「アイリーン・セラーズ公爵令嬢! 私は、お前との婚約を破棄し、このエリザと婚約する!」
「はいわかりました! すみません退出してよろしいですか!?」
ある夜会で、アイリーンは突然の婚約破棄を突きつけられる。けれど彼女にとって最も重要な問題は
、それではなかった。
視察に来ていた帝国の「皇太子」の後ろに控える、地味で眼鏡な下級役人。その人こそが、本物の皇太子こと、ヴィクター殿下だと気づいてしまったのだ。
更には正体を明かすことを本人から禁じられ、とはいえそのまま黙っているわけにもいかない。加えて、周囲は地味眼鏡だと侮って不敬を連発。
「私、詰んでない?」
何がなんでも不敬を回避したいアイリーンが思いついた作戦は、
「素晴らしい方でしたよ? まるで、皇太子のヴィクター様のような」
不敬を防ぎつつ、それとなく正体を伝えること。地味眼鏡を褒めたたえ、陰口を訂正してまわることに躍起になるアイリーンの姿を見た周囲は思った。
……もしかしてこの公爵令嬢、地味眼鏡のことが好きすぎる?
一方で、その正体に気づかず不敬を繰り返した平民の令嬢は……?
笑いあり涙あり。悪戯俺様系皇太子×強気研究者令嬢による、テンション高めのラブコメディです。
◇
同タイトルの短編からの連載版です。
一章は短編版に5〜8話を加筆したもの、二章からは完全書き下ろしです。ゆっくり更新になりますが、こちらもどうぞよろしくお願いいたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 23:12:44
176330文字
会話率:58%
「アイリーン・セラーズ公爵令嬢! 私は、お前との婚約を破棄し、このエリザと婚約する!」
「はいわかりました! すみません退出してよろしいですか!?」
ある夜会で、アイリーンは突然の婚約破棄を突きつけられる。けれど彼女にとって最も重要な問題は
、それではなかった。
視察に来ていた帝国の「皇太子」の後ろに控える、地味で眼鏡な下級役人。その人こそが、本物の皇太子こと、ヴィクター殿下だと気づいてしまったのだ。
更には正体を明かすことを本人から禁じられ、とはいえそのまま黙っているわけにもいかない。加えて、周囲は地味眼鏡だと侮って不敬を連発。
「私、詰んでない?」
何がなんでも不敬を回避したいアイリーンが思いついた作戦は、
「素晴らしい方でしたよ? まるで、皇太子のヴィクター様のような」
不敬を防ぎつつ、それとなく正体を伝えること。地味眼鏡を褒めたたえ、陰口を訂正してまわることに躍起になるアイリーンの姿を見た周囲は思った。
……もしかしてこの公爵令嬢、地味眼鏡のことが好きすぎる?
一方で、その正体に気づかず不敬を繰り返した元婚約者や平民の令嬢は……?
笑いあり涙あり。悪戯俺様系皇太子×強気研究者令嬢による、テンション高めのラブコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 21:15:14
30277文字
会話率:55%
時は西暦718年。
奈良の都、平城京が舞台。
ある一人の下級役人が平城宮へ仕事に出かけるところから始まります。
*平城京の舞台を借りたフィクションです。
*史実を無視した部分が多々あります。
最終更新:2022-12-29 20:03:10
8021文字
会話率:25%
山村に派遣された下級役人である呉のもとに、「遠くに狼煙のようなものが見える」という連絡が入る。
匈奴の侵略だろうか、悩む呉が県令に報告した内容とは…。
最終更新:2021-06-21 00:54:30
2424文字
会話率:20%
かつて魔王を討伐した勇者が、その直後に姿を消した。周囲の捜索もむなしく、60年の歳月が流れる。
その間、人類の間で新たな火種がくすぶり始めていた。
技術立国のもと魔導具の開発で国力を高めてきたシアンだったが、軍事大国ピュイサンによ
る征服の危機に立たされる。わらにも縋る思いで打開策を探るシアン国の宰相エギューは、自らの私兵であるフォンクに、半世紀以上行方不明の勇者捜索を託したのだった。
特別なスキルなし。俺TUEEEなし。ハーレムなし。わずかな手掛かりを頼りに、元下級役人フォンクの静かな戦いが始まる。
※カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 07:00:00
47005文字
会話率:35%
スランは平民にも関わらず魔導士になってしまったため、貴族の同僚から苛められているト・ウフー帝国の下級役人。ただでさえ辛い人生が、東の連合国家との戦争を契機にさらなる理不尽と困難に見舞われていく。一方、東の連合国家を治めるカルビン族の若き統
領が発したト・ウフー帝国への宣戦布告に、統領の側近で友人でもあるカトル・モモノは難色を示す。魔法、宗教対立、権力闘争、身分差別、様々な問題が渦巻くディッシュ大陸の変遷が、魔導士スランとカトル・モモノ将軍の二人を通じて語られる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-17 01:30:26
50834文字
会話率:39%
過去に逆行転生!!
これで俺も内政チート!さらに歴史を知ってるアドバンテージで天下統一できる!!
なんて思ってる時期が俺にもありました。でもやっぱり世の中上手くはいかない。
いくら異世界や過去に転生しても活躍してハーレム作って天下に名を轟か
す!なんてことができるのは物語の中の主人公だけなんだよ。
そんなわけで俺も転生したけどただの下級役人のままでもうすぐ30です。
このまま終わるのかなと思ったら、周りの国が敵だらけて国家滅亡の危機!
捕虜になったら大変だからほかの街に逃げます。えっ!もう残ってる街2つしかないの!
しかも、この街の将軍が戦死!!指揮できる人いないからお前やれって!
俺ただの下級役人なんですけど!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-26 19:35:51
8954文字
会話率:30%
日本古来の美が花開いた平安時代。
貴族たちは優雅で艶やかな暮らしをし、この世の春を謳歌していた。
けど、俺が未来から転移した先はアラフォーの下級役人。
「貴族にあらずんば人にあらず」
出世も成り上がりも見込めない一般人が、平安の都で必
死にもがく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-15 15:38:03
193229文字
会話率:37%
新緑の草原が広がる鷹原の国、馬役の忠吾は馬の世話しか能がない下級役人。彼が特別に世話を許された殿乗の御馬『白雲』は、栗毛に白いまだらがまるで雲のように散らばる、それは美しい駿馬であった。天下騒乱の時代に飲み込まれていく小国で起きた小さな
奇跡の物語。
※歴史ものですが主題から文学を選びました。作中、刃傷等残酷な表現があります。時代考証への突っ込みはご勘弁を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-12 15:56:18
16496文字
会話率:29%