幼馴染を助ける為に怪異と契約した少年の物語。
契約には代償がある。
世界がお前のことを忘れる。
それでも俺は、アイツらを守る。
命を投げ打つ価値がある!
最終更新:2025-07-06 00:10:39
128678文字
会話率:51%
黒崎和己(くろさきかずき)は、両親に勧められて、祖母の出身地にある高校に進学した。
彼は、ある事件がきっかけとなり、隣家に住む宝積寺玲奈(ほうしゃくじれいな)と知り合う。
2人は、親しくなって恋人同然に振る舞った。
しかし、そのこ
とが原因で、和己は周囲から強い関心を持たれてしまう。
実は、和己が移住した町は、この世界を侵略者から守るための拠点となっており、玲奈こそが切り札と呼ぶべき存在だったのだ。
和己は、勢力争いにばかり注力する味方に困惑し、玲奈との関係に介入しようとする上層部に翻弄されながら、自身がどのように振る舞うべきかを模索することになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:05:54
689807文字
会話率:58%
銀髪の少年ティルトは、髪の色や、魔力を持たないことなどが原因でいじめられていた。
ある日、彼は、自分と同じ銀髪の女性と出会う。
彼女の言葉によってティルトは覚醒し、自身が秘めていた強大な能力を発現させた。
彼は、その力で襲ってき
た魔物を倒し、それと同時に、自分のことをいじめた連中に復讐する。
そして、今までの自分と同じような境遇に置かれている者を救うために旅立った。
やがて、彼は知っていくことになる。
人間の醜さ、そして、自身の残虐な本性を……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-25 00:10:57
260271文字
会話率:42%
大学生の白井光は、自身の虚弱体質が原因で将来に不安を感じていた。
ある日、彼は突然現れた少女によって異世界へと連れ去られてしまう。
その世界では、異世界から移民を受け入れる計画が立てられており、光はその一人目に選ばれたのだ。
異
世界の少女は、光には素晴らしい魔法の才能があると告げる。
その言葉は本当だった。彼女の協力のおかげで、光は自身の才能を開花させ、異世界の住人ですら使えない魔法を使うことに成功したのだ。
しかし、移民である光は、彼に対する差別や、異世界人の自分とは異なる価値観に苦しめられることになる。
そして、彼の存在によって、異世界は危機に陥るのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-31 06:00:00
57556文字
会話率:47%
異世界の女型人形に転生した“俺”は前世の事を隠し、創造主である魔女に言われるままにメイドとして仕える事にした。
元から家事能力は高かったので仕事は順調、魔女から与えられたハンドガン型魔銃は強力で人形の身体との相性も良好だった。
適度に困難で
適度に愉快な異世界生活だが、今の自分は人間どころか生物ですらないという事実は“俺”に自己の価値を問う。
最高峰の魔女は何を目指すのか。
人形に恋する魔女の娘の想いは届くのか。
抱いた想いを秘めたまま終わらせると決意した元男のメイド人形は何のために生きるのか――。
※初投稿なので不備があるかもしれません。誤字脱字が多いですが後からこっそり直します。
※基本的に勢いで書いてます。
※更新は月2回を目標にしています。
※台詞、技、魔法、その他にパロディを用いる場合があります。
※ロリはヒロインではありません。また“俺”もロリコンではありません。
※主人公と関係無い所に百合カップルが居る場合があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:00:00
828495文字
会話率:39%
学術都市グレンツェンで生活する主人公たちの日常を描いた物語。
多彩な人種、地域、価値観、文化、おいしい食べ物を通して成長する人々の、ゆるかったりちょっと刺激的だったりするストーリー。
メインヒロインは【小鳥遊すみれ】という少女です。島国の中
でも孤島で過ごした彼女は16歳になって初めて大陸に上陸します。しかも海外での生活でてんやわんや。あたふたする少女はたくさんの出会いを経て成長していきます。
…………が、メインヒロインは小鳥遊すみれですが他の登場人物にも個性があり、人生があり、夢があります。そんなメインヒロインを取り巻く彼らを主眼としたストーリーも展開していきます。
