「俺は、王位が欲しいわけじゃない」
時は万暦《マンリョク》四十二(一六一四)年、光海君《クァンヘグン》治世下の朝鮮。
先年、謀反の旗印に担ぎ上げられた咎により、王弟の身分を剥奪され、江華島《カンファド》へ流刑となっていた永昌大君《ヨン
チャンテグン》こと李㼁《イ・ウィ》は、流刑先の家に火を掛けられ、焼き殺される。
彼の暗殺は伏せられ、表向きには病死として、都へ報せがもたらされた。
それから八年後。
八歳以前の記憶を失った美貌の少年・稔時雅《イム・シア》は、父・稔希吉《イム・フィギル》と共に、朝鮮《チョソン》八道《パルド》を転々とする生活を送っていた。自分がどうして記憶を失ったのか、なぜ世間から身を隠し、性別を偽って旅を続けねばならないのか、まったく分からないまま。
そんなある日、父と共に、見知らぬ男たちに襲撃を受けたシアは、炎に囲まれたのを切っ掛けに記憶を取り戻す。
炎を放った者たちとの戦いで、養父と分かったフィギルが命を落としてしまい、悲嘆に暮れたシアはすべてを知るべく都を目指すが――。
意思とは無関係に王位継承争いに巻き込まれ、殺され掛けた少年の、超長編時代劇アクション、開幕!
※本作は、李氏朝鮮王朝時代の史実を元にしたフィクションです。
実在の人物・地名その他が登場しますが、一切関わりはございません。
※一通り史料はさらっておりますが、脚色・妄想が最優先です。
※〔〕内は、注釈です。
※コバルト・旧ロマン大賞(2014年度)へ応募した同作品へ大幅改稿を繰り返したのち、第十四回アガサ・クリスティ賞へ応募(一次突破)した作品に、加筆修正を施しました(開始年は、Web公開を始めた年)。
※エブリスタに同時掲載中。note、ノベルデイズにも掲載予定です。
©️神蔵 眞吹2015-2025.
禁止私自转载、加工 禁止私自轉載、加工
この小説の文章の著作権は神蔵(旧・和倉)眞吹に帰属いたします。許可なく無断転載、使用、販売する事、AI学習を禁止します。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 10:59:09
131313文字
会話率:41%
景泰(キョンテ)四(一四五三)年十月十日、深夜。
李氏朝鮮王朝第六代王・端宗治世下の朝鮮で、理不尽な内乱が起きようとしていた。
世に言う癸酉靖難(ケユジョンナン)の始まりだった――。
後の第七代王・世祖(セジョ)こと首陽大君(スヤンテグン
)が、コトに挑む前の一人語り。
※エブリスタ主催、妄想短編賞(テーマ:今日は特別な日だ)応募作品です(エブリスタへ同時掲載中)。
尚、そちらでは『景泰(キョンテ)四年十月十日』というタイトルで投稿しております。
※〔〕内は用語解説。
※今回、R15と残酷描写表記は保険です。直接的なアクションシーン等はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-02 18:29:37
3058文字
会話率:6%
もし、人生をやり直す“二度目のチャンス”が与えられたら――あなたは、どうする?
かつて強大なスピリチュアリストとして名を馳せたエリック・ヴァイガーは、宿敵との戦いに敗れ、死の淵に立たされていた。
だが、命を落とすことなく――彼は目を覚ます
。目の前に広がっていたのは、数十年前の世界。そして身体は、記憶を保ったまま、17歳の自分だった。
これは“やり直しの機会”なのか?
