大阪には「なみはや」という潮言葉がある。それは時代の依り代人達が、音を拾い、それぞれの時代に当てて『大阪』を呼んだ言葉の名残であり――それは現代において『浪速、浪華、浪花、難波』となっている。そして現代の大阪を「なみはや」で現すならば、浮
世の華というべき『浪華』が相応しい。
そんな浪華の夜世界で北門に鎮座する地がある。その地を人々は――『十三(じゅうそう)』と言い、その地が北門に鎮座すべき理由として、そこに鯨すらも酔う『卍楼』という酒郭がるからだと誰もが口を濡らして言った。
この物語はその卍楼を舞台に、美しき卍楼の案内人――猿渡燕(さるわたりえん)と共に四天王寺ロダンがその地で起きた事件と歴史の闇に隠された秘密を探る、ミステリーです。
*本作は『四天王寺ロダンの挨拶』(アルファポリスの第六回ホラー・ミステリー大賞にて「奨励賞」)『四天王寺ロダンの青春』(電撃大賞一次通過)しているシリーズ作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 10:46:51
74067文字
会話率:26%
『奇なる姓に妙なる名』その人は『四天王寺ロダン』。
彼はのっぽ背にちじれ毛のアフロヘアを掻きまわしながら、小さな劇団の一員として、日々懸命に舞台芸を磨いている。しかし、そんな彼には不思議とどこからか『謎』めいた話がふわりふわりと浮かんで
、彼自身ですら知らない内に『謎』へと走り出してしまう。
そんな彼がある事件で失恋をしてしまった。
その彼が原付バイクで目指したのは、山口県の彦島。そしてそこで彼はある事件を解決するが、その足を佐賀の唐津へと向かう。彼は失恋をいやすために放浪の旅に7でたのだが…、しかし、彼の行くところに、何かしらの事件が舞い込んでくる。
それは彼の個性故か、それとも優しさ故か。
四天王寺ロダンは彷徨い、放浪する。
本作はそんな四天王寺ロダンが旅先で出会った事件をまとめた短編集です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 22:05:02
42728文字
会話率:30%
四天王寺ロダンは秋の劇の為の脚本を書いていたが、集中力が切れてしまい、脚本のネタ切れに困った彼はファミレスの窓の外を眺めていた。彼の視線の先に映るのは高校生達。それはまだまだ記憶に手を伸ばせばあの頃の自分に声が届きそうな、そんな青春時代の
自分がいる気がした。
そんな彼等を見て思う内に昔の懐かしい友人の名が不意に出て来た。彼女の名は—―九名鎮真帆。その名を口にした時、ロダンは思い出す。ある夏の事件の事を。
そしてロダンは急ぎペンを引き寄せそれを元に脚本を書き始める。それは過ぎ去った青春時代の自分を掘り起こす作業でもあり、そして自分がほんの数年前の事も忘れてしまったという、忙しさ忙殺された自分という存在だった。
夏の事件--それは、正に大阪を震撼させた、ある事件。
そこでヤングロダンが立ち向かった事件とは。
これは四天王寺ロダンの若い青春時代を描いた青春ミステリー小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-16 21:35:39
163392文字
会話率:33%
紹介させていただきます!
大阪メトロの中でも奇妙な駅名が多い路線
最終更新:2022-12-13 11:39:24
1529文字
会話率:0%
貨物船に紛れ込んでいた危険な特定外来生物のティクバランが、堺港から市街地に逃走してしまった。
馬の頭に人間の胴体を持つティクバランは、人間の女性を好んで襲うという危険な習性から、生息圏であるフィリピンでも悪名が高かった。
浜寺公園で非
常線を張っていた千里達は、一般人の少女を害せんとするティクバランを発見。
千里達はティクバランの殺処分に成功するものの、保護した少女の身元を確認するや、その偶然と意外性に驚くのだった。
保護した少女である四天王寺夕香は、千里達の母校である御子柴中学の同級生だった。
久しぶりに見る懐かしい顔に、千里は卒業式の日に思いを馳せるのだった…
元化25年、弥生の候。
世はまさに卒業シーズンの真っ只中。
この時期には多くの若者達が、慣れ親しんだ学舎への別れを惜しみつつも、来るべき新生活への期待に胸を膨らませながら、卒業式に臨んでいた。
そしてそれは、現役の小中高生や女子大生を多く擁している、防人の乙女とて同じ事。
人類防衛機構極東支部近畿ブロック堺県第2支局に所属する特命遊撃士、吹田千里准佐もまた、在籍している堺県立御子柴中学校の卒業式を控えていた。
しかし、この吹田千里准佐には、この日に御子柴中学校を卒業する、多くの特命遊撃士や特命機動隊曹士とは、決定的に異なる点が1つ存在した。
それは、彼女は元化22年に参加した「黙示協議会アポカリプス鎮圧作戦」で重傷を負い、ほんの少し前まで昏睡状態だったという事だ。
機械に繋がれて病院のベッドに横たわり、意識のないまま過ぎ去っていった、3年間の中学生活。
その締め括りとなる卒業式の日、吹田千里准佐の胸に去来する思いは、果たして何か…
(※ 未成年者の飲酒シーンが登場しますが、当作品は現実の未成年の飲酒を推奨した物ではありません。当作品はフィクションであり、現実とは別の歴史を辿り、現実とは異なる法律が施行された日本が舞台です。フィクションと現実を分けて考えて下さい。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-01 06:32:46
59777文字
会話率:29%
阿波国の秘境「峡」に落ち延びた平家の落人達の小さな集落から盗み出された宝剣を取り戻すべく、都に旅立ち、様々な出会いと苦難を経ながら、宝剣の秘密を説き明かしていく、伝奇的歴史小説です。
ブログにて先行連載、アクロポリスにて後追いで連載してい
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-24 21:11:46
98254文字
会話率:27%
現代社会において、日々悩みやストレスを抱えている人に今よりももっと幸福を得てもらいたいと誘いをかける謎の男「黒い心売人(ダーク マインド トラフィッカー)」。
現代社会を舞台とした、彼とお客様を描いたオムニバス形式の小説。
お客様には彼か
らの心の提供を選択するか、今まで通りの辛い生活を選択するかしか方法はない。
あなたならどうしますか...?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-20 22:38:55
845文字
会話率:15%
2050年、世界の科学技術は発展しすぎ、自然エネルギー供給のみを強いられる環境と化した。その為か、世界各国で貧富の差が肥大化し、弱肉強食の世界に変化した。
この状況を変えるべく、世界は「科学技術連合」を結成し、「電氣醫」と呼ばれる科学技
術の天才たちをタイムマシンを使って未来・過去へ派遣し、過去・現在・未来に於いて科学技術を発展しすぎず衰えさせない、標準化に戻す作戦を受ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-09 12:09:40
4349文字
会話率:0%
親からの重圧に耐えながら、大阪の私立中学である四天王寺を狙う真那衣。
入試の結果は人生をすべて決めてしまうのか。現代社会に残されたこの問題について、もう一度考えさせられるお話。
最終更新:2016-04-03 19:16:32
4906文字
会話率:50%