部屋に部屋があるなんて言葉破綻してると思う。だけど僕の部屋にはそれを体現していると言わざるを得ない理由があった。
「ねぇ、利光くん。ここは私のおうちですか?」
「自分のものだと主張するのは辛うじて理解出来るが、疑問形なのはまじで意味わからん
ぞ? あと違うので、ぜひ出ていってくれ」
親の仕事の関係で1人。田舎のある高校に通うために一人暮らしをすることになった利光雫(かがみしずく)。そんな雫の一人暮らしは初日で幕を下ろした。今、僕の目の前にはおそらく羊であろう帽子を被った少女がいた。
「利光くん? 良かったらこの部屋から出ていってくれないかな?」
「・・・却下だ。あとこの部屋の所有者は僕だ。君が誰だか知らないが、出ていくとしたら君だ」
「あの、私が言うのもどうかと思うけど、状況の飲み込み早くない?」
「世の中には色んなことがあるしな。朝起きて知らないお…んな?が膝枕をしつつ退去を迫ってきても僕には特に問題はない」
「わーお、正答を探す方が難しそうだね?」
「ていうのは建前で、実際はビビりすぎて腰が抜けて起き上がれないだけだ。・・・とりあえず手を貸してくれ」
こうしてぬるっと始まってしまった半別半同居生活を終わらせるために雫は今日も目の前の羊女に向けて笑顔で告げる。
「ほーれ今日は絶好のお散歩日和ですよぉ」
「雨ザーザーだけど!?」
現住民と先住羊(?)による意味不明の少し不思議な居候ラブコメ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 21:02:08
2464文字
会話率:72%
俺の幼馴染・北沢陽毬(きたざわひまり)は元々ぼっちだったのに、ひょんなことから最近デビューした現役女子高生声優だ。
しかし、オタクで俺以外に友人のいない彼女はエピソードトークがすべて、俺とのエピソードで……?
以前投稿した短編『ぼっちから
いきなり声優に抜擢された幼馴染が心配だ。〜配信で話してた「親友と〇〇した」系のエピソード、全部俺との話だよな?〜』(https://ncode.syosetu.com/n8402ik/)の連載版です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 23:44:15
61299文字
会話率:59%
俺の幼馴染・北沢陽毬(きたざわひまり)は元々ぼっちだったのに、ひょんなことから最近デビューした現役女子高生声優だ。
しかし、オタクで俺以外に友人のおらず、エピソードトークがすべて、俺とのエピソードな彼女が、今度はカラオケに連れて行ってと泣き
ついてくるが……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 00:05:57
7502文字
会話率:59%
宮越肇(原作担当)と今井佑衣(作画担当)は2人で1人の共作漫画家。
天才的な画力と圧倒的な容姿と引き換えに(?)性格も生活も破綻している佑衣と、生真面目でなんでも卒なくこなす代わりに凡人な肇は、大学入学を機に、同じ安アパートの上下に住むこと
に。
2人の目標はもう一度連載を持つこと。
そんな2人のとある日の、少し刺激的な一コマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 22:06:45
5905文字
会話率:51%
町外れにあるオンボロ屋敷ことみどり荘。僕と酒好きで何もかもが緩い大家さんとの二人の生活のはずだったのだが……
ある日、「せんぱいっ!」と知らない小さな少女がみどり荘にいた。彼女こと白鳥舞曰く、以前にも僕と会ったことがある様だがそんな記憶
は微塵もない。しかし彼女は小動物のようにちょこまかと後をついてくる。
幼馴染で何故かヤンキー口調のハルに聞いても知らないの一点張り。でも白鳥さんは思い出してほしいと思っているわけでもないようでーー
家に帰ると小動物後輩と共に半同居生活を送ることになってしまった僕の青春は、一体どうなるんだ……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-12 18:00:00
30351文字
会話率:48%
高校に上がり一人暮らしを楽しんでいる高校2年生の霧島美琴(きりしま みこと)はいつからか男子生徒にストーキングされていたのだが実は彼にもする必要があった!
その訳を聞いても美琴は一人暮らしを辞めないといい彼女を心配した担任の柚琉(ゆずる)と
の半同居生活が始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-24 21:44:03
922文字
会話率:42%
死んだ勇者の魂を回収する少女と、半同居人の少年の物語。
――ウェスタリア王国は、地中より噴き出した魔素の毒の雲海によって、砂と苦塩とに覆われつつあった。
王国は、その力を尽くして地中に大回廊を穿ち、そこに魔素の雲を封じた。
しかし、魔素の
澱(よど)みからは魔物の群れが生まれるようになった。
砂と苦塩の土地では、生身の兵は戦えぬ。ゆえに、勇者が作り出された。
回収者<レトリバー>のイスカも、王国の勇者に作り変えられた一人。
回収者は、死んだ勇者達の魂憶<ログ>を抱え、単身帰還する。
任務をこなし、空いた時間を見つけては、本を読む。
それだけで十分に幸せだと思っていたイスカの日常は、ある身寄りのない少年を拾ったことから変化していく。
※R15は保険ですが、たまに多少残酷な描写があるかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-14 08:07:26
46517文字
会話率:30%