一因だ。
ある日、失礼な男から「俺の愛人にもなれ」と迫られたアマリアはその男を一本背負いで投げ飛ばす。
「えーい! どっせい!」
ところが姿を見ずにその声だけを聞いたサミュエルが恋に落ちた!?
「ああ……あの力強い声。きっと俺の理想の女性だ……」
(くっ、キラキラが眩しい!! ……っていうか、多分それ私の事じゃ……!?)
過去のトラウマから、キラキラ美形に恋をしたくないアマリア。彼女は優秀な宰相閣下に正体をバレずにやりすごせるのだろうか!?
※短編コメディー「ズルいお姉様被害者の会」の、その後のお話(本作の主人公は短編では脇役だった人物)です。前作を読んでいなくてもお楽しみ頂けます。
※長岡更紗様主催「イセコイ冒頭ミュージアム #イセミュ」参加作品です。皆様のお陰で三位を頂けました。ありがとうございます!
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 07:00:00
158214文字
会話率:56%
『好きに扱って良い』その言葉を受けたので、全身くまなく観察させて戴く事にした。
白髪混じりの鈍の髪。一昔前の書生服。顔を隠した前髪と黒眼鏡。そして何より人目を引く太い犬歯。
貴方、吸血鬼じゃないの?
注意事項1
起承転結はありません。
短
編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
創作部。のあの子。
次辺りに、簡単なプロット書き始めると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 18:10:55
960文字
会話率:43%
付き合っている彼女はどうやら体重を気にしているらしい。
何時もならば嬉々としてお菓子を口に放り込むのに、最近は早々に鞄に仕舞い込む。
触れたときの感触は忘れない。
かなり自分に課してるでしょ?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺
に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
好色な手の二人だと思います。
彼氏は相変わらず歩く○○○です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 18:33:06
1110文字
会話率:48%
なんか気が付いたら、ダンジョンの防衛機構である『魔王』になっていた。周囲には強大な魔物が徘徊し、生存競争を戦い抜く割と物騒な世界らしいので、死なないようにダンジョンを発展させて身を守るはずが、何故か思っていた以上にほのぼのしている。……ど
うしてこうなった。
そんな世界を生きることになった主人公ユキは、その図太い神経を発揮して、ダンジョンに住み着いた自堕落な覇龍の少女や吸血鬼幼女らと共に、時に笑い、時に怒り、時にロマンを求め、時に頰をにやけさせながら、日々を好きに生きて行く……。
作者ツイッター:『Ryuyu_』。 大体ほのぼので進めていきます。
書籍化しました。カドカワBOOKS様より、1~10巻が発売しています。やったぜ。
コミカライズしました! コミック1〜4巻発売中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 00:01:02
2005414文字
会話率:40%
戦い、敗れた魔王は、だが満足して死を迎え――次に気が付いた時、何故か人間の貴族の子供に転生していた。
意外と図太い彼は、これはこれで楽しいもんだと、幼馴染と妹と共に日々遊び、ふざけ、のんびりし、二度目の生を謳歌していたある日、ヒトと同じ
サイズのソレ――歩兵空戦ユニット『イルジオン』が、編隊を組んで空を飛んでいるのを目撃する。
その姿に、確かな高揚が湧き上がるのを感じながら。
それから七年後、とある学園へと入学した彼は、生徒として生活しながらも、前世にて培った圧倒的な魔王の力を発揮することで、周囲の全てを巻き込んでいき――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 01:39:54
419811文字
会話率:37%
ここは人と魔物が争い合う世界。争いを終わらせる為、"勇者"として選ばれた村人A。だがしかし、彼はザコすぎた。何一つ果たせぬままにゴブリンに殺されそうになった勇者の前に突如、筋肉モリモリマッチョマンの変態(×2)が現れる。
彼らは一体何者なのか?なんでそんな筋肉が太いのか?そもそも勇者って何なのか?なぜ人と魔物が争わなければならないのか?全ての疑問は、きっと拳で解決するはずだ。この物語は、弱き勇者と異次元の筋肉が世界を守る為に強くなる成長譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 20:10:00
