王女ミレーユは、政略に従い望まぬ婚約式に臨んだ――はずだった。
ところが当日、花婿として現れたのは、かつて心を砕かれた初恋の相手、護衛騎士ルシアンだった。しかも王命により、彼が「婚約者」として差し替えられたという。
「三ヶ月だけでいい。
俺を見てほしい」
そんな言葉に、彼女は復讐の決意で応じる。
けれど、始まった奇妙な同居生活は、思いがけず甘くて、優しくて、すこしだけ不器用で――。
傷つけられた心と、隠された過去。
政略の裏に隠された血筋の真実。
王女としての義務と、一人の女としての恋。
「この婚約は、私が終わらせる。私の手で、私の意思で」
誓いはやがて、運命さえも変えてゆく。
偽りからはじまった約束が、
本当の“愛”に変わるまでの、すこし不器用な恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 07:00:00
10908文字
会話率:50%
代筆係ランセツが夜半、第一皇子の命により書かされた手紙は、ただの季節の挨拶などではなかった。
そこに込められていたのは――ある貴族の暗殺命令。そして、ランセツはそれに気づいてしまう。
気づいた瞬間、命のカウントダウンが始まった。
逃げ場のない城中……唯一手を伸ばしてくれたのは、第一皇子と敵対する第二皇子ケイエンだった。
「この娘、俺の妾とする」
それは、命を救うために結ばれた仮初めの関係――。
書を極めたばかりに死地へ陥った少女と、冷酷な兄を嘲笑う弟。
宮中で繰り広げられる、命懸けの“筆”の駆け引き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 06:10:00
5653文字
会話率:11%
「――彼女こそが私の運命、唯一の番です」
「おまえは一体なにを言ってるんだ?」
獣人の国ベルサリウス。神殿騎士であるコーデリアは、代わり映えのしない日々を安穏に過ごしていた。
だがある日のこと、はた迷惑な侵入者たちによって、その平穏は破ら
れてしまう。
士官学校同期のイライアスと、彼を運命の番だと言い張る隣国からの留学生アリシア。運命の番なんてものは無い、と言っても信じないアリシアから逃れたいがために、イライアスはその場しのぎでコーデリアを運命の番だと嘘を吐いてしまう。
成り行きでイライアスの番となったコーデリアだったが、意外にも彼との相性は悪くなく――。
その場しのぎの嘘から始まった仮初めの関係が、本物になるまでの話。
※恋愛はゆっくり進みます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 20:04:00
120468文字
会話率:43%
その日聖女認定されたのは初代聖女の名を持つ妹のカサンドラだった。これにより私と第一王子の婚約は白紙になるはずであった。漸く仮初めの関係が解消されると思っていた矢先、我が屋敷を訪れた殿下はまるで別人かのように甘い言動を見せてきて私は困惑するば
かりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-18 15:40:36
6721文字
会話率:46%
“妖精が頭に住んでいる”と言われてしまう女の子、リサが友達と一緒に魔法の街を冒険するお話です。
お城の中にある“森”を彷徨ったり、
お姫様と友達になったり、
街はずれの森の中で、本物の妖精に会ったり、
ちょっと意地悪な女の子と知り合ったり
、
乱暴な男の子と喧嘩したり……。
そして、事件が起こります。
リサの友達の一人が行方不明になったのです。
……その友達とは他の友達から嫌われている意地悪な女の子だったのでした。
仮初めの関係だった少女達が大切な物を見つける物語です。
文庫本一冊程度の長さになる予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-06 23:01:15
72009文字
会話率:38%