オレの名前は佐藤麻里亜マリア。顧客企業クライアントの経営者トップ・マネジメントを相手に企業戦略の立案やら商品開発、マーケティング等の支援をする、いわゆる経営コンサルってのを生業にしている。オレの本当の名前は「魔理悪マリオ」であったらしいが、
学の無い親父のせいで、戸籍上の登録名は「麻里亜マリア」になってしまったことは前に話した通りだ。そりゃぁオレにだって若い時分には、真剣に改名を検討したことが一度ならずあったことは事実だが、今では少なからず親父に感謝もしている。何しろ、イニシャルトークだけで眼前の美女を喜ばすことができるのであるから、まぁこれは親父の功績ということにしておいてやろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 18:11:49
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オレの名前は佐藤|麻里亜《マリア》。|顧客企業《クライアント》の|経営者《トップ・マネジメント》を相手に企業戦略の立案やら商品開発、マーケティング等の支援をする、いわゆる経営コンサルってのを生業にしている。今日は|顧客企業《クライアント》
であるスペースリフト社の新商品「|宙間《スペース》|浮遊《フライング》」の商品戦略を見直すため、これからシャトルに搭乗して宇宙に上がるところだ。
あぁ、「|麻里亜《マリア》」という名前の人物が「オレ」という一人称を使っていることに「男装女子」や「オレっ娘」を想像した輩がいたら申し訳ない。オレはノン気でノーマル-という表現は最近では適切ではないらしいが仕方がない-、LGBTQなどとは縁もゆかりも無い、所謂「身も心も」男だ。|異常《アブ》なのはオレの性ではなく名の方、つまり「|麻里亜《マリア》」という名前の方である。
シャトルが衛星軌道上に定位すると、船内の空気が一変した。まるで顧客達の興奮と緊張が伝わってくるようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 19:54:32
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昔は「あんな上司になりたくない」と願っていた人達も、上司になった途端にクソ野郎になってしまう世の中で俺は抗い続けていた。
ある日、電車の中で唯一の趣味、週刊漫画雑誌を読み耽る俺の隣に不審なオッサンが座り、俺が読むマンガを横から熱心に読み始め
たではないか。薄気味悪いなと思った俺はオッサンにマンガを譲り、家路に着いたが途中、追いかけてきたオッサンに呼び止められた。
オッサンはその漫画雑誌に連載を持つ漫画家だったのだ。
※不定期連載、ビジネス小説です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 01:00:00
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