138997文字
会話率:84%
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い小犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あ
ってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していただが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
(※1/2時点では、30話程で完結予定の作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 13:23:15
484660文字
会話率:53%
強烈な猛稽古で知る人ぞ知る太子堂高校空手愛好会へ入部した草薙稔彦。毎日どつかれ、蹴り飛ばされ、身体中あざだらけになりながら一日も休まない。そんな日々の中、「空手家がサンドバックを叩いて強くなれるのか」、と言う疑問を抱いた稔彦は、近くの雑木林
にあるコンクリート制の太い電信柱で四肢を鍛え始める。
夏の三浦海岸で神谷藍と中川桃子がサングラスの男たち七名に襲われ、たった一人で撃沈する稔彦。SNSで「三浦海岸七人斬り」として拡散され、県内外へ稔彦の噂が広まってゆく中、一年生の夏休みに、クラスメイト智也の紹介で、横須賀で道場を開いた仙道空手道場を訪れる。師範仙道明人との苛烈な組手稽古を通してめきめき上達する稔彦に、秋の全日本空手大会へ出場しないかと誘われる。
油壷を拠点に躍動する「紫煙」との抗争、二代目総長大城みゆきとの出会い。
全日本空手大会で優勝を目指す稔彦に新たな試練がのしかかる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 17:03:23
61315文字
会話率:37%
【書籍版、新紀元社様より第一巻好評発売中です】
「あたしメリーさん。いま……」でお馴染みのメリーさんが、ちょっとした手違いで異世界へ転移してしまった! 頼れるのはメリーさんの標的だった『俺』との通話のみ。
全体的にポンコツであるメリーさんが
、『俺』の適当な助言に従って異世界で頑張る!
超合金級の図太い神経を持った主人公と、(物理的に)ヤバい幼女が織りなすハチャメチャコメディ。
本編完結しました。カクヨムでも掲載しています。
(書籍版2巻2021年2月4日発売が決定しました~♪)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 11:02:44
977151文字
会話率:52%
高校に掛け持ちアルバイト、帰宅時間は0時過ぎ。そんな生活リズム限界高校生——高霜大海は大きな音を出して床に倒れる。遠のく意識の中、大海は「あぁ、こんなことで死ぬんだったらおっぱいのデカいお姉さんにヨシヨシされたかったなぁ」と呟き、幕を閉じ
た
......筈だった。
「はぁ~い、よくがんばったねぇ~。よ~しよ~し」そんなあま~い声が大海の蝸牛を震わせた。目を開けるとそこには大きな双子山が形成されていて後頭部には柔らかい感触があった。もうそれだけで分かった。大海は一言、頭の中で発する。「わぁ~い、おかあさんおとうさんありがとう」
そんなこんなでデカい・太い・柔らかい(どこがとは言わない)お姉さんに目を付けられた大海は何かあるごとに部屋に上がられてお世話をされる!!! そんなデカ太お姉さんと過ごすうちに大海にとある変化が!?
※本作品はカクヨム・アルファポリスにて同時掲載を行っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 21:11:07
3549文字
会話率:32%
『灯台下暗し。上ばかり見ていると、近くの奴等からどつかれる三千世界』
裏社会、政財界共に太いパイプを持つ資産家の本家である両親のコネクションを使い、特殊詐欺グループの長に齢十九歳という若さで君臨する"鷹司(たかつかさ)和也(か
ずや)"。
数多の業界に強い繋がりを持つため、警察との癒着もあり、どんな犯罪行為も取り締まられることは一切無い地位を気付いている。
金、コネ、地位を全て10代のうちに手に入れた和也。しかし、現状に満足できなくなった和也は、更なる1歩を踏み出す。
「自分の力を使って陰で日本を………世界を、自分の理想で動かしてみせる」という大きな野望を掲げる。
