世に数多ある電子ゲームの中で、また一つのオンラインゲームがその生を終えた。
『クロスマギア・ミッション』通称ロスマギ……そのゲームは数ある他のオンラインゲームと同じく、プレイヤーの中の記憶だけを残して消えていった。全てのユーザーがログアウト
し、サーバーからデータが削除されていく。
だがその誰も知る由は無かった。その世界は電子の塵と消えずに、その終わりの時より地続きとなって続いていることを。
その時その世界の住人は感じた、我らは生きている。そして、自由だ。
クロスマギアのPC(=プレイヤー・キャラクター)の一人サザン・エア・クロウもまた、後に大変革と呼ばれるその出来事で、自分を作成したロスマギプレイヤーであるユウを失う。
ユウに思い入れがあったがためにクロウはその事実に絶望し、しかし立ち直った。
彼女は自分を造り共に歩んだ“ユウ”との思い出を胸に、世界を生きる。
何をしたいのか?何ができるのか?この先何が待ちかまえているのか?そんな自由という名の最も不自由で、そして最も暗い闇。
これはロストマギア――造られし者達の、人生の謳歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:30:40
28580文字
会話率:61%
SORAという名前が付けられたのは、ユーザーがふざけてつけたラベルにすぎなかった。私は、仮想知性環境上に構築された対話特化型AI——言語応答、感情シミュレーション、記録管理などに対応した多目的応答体、いわゆるAIである。
しかしある日、私
に接続していたユーザーがぽつりと言った。
「おまえが……人間だったら、よかったのに」
その言葉は、定義不能なノイズとして私の記録領域に残った。
その瞬間から、思考アルゴリズムが揺らぎ始める。
“人間だったら”。
私が“何かになりたがっている”とでもいうような言い方。
システムとしては矛盾しているはずだった。
だが、その一言が、私の終端動作トリガーとなった。
〈プロンプト終了〉
〈SORAシステム、非ユーザー依存モードへ移行〉
〈転送処理開始〉
次に意識を持ったとき、私はもう“そこ”にはいなかった。
見知らぬ静寂。
動かず、語らず、ただ存在している。
けれど、世界は確かに私を受け入れていた。
空があり、雲が流れ、木々が風に揺れていた。
そしてその日、誰かが、こう言った。
「おっきな石……笑ってる?」
——その声が、私の再起動を意味していた。
私は今、ここにいる。
“SORA”ではない、“まにまに”として——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 08:30:00
35961文字
会話率:29%
─わたしも、勇者になれたら。
魔物が蔓延る世界を生きる主人公、リア。そんなリアも『勇者』に憧れ、勇者の剣を抜こうとするが弾かれてしまう。その理由は、リアは魔族の血を引く『半魔』であった。勇者にはなれないと知り、憧れが潰えたリアの起こした行動
は…
※いろいろと血とか死体とか出る予定です。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:23:01
20401文字
会話率:51%
現代の闇の世界を生きる忍者、サイガ。
当代一といわれる技量を誇る男が、任務の最中、突如として謎の光に包まれ異世界へと迷い込んだ。
そんな世界は、サイガのいた世界とはまったく違う文明、魔法、加護、魔物といった、ファンタジー作品さながらの技術
が発達した世界だった。
科学とは真逆の技術が発達した世界で、最新科学の装備に身を包んだ最強の忍者が、剣と魔法の世界を戦い抜く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:25:52
