「そういちろうさんのご趣味は?」
「絵画です。特に写実的な人物画を得意としております」
立派な畳敷きの和室で、着物姿の黒髪美人と向かい合って座る。僕はプログラマーであり、ふだんパソコンばかり相手にしているので、つい緊張してしまい……。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 16:30:00
1190文字
会話率:27%
地球を飛び出し、銀河系のいたるところに拡散して生息域を広げ、離合集散・栄枯盛衰・切磋琢磨を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、一万年にも及ぶ、大樹のごとき歩みの経脈-それが、銀河戦国史
です。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、エリス少年のもとに舞い込みます。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は、一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ! あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見るべく、遥かなる時空へと旅立とうではありませんか!
今回エリス少年のもとを訪った物語は、銀河史中世の出来事です。
遠くにある巨大帝国による、怒涛の侵略を受けた国がありました。
兵力も兵器水準もはるかに上手で、戦術においてもずっと洗練されている侵略者を相手に、防衛戦に駆り出された門閥は絶望的な決戦を余儀なくされます。
驚くような奇跡の連続で、どうにか祖国防衛には成功しましたが、その一門は深く傷つき、多くの兵を失いました。兵は、平時には所領における生産の担い手です。
防衛戦の後には、生産力の大幅な低下を原因とする、厳しい貧困が待っていました。祖国防衛成功に対する戦功褒賞を頂戴せねば、一門は滅亡や離散を避けられないかもしれません。
しかし、待てど暮らせど、褒賞下賜の連絡は届きません。痺れを切らした一門の棟梁は、自分からもらいに行くことを決断します。
ですが、この時代の宇宙を渡る旅とは、生易しいものではありません。百光年の距離を踏破しなければならないのに、超光速での移動手段を確保するところから、一門は壁にぶち当たります。
治安維持に手の回らない国での旅路なので、途上には危険も満ちています。完全アウェーの場所で、難題に取り組まなければいけない場面も出てきます。
こんな彼らの旅の結末は、いかなるものなのか? 待望の褒美は頂戴できるのか? 戦後の荒廃による貧苦にあえぐ一門に、どんな未来が待ち受けるのか? 是非見届けて頂きたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-23 17:00:00
45354文字
会話率:22%
地球を飛び出し、銀河系のいたるところに拡散して生息域を広げ、離合集散・栄枯盛衰・切磋琢磨を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、一万年にも及ぶ、大樹のごとき歩みの経脈-それが、銀河戦国史
です。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、エリス少年のもとに舞い込みます。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は、一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ!あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見るべく、遥かなる時空へと旅立とうではありませんか!
今回少年が垣間見るのは、銀河史中世の出来事です。
漂泊者、とよばれる男が登場します。全ての勢力から疎外され、頼るものも無く孤独に、流転と放浪に生きることを宿命づけられた男です。
権力者や富豪に、踊りや楽器の演奏を披露したり、美味珍味を振舞ったり、名品珍品をプレゼントしたり、といったことで暮らしをたてているのですが、一方で、実は、国家の命運を陰からあやつり、もてあそんでいた・・・・・・?
真実なのか、フェイクなのか、そんなことを、金で買った女の前で豪語する漂泊の男の姿を、未来宇宙を舞台に描いています。
全5話の、超短編です。40字原稿換算で、たったの50ページ程度しかありません。しかも、大半が会話文。さらっと読めてしまえると思うので、気軽に覗いてみて欲しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 17:00:00
18978文字
会話率:22%
地球を飛び出し、銀河系のいたるところに拡散して生息域を広げ、離合集散・栄枯盛衰・切磋琢磨を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、一万年にも及ぶ、大樹のごとき歩みの経脈-それが、銀河戦国史
です。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、エリス少年のもとに舞い込みます。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は、一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ!あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見るべく、遥かなる時空へと旅立とうではありませんか!
