月の向こうから現れた,船団の輝き.月下の混乱を収めるため,地球へと送り込まれたのは,船団の代表,親善大使,そして転校生のお嬢様.一瞬の青春は,しかし,凶弾に散った.主人公は,彼女の魂を地球の重力に繋ぎ止めておくことができるのだろうか.
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最終更新:2024-10-08 01:49:13
6314文字
会話率:95%
世界には3つの大きな裂け目があった。
陸の裂け目〈大峡谷〉。
海の裂け目〈大海溝〉。
時の裂け目〈大断絶〉。
越えられないはずのその裂け目の1つ、〈大海溝〉の向こうから来た魔女には、不思議な力があった。
海を渡った幼少期の記憶がない彼女は自
分の能力の正体を探るため、〈大断絶〉より前の時代の遺跡、通称ダンジョンを巡る旅を通して手がかりを得ようとするが…
魔法と遺跡と冒険の、王道ファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 23:40:12
77925文字
会話率:53%
川瀬湊人は生まれつき、"水難の相"だった。高校生活を送る彼は最近、水難体質が強まっていることに危機を感じ、怪しい"黒づくめ"男に相談する。助言に従い、彼は川向こうの小高い場所の神社に行く。そこで出会っ
たのは幼ない見た目の龍神様だった......。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 22:39:56
24980文字
会話率:50%
生きることは最高ですか?
真っ暗な夜空の向こうに、想いを馳せたことはありませんか?
この世界は、《運命》ってやつが具現化している。
運命に従って生きている限り、個人は最大の幸福を約束される。
仕事も、結婚も、寿命も。何一つ不幸は起きない。
誰もが幸せを約束された世界で想像する。
運命の仕事を投げ出して、
運命の相手じゃなくても愛を伝えて、
運命を支配する世界を相手にして、
ホシのないこの世界で、ユメやマホウを見ませんか?
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-07 22:29:41
3975文字
会話率:42%
フランクフルト王国の辺境伯令嬢アーデルは王家からほぼ選択肢のない一方的な命令でクズな王太子デルフリと婚約を結ばされた。
アーデル自身は様々な政治的背景を理解した上で政略結婚を受け入れるも、クズは可愛げのないアーデルではなく天真爛漫な義
妹のクラーラを溺愛する。
貴族令嬢達も田舎娘が無理やり王太子妃の座を奪い取ったと勘違いし、事あるごとにアーデルを侮辱。いつしか社交界でアーデルは『悪役令嬢』と称され、義姉から虐げられるクラーラこそが王太子妃に相応しいっとささやかれ始める。
そんな四面楚歌な中でアーデルはパーティー会場内でクズから冤罪の後に婚約破棄宣言。義妹に全てを奪われるという、味方が誰一人居ない幸薄い悪役令嬢系ヒロインの悲劇っと思いきや……
蓋を開ければ、超人のようなつよつよヒロインがお義姉ちゃん大好きっ子な義妹を筆頭とした愉快な仲間達と共にクズ達をぺんぺん草一本生えないぐらい徹底的に叩き潰す蹂躙劇だった。
もっとも、現実は小説より奇とはよく言ったもの。
「アーデル!!貴様、クラーラをどこにやった!!」
「…………はぁ?」
断罪劇直前にアーデル陣営であったはずのクラーラが突如行方をくらますという、実態はヒロインの予想外な展開ばかりが続くドタバタ活劇であった。
果たして、義妹はどこに消えたのか……?
ヒロインは無事にクズ王太子達をざまぁできるのか……?
義妹の隠された真実を知ったクズが取った選択肢は……?
そして、不穏なタグだらけなざまぁの正体とは……?
そんなお話となる予定です。
残虐描写もそれなりにある上、クズの末路は『ざまぁ』なんて言葉では済まない『ざまぁを超えるざまぁ』というか……
これ以上のひどい目ってないのではと思うぐらいの『限界突破に挑戦したざまぁ』という『稀にみる酷いざまぁ』な展開となっているので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
逆に三度の飯よりざまぁ劇が大好きなドS読者様なら……
多分、期待に添えれる……かも?