ならばもう二度と、同じ運命は繰り返さない。
故郷ネヴァリアを滅亡から救うため――
エリックは再び力を求め、スピリチュアリストとして鍛え直し、
襲い来る魔獣の侵攻に備える。
そして、すべてを奪った存在――
第七界の大君との決戦に挑む。
しかし、過去を知っているだけでは未来は変えられない。
かつての失敗は重くのしかかり、
新たな仲間と敵が、運命を大きく揺さぶっていく。
この旅は、ただの“復讐”ではない。
それは“贖罪”であり、“愛”であり、
そしてもう一度、すべてを守るための“選択”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 06:40:00
369278文字
会話率:27%
とある貴族の大姫は暴走した牛車にひかれて転生した。
生まれ変わったのは、また平安時代の貴族の姫(大君)。
ただ――どうやら大好きだった物語に出てきた主人公の姫君をいじめる悪役の姫に生まれてしまったみたい。
その物語は今の中宮が入内する前に
起きた話を中納言家の話に置き換えた暴露話と言う噂があった。
しかも物語の主人公と思われる姫君は行方知れずになったと言われていた。
大君は肩入れしていた物語の姫君の恋を応援すると決意する。
悪役は自分なんだから簡単ですわ!と言いたいところだけれど――。
アルファポリスに同じものを投稿しています。
参考文献一覧
https://note.com/tsukiyonosumire/n/nc6ba7aba4d88折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 17:02:07
83073文字
会話率:28%
ボランティアや慈善活動が趣味の青年、
『工藤レナ』はある日、公園のごみ拾いのボランティアに行くと、
子供に公園の近くの森に『変なの』がいると話しかける。
レナは子供の言葉を考えていると、子供が森へと変なのを探しに行ってしまう。変なのを追っ
た子供を助けに向かったレナだったが、そこで鉄の鎧を着た死体を発見してしまい...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 00:03:09
12872文字
会話率:52%
幕末の日本が帝政ロシアに植民地化されていたらという歴史改変です。ただし、本作は小説ではなく、設定を書き連ねたものとなっております。因みに「ヤポーニャ」はロシア語で「日本」を意味しています。
キーワード:
最終更新:2024-08-21 20:00:00
3531文字
会話率:0%
平安時代のこと。没落貴族の家に育った姫、菊子は関白左大臣というとんでもなく偉い家の長女、大君に侍女として仕えることに!!大君は帝と結婚することになっているため菊子は宮中(後宮)に上がる。
大君の兄、道義は菊子のことを気に入り、菊子も彼を意識
するようになり.......!!
平安ラブコメ開幕です!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 17:54:43
7643文字
会話率:23%
完全な世界において統治者である大君(おおきみ)は、滅んだ古代文明の影響に脅かされる世を封印し、己を忘れ旅にでる。わからないとは何かを知るために
最終更新:2024-01-13 15:10:01
12184文字
会話率:22%
後世で栄大帝と呼ばれる偉大な大君ファルレーゼ。眉目秀麗のイケメン皇帝だが、頭の中身がスッカラカンのお馬鹿さん。どうしようもない皇帝を惚れた弱みで支える帝国宰相妃ガルネット。帝国の最盛期を築いた才女ガルネットの日記には、夫である皇帝に対する
愚痴と惚気が綴られている。
男の趣味を除き、完全無欠の名宰相。色情魔な遊び人でありながら、どこか憎めないお馬鹿な青年皇帝。女癖の悪い皇帝が起こす騒動を解決しつつ、先帝の失政で荒れ果てたメガラニカ帝国を復興させていくお話。
◇ ◇ ◇
本作はノクターンノベルズで連載している「【18禁】亡国の女王セラフィーナ」のスピンオフ(外伝)です。こちらの作品は一般向けの内政モノです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 07:00:00
13123文字
会話率:56%
聖女の娘として生まれたイルミーネは、なぜか魔王としての才能を発揮し、魔族のあいだに君臨する。魔族を差別迫害する人間たちを打ち破り、彼女はいったい何を目指すのだろうか――?
最終更新:2022-05-24 08:13:47
7183文字
会話率:30%
粛慎(みしはせ)とは、辺境の民に対する中央政権の呼び名である。紀元7世紀、大君の命により、蝦夷討伐に向かった阿倍比羅夫は、遠征先で粛慎なる者に出会う。
最終更新:2022-04-22 21:32:35
4699文字
会話率:54%
主人公のヨモギダは大学受験に失敗し、散歩に出た所をトラックに撥ねられ異世界ギオスの神と対峙する。その時ヨモギダが言われた転生先の宿命は『奴隷』だったのだ。ヨモギダは神からせめて奴隷主を選ばせてくれると言われ、女神を主として選ぶ。
そうして
ヨモギダは異世界ギオスで最強の奴隷『ヴィラン』として生まれ変わる。
異世界ギオスには奴隷四大原則と呼ばれる以下の誓約がある。
1つ、奴隷への命令にはギオス金貨一枚の代価が伴う。
1つ、奴隷はその身分を主が死ぬまで覆すことはできない。
1つ、奴隷はいかなることがあろうとも、主に危害を加えられない。
1つ、奴隷の生殺与奪は主以外にできない。
ヴィランはその上で、闘技場の奴隷剣闘士として百戦錬磨の無双を誇っていた。
ヴィランは闘技場の支配人であるレオナルドから気に入られて、ある舞踏会に誘われる。
その時、殺人事件が発生し、奴隷だったヴィランは容疑者として手酷い尋問を受けるのだが。
この事件を境に、ヴィランは奴隷から大君(たいくん)に成り上がることを決意するのだった。
これは、女神に拾われ、奴隷となったヴィランがやがて世界を二分する大君に成り上がる物語である。
====================================================
※最後はハッピーエンドを構想しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 11:39:30
236477文字
会話率:50%
ナディアとの血戦を『繋ぐ者』の力で制したハシリウス。
真の『大君主』となったハシリウスたちに、魔軍800万が押し寄せる。
未曾有の危機に、ハシリウスは『究極結界魔法』の発動を決心する。
果たして、王都は守れるか?