物語の構成上(というよりは作者の趣味嗜好ゆえに)、ある一定の目標設定はありますが個人個人の日常風景の描写を日にち単位で刻んでいくので目標に辿りつくまでにとてつもない時間がかかります。あくまで日常系ストーリーなのでまったりゆったり進んでいきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:00:00
2627309文字
会話率:32%
西暦2080年、日本。
かつて誰もが平等に医療を受けられた国民皆保険制度は、
高齢化と財源圧迫、AIの台頭により崩壊した。
今の世界は、国民ランク制度――
「家族構成」「経歴」「貢献度」など、数値化された人間の価値が、
命の優先順位を決
める。
貧しい者は医療を後回しにされ、
臓器を奪われ、
富める者に移植される。
だが、そんな序列社会に挑む者たちがいた。
◆ 天城レイ
未来から記憶を持ち帰った政治家。
75年後の世界で全てを失い、理想を取り戻すため過去へ飛ぶ。
◆ 椎名カイ
無名の三流医大出身の外科医。
だが未来からもたらされたナノマシン技術により、
「現場の天才」として覚醒する。
彼らの目指す理想は――
命に序列のない世界。
だが、その先に待つのは、
AI支配か、
人類の暴走か、
それとも新たな秩序か。
そして、理想のために悪を演じ続けた男、
裏の支配者・風見惣一郎は最後に何を望んだのか。
命の価値とは何か?
理想は実現した先に何を生むのか?
医療、政治、科学が交錯する世界で、
人間たちの選択が問われる。
これは、誰もが抱える後悔と希望の物語――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:00:00
44691文字
会話率:31%
いつもと変わらない日常を過ごしていた高校生、内海 奏太(うちみ そうた)はいつも通り友人たちと話しに花を咲かせていた。その話というのも、最近遺跡が発見されたというのだ。その出来事から“いつも通り”が少しずつずれ始めていく。そんなある日、奇妙
な現象と共に一人どこか知らない地へと送られてしまう。なんとそこでは見たこともない化け物が徘徊していたり、魔法というのも存在するようであった。どうやら“ダンジョン”と呼ばれる場所らしい。果たして、奏太は無事にダンジョンから抜け出せられるのか、それとも...。一方、現代ではある事件によって混乱が生じていた。そして、同時に現れたモノによって世界は大きく変わっていく。
現代と異世界が関わるダンジョンと魔法のファンタジー。
--無慈悲な運命を変えてこそ、君と出会う価値がある--
良ければ見ていってください!!
そして申し訳ないのですがモチベや私情によって更新ペースが大きく変動してしまいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:00:00
116502文字
会話率:42%
誰しもが、自殺以外では死に方を選べない。
しかし、生き方は選ぶ事が出来る。
ただ、望むだけで、思う様に生きられる訳ではない。
自分が望む生き方をしたいと思うのなら、その為に自ら行動し責任と覚悟を持たなければならない。
生き方とは自らの
在り方であり、人生の命題。
その人生とは足跡であり、生きる事は歩む事。
故に、他者に評価されるのは死後となる。
だからこそ、人は生きている内に自らの価値を生み出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:00:00
122276文字
会話率:8%
ラヴィレンス高等学園の奨学生メグミは、生活費と将来のために、イジメられながらも学園へ通っていた。
そんなある日、なぜか学園一の美少女であるサーシャ・バークレーが彼をかばい、イジメの主犯格である皇太子の怒りを買ってしまう。
皇太子が彼女を
攻撃し、もうダメだと思ったとき……教室全体がまばゆい光に包まれ……気がつくとクラスメイト共々、ダンジョンマスターである魔王に転生していた。
ダンジョンポイントの初期値が、転生前の貯金額と連動していたせいで、最初のうちこそ苦労するメグミだが、地道に力を蓄え成り上がっていく。
負ければ殺される魔王として生き、サーシャ嬢と関わる中で、メグミの価値観にも少しずつ変化があらわれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 23:50:00
1661807文字
会話率:28%
【薄めのあらすじ】
氷魔法と前世の記憶を持ってハードな異世界に生まれた少年が、次々と巻き起こる問題に立ち向かい、氷売りから成り上がっていく物語。
【濃いあらすじ】
俺、クラウ・ローゼンは前世の記憶と希少な氷魔法の才能を持って戦争中の異世界
に生まれた。
なんで戦争中の世界に前世の平和ボケした価値観を持ったまま転生するんだよ! 転生するなら平和な世界にしてくれよ!