※ このお話は『いつか桜の木の下で』の約120年後の隣国が舞台です。向こうを読んでればにやりと察せられる程度の繋がりしか持たせてないので、これ単体でも十分楽しめる内容にしてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 21:03:01
149901文字
会話率:33%
親の借金のカタに捕まりかけたマユ。父の部屋にある隠し扉に逃げこんだが、中は真っ暗だった。反対側に見つけた小さな光を頼りに進んでいくと、まさかの展開が待っていた・・・
最終更新:2024-10-07 20:00:00
648195文字
会話率:67%
※こちらはカクヨム様で連載中の(300万PV頂いた)同名作品の【シリアス版】です。
身内に不幸があり、放心状態だった俺が勇者として異世界に呼び出されて早十年。
商人としてその身を立て、やっと自分の店を持てるようになったまさにその時……他の
誰かが魔王を退治したらしく日本へと送り返される。
うん、勇者として呼び出されてるのに商人として身を立てたとか、他の誰かが魔王を退治したとか疑問はあるだろうが気にしてはいけない。
そもそもさ、俺がこの世界に来た時に貰った祝福、『異世界商人』だからね?
いくら勇者だからって、どう考えても戦闘向きじゃない祝福だけで戦えとか無理筋すぎるだろうが!
まぁ送り返されたものは仕方がない。年齢も呼び出される前まで戻ってるみたいだし? これからは地道に生活……いや、どうして日本にダンジョンなんてものがあるんだよ!?
あれ? もしかして……返送先を間違えられた!?
これはとある元勇者の少年が、異世界では役に立たなかった祝福(ギフト)で現代日本で無双(出来ればいいな?)する物語。
ちなみに無双と書いてスローライフと読むかもしれないのも気にしてはいけない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 19:23:41
98325文字
会話率:25%
現代日本における怪死、変死の多くを担う化け物、【妖魔】。ただ人には見えず、異界の向こうからただ人を襲うべく魔の手を伸ばすその化け物と人知れず命を懸けて戦い続ける【倶利伽羅】と言う特別な存在がこの世には居る。
強き想いに応える力でもって妖
魔を滅する倶利伽羅の血。妖魔との血に塗れた歴史の上で成り立つ一時の安泰。その歴史と、積み重ねられた血を何よりも重んじる倶利伽羅。そんな倶利伽羅の中でも名家と呼ばれる子供達。彼らは一人前の倶利伽羅になるべく、今日も学園で学びを深める。
だが、その特別な環境にそぐわない人物が、一人。
その名は燼月永新。彼は名家のみが通う事を許された空間に押し込められた落ちこぼれ。永新は誰よりも心優しく、誰よりも純粋でありながら、その心は次第に砕けていく。不幸が不幸を呼ぶ中で、彼に手を差し伸べたのは――。
神童と呼ばれた落ちこぼれは、才児にもなれず、ただの人にもなれない。そんな彼を認めてくれたのは、たった一人だけだった。
これは、落胤を押された永新が――を殺すまでの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 18:00:00
819678文字
会話率:42%
高校二年生の初夏の公園で、俺——一条 悠真(いちじょう ゆうま)は一年生の頃から片想いしていた速水 楓(はやみ かえで)さんに出会った。向こうが縄を引っ掛けた木の枝の下で踏み台に登ろうとしている状態で。
自殺しようとしているのだと気づい
て慌てて止めに入った俺に、彼女は問いかけてきた。「じゃあ私を抱けるんですか?」と。
最初こそ意図がまったく掴めなかったが、そこには速水さんが自殺を試みようとしていた壮絶な理由が隠されていて——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 17:01:12
62708文字
会話率:48%
現代日本の高校生:高橋大輔は友人から教わった『夢の世界へ行けるおまじない』を試し、本当に夢の向こうの異世界へ飛ばされてしまう。そこは古代ギリシャローマくらいの文明水準で魔族が跋扈し魔法が飛び交うファンタジーな世界だった。
