――その日、ローダイン王国において、ひとりの暴君が討たれ、ひとりの王が誕生した。
暴君だったのは王太子たる兄、アルベルト。
それを討ったのは、双子ゆえに隠されていたという弟王子、カイル。
悪逆の限りを尽くし、人々を苦しめていた
アルベルトは、国を想う忠臣の助力を得たカイルによって取り除かれ、城の地下深く――かつて魔神を封じたとされる大迷宮に落とされた。
国中の祝福を受けて、弟王子は王に即位する。
――そして二年後。
ローダイン王国の片田舎を流れる川のほとりに、奇妙な仮面を着けた男が流れ着く。
その地の領主の娘、リディアに介護された彼は、大迷宮から生き延びたかつての暴君――アルベルトだった。
復讐を警戒するリディアをよそに、アルベルトは領主館で悠々自適な生活を始める。
――復讐なんてくだらない。王なんてやりたい奴がやればいい。
元々好きで王太子をやっていたワケではない、またハメられるくらいなら庶民として生きる――などとうそぶきながら、日々の気ままな生活を楽しむアルベルト。
けれど、リディアを取り巻く環境をきっかけに、彼は再び歴史の表舞台に上がる事になる。
――これは口下手ゆえに、その座を追われたバカな男の物語。
――けれど、真に民を想って立ち上がった、王者による革命の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 19:00:00
652138文字
会話率:32%
一部SF、一部ファンタジー、一部おとぎ話
ともかく太陽系が舞台の、宇宙ドワーフと宇宙ヤタガラスの相棒の、
個人運送業の日常をゆるーく描きます。
基本は一話ごとで区切りがつく短編の集まりをイメージしているので、
途中からでも呼んでください
。(ただし時系列は順番に流れています)
カクヨムからの転載です。
向こうでは1話を短編コンテスト応募用に分けているので、タイトルは『月の向こうでカラスがカア』と
『ゆきてかえりしカラスがカア』となっています。参考までに。
他にアルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 03:19:25
68067文字
会話率:37%
「黒き森を知っていますか」
時に――人の想いが呪いを生み出してしまう世界。
――必要ない。捨ててしまえ……。そう思われ願われたモノは現実から消滅し、黒き森へと送られるという。
古から未来まで時空が入り乱れた黒き森は、捨てられた物の流
れ着く先のない最終地点であった。
魔法の時代、科学の時代、未来の時代から流れ着き、捨てられた者達はこの黒き森を脱する事が出来るのだろうか。
「いつの時代においても言える事だが、変革には犠牲が伴うものだ」
※ダークファンタジー+一部SFと現実社会に近い舞台の話があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 13:06:05
3742文字
会話率:23%
大怪盗が、新米探偵に!?
連日日本を揺るがしていた怪盗シュヴァルツ。
巡査部長の津田明彦は、異動早々彼の捕獲作戦へと駆り出されることになったが、事態は思わぬ方向へと進んでいく。
何者かの銃撃により重傷を負い、搬送先の病院に運び込まれると――
―正体はなんと女の子だった!
驚愕する津田一同だったが、それも束の間、病院内で殺人事件が発生してしまう。
しかしひょんなことからこの事件を皮切りに、“怪盗”シュヴァルツは“探偵”への道へと・・・踏み込んでしまっちゃったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-14 00:23:22
279555文字
会話率:26%
日本で生を受け、若くして命の灯火を吹き消してしまうまで一度も家の外に出ることのなかった少年『内村ヒナタ』は、死後、異世界に転生する。
村の長老であり鍛冶師の父を持つ家庭で『レイン』として人生をやり直すことになった。
ある日、 父から教
育を受けて十四年を過ごしたレインの元に転がり込んできた少女がいて、
「この機会にいい加減独り立ちしろよ」
父が放ったその言葉からレインは、この少女を鍛冶師の弟子として迎えることになり……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-01 06:00:00
175932文字
会話率:36%
異世界ノエルスフィア。突然この世界に飛ばされてしまった奏士は、カナデとしてリムウェア侯爵家の令嬢を務める事になる。幾多の戦いを乗り越え、そんな異世界で生きるカナデと、その仲間たちの日常の物語。(このお話は、「雪色エトランゼ」の外伝です。ま
た、本編ストーリーとは関係のない日常のお話、本編の補完のお話が混在しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-15 00:51:28
254141文字
会話率:25%