でも、文句ばかり言っても仕方がない。
俺はこの世界で前を向いて生きることを決めた。
死ぬときに後悔しないために!
え? さっそく父さんが失業するかもしれないじゃん!?
うーん、とりあえず氷売りから始めます。
そんな感じで問題に巻き込まれやすい主人公が、前世の知識とその才能を駆使して過酷な異世界で成長する話。
メイン商売、バトルあり、ハーレムなしの異世界成り上がりファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 23:04:32
524551文字
会話率:48%
YouTuberモリキは「子作りこそ自然の摂理」、「子どもを作らない人に価値はない」など過激配信で炎上。
翌朝、妻がバッタを食い、街は獣化した人間で溢れる。逃げた自宅で最愛の妻が涎を垂らし包丁を手にして…
彼が叫んでいた自然の摂理が彼に牙を
向ける折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:02:38
4847文字
会話率:46%
スキルが常識となった日本。
16歳のスキル診断で「未鑑定」と判断された朝倉ユウト(29)は、スキル無しの烙印を押され、ブラック企業で働いていた。
「自分に価値なんてない」
「スキルがない奴は搾取されるだけ」
毎日、そんな風に思いながら生
きていた。
だが、徹夜明けの朝。
彼の中に眠っていたスキル《未鑑定》が“覚醒”する。
それは──
「全てのスキルの“構造”と“矛盾”を可視化し、修正・再定義できる」
管理者系スキルだった。
「え、これ……バグを直すプログラムとか、調整ツールみたいなやつじゃないの……?」
本人は気づいていないが、
彼は“この世界のスキルにアクセスできる”唯一の存在だった。
スキル格差、ブラック企業、過剰評価社会……
彼の静かな“修正”は、世界にじわじわと波紋を広げていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:00:00
1143文字
会話率:23%
静寂しおり。彼女の心には、小学三年生の頃に経験した、家庭内の出来事に起因する深いトラウマが刻まれていた。それは、彼女に物事に対するある種の諦念と、自己肯定感の低さを植え付けた、拭い去ることのできない影。
春、新しい制服に身を包み、静寂しお
りは中学校の門をくぐった。期待も不安も抱かず、ただ淡々と定められた手順を踏む彼女にとって、卓球だけが心安らげる唯一の聖域だった。祖父母に用意してもらった家で一人暮らしをする彼女は、誰にも知られることなく、異質な持ち替え技術を磨き続けている。それは、体躯で劣る自分が勝利を掴むための、そして勝利という形でしか自身の価値を証明できないと信じる彼女にとって、唯一の希望だった。
中学校に入学して少し経った頃、静寂しおりは卓球部へと入部する。彼女の手に握られた、裏ソフトとスーパーアンチという常識外れのラバーを貼り分けたラケットは、瞬く間に部内で波紋を呼んだ。顧問や先輩たちは、その異様なスタイルに困惑を隠せない。しかし、静寂しおりが見せた、卓越した基礎技術と、相手の思考を解析するような知性は、彼らに驚きを与える。彼女の異質さが、周囲に少しずつ認識され始める。
卓球部での新しい日々が始まる。静寂しおりは、内面に過去の影と孤独を抱えながらも、卓球という世界で自身の道を切り開こうとする。それは、輝かしい未来へと続く道の始まりであると同時に、彼女を待ち受ける更なる運命を示唆するものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:00:00
842699文字
会話率:17%