第一回目の転生
では『アラトア』という国の大貴族タルクス家の跡取り『マストカ・タルクス』として産まれ、最強の剣の師匠と最高の魔法の先生と共にほのぼの異世界ライフを送ることになる。
第二回目の転生ではマストカが生きた時代の400年前の『クノムティオ』に『ニムル・イル・アルディヤ』という少女として生を享けたが、ある夜突然故郷を失ってしまった。今、3人の仲間たちと共に伝説の理想郷『永遠の楽園 (ユースティオ)』目指す壮大な冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 15:00:00
12334889文字
会話率:29%
大地の奥底に封じられている神様は思いました。
『なに? いま異世界冒険って流行ってるの?』
彼は地上にいくつもの目を持ち、この世界が正しく成長しているか監視しています。
とは言え、さすがに異なる世界を見通す目など持っていません。
しかし
、自分が見通せない世界だからこそ興味があります。
『ならオレの眷属送り込んじゃえばよくね?』
自分と繋がりのある眷属の目を通せば、異世界の様子は自分にもわかるでしょう。
そして彼は自分の命令を聞きそうな、運の悪い眷属にその指令を与えたのです。
「あ、あなたはもしかして私たちの造物主様!?
い、いきなりですね、そ、それで私にその人選を行えと?」
『あー、いやいや、一人でやんなくていいよ、
向こうに送るのも一人にする必要ないし、
こっちの世界に影響なさそうな人物、適当に見繕ってさ?』
「わ、我らが主はアバウトなんですね・・・わかりました。
じゃあ、知り合いの子と相談してちょっとやってみます。」
他力本願、責任転嫁、いきあたりばったりの精神で行われたその計画は、
まず最初に、一体のお人形さんに対して行われました。
そのお人形さんは、見たこともないお屋敷の中で、
お尻をあげたポーズで這いつくばっていました。
気が付いたらいきなり、そんなところに飛ばされて、
自分がどんな態勢でいるかも、今は後回しにするしかありません。
現状認識も何もできていないまま、
薔薇の刺繍の黒いドレスの裾が膝下から床に拡がっています。
それでも、やがて彼女はゆっくり立ち上がりました。
ここがどこだかわからないけども・・・
そして思考回路も正常に作動するようになると、彼女は自分の仕事を思い出したのです。
この場所がどこであろうと自分のすべきことはただ一つ・・・
それは、
かつて大地の底に封じ込められし冥府の王が与えた崇高なる使命。
「私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・。」
そう、最初に送られたのは、都市伝説の主、「私メリーさん」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 14:00:00
2335828文字
会話率:18%
AIが物語を異世界恋愛小説風にアレンジしたらどうなるのか…?「湖に刻まれた記憶 失われた英知を求めて」をAIが異世界恋愛系の物語を好む方向けにアレンジするとこうなった!読み比べてみてね。
「ねえ、あなたは知っている? この世界の向こうに、魔
法と魔道具で紡がれる秘密が存在していることを。
ある日、世界は静かに崩れ始めた。忘れられた魔道大国が、まるで煙のように消え去ったその日から、すべては変わってしまった。戦火に包まれた大地で、誰もがその行方を追い求めたけれど、彼らの姿は跡形もなく、ただ時の彼方へと消えていった…。しかし、10年前に奇跡は起きた。
世界中の研究者たちが夢見た、魔道大国の最先端研究所の記録が長い時を経てついに発見されたから。各国はその情報を取り戻そうと必死で解析を進めたけれど、古の文字はあまりにも複雑で、なかなか進展は見られなかった。誰もが、ただ虚無と格闘し続けるしかなかったんだ。
けれど、ある日、一筋の光が差し込むように、ついに一部の情報が復元されたと発表された。
失われた魔法道具の詳細、そしてその国へ通じる道。世界中でさまざまな憶測が飛び交うようになった。どれが真実なのか?