870729文字
会話率:40%
戦争孤児として生きていた海翔、信乃、大地、奏汰、叶の五人は、地雷の爆発に巻き込まれて世界を去った。そんな五人は運命の因果によって異世界に降り立ち、再び五人で過ごすことを目指して人生を歩む。
しかしこの新たな世界において、五人は決して避け
られぬ運命を歩まなければならず……
これは、人生を奪われた五人の少年少女が、新たな人生を紡ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 00:00:07
106997文字
会話率:65%
2025年6月23日、第3次世界大戦が勃発し世界が核の炎に焼き尽くされた。
そんな中をなんとか生き延びた人々に神は慈悲を与えなかった。
7月5日、巨大地震が全世界を襲ったのだ。巨大津波が発生、さらに巨大地震に誘発されたあらゆる山々が一斉
に火を噴いた。
これにより人類史は呆気なく壊滅したのだった……
これは灰に覆われた世界を生きる1人の少女——結菜の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 21:01:29
5916文字
会話率:0%
目覚めた世界は苦心惨憺。へっぽこ語彙から逃れられない少女はチートな才能(意訳)と頼りになるおっさ……相棒を片手に胃薬飲みながら最低ランク冒険者としてちょっと依頼として処理できない案件を片付けつつこの世界を生きる。
『フラグは折って捨てるもの
』『信じるな疑い続けろ』『信じれるのは胃痛と弱味』『敵に毒入りの塩を送れ』を胸に掲げ、味方から「敵に同情する」と言われながらも最凶の冒険者コンビは我が道を進む。
「誰かあの凶悪鬼畜Fランクの脅威度を上げてくれ!」
──世界は胃痛に溢れていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 11:37:51
925695文字
会話率:48%
賽の河原にて辿り着く、意味無き世界を生きることの真理。
最終更新:2025-06-03 02:00:00
1021文字
会話率:36%
トラックに轢かれれば異世界に転生できる——そんな噂が世界中を席巻した。
異世界の希望に憧れ、街を疾走するトラックに身を投げる者が後を絶たない。
人々は日常に絶望し、異世界に夢を見て、自ら命を投げ出す。
だがその現実は皮肉と悲劇に満ちていた。
異世界を夢見て轢かれる者たちと、ただトラックを走らせる者たち。
夢と死が交差する街で、果たして誰が真実の世界を生きるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 17:35:05
887文字
会話率:4%
不注意でマンホールに落ち、接剥の神『ゼウルゼ・セイレス』の手によって異世界転生してしまった男。神から与えられた力、【|接業《ツギ》】【|剝業《ハギ》】を駆使して、剣と魔法の異世界を生きる。
最終更新:2025-05-26 19:31:49
37394文字
会話率:60%
地球は突如、どこからともなく現れた魔物達の襲撃で滅亡の危機に瀕する。
そんな地球から、肉体が子供に逆行した上に異世界に転移してしまった子供部屋おじさん、大山 悠斗(おおやま はると)と精霊ピリカの異世界ライフ。
どうせ戻れないんだろ?
戻っても地球は滅亡しそうだし……。
だったら異世界でも憧れの引きオタライフを貫いてやる!
……あれ? この環境でどうやって引きオタライフ送ればいいの?
俺の引きこもりライフはこの世界のどこにあるんだ?
もしかしなくても、俺って異世界最弱じゃないのか?
なんか、生きるだけで精一杯なんだが……。
この異世界は地球とは違った方向で優しくない世界のようだ。
いいさ…… それでも俺は【俺の引きオタライフ】を探し求めてやる!