リアルでもSNSでもどちらでもいい。
誰かと話すことに価値を感じることが徐々に薄らいでいる気がする。
そんなある日、ふと気づいた。
ああ、元々私は。
そういうことに疎い人間だったんだと。
その事から目を逸らしていただけだったんだなあと。
最終更新:2025-07-05 21:56:04
489文字
会話率:0%
最初は楽しかったはずの趣味が、気がつけば楽しくない。そんなことはないでしょうか。私はあります。ある日を境に、小説を書く動機は楽しいからという理由ではなくなりました。
楽しくなくなった原因は何か。どのような仕組みでその原因は発生したのか。そ
して、何故楽しくなくなっても、まだ書いているのか。それを自分なりにまとめたエッセイがこちらです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-07 10:15:00
1834文字
会話率:0%
これは、ヤケクソ王女が己の価値を証明する、波乱の婚姻譚。
王弟のクーデターにより、第二王女ルチルは変態ジジイ(パイライト侯爵)への輿入れを強制される。
道中、馬車が魔物に襲われ、命からがら逃げることに。そんな彼女を拾ったのは謎多き商
人レン。
助けてくれるかと思いきや、食事のたびに対価を要求され、宝石やドレス、ついに自慢の髪さえ売り払うはめに。
隣国の国境にたどり着くと、ノースシーの騎士団と隣国の兵が衝突寸前。
戦争を避けたいルチルはヤケクソで叫ぶ。
「わたしの××を売るから国を救って!」
レンは大笑いしながら馬鹿にするが、ルチルの破れかぶれな交渉は彼の関心を引いたらしい。
「いいだろう、取引だ」
国を救うため、王女の人生を賭けた交渉が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:30:00
22241文字
会話率:39%
越界。人間不信のしがないサラリーマンのおれ、三神雪斗(さんじんゆきと)が突然変なゲートに連れられる。
まるで宇宙を流れる光の川のようなところに放り込んだ女性、富良野紫亜(ふらのしあ)は、おれの事をマスターと呼び、本当の名前はスノウ・ウルスラ
グナだと言い出す。しかも自分はおれの伴侶になる存在とも。
何が何だかわからないまま、突然の攻撃でその女性とはぐれ異世界に放り出される。
いきなり流れ落ちた世界は一面見渡す限り水の世界。
そこにヴィマナと呼ばれる古代の船で悪政をしく元老院と戦うレヴルストラという一味に拾われる。
元の世界で何かあってはまずいと思い名乗ったのが光の川で告げられた名前、スノウ・ウルスラグナだったが、その名前は実は異世界で英雄神と呼ばれる存在のようだ。
しかもこの世界に来た瞬間に、40歳前のおっさんだった姿は20歳前の若々しい姿に。
そんな事は知らず、名乗ってしまった名前も定着し、レヴルストラというトライブメンバーとヴィマナという船を空に飛ばすための飛翔石を探す旅にでるハメに。
水の世界はこの物語の始まりの世界。
この世界は10以上の世界がカルパと呼ばれる光の川で繋がれた世界だった。
陸地のない水の世界や音に支配されている世界、火を操り生きる世界など様々な世界を舞台に、それらの世界を牛耳ろうと暗躍する元老院ニルヴァーナ、それに対抗するレジスタンスの面々、それらを巧みに誘惑する天使と悪魔。どこともわからない場所から見守る観察者たち。
様々な勢力が複雑に絡み合い物語は想像を超える規模の争いに発展する。
これはおれ、スノウがハノキアと呼ばれる9つの世界を行き来しながら失われたとされる自分を取り戻し、成長しながら自分の道を探しその道を成す壮大な物語。
善と悪の価値観を超えた争いに自由の光を灯し本来の世界を取り戻せるのか?
