とある一軒家。リビングのソファに座っている女はため息をついた。その瞬間、寒気がして、彼女は自分の肩をさすった。そこへ男が一人やってきた。
「ねえ、ひざ掛けを持ってきたよ。寒そうにしていたよね?」
「え、あ、うん……ありがと……」
「
いいんだよ、それで他に何か僕にしてほしいことはないかな?」
「いいの、ありがと。もう大丈夫だから」
「そうかい? でも本当に何もないのかな? ほら……」
「あっ、やめて! 今、妊娠中なんだから。この前説明したでしょ……」
「ああ、ごめん。でもさ、少し触るくらいなら」
「やめて。そんな気分じゃないの」
「ああ、そうかい」
――はぁ。
彼の頭の中で、ため息が浮かび、そして溶けて淀んだ。
彼女の妊娠は喜ばしいことだ。彼女からその報告を受けた時、僕も嬉しかった。でも、それからの僕に対する彼女の態度と言ったら……。
子供ができると女性は変わると言われているが、まだ産んでいないのに、こんなに早く彼女は『妻』から『母』に変わっただろうか……。そして、彼女はずっとこのままなのだろうか……正直、僕には耐えられる自信がない。
いや、違う。僕に急に冷たく当たるようになったのは、妊娠しているせいだ。ホルモンバランスが崩れて、ああ、いや、まるで妊娠が悪いことのように思うなんていけない。仕方がないことなんだ。いや、仕方がないだなんて、また僕はそんなことを……。
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最終更新:2024-07-27 15:00:00
1804文字
会話率:77%
俺は男槍太郎、ブス、剛毛、ゴリラの非モテの高二。美人のミカに告白されるが、源五郎丸に片恋中で断ると、これは罰ゲーム、男の槍、やりたろう、卑猥と名までディスられる。その後、源五郎丸とイケメン四宮が一緒にいるのに会い、消えたいと思う。次の瞬間、
知らない街に、そこにいた女達が次々に迫って来る。また揶揄いかと逃げる途中、源五郎丸そっくりな葵と出会い、一一〇年後の未来だと知る。男のホルモンバランスが崩れ、中性化、性欲、生殖能力も衰え、男臭い剛毛ゴリラがモテタイプに。医大生の葵の中性化研究の検体になる事を条件に世話になる。非モテから大モテに。危機を助け親しくなった清純な女子高生の渚、密入国者と間違え、戸籍捏造するから付き合えと言うクールビューティーなカリア、大金を提示してくる実業家で肉感的な麗華、そして、源五郎丸似な葵。素朴な渚に惹かれるが、全てが登録管理の世界で無登録者に将来はない。カリアは裏社会の女。麗華は好みでない。葵に匿って貰うしかと思った時、葵が俺の男性ホルモンから生殖能力を復活さす薬を開発。が、内密で完成させるには大金が。葵の為に大金を手に入れようと、麗華に接触するが、麗華が絞殺。犯人は麗華の男で、別れを言われ殺害。自分の接触のせいで起きた事件だと知り苦しむ。居ない筈の時代に居る事が他人の運命を狂わせている。心底、帰りたいと。苦悩を見た葵が実は帰り方を知っていると。少し前、実家に戻り曾祖父の遺品を受け取り、そこに戻る方法が。その曾祖父こそが俺。そして、曾祖母は源五郎丸。曾祖父だと知っても、心の整理が付かず黙っていたと。薬開発の金は遺品のレアな本やフィギュア等で大丈夫に。健気に強がる葵に見送られ、元の時代に飛ぶ。源五郎丸と四宮の二人に会った時点。二人はラグビー部の部長とマネージャー。ゴリラ体形を褒め、勧誘してくる。益々ゴリラになりそうで逃げていたが、やってもいいかなと思い始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 16:00:00
40632文字
会話率:56%
20XX年、文明技術が上がり、今まで知覚できなかったエネルギー『マナ』が知覚できるようになった。マナの発見によって新たな技術、『魔術』が使用できるようになる。
科学技術と魔術によって人類の文化レベルは大幅に上昇し、人類は転換期を迎えることに
なった。
しかしながらいい事だけではなく、問題も出始める。
魔術により男性の生殖能力に問題が出始めたのだ。
魔術によって女性の戦闘能力が上がった反面、男性への男らしさを発揮する機会が大きく減り、ホルモンバランスが崩れたことが原因だと言われているが、理由は分かっていない。
気づいた時にはすでに時遅し、男性の数は大きく減り、そして男性の出生率も大きく低下しているのであった。
それを置きなう女性の増加、悪循環が続くこの世界。
そんな世界で目覚める主人公、その名も、誠士郎。
実は女神様に言われて世界を渡った転生者である。
彼は無自覚にこの世界を変えていく、運命の子になるのだろうか。
それとも多くの女性慰み者になるのだろうか。
どちらにしても主人公には幸せにしかならないのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 15:20:26
2559文字
会話率:40%
トランス女性のほとんどがホルモン療法してると思うんですけど、身体的な効果以外にも精神的な効果も大きく出るんです。
その中で、ホルモン療法の負の効果とも言える部分についてお話します。
あくまでも私の体験から来るエッセイですので、個人差があ
る事もご承知下さい。
また、性別不合の方々以外の『オトコの娘』さんや『女装子』さん達も女性ホルモンを摂取している方々もいます。
あまりオススメは出来ないんですが、その人の人生なので私がとやかく言う事ではありませんからね。
でも、このエッセイに書かれてある負の効果もちゃんと覚悟して欲しいなぁと思います。
良い部分だけでは無いんです。
ホルモン療法って本人の強い意志や覚悟を持つ必要があるんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-15 20:50:59
4472文字
会話率:0%
ウツ気味で適応障害。ホルモンバランスも悪い主人公。仕事を辞めてしまい、無職。
ハローワークと散歩な毎日。
ドキドキワクワクな出来事を夢に見つつも、平凡に過ごす幸せ。
幸せは全身で受け止める!
最終更新:2016-11-08 03:58:52
7584文字
会話率:20%
自分ではないものになりたかった、高校生の恋愛模様。
夏休みには男の身体に化けて淡い恋心を抱き、女に戻って学校に通えば、変化する交友関係の中で深くて静かな恋に落ちる。
優等生がのんびり成長していきます。
(第一章の間だけ主人公が男になりますが
、二章以降は戻ります。TS要素有りのNLです。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-05 00:00:00
161979文字
会話率:43%