失われた言語は、本当に解読できるか?その先に隠された真実は、どんな秘密を持っているのか?
もしその全てが明らかになった時、あなたはどうする? そして、世界はどのように変わるのか?
この物語は、そんな異世界に隠された謎を解き明かす為、魔道具と失われた記録に導かれた主人公たちが、時空を超えて紡ぐ愛と絆の物語。そしてこの物語は、AIが持つ無限の可能性にインスピレーションを受けて生まれた。AIは、私たちの暮らしをより豊かにしてくれる魔法のような力を秘めているけれど、その使い方を誤れば、想像を超えた危険が待ち受けていることも忘れてはいけない。
さあ、あなたも一緒に、この古代の謎と愛の物語に足を踏み入れてみないかい?解読の先に待つのは、失われた魔道国の秘密と、忘れられない愛の記憶。
暗号が出てくるのは少し先かもしれないけれど、待っていて…」
オリジナルとストーリは同じですが、AIを使うことで表現を変えることができます。
※オリジナルを元にAIで変更し、修正を入れています。
※もしかしたらそのうち独自展開をしだすかもです。
物語を書くのってAIを制御するより何倍も難しい…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 10:00:00
2721文字
会話率:25%
いつの頃からか、この世界以外にも別の世界――多世界というものが存在するということが判明していた。
その多世界の数々を管理している三人の神の恩恵を受けて、数多の世界の人々は穏やかな平和を享受していた。
しかし、異能力を持つある一族が強い力を欲
するあまり、三人の神のうち、最強の力を持つとされる神『破滅の創世(カタストロフィ・リバース)』の力を手に入れようとしたことで事態は大きく動き出す。
絶望と希望が交錯する中、封じられた記憶の向こうに、少年は行き場を失った数多の悲しみを見る。
これは三人の神のうち、最強の力を持つとされる神の魂の具現として、ありえざる形の生を受けてしまった少年を主体に、とある一族と神の渦巻く謀略が世界を駆け巡る物語。
☆がついている話数には挿絵があります。
この小説は、エブリスタ様にも投稿させて頂いております。
9月1日から9月30日まで1000文字ほどで毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 07:20:00
169775文字
会話率:33%
私の名前は田中魔裟斗。みんなからは魔裟とよばれている。そしていつも通りの生活を送っているとある日突然勝手に異世界に呼び出され向こう側の事情をこっちに完全に押し付けこちらのことを一切考えていない。でもまわりのみんなは特になにか言うこともなく、
従っている。そしてわけのわからない理由で追い出された。これからどうしようかな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 15:00:00
193061文字
会話率:82%
<あらすじ>
ここは惑星ガイノアース。
ここガイノアースにはムーンンリアスと呼ばれる魔法が使える人々などが暮らす大陸があり、騎士・魔法使い・魔法剣士・賢者・侍・忍者・武人・武闘家・ガンマン・音楽家・盗賊・王族・皇帝・貴族・聖職者・将軍・大名
などといった様々な人々がこの地で暮らしている。
しかしこの大陸は決して穏やかで平和な土地ではなかった。合成魔法獣(通称:魔獣)という怪物たちの脅威に晒され、人々はその魔獣たちと激しい戦いを繰り広げていた。
だがムーンリアスの人々を取り巻いているのは魔獣たちだけではなかった…遠い海の向こうの異文明国家サンクレッセル連邦国、戦いの裏で暗躍する魔法武装組織メタルクロノス…
そんな混沌とした時代の中、クレード・ロインスタイトという一人の魔法剣士が賢者の博士と出会うところからこの物語は動き出す…
果たしてクレードとその仲間たちは魔獣やメタルクロノスの脅威から世界を救うことができるのか?