これは5つ以上の勢力と総勢300人を超える登場人物、10を超える世界で繰り広げられる壮大な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:11:36
5585668文字
会話率:44%
「いつ研究所をやめるんだ?」
そう婚約者に言われた。
研究は私の人生そのもので、分かってくれてるものだと思ってた。
彼は研究所所長で、ずっと私を見てきたし、ずっと一緒に苦難を乗り越えてきた。
私を理解してくれているものと思っていた。
「
貴族の娘として、もっと大切なことがあるだろう」
「ここで仕事できていたのは、君が侯爵の娘だからだよ」
「君がしている仕事は、他の研究員にゆずってあげなさい」
「そもそも女性に独創的な仕事はムリなんだよ」
そんな彼の言葉とともに、私たちは婚約を解消した。
所長の後ろ盾のない私に居場所はないらしい。
荷物をまとめていたところ、
「最後の仕事だ」
元婚約者に来賓の案内をするように言われた。
来賓は、隣国の貴族の人らしい。
来賓をひととおり案内したあとに、お礼だと言われチップとメッセージカードを渡された。
隣国の紙幣の価値は分からないなと思いつつ、メッセージを見ると、
「今夜、20時にパスレルホテルで。貴女とお話ししたい」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:05:26
1718文字
会話率:47%
人と妖は決して交わらない――
これは、そんな世界に生まれた半妖の少女が、人と妖を繋ぐまでのお話。
人と人ならざるものが棲まう国、花国。
十八の誕生日を迎えた少女・雪は、ある日、養父と妖に襲われてしまう。
養父を守ろうと自らを犠
牲にしようとしたそのとき、雪は不思議な力に目覚めるが、それは「妖」の力で……!?
さらには、妖の力を顕現させた雪は、妖討伐専門の軍人・藜に偶然見つかってしまう。
藜に捕らえられ、軍部へと閉じ込められた雪は、生きて再び養父と再会するため、自らの存在価値を探すことになるが……。
ほんのり恋愛風味あり、バトル風味ありな、和風ファンタジーをどうぞお楽しみください*
※毎日21時に投稿、10万字程度で完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:00:00
14263文字
会話率:33%
絵画修復士が一枚の絵画に隠された想いを解き明かす――
京都と鎌倉、二つの古都と家族の歴史を繋ぐ、絵画×ヒューマンドラマ×ミステリー!
鎌倉のアトリエで絵画鑑定士兼修復士を営む上村松葉。
そんな彼女のもとに、ある日、一人の青年が絵画
の鑑定依頼にやってくる。
青年は金が欲しいから、という理由で、先祖代々受け継がれてきた絵画を売却するために、絵画の価値を鑑定してほしいと言うのだが……実はこの絵画には『魔除けの力』があるらしく!?
絵画に隠された謎とは? そして、青年の本当の目的とは……?
意地悪な教授に、情報通なお姉さま、優しい店主や父親を巻き込んで、松葉は絵画の謎に迫る!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 21:00:00
100770文字
会話率:43%
かつて、世界を救うために戦った男。
今、カズマは安いウイスキーを飲み、眠らず、死んだ街で二流のフリーランス写真家として日々を過ごしている。
過去に縛られ、英雄としての希望をとうに捨てた男。かつてはモンスターを狩っていたが、今では自分自身が
モンスターになってしまった。そして、そんな彼を信じ続けるモンスターたちがいる。
神話と悪夢から生まれた少女たち。人間の世界に居場所を持たない彼女たちが、カズマの周りに集まってきた。忠実な犬神、彼を「オーナー」と呼ぶ。戦場で作られたオートマトンは、今やメイドとしての義務に苦しむ。耳が鋭く、言葉は少ないが、背中を撫でると喉を鳴らす少女。
彼女たちはカズマを信じている。カズマは、そんな彼女たちに信じられる価値がないことを願っている。
しかし、謎のカルト、古の遺物、そして一連の超自然的な殺人事件が、カズマを再び過去の影の中に引き戻す。カズマは決断を迫られる。
