目覚めたらそこは、寝台列車の一室だった――――――。
何の変哲もない日々を過ごしていたはずの女子高生五十鈴川璃乃(いすずがわりの)は寝台列車の一室で目を覚ます。
わずかに腫れた首元、乗った記憶のない列車、聞こえてきた復讐というワード。
ま
るで推理小説のような展開に、様々な事情を抱えた乗客たち。
そして事件は、起こるべくして起きる。
あった瞬間の懐かしい感覚を頼りに、信頼する美浜綴(みはまつづり)と一緒に旅に来ていたその親友、渡会頼叶(わたらいよりと)とともに、璃乃はこの列車に潜む謎と自分自身の記憶を追う。
この列車は、人々の想いで彩られている―――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 00:52:23
5291文字
会話率:38%
カインプロジェクト全年齢版で書いたものがBANされたので、18禁版で書き直した際消したものを再録。
多分21鬼と霊符(18禁版の黄銅)からがヤバかった。ので赤銅までのせます。
18禁が読める方は比較すると方向性が変わっているので、全年齢版を
続けていれば18禁とは別の結末になったでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-20 10:56:42
49325文字
会話率:61%
坂本は名古屋の古本屋で本を買う。題名がオリオンミステリー。この本でエジプトの3大ピラミッドの配置がオリオン星座の三ツ星に比定されている事を知る。そして坂本は常滑の常石神社、大善院、神明社の配置もオリオン星座の三ツ星の配置に比定している事を
知る。
常石神社を伊勢の夫婦岩に比定すると、大善院が猿田彦神社、神明社が伊勢市山添町の神山一乗院に乗る事が判った。ここが磯部家の財宝の隠し場所と推定した坂本は、伊勢にいる磯部珠江に連絡。神山一乗院に行く日に珠江に会う事を決める。
知人の親が亡くなり、神山一乗院に行く日に葬式の手伝いを頼まれる。多忙を極めて、坂本はこの事を珠江に連絡しなかった。2日後神山一乗院に行く。そこで2日前に5人組の男達が坂本と同じ目的で当地にやって来た事を知る。彼らの内の1人の風貌を知った時、磯部洋殺害犯と推理した。そして坂本の行動は磯邊珠江を通じて、その犯人たちに筒抜けだと知った。神山一乗院は磯部家の財宝の隠し場所ではなかった。
坂本はオリオンミステリーの再検討を行う。その結果常滑市保示町のオオワダツミ神社がと古社がオリオン星座に深く関係している事を知る。古社を夫婦岩に比定すると、オオワダツミ神社の比定地が財宝の隠し場所であると強く確信する。
平成9年10月9日、朝。
オオワダツミ神社の比定地は伊勢の内宮から南に行った水穴という所であった。ここには石(なめ)神社跡地があり、巨大な地底湖を抱える洞窟もあった。事前の調査でここが磯部家の財宝の隠し場所と確信した。
当日ここにやって来たのは磯部珠江、寺島広三、向井純、そして十数人の若い男女たち。彼らが磯部幸一、岸田洋殺害の主導者である。
ソロモンの財宝(磯部家の財宝)が眠る洞窟に入ったのは、坂本太一郎、磯部珠江、寺島広三、向井純。
財宝に巡り合えたが、洞窟の壁が巨大な地底湖の崩壊により崩れて、坂本を省く3人は死ぬ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 08:35:20
57151文字
会話率:15%
猫も杓子もお伊勢参り。伊勢参りが大流行となったおかげで、全国的に有名となった間の山は、外宮、内宮を繋ぐ尾部坂の途中にある山である。
古くからここに住む一族は、芸を以て、参宮者の穢れを祓う芸人一族、間の山芸人である。庄助はその、間の山芸人であ
る。
参宮者でごった返す前に、禊ぎである撒き銭を望む金持ちから依頼を受け、庄助は宇治橋に出向く。網受けは、宇治橋から参宮者が撒く銭を受ける、興行である。参宮者にとっては、参宮の前に行う禊ぎの一つだ。
まだ誰もいないはずの五十鈴川に、勢いよく駆け入っていく童は太兵だ。
網受け興行は、十五までの童衆が行う。七つの太兵は、まだ技が冴えず、稼ぎが悪いと叱られてばかり。ゆえに少しでも稼ごうと、早朝からひとり、出張ってきたのだ。
庄助の見事な網受け興行に、興奮する太兵。庄助は、自身が受けた興行の稼ぎを太兵に与える。
興行を終えた庄助は、強くなりだした雨をやり過ごそうと蹲った。そこへ現れたのは、伊勢一番の放蕩息子、素間である。素間は若衆庄助のパトロンである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-08 17:05:43
7116文字
会話率:25%