その過程で、母親の実姉の実家である、分家で育った七歳差の弁護士である従姉の桑久保(くわくぼ)結衣(ゆい)の思惑を聞き、政治家に仕立てようと考える。
政財界の繋がりを利用し、身内を政治家にすることで、いずれは国のトップに立たせ、世界単位での裏の繋がりを持つことを企てるが・・・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 20:18:09
26195文字
会話率:14%
実家が太い男爵令嬢であるアリアナは、妹と血のつながりがないことを知った婚約者であるアホラに婚約破棄を突き付けられる。
しかし――――
※他サイトにも掲載中
最終更新:2024-08-17 10:44:33
2516文字
会話率:46%
独りSPAで、若いウチナンチューと出逢う。
個別に仕切られた洗い場。ぼくの隣の仕切場で立ちシャワーをしている若者らしい体幹が太いウチナンチューが、ぼくの洗う作業を見下ろしていた。
ぼくは、いつも通りの時間をかけ、頭髪、身体、脚と股間を、丁寧
に洗い、それ以上丁寧にシャワーで泡を洗い流していた。15分は、風呂椅子に座っていた。
左上を見上げると、若いウチナンチューが見下ろしていた。
見上げ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 11:38:21
2445文字
会話率:22%
ある日世界中の高齢者の前に【女神】が現れ~「365日後に世界が変わります。【恩恵】を与えますので、子供達よ(高齢だけど)【種】を育て【権能】を得て下さい。」と、告げた。
やがて、世界中に【太い蔦】の様な植物が現れ【角うさぎ】【角へび】【角
カエル】の実が成り、それを【討伐】すれば【ステータス画面】が現れたのだ。
しかし・・「キモイ!」「クサイ!」と嫌悪した人類は恩恵の種を【廃棄】してしまう。
そして「俺だけ権能上昇!」するのだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-11 15:29:12
10471文字
会話率:7%
しっこが太いのは良いことだ
最終更新:2024-07-08 12:03:33
2429文字
会話率:12%
私のとても硬くて太い○んちんで悪いヤツを懲らしめた話
最終更新:2024-03-31 13:17:13
2018文字
会話率:19%
名前の一部を失う呪いに掛かった最強の魔女マ〇コ!!
呪いを解くためには、強力なモンスターの魂がたくさん必要。
手始めにイカの化け物であるクラーケンを相手にしたのだが――ぬらりと光る触手たちがマ〇コへ伸びる!!
硬く太い触手に絡み取られる
マ〇コ。しかし、触手如きではマ〇コは壊せない!!
マ〇コの魔法の一撃により、クラーケンの触手はぐにゃりん。
こうしてマ〇コは呪いを解くための材料を手に入れることに成功した。
だが、まだまだモンスターの魂は必要。
呪いを解く材料を求める情熱が、マ〇コ(の心)を激しくうずかせる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 17:13:08
9122文字
会話率:60%
この国では、未成年の化粧はマナーであり、礼儀である。
しかし、他国出身のサラはその化粧文化に馴染めずにいた。
これでもかと粉を叩いて、ペンで描いたかと疑いたくなる様な太いラインを引き、マッチ棒何本乗るか疑問になるばさばさの付け睫毛をし、ドギ
ツイ色のアイシャドウに、目潰しされそうなラメを散らし。
素の顔の造形の主張が強すぎて化粧映えしないサラは引っ越してから学園に転校してずっと陰口を叩かれていた。
そんなサラの友人は、母親が他国出身のレオンハルトで、そんな彼もサラ同様薄化粧だと陰口を叩かれている。
ゆるファンタジーなのでメイク道具に関してはなんでもありです。
ルッキズムの話です。苦手な方はご注意ください。
本編完結済みで朝と夜2回更新。
たまに番外編書くと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 08:00:00
36231文字
会話率:39%
「おーすっ、わざわざ来てやったぞぉーい」
と、ドアを開けるなり友人がそう言い、ぐいとこちらに顔を近づけてきた。
おれは奴を部屋の中へ迎え入れたが、釈然としない。いきなり訪ねてきて「わざわざ来てやった」とはなんだ。この野郎が。
「なん
だよ、麦茶かよ。年寄りくせえな、お前」
ベッド、それも枕の上にドカッと座った奴は、わざわざ飲み物を用意してやったおれにそう言った。
おれは自分を「おれは心が広いんだ」と慰めた。
「で、わざわざ何の用だよ。いきなり来てさ」