歩き続けるか、それとも今、彼が唯一持っている家族を守るか。
世界を救うことはない。だが、彼は自分の側にいるモンスターたちを守るかもしれない。
そして、もしかしたら—彼女たちが彼を救うのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 20:22:34
23848文字
会話率:35%
帝国屈指の交易都市バルハイム。
守銭奴で情報屋の顔も持つ行商人、メル=ミルディアは、いつものように商談と情報収集に明け暮れていた。
そこに現れたのは、消えた姉を持つ少女、ノエル=エヴァレット。
彼女の依頼は「姉が遺した《ペンダント》を探し
てほしい」というものだった。
最初は断ったメルだったが、裏で光細工師の失踪、ガラス細工の異常な高騰、帝国上層部の怪しい動き、夜の街に現れる“巨大な影”といった不穏な情報を次々と掴む。
やがて《ペンダント》が帝国の秘密、裏社会の取引、そして後に獣人解放運動へと繋がる鍵だと気づいたメルは、金以上に価値ある情報を追い、帝国の裏の闇に迫っていく――
「情報は時に、金よりも価値があるんや」
桃色ツインテールの守銭奴少女、メルの“探偵談”が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 20:01:21
3705文字
会話率:38%
「――エリスティア・グラン=フィオーレ! 君との婚約は、今この場をもって破棄する!」
声高らかな宣言が、王立アルシェリア魔法学園の大広間に響き渡った。
そこは学園主催の春季舞踏会の真っ只中。煌びやかなシャンデリアの下、貴族の子女たちが凍り
ついたように沈黙している。
その中心で、金色の髪を持つ王子――レオナルド・アルセレイン殿下は、青ざめた顔をして立っていた。
そしてその前に立つのは、全身を深紅のドレスに包んだ少女、エリスティア・グラン=フィオーレ。
誰もが“悪役令嬢”と噂する、傲慢で高飛車な名門の令嬢だった。
だが。
「……あら。ようやく、ですのね」
エリスは微笑んだ。あまりに静かに、そして晴れやかな微笑みだった。
周囲の者たちは言葉を失う。婚約破棄という屈辱を前にして、取り乱すでも泣き叫ぶでもなく――彼女は、まるで解放されたかのように微笑んでいた。
「私、随分と長い間、殿下の“役”を演じておりましたもの」
「や、役……?」
「ええ。“悪役”という名の、都合のいい飾りを」
その声は、どこか疲れたようでもあり、自由を得た者のようでもあった。
エリスは、ゆっくりとレオナルドに背を向ける。ドレスの裾が揺れ、紅の花が舞うようだった。
「婚約破棄、承知いたしましたわ。……これよりは、私の物語を生きさせていただきます」
その瞬間、沈黙していた会場の扉が音を立てて開いた。
「お嬢様、お迎えに参りました♪」
現れたのは、少女のように愛らしい銀髪の少年――エリス付きの男の娘メイド、フィーネ。
ふんわりとしたスカート姿に紅茶の香りをまとわせて、まるで舞台の幕引き役のように登場する。
「……お嬢、こいつら、全員ブチのめしていいか」
続いて現れたのは、黒い燕尾服に身を包んだ長身の青年、ツンデレ執事ユリウス。
眉間に皺を寄せ、王子を睨みつけながらも、彼の右手はそっとエリスの手袋を取っていた。
「ふふ、やめておきなさい。そんな価値もないもの」
「……ちっ、了解」
そうして、エリスティア・グラン=フィオーレは、悪役令嬢としての幕を下ろした。
けれど、それは終わりではない。
──すべては、ここから始まるのだ。
本当の彼女を愛してくれる者たちとともに。
そして、学園中を巻き込んだ愛と陰謀と溺愛の日々が、今まさに幕を開けようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 10:11:46
63258文字
会話率:35%
【星に生まれし生きゆくものども
――その全ては杭を生む
郷愁を個々の珠玉に刻みこみ
――その全てを核とする】
杭師のもとへ今日も依頼が舞い込む。
杭の状態、杭の生成、価値判断。
そんなことを仕事にする彼女の話。
最終更新:2025-07-05 19:52:51
11446文字
会話率:3%