今回少年のもとに舞い込んだ物語は、銀河史中世における銀河連邦エージェントの活動について述べたものです。
学生時代の優等生であり片思いの相手でもある女性メイファー・リンナップを追いかけ、銀河連邦のエージェントとなってある星団国家に派遣された主人公リカルド・ブロッガーが、価値観や生活様式の全く異なる世界での活動に悪戦苦闘します。地球系である彼は民主的で自由な空気の中で育ったので、派遣先である星団国家の封建的な政治システムや、世襲制領主による独裁的な支配のあり方には、違和感を禁じ得ません。
そんな彼がある青年領主からの依頼を受けるのですが、のっけから感情的になってしまって上手くこなせず、メイファーとの実力の差を思い知って落ち込みます。
リカルドの同僚であるエージェント、コボス・レイヤーやトニー・クロコックもそれぞれの難題を抱えていて、互いに相談し合ったりアドバイスを送り合ったりしながら、どうにか重責を果たそうと奮起します。
政府と領主と領民、棟梁と家臣、集落と盗賊等々、様々な要素が広大な宇宙を舞台として複雑に錯綜しながら、いくつもの難問を織り上げてエージェントを悩ませるべく覆いかぶさる中で、銀河連邦の名を背負ったリカルドたちがどんな活躍を見せるのか、是非注目して頂きたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 17:00:00
49156文字
会話率:34%
「す、すごい! 斬新な絵柄! 繊細かつ大胆で写実的で……しかも、全ページ気が遠くなるほど描き込んでいる……想像もつかない時間と技術だわ……!」
この国で一番大きな出版社の会議室で、安堵のため息をついた。
私が持ち込んだ漫画の原稿は
、出版社の人たちに認められたようだ。
いや、「人」というと語弊がある。
目の前にいる出版社の社員は、エルフとドワーフと花の妖精だからだ。
私、矢田宮子はごく一般的な三十歳の日本人女性で、ちょっとだけ人気のある少女漫画家だ。
高校生くらいを対象とした有名少女漫画雑誌で連載もしていたし、アニメになったこともある。
ただ……
「宮子先生、今回も大好評でしたよ。絵がオシャレとか、キャラがカッコイイってたくさん感想が来ています!」
日本の最大手の出版社で、若い女性の編集者にいつもそう言われていた。
美大出身のお陰か、絵には自信があったし、絵柄の流行とマッチしたお陰で、とにかく私の絵は評価が高かった。
そう。評価されるのは絵だけ。
得意なのも絵だけ。
解ってる。
私の話は全部ベタ。定番。やりつくされている話。
でも、そういうのが好きなの!!!!
だから、無駄に召喚されてしまった平和な異世界でも、私はド定番少女漫画を描く!!
……と言うか、特技を生かしてこの世界に貢献しないと元の世界に戻れないらしい。
つまり、私の特技は漫画を描くことだから、少女漫画でこの世界の人たちを感動させれば帰れるってこと!
……と思ったのに。
あれ?
なんで……?
好評だけど、私の少女漫画に対する反応、おかしくない?
これで元の世界に帰れるの!?
ファッション、食べ物、インフラ、広告etc...
商魂たくましい異世界の住人に協力しながら、「ド定番少女漫画」で異世界を発展させて、元の世界に戻ることを目指す物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 14:00:00
208074文字
会話率:43%
「僕」は、自分が住んでるこの部屋を、有料の愛の巣として貸し出している。
そこに見える様々な人間関係、感情のうねり、孤独感――そしてそれを気にも留めないような、「僕」の日常。
あり得ないようで、どこか写実的。ある日ある日を切り取って、ショート
ショート形式にお届けします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-24 22:31:51
695文字
会話率:58%
ある日、突然この現代社会に現れたネコ人。ネコ人は、大きな目と耳に尻尾を持つ、猫の特徴を持った人間のような生物だ。
この物語は、そんなネコ人三人が住まう、小説家を営む主人の家が舞台。特に何も起こらない彼女たちの平和な日常を記した、頭すっからぽ
んで楽しむ写実的な物語。
殺伐とした要素、無し。シリアス、無し。恋愛、無し。バトルもグロも辛い過去も、一切無し。疲れた自分を癒すための小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 22:09:39
3924文字
会話率:55%
学芸員の間で話題となった一枚の絵があった。鑑賞するものは、不運に見舞われるといういわくつきの絵である。
2人の男が向かい合い、左手にパレットを右手に筆を持つ絵。一人のキャンバスは写実的に緻密に対面する男の人物画を描いている。もう一人は、キャ
ンバスを絵具で塗りたくっている。抽象画のように見える。
ルフンド美術館の展覧会の後、コレクションを寄贈した実業家ドクトル氏が変死体で見つかる。
2人の画家の絵を丸裸で抱きかかえ、両指が切断されていた。
警察の捜査もむなしく未解決事件となり、
この日を境に陶板の複製画のみ展示されるようになった。
時を同じく、大地震に見舞われ恋人の家に避難した藤岡は、倉庫からある手紙を見つけ出す。
手紙には「真相を解き明かしたものには、私の所蔵する全ての絵を譲る ドナルド・F」と書かれていた。
一枚の絵を巡る数奇な物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-02 23:11:29
2954文字
会話率:35%
これはある一人の初老の教師と、麗しくも孤独な女子高生が、様々な詩を通し、互いの心が触れ合っていく様を、赤裸々なほど写実的に描いた物語である。
……などという堅苦しい話ではなく、しょぼくれた国語教師の私が、詩を通して教え子に日夜振り
回される秋から冬にかけての日常の1ページをまとめたものだ。
先に言っておくと、子供ほど年が離れている彼女と私の間に、結局浮いた話はなかったし、これといった事件も起こらなかった……と思う。
それでもこの一年は私にとって生涯忘れ得ぬものであり、そしてこの防備録のような話に少しでも共感してもらえたら幸いである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-03 22:34:06
22766文字
会話率:39%
名古屋の画廊にミレーの落ち穂拾いを観にきた友人と私。
私の見れない絵画とは。
最終更新:2015-10-08 23:37:16
1964文字
会話率:59%
文藝部に寄稿した作品です。軽音楽部所属のくせに何やってるんでしょうね、僕は。原本がB5用紙に二段組みを想定して執筆されたものなので多少の見辛さがあると思います。ご了承ください。
最終更新:2011-06-08 01:13:59
5970文字
会話率:49%