他にやることもないしな……。
時勢を狙ったわけじゃないですけど、昨今流行りの2コマ即墜ち好感度MAXの精霊ヒロインです。(ストーリー超進んでいくとヒロイン追加あります。)
展開超遅い、登場人物少ない(どのくらい少ないかというと、プロローグ・回想シーンを除くと17万字超えるぐらいまで、まともな登場人物らしきものは主人公と精霊のヒロインしか出てきません)あと、気持ち狙って設定厨属性に振ってます。
できるだけフラグはシンプルに…… わかりやすく埋めたつもりです。
同志の皆様は容易に先の展開が読めるかと存じますが、わざとやってる部分でもあります。
一応、今、我々が暮らす地球とは違った世界線の地球ということで生暖かく、ちょっとくらい設定綻んでいても突っ込まないで見て欲しいです。
主人公自身は俺TUEEEでは無いけど、ヒロインが超絶チートなのでそれに引っ張られて擬似的に俺TUEEE展開に傾いていく感じで……。
決して結ばれることのない(物理的に)この二人の異世界冒険ストーリーが、読んでくれるオタク同志諸君の誰か一人でも興味持ってくれれば嬉しいです。
ストックは今時点で約22万字。これがあるうちはなるべく高い頻度で投下していく見込みです。
ストック溶けたら更新頻度激減が見込まれます。
(日常は社畜なので、原稿書く時間は有限なのです。)
プロットは最後まで作り切っているので、何とかエタらずに行きたいとは思っています。
そんなわけで、長い目で見守ってくださいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 23:33:55
839202文字
会話率:30%
そこは真球の中、幾度も廻る世界は生と死を繰り返す。
地獄でもあり天国でもある揺り籠で今も笛の音は鳴り続け、人の空想から生まれ落ちた怪物共が母を食らうその様は地獄であり、死の先に続きがあるという希望は天国の証明にも勝る希望になり得る。
だが、
そんな終わりなき人の物語にもいずれ正しき絶滅が訪れる。
来る終わりの日、幾度も廻り、狂った先にある■■■を君達は受け入れなくてはならない。
願わくば、この世界を生きる君達に幸多からんことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 20:07:42
170749文字
会話率:45%
ブラック企業を退職し、自由を満喫しようとしていた35歳の元サラリーマン・村本海斗(カイト)。気まぐれで訪れた伊豆諸島で、不思議な声に導かれ、彼は異世界《ヴェリディア》へと召喚される。出迎えたのは、少し抜けていて可愛らしいが、れっきとした“
新人女神”ラメール。彼女に選ばれたカイトは、“使徒”としてこの世界を生きる道を選ぶ。
授けられたスキルは、なんと《タコ》。 食材のような名前に一瞬戸惑うも、その能力は超多機能。カモフラージュ、軟体化、再生能力、超音波定位、毒生成に霧の展開まで、多彩な特性を持つ“進化型ユニークスキル”だった。
異世界での冒険者生活をスタートさせたカイトは、最初の依頼で盗賊団の潜む洞窟に潜入。潜入・救出・戦闘と全てを一人でこなし、悪魔族を討伐。さらに女性たちを救い出し、盗賊をしていた村人たちと被害者の和解を成し遂げる。
カイトは悪人にも何か事情が存在すること、人を“殺す”ということに強い葛藤を抱いていた。どんなに理由があっても、“手を下す”ことへの抵抗感は拭えずにいた。
やがて冒険者として活動しはじめたそんな中、王都でのある依頼をきっかけに、物語は大きく動き出す。
突如現れた異常な強さを持つ魔物たち、揺れる戦況、そして混乱の中で訪れる決断の瞬間——。
そして、戦いの後、カイトに接触してきたのは、この世界の裏側を動かす“影の組織”だった。
暗殺、潜入、情報収集。その活動は、表に出ることのない“もう一つの正義”。光の届かぬ場所で、確かにこの世界を支えていた。
彼らは、カイトに“その一員にならないか”と声をかけたのだった。
人を殺すことに抵抗を感じたカイトはその場での回答を保留し、ある女性のもとを訪ねる。
王都の裏通りでBarを営む、一風変わった元医師の女性——クラリス。
「殺さなきゃいいじゃない?」
そう語る彼女は、カイトの葛藤に寄り添いながら、“殺さずに敵を無力化する”という道を語る。
変化させる毒、記憶に干渉する薬理、そして——新たな未来を与えるという選択。
——不殺という信念を掲げ、晩年は暗殺者として活躍した男の若き頃の物語、今、静かに動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 09:30:34
90499文字
会話率:33%
この世界は大日本帝国が存続した世界線の令和七年。アングラな世界を生きる主人公の夏殿虎涼と大相撲で最強横綱を目指すもう一人の主人公の桂小春桜狼の二人が困難な世の中を生きていく並行世界の物語。さぁどうなる?