この物語は、「宝石の輝士団 クリスタルナンバーズ」と呼ばれる15人の変身ヒーローと彼らを取り巻く人々の愛と勇気と涙の物語である。
<他、作者より>
・「色」+「宝石」+「世界遺産」を主な軸に物語を展開して参ります。
またこの作品は様々なアニメやゲーム作品の影響を受けて作りました。
・少年漫画的な作品ではなく、「青年漫画に連載されている作品」をイメージ。(そのため性的な表現なども時折出てきます)内容は会話文が中心です。
・僕にとっては初投稿作品になりますが長期連載を予定しております。どうか今後ともよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 12:40:09
357760文字
会話率:83%
打木希美(うちき きみ)は追い込まれていた。
三分ごとに与えられる指示。
これをこなさねば、部屋から出ることが出来ないのだから。
これは弱気な一人の女性が、初めて人を好きになった時に、勇気を振り絞り、前を向こうと決めた物語。
前を向くと
決めて頑張ることは、難しいけれども楽しい。
そんな彼女を見守るのは、感情をめったにあらわさないクール系男子と、明るい太陽のようなワンコ系男子。
時に温かく、時にじんわりを誘いながら、彼らの交流は始まっていきます。
人見知りを治して、今まで知らなかった世界を見上げてみたい。
人を愛さないと決めた、彼の凍り付いた心を溶かしたい。
本当の自分を隠し続ける、彼の心によりそいたい。
叶わないとあきらめていた今までの自分に別れを告げ、前へと進もうとする希美の行動はやがて自分を、そして周りを次第に変えていきます。
時に笑えてちょっぴり泣ける。
そんなお話はいかがでしょうか?
こちらの作品は、カクヨムにて投稿していた話を改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 11:16:30
60109文字
会話率:30%
「……ん、き、せい、じょ?」
【きせいじょ】
街を歩いていたおれは、そんな看板を見つけた。近くには、喫煙所みたいな四角い箱がある。ただ、その箱には隙間も排気口もなく、完全に密閉されているようだ。壁は全面曇りガラスで中は見えないが、影が
動いているのがわかる。どうやら何人かの人が中にいるらしい。
好奇心にかられたおれは、その箱に入ってみることにした。
ドアを開けると、二重扉になっており、狭い空間の向こうにもう一つドアがあった。おれは二つ目のドアを開けた――
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-06 11:00:00
1092文字
会話率:29%
『実は――』
父が死んだ。いつかは来ると思っていた別れの瞬間が予想以上に早く訪れたことに、おれは正直驚いていた。
病院で父の最期に立ち合い、その後、雪崩のような勢いで諸々の手続きを済ませた。
遺体をこの家に安置したら、どっと疲れが押
し寄せてきた。ただ、今度は何もしない時間がどこか嫌に感じられたので、近所をぶらぶら歩くことにした。
実家があるここは、ドがつくほどの田舎で、その景色は今も昔も変わらない。父も子供時代にこの辺りで遊んでいたそうだ。
だからといって、感傷に浸るつもりはない……と思っていたのに、自然と思い出が甦ってきた。あの林ではカマキリがよく捕れた。もっと向こうでは夏にカブトムシが。それからあの辺でセミの羽化を見たんだ。あと、あっちの茂みで虫を探していたとき、持っていた虫捕り網の先にアシナガバチが止まったことがあったな。怯えていたら、一緒に来ていた父がやっつけてくれたっけ。ここには思い出がちょっと大きな石ころのように点々と落ちている。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-15 11:00:00
1721文字
会話率:50%
「あのー、すみませーん」
「え、はい。なんですか? あれ、カメラが……もしかして、テレビ?」
「そうですー。どうも、失礼します」
庭で植木の手入れをしていたおれに、生け垣の向こう、道路から声をかけてきたのはテレビ関係者だったらしい。
マイクを手に持ったインタビュアーらしき男とカメラマンの他数名が門から入ってきた。
「えっと、あの、うちになにか……?」
