――姫だったの。だからあの人のところへ。
死にゆく謎の幼女は、近くにいた触手の魔物に最後の言葉を残す。
死体に寄生し操る能力を持っていた触手は、新鮮な幼女の死体に寄生する。
すると、何故か幼女の魂が残存しており、しかも記憶を失っていた。
不
良品だと捨てようとした触手だが、寄生を解けないばかりか、幼女にお願いをされてしまう。
――いっしょにおうち探してくれる?
身体は幼女。頭脳は触手。
桃色尻尾の幼女となった触手が「姫」というキーワードだけを頼りに、幼女を中心とした世界の謎を解き明かしていく、ほんのりミステリファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 22:31:24
248020文字
会話率:26%