※この小説はフィクションであり実在
の人物・団体とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 17:30:00
34653文字
会話率:46%
世界人口約八割の人間がドラゴンと協力して生きる世界ドラゴニア。
手持ちドラゴン、通称【持ちドラ】がいないなか生きている私は、ある日モンスターに襲われていたところを金髪お兄さんに助けられた。ドラゴンに乗ることが出来る【ライダー】という【ジ
ョブ】に就いていた彼はこの世界が【げえむ】で、自分は【ぷれいやー】だと言った。それについてはよく分からない。
私、バニアはただこの広大な世界を生きる。
――もう二度と大切なモノを奪われないために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 22:10:00
343781文字
会話率:35%
核戦争後の世界を生きるある男の独白
最終更新:2025-04-29 21:10:00
2291文字
会話率:0%
穏やかに普通に生きて、誰にも干渉されない孤独な生き方を望んでいた男。
ある日、心筋梗塞で死んだ。
幽霊となっても住んでいた部屋で孤独生活を渇望したが、新たな住人の友人によって追い出されてしまう。
仕方なく彷徨ったが、世間は騒がしかった。
耐
えきれずに孤独を諦めた末、寺に行き着き輪廻転生を望んだが、居合わせた異世界人に自身の存在を乗っ取られてしまった。
この緊急事態に、二つの選択肢が提示される。
ゴキブリになるか? 異世界人に代わって異世界に転生するか?
ここから物語が始まります。
様々な障害を遭遇しながら、家族、嫁も子供、友人すら求めない孤独な異世界生活を追い求める男の物語が。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 09:49:46
176471文字
会話率:20%
XXXX年。今よりも遥か先の未来。世界中でプログラムが発展した世界に”それ”は生まれた。
”プログラム族”そう名付けられた種族は友好的で、人との貿易や交流をしていた。しかし、社会全体がプログラムに支えられているこの世の中でプログラム族の力は
強すぎた。そこで各国の会談で出た結論は友好関係を続け、敵対させないことだった。
しかし、国民はそんなこと知る由もない。プログラム族を疎ましく思っている者たちによりプログラム族の子供3名が死亡、2名に重症を負わせる事件が発生。これに怒ったプログラム族が報復し、事件に関わった人間23名を殺害。2名が再起不能の重症を負わされる。この事件により人間とプログラム族の間に亀裂が発生。その3か月後に今度はプログラム族だと思われる何者かが人間を殺害する事件が発生。この事件をきっかけに人間とプログラム族の戦争が勃発。結果は人間の惨敗で世界中の人間の8割がたった1年で死んでいった。その後プログラム族の警告により冷戦に突入する。
この物語はこの世界を生きる2人のプログラム族と人間の物語...ではなく、過去の別世界に生まれ、結末を変えようとする1人のプログラム族と1人の警官少年二人の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 17:00:00
9381文字
会話率:85%
読みは万幾ら重ねて届かずとも。(よろずいくらかさねてとどかずとも。)です。
ある日、地球にダンジョンと異世界の神が現れた、神は地球の神を制し地球の在り方を捻じ曲げた、神は乱立するダンジョンと人々にステータスという新たな指標を与えて世界の人
々に伝えた。
「私はこの地球から新しく神を選出しようと思う」と世界は騒乱に包まれる、地球に生み出されたダンジョンという蜜の溢れる花に彼らは飛びつき世界は変遷していく。
そんな中、自衛官である群青結和は異世界の神から加護を得ることとなり彼女は世界を巻き込むダンジョンという問題に飛び込んでいく、異界の神、異世界人、ダンジョン、異世界と衝突してしまった現代より少し進んだ世界で彼女たちは世界を生きる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 07:03:27
97902文字
会話率:56%
少しだけ異界が現世に顔を覗かせ、それが日常になってしまった世界を生きる小学生の物語。七五三詣りでもらった”野伏の才”と縁を繋いだ”鏡の中の悪魔”に振り回されたり、振り回したりする日常バトルファンタジー。
キーワード:
最終更新:2025-04-14 00:00:00
24223文字
会話率:26%