『星読師ハシリウス・王都編
』4年の歳月を経て、いま完結!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-29 10:00:00
20422文字
会話率:47%
摂政として国政を見ることになった王女ソフィア。愛娘の気持ちを知る女王エスメラルダは、ハシリウスにソフィアとの結婚を打診する。
一方、星を観て恋人ジョゼの運命を知ったハシリウスは、『大いなる災い』の結末も含め、運命に抗い、運命を変えることを決
意する。
その頃、『冥界の使者』たちは、ハシリウスをおびき出すため『上の谷』を襲い、領主アレスを人質に取った。そのことを知った『大君主』ハシリウス、『太陽の乙女』ジョゼ、『月の乙女』ティアラは、再びナディアとの戦いに臨む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-23 12:00:00
22927文字
会話率:51%
白魔術師の国・ヘルヴェティア王国では、100年に1度と言われる『大いなる災い』が襲ってこようとしていた。体調を崩した女王エスメラルダは、王女ソフィアに摂政を任せることにする。
『大いなる災い』に立ち向かう『大君主』を支える存在『月の乙女』と
して活躍してきたソフィアは、女王の依頼に困惑するが、女王は彼女に、女神アンナ・プルナからの新たな召命について話す。
天界で女神と話をしたソフィアは、自分の新たな役割と、出生の際の秘密を知るのだった。
一方、その頃、『大君主』としての使命を与えられた少年ハシリウスは、『太陽の乙女』であり幼馴染のジョゼとともに、祖父であり筆頭賢者のセントリウスから、王国の現状と今後について話を聞いていた。そして、セントリウスを『冥界の使者』が襲う。
ハシリウスたちと『闇の使徒』、『冥界の使者』……三つ巴の戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-21 12:00:00
32688文字
会話率:52%
京の都の華やかなりし平安の時代。そんな時代に見鬼の才ありの美しい姫がいた。右大臣家の大君こと鈴子姫である。彼女は薄紅の夕暮れ空の下で生まれたことから、「薄紅の姫君」と呼ばれていた。東宮か帝に入内が決まっていたのに、何故か父の勧めで大叔母の桜
梅の宮(おうばいのみや)の元で修行をするはめに。鈴子のその後はどうなるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-09 20:32:55
66282文字
会話率:51%
魔法の頂点、数多の魔族を率いる王、君主を総べる大君主。魔王エーレンバールは腹心の裏切りに遭い、人類軍との最終決戦に敗れ、志半ばで命を落とす。
◆
終戦から五十年。人は繁栄を謳歌し、魔族は奴隷に堕ちていた。そんな世界の片隅、人里離れた山奥
でエーレンバールは復活を遂げる。……ただし、美少女の姿で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-25 06:18:36
30580文字
会話率:30%
時は平安。
内大臣家の大君の由布は、宴の夜に、見られてはいけないのに、顔を見られてしまう。内気なはずなのに、素敵なその人と月を眺めて。
そんな出会いから始まる平安ラブストーリー。
最終更新:2017-02-28 22:00:00
20774文字
会話率:41%
完璧チート人間な陵大君
対するあたしはふつうな女子高生
そんな陵大君の頭がとうとう沸きました
最終更新:2011-09-28 17:50:32
2021文字
会話率:35%
貴の一族、殷家の前大君に嫁いだ女性の弟が受ける、現大君からの病的なまでの執着。(転載)
最終更新:2011-09-23 12:48:25
20503文字
会話率:0%