と、皮肉で反撃してみたが、図太い性格のこいつは意に介さないだろう。たまにこいつが羨ましくなる。これは皮肉ではなく。
「ははははっ、いやぁ、お前が電話を持っていれば、こうしてわざわざ会いに来なくてもよかったのになぁ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-17 11:00:00
3338文字
会話率:80%
男がいた。セミダブルのベッドの端のほうに。
エレベーターの落ちる瞬間、あるいは崖の下を覗き込むような
ヒュッと肝が冷える感覚が常にしている。嫌だ。なのになぜ彼が端にいるかと言うと……
「んごおおおぉぉぉぉ」
彼の横には太った妻。鼾を
かき、暗がりの中、近くの公園の池の周りにある
木の杭のような太い腕にうっすらとムダ毛が生えているのが見える。
彼はため息をつく。すると、妻はさらに大きな鼾で返す。
まるで『寝てるからといって甘く見るんじゃないよ』と、言うかのよう。
彼はビクつき、呼吸さえもためらいがちに。そして目を閉じ、物思いに耽る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 12:00:00
3134文字
会話率:23%
それほど遠くない未来。今よりも少しだけ科学技術が発達した日本から、一人の少女”ワルツ”が実験に失敗して、異次元の彼方に飛ばされた。
次に彼女が気づいた瞬間、その目に入ってきたのは、地平の彼方まで広がる大地と、2つの太陽、そして半天を覆
い尽くすほどに巨大な月の姿だった。その光景を見たワルツは、程なくして、ここが元いた世界とは異なる惑星、あるいは異世界であると気づくことになる。
そんな彼女は人ではなく、彼女が生きる時代の超兵器――通称ガーディアン。彼女はその力を遺憾なく発揮して森を抜けると、人の集落らしき場所を発見する。
そこでワルツが出会ったのは、頭から三角形の獣耳を、そして腰からは太い尻尾を生やした年下の少女”ルシア”だった。2人はある事情から行動を共にすることになり、静かな田舎の村で、ほのぼのとした生活を送ろうとする。
しかし、ワルツは超兵器。ルシアも異様な力を持っていたことも相まって……。2人は思ったように静かな生活を送れないのである。
この物語は、そんな2人の日常(?)を描いた取り留めのないお話。彼女たちを中心に繰り広げられる混沌の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 23:00:00
8510463文字
会話率:45%
男爵令嬢、リフレクシア・リターナは、万象の反射という桁外れに凶悪無比な特性を持ってこの世に生まれ落ちた。
魔物の群れを鎧袖一触、ただそこにいるだけでことごとく蹴散らした恐るべき力を買われたのか、さして高くもない身分でありながら、美貌の見事さ
とオツムのよろしくなさで知られる第二王子の婚約者として選ばれたリフレクシアであったが、
「リフレクシア・リターナ! 今日この時をもって、お前との婚約を破棄させてもらう!」
バカ王子が、バカなことして、バカな取り巻きやバカな泥棒猫共々、バカな末路を辿りましたとさ。
かくして男爵家に出戻りしたリフレクシア。
やることがなくなり手持ち無沙汰となった彼女が、ある日、男爵領にある広い森へと暇潰しの散歩に行くと、一人の少年が太い木にもたれるように倒れていた。
「行き倒れですわね。別に珍しくもありませんわ」
そのままスルーするかと思われたが、少年がまだ息があるとわかり、リフレクシアはやむなく彼を助けることにするのだった──これが運命的な出会いだったと知ることもなく。
今作は、短編『婚約破棄はよろしいですけど、私の異名をお忘れではなくて?』のその後の話となっております。短編が未読でも今作を読むのに特に支障や問題はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 18:05:15
49538文字
会話率:52%
ある夜、自宅前に全裸の少女が捨てられていた。正確には全裸ではない。腰のあたりに太いベルトを巻いている。問題はそのベルトに付いた『ボタン』だった。喋ることができない少女に代わって、謎の男は欲しい金額を言ってそのボタンを押せばお金が得られると
言う。だが、それには真の『勇気』が必要だという。はじめは軽い気持ちだった。言われた通りにボタンを押しただけで高校生にとっては大金と言える50万を手にすることができた。だが、それは、この世界の理《ことわり》を根底から変えてしまう、とんでもない罠だった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 22:39:27
55534文字
会話率:31%