ある日、高校二年生の渡辺敦の目の前に、轟天丸と姫夜叉と名乗る赤青二匹の鬼が現れた。鬼たちは敦を監禁していた暴力団員を一瞬で皆殺しにし、敦を守るためにやってきたと言った。
平安時代中期、鬼は高度な技術を持ち、京の都で人間と共存していた。し
かし、それを快く思っていなかった藤原道長は、鬼の持つすべての技術と財宝を奪い、自らの権勢を盤石にするべく画策し、陰陽師安倍晴明の力を借りて、鬼の世界から放逐された怪物である桃太郎に鬼退治を命じた。
京の都は血まみれの地獄絵図となった。昨日の隣人は嬉々として鬼の一家を殺し、鬼たちは都を逃げまどった。見かねたのが源頼光と配下の四天王(渡辺綱、坂田金時、卜部季武、碓井貞光)である。時の一条帝に直談判し、天才陰陽師である蘆屋道満の力を借りて、天皇家に伝わる神鏡で不死身の桃太郎を千年の封印に閉じ込めた。鬼たちは憎悪と差別のくすぶる人の世に再び住むことをあきらめて、異次元の鬼の里に隠れ棲むことになった。
現代の敦の前に現れた赤鬼と青鬼は、千年前の封印が解けて桃太郎が蘇ったことを告げた。そして桃太郎は、二度と封印されぬように鏡を破壊するとともに、復讐のために、渡辺綱の子孫である敦を殺しに来るだろうと。
敦は鬼たちの導きで、頼光と四天王の子孫を探し出し、味方につけることに成功した。また、蘆屋道満の子孫である少年や安倍晴明の子孫である双子の少女から、祖先が千年前に桃太郎と戦った時以上の力を手に入れた。
桃太郎はかつての眷属である犬猿雉の怪物を復活させ、敦たちを繰り返し襲った。陰陽師の少年を殺し、秘宝の珠や剣を奪うことにも成功した。しかし最終的には、異次元にある鬼の里で、神鏡をめぐる激烈な戦闘が行われ、敦たちは鬼たちと陰陽師の力を借りて、再び桃太郎の封印に成功したのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 16:36:53
98029文字
会話率:49%
如月六花は、中学からの帰り道、鬼に襲われそうになる。
その時、見知らぬ少年に助けられた。
次の日、その少年が六花のクラスに転校してきた。
彼の名前は卜部季武。
季武と親しくなった六花は季武が頼光四天王の一人、卜部季武本人だと訊かされる。
現代の東京で頼光四天王が鬼や土蜘蛛などと戦う話です。
いわゆる現パロなので嫌いな方はご注意ください。
視点変更もかなり多いです。
昔の事に関する長い会話とか古典文学の要約、歴史の解説の部分などにはストーリー把握に必要なことは書いてないので興味なければ飛ばしても問題ありません。
本文中に入れなかった古典作品や歴史の説明は最終話投稿後に活動報告に書いておきますので興味ある方はそちらをどうぞ。
セルフレイティングは「肉体を傷付ける表現」や「イジメ」がR15に当たるらしいのでR15の「残酷な描写あり」にいれています。
残酷描写は「鬼が人を喰った」とか「喰い残した腕が落ちていた」とかくらいで詳しい描写はしてませんのでグロではないと思います。
カクヨムにも同じものを投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 14:36:40
189087文字
会話率:36%
自分を「所有」している者に、莫大な富をもたらすという正体不明の「お姫様」を手に入れてしまった事で、歴史の表舞台へと上がる事になった、源(みなもと)一族
だが、それを奪い返そうとやって来る正体不明の生き物たちと、戦い続けざるを得な
くなってしまう。
源頼光(みなもとのらいこう)、渡辺綱(わたなべのつな)、坂田金時(さかたきんとき)、碓井貞光(うすいさだみつ)、そして卜部季武(うらべすえたけ)の5人は、時と場所を問わずに現れる敵と、生涯をかけて戦い続ける。
それ以降、由緒正しい鬼退治の家柄である、渡辺(わたなべ)、坂田(さかた)、碓井(うすい)、卜部(うらべ)という四つの家は、主君格である源(みなもと)家ともども、代を重ねて、この戦いを1000年以上続けていく。
そして21世紀を迎えた現在、五つの家の血は薄まり、「敵」と戦える力の持ち主である「見鬼(けんき)」は、その数を大きく減らしていた。
渡辺家の、「本家」ではなく「分家(ぶんけ)」で初めて見鬼として生まれてきた渡辺(わたなべ)遥(はるか)は、ある日、突然、京都にある「坂(さか)ノ上(うえ)学院」へと強制的に転校させられる。
そこは、鬼に狙われ続けることを運命付けられた「繁栄をもたらす姫」こと源(みなもと)鈴子(すずこ)を守るための学校だった。
遥は、千年前、魂を封じられて謎の敵と戦うための武器と化した少女、「童子切安綱(どうじきりやすつな)」を卜部家の見鬼、季武(すえたけ)より与えられ、同じく見鬼の坂田(さかた)皐月(さつき)、碓井(うすい)由良(ゆら)と共に、否応なく戦いの渦中へと放り込まれてゆく。
源鈴子が、夢の中で会う「もう1人の自分」が誘う、正体不明の怪物「鬼」と、かつて平安京にて鬼退治で名を馳せた、頼光四天王(らいこうしてんのう)の子孫達との戦いは続いてゆく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 17:41:17
178542文字
会話率:35%
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)する魔法都市・平安京。そんな都の守護者として、日夜、戦いつづける者たちがいた。それが源頼光と頼光四天王の美少女4人組である。坂田金時・碓井貞光(うすい さだみつ)・卜部季武(うらべ すえたけ)、そし
て頼光四天王筆頭の渡辺綱。彼女たちが、陰陽師・安倍晴明とともに、邪悪な陰陽師・蘆屋堂満や酒吞童子の野望に立ち向かってゆく。……王道を征く美少女伝奇アクションコメディー、ここに開幕(笑)!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-21 01:00:00
110485文字
会話率:49%
大学生の竜之介は、いつも通り配達していると神社で鬼との戦いに巻き込まれた。事情を聞いていると自身が源頼光の四天王である渡辺綱が憑いていると知る。そのことで鬼狩りに荷担させられる事になった竜之介。そして、四天王の一人である卜部季武と頼光とに憑
かれた二人と共に福利厚生と給料がしっかりとした鬼狩りの日々が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-19 23:50:02
37332文字
会話率:41%
舞台は平安京。源頼光に仕える腕自慢の武士、坂田金時、碓井貞光、卜部季武の三人は、夜遅く、貴族の接待を終えて帰る道すがら、都で話題の怪談話を思い出してしまう。妖怪相手に武勇伝を積み重ねてきた三人だが、果たして幽霊の恐怖には耐えられるのか。
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重複投稿ではありませんが、TOTAL CREATORSの「ファンタジー・童話等」投稿板に同じ設定、同じ登場人物の「さぶらいの物見たる語」という短編を投稿しています。
※元ネタは「今昔物語集巻27-43」『頼光の郎等平季武、産女にあひし話』です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-30 00:56:08
4040文字
会話率:56%