妖狐の一種で、香りを糧とする香狐(こうこ)のマホロは、毎年平安京の西に位置するアヤカシ山を訪れることを楽しみにしていた。
そこは、百年前、安倍晴明により京から追い出されたアヤカシが唯一生存を許された山で、人間が立ち入ることは禁忌とされていた
。
しかし、マホロが山に行ってみると人の術で捕らえられた白蛇のアヤカシを発見する。
逃がしてやると、その直後、マホロは何者かのより攻撃を受け、命からがら逃げ出す。
辿り着いたのは魅力的な香りが漂う屋敷の一角で、そこに巫女装束に身を包んだ娘、馨花(けいか)がいた。
香りにまじないを掛けた呪香を作れる呪香師である彼女は、何やら訳ありのようで――?
架空の平安京を舞台にした、もふもふの香狐マホロと訳あり呪香師馨花の和風ミステリファンタジー。
★全8章。毎週土日15時に更新を行い、7月末完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 15:00:00
41294文字
会話率:43%
――姫だったの。だからあの人のところへ。
死にゆく謎の幼女は、近くにいた触手の魔物に最後の言葉を残す。
死体に寄生し操る能力を持っていた触手は、新鮮な幼女の死体に寄生する。
すると、何故か幼女の魂が残存しており、しかも記憶を失っていた。
不
良品だと捨てようとした触手だが、寄生を解けないばかりか、幼女にお願いをされてしまう。
――いっしょにおうち探してくれる?
身体は幼女。頭脳は触手。
桃色尻尾の幼女となった触手が「姫」というキーワードだけを頼りに、幼女を中心とした世界の謎を解き明かしていく、ほんのりミステリファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 22:31:24
248020文字
会話率:26%
ジャック・マドリノは変わり果てた我が国(リース)の騎士団第七番兵部隊長。
元お偉いさんだった父の影響を受けた彼(ジャック)は姉と共に騎士団に飛び級入隊するも、退屈な仕事を過ごす毎日。
そんな彼が耳にしたのは、ある不思議な出来事。父
が死んで1年と半年余り。
あの日の謎が解かされていく。
一筋の光は絶望を希望に変えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-22 22:19:57
5062文字
会話率:43%
病弱な少女、リデルと入院先の医師紳士、ユラド・ラキ。紳士と少女二人の謎と秘密の交流を綴った、なんちゃってミステリファンタジーの短編読み切り。
最終更新:2011-12-05 01:24:35
2641文字
会話率:23%