「ああ、いえ、ははは。そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ」
おれは一人暮らしをしている息子が何かしでかしたのかと思い、動揺してしまった。男たちはその様子を笑い、おれは恥ずかしさで顔が熱くなり、後頭部がかゆくなった。
「えー、こちらのお宅でワンちゃんを飼っているということですが」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-19 11:00:00
4065文字
会話率:94%
高校生の瑞希は人間関係が上手くいかず、休みがちな毎日を送っていた。
いつもの様に夜中にゲームやパソコンで作業をしながら寝落ちしたりしていたのだが、気づくと知らない部屋のベッドの上だった。
自分が重プレイしていた乙女ゲーム『ドキドキ
Lovers 〜お姫様だって自由恋愛したい〜』のセカイのラスボス王女であるユフィーリア・ファーレンハイトに転生してしまった瑞希。
シナリオには関わらずにゆるく生きていこうと決めるのだが、物語は向こうからやってくる様で気になって放っておけずに主人公を助けてしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 08:14:52
293218文字
会話率:44%
高校生の瑞希は人間関係が上手くいかず、休みがちな毎日を送っていた。
いつもの様に夜中にゲームやパソコンで作業をしながら寝落ちしたりしていたのだが、気づくと知らない部屋のベッドの上だった。
自分が重プレイしていた乙女ゲーム『ドキド
キLovers 〜お姫様だって自由恋愛したい〜』のセカイに転生してしまった瑞希。シナリオには関わらずにゆるく生きていこうと決めるのだが、物語は向こうからやってくる様で気になって放っておけずに主人公を助けてしまう。
と、いうのが本編の話。
バッドエンドを回避する為に中ボスの一人の魔王アスターテを倒しに行って……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 09:26:01
25630文字
会話率:7%
社会人2年目のOL、中倉蓮華。
同期にも恵まれ、仕事もやりがいがって日々充実している。
たった1つ、忘れられない過去を抱えているだけ。
そう、「過去」だったはずだったのに。
変わらない毎日。
帰ると家の前に人影。
目の前にいるのは、まさか
のテレビの向こう側の人ーー?!
「過去」が「今」に変わる瞬間。
一つの恋も動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 08:00:05
106512文字
会話率:49%
深い霧の中、事故に遭った宮部郁が、江間、福地、佐野、菊田、寺下と共に辿り着いた先は、化け物のうろつく異界の森――祖父の故郷だった。
言葉も文明も環境も何もかもが異なるこの場所で、保護という名目のもと、彼ら‟稀人”の争奪戦を始める異世界人
を前に、どこで、誰と、どう生き延びる?
【ケース1:宮部の場合】
Q1.稀人だと――明かす? 隠す? どうやって?
A1.隠す。言葉が使えることを利用して、勘違いするよう仕向ける。
Q2.友達と協調――する? しない?
A2.人を化け物の生贄にして自分たちは逃げるという間柄を、そもそも友達と言わない。
Q3.向こうの知識を利用――する? しない?
A3.利用する。ただし、向こうの知識ではないと見せかける。
Q4.何になる――王様? 神様?
A4.一般人。王様も神様も面倒くさい。
Q5.こっちの‟幼馴染”を――頼る? 頼らない?
A5.頼らない。顔を見たらぶん殴るとわかっている権力者には近づかない。
Q6.向こうに――帰る? 帰らない? 誰と?
A6.帰る。どうしようもなく馬鹿なお人好しと、以前の稀人に育てられた子と。
――騙す相手は、自分を含めたすべて。
※舞台の性質上、残酷/グロ描写があります。※直接的・具体的な描写ではありませんが、登場人物たち置かれた環境や関係性の表現のため、性描写があります。※「カクヨム」様でも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 07:51:10
677347文字
会話率:45%