現(いま)は平安
宮中にて、【月影の君】がもてはやされている
月影の
庭を照らす
宵のほど
あやしき影の
ほのかに見ゆる
太政大臣(だいしょうだいじん)の娘、雪織(ゆきおり)は雪の降る夜、寝苦しく庭をさまよっていた
「実義(
さねよし)様はわたくしとの婚約に気が重いことでしょう
詰まるところ権力維持のための婚姻
互いに望んでいないのですから」
月が地を照らし、羽織の擦れる音だけが届く
ふと前に目をやると
松の下に淡く光る人影を目にする
その面(おも)は見えず
「どこの殿方でしょう」
雪織は惹かれるように近づく
物陰からこちらを窺う、眇(すがめ)の瞳と視線が絡む
*御面影(おもかげ):光源がなく顔が見えない
*面(おも):顔
*眇(すがめ):切れ長の目折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 06:25:44
3029文字
会話率:82%
未来、地球人類のほとんどが超能力を発現し、日常生活に利用することにより快適な暮らしを満喫していた。
そんななか能力が発現しなかった男が、世界を呪う。
呪われた世界の中で、藤沢圭祐は、黒づくめの男に突然襲われる。
黒づくめの男とは何者なのか、
世界は呪いから解放されるのか。
日常と超常の境界線(ボーダーライン)で圭祐はどう生きるのか。
光る人型の正体とは!?
地球生命の誕生と人類の進化にかかわる計画とは!?
謎が謎を呼ぶSFサスペンスここに爆誕!
※あらすじは予告です。内容は変動する可能性があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 13:26:38
133744文字
会話率:45%
「この俺が婚約者になってやるのだから、光栄に思え」
初顔合わせで侯爵子息ハーネルドに言われた言葉に、伯爵令嬢のフォルティアナは齢十歳にして『結婚に必要なものは忍耐』と悟り、結婚に理想を抱かなくなった。
そんなフォルティアナが十五歳を
迎えた頃、大人の仲間入りを祝う華々しいデビュタントの日、婚約者のハーネルドを巻き込み盛大にダンスホールで転倒してしまった。
この失態をきっかけに、怒鳴り込んできた侯爵により婚約は破棄され、『どんがめ姫』という不名誉な汚名を授かることに。
その汚名を返上しようとひたすら二年努力するも、誰もフォルティアナとダンスを踊ってはくれない。
パーティ会場で元婚約者のハーネルドに暴言を吐かれ、その場にいるとみっともなく涙をこぼしてしまいそうになったフォルティアナはそっと会場を抜け出した。
人気のない庭園で、フォルティアナは普通の人には見えない『光る人』に声をかけられる。いつもなら両親の言いつけを守り、気付かないフリをして相手にしないのだが、その日はそれが出来なかった。誰でもいいから、話を聞いて欲しかったのだ。
フォルティアナの話を静かに聞いていた『光る人』である青年は、跪いて手を差し出す。
「僕と一曲、踊ってくれませんか?」
青年にリードされ、フォルティアナは失敗する事なくダンスを立派に踊りきり、苦手だったダンスの楽しさを知った。
自分が何者かも分からないという青年に、フォルティアナはリヒトと名前をつけてあげた。
それから王城でリヒトに秘密のダンスレッスンをつけてもらうようになり、いつしか彼に淡い恋心を抱くようになっていた。
そこへ元婚約者のハーネルドが現れて、あの時のリベンジをしたいと言う。
見事汚名を返上することに成功したものの、その日以降、リヒトは庭園から姿を消してしまった。
実はその青年、療養中の第二王子で――
※これは、婚約者に皮肉を言われ続け結婚に理想を抱かなくなった伯爵令嬢と、初恋を拗らせてやらかした過去を挽回しようとする侯爵子息と、その二人を面白おかしく眺めながら隙あれば横からかっ攫おうとする王子様の三角関係なお話です。
アルファポリスでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 16:39:09
214764文字
会話率:45%
遺伝子研究所の研究員として勤務する、北里雄紀。内気で性格であるが故、まわりの人々に関わらないように生活していた。ある日、雄紀が勤務する研究所に華やかな女性が研修生として現れる。心を乱された雄紀は、旅行中、とある橋の上から落ちて異世界へと移動
してしまう。そこには、光らない人々が支配する世界であった。光る人々は光らない人々にしりたげられながら生活をしていた。雄紀は、その世界の救世主のみに動かすことが出来ると言う言い伝えのある石を動かしてしまう。そのことによって、雄紀は、その国の支配者、アッデス様に追われるようになる。
捕まれば死刑。
この物語は、他サイトにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 23:06:03
302254文字
会話率:33%
光る人は人類滅亡の危機を救えるのだろうか。
最終更新:2020-08-31 06:00:00
731文字
会話率:12%
「旅に出て、呪われし百の物語を漫画化せよ。それまで帰ってくることはまかりならん」
こう師匠に言われて放浪の旅に出た漫画家志望の私ことモロ平野(ペンネーム)は、駅から駅へと電車で旅し、長い旅路の果てにとある王国にたどり着いた。
なんでもこの王
国の山奥の駅は昔、館だったそうで、そこには光る人影が出没するとの噂があった…
後半突如漫画になるのでご了承ください!
ホラーギャグファンタジーラブストーリー!
夏のホラー2020参加作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-07 19:41:37
2614文字
会話率:42%
スラムで息絶えようとする男、しかし神のいたずらか、男の前には神々しく光る人型のなにかが落ちてくる。
男はそれを食し、命を繋ぐ。
これは、この世の遍く事象総てを司る「神霊」を食べた男が欲望の向くまま、好き勝手に生きる物語である。
不定期更
新ですが、最低でも一週間に1話は投稿します!
投稿しなくなったら、作者死んでますので冥福をお祈りください(>人<;)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-02 00:30:45
20917文字
会話率:21%