しかもその相手は毎回同じだった
最終更新:2024-09-28 22:15:20
2393文字
会話率:48%
友人に夕食を誘われた。ひどく美味しい肉だった。
最近忙しい様子の友人の家に肉を食べに行く。
彼は既婚者で、今日は彼の妻は不在のようだった。
友人が振舞ってくれた肉はとても美味しい肉だった。
彼の家の階段にはなぜ赤い染みがあったのか。
彼の
家の洗面所にはなぜ赤い染みの付いたブルーシートがあったのか。
彼の家の洗面所ではなぜ妙な異臭がしたのか。
その全ては藪の中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 15:56:05
5951文字
会話率:47%
飛び降りだ飛び降り! 飛び降り自殺だ! うん。そうに違いない。いや、絶対にそうだ。あのオンボロ団地にはうんざりしていたんだが、まさかの大事件に遭遇だ! 今朝、外出てすぐのところに警官がえーっと四人、いや、もっといたな、うん。ブルーシートで
何かを囲っていたんだ。あれは飛び降り自殺に違いない。誰かな誰かな。隣の部屋のやつかな、上の部屋のやつだといいな。顔は知らんが窓を閉める音がやたらうるさいんだ。ひひっ、死んだかな。死んだんだろうな。あの警官たちの暗い顔。死体だ死体。そうに違いない。朝早くから嫌なもん見ちまったなーって顔してたからなぁ。きっとひどい有様だったんだろうなぁ、ひひひ。あー、早く帰りてえな。それで妻から事件の詳細を聞いて、ああ、でもあいつの得意げな顔を見るのも嫌だなぁ。『ねえねえ知ってる!? 今朝ね! なんとねぇ……』って、おれが先に見つけたんだぞ。おれのもんだ。大体、お前が見送りに出てきて上から『ほら! なに立ち止まってるの! 電車乗り遅れるわよ!』なんて大声で言うから、警察の人たちに何があったのか話を聞きそびれたんだ。それがなければ、おれが上手いこと聞きだしたのに。そうしてればこうして吊革に掴まっている今、もやもやせずにいられたんだ。大体、お前、朝からあんな大声で何だよ、はしたない……。結婚する前はそんなんじゃなかったくせに。ご近所さんに聞かれたかもしれないし、警察の人たちに、『ああ、野次馬か』みたいな目で見られちゃったじゃないか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-17 11:00:00
5352文字
会話率:0%
益美は娘の美奈と共に四つ駅が離れた町に住む、従妹の由美子の家に遊びに来た。
一軒家の多分、二階建てもしくは三階建て。『多分』というのは壁の塗り替えをしているのか、ブルーシートで覆われているためだ。あるいは増築かもしれない。由美子の家は子
だくさん。息子が四人。娘が一人にいる。
「ままー?」
「あ、うん」
益美は眺めるのもそこそこにインターホンを押し、由美子が笑顔でお出迎え、中へ入る。
「あっはっはっは! やだもー」
「あははははは! 益美ちゃんこそ あはははは!」
居間で持参した洋菓子と紅茶を振る舞われ、楽しく会話する二人。
と、そこにドタドタと廊下を駆け回るような音。襖が閉まっているため姿は見えないが多分、由美子の子供たちだろうと益美は思い、フフッと笑う。かくれんぼか追いかけっこでもしているのだろうと。が……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-26 12:00:00
2364文字
会話率:33%
如何屋サイとさんの企画「15分即興小説」に参加してみました。
最終更新:2023-04-17 07:54:40
503文字
会話率:43%
花見をするときはどうやってしますか?
下から眺めますか?
それとも上から?
最終更新:2023-04-16 23:00:13
474文字
会話率:41%
マネヒコは家を持っていません。1年間介護をした母親は死んでしまい家族はいません。頼れる知り合いもいません。新宿のとあるガードした。今日もマネヒコは段ボールにくるまって眠っていた。
最終更新:2021-08-07 18:00:00
2575文字
会話率:70%
主人公は前世の世界で狂人によって腹部を刺され殺されてしまう。
殺人犯はその場で複数人刺しており、さらに殺そうと移動をする。
警察と救急が到着したことによって助かったと思ったが、ブルーシートをかけられる。
生きていると叫んでいたが聞こえ
てきたのは、死亡報告であった。
生きていると思ったのに死んでいるとわかって絶望を感しると、意識がなくなっていく。
目覚めたときには見たことのない天井が見えて助かったと思うが・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-17 00:00:00
29309文字
会話率:42%
ニーチェよ、そう声をあげたくなる。台風が来て、また、同じようなところに向かう。ブルーシートさえ、剥ぎ取ろうとするのか。温暖化、それをしでかしたのは、どこのどいつだと、、、だけど、何も言えないなんて。原子力でできた電気で、こんな詩を書いてしま
っているのは、他ならぬ自分だから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-10 20:22:13
413文字
会話率:0%
神様になる子供と神様のお話
最終更新:2019-02-16 12:15:49
444文字
会話率:47%
会社の花見で河川敷のブルーシートに座った青年は、一つの白昼夢を見る。
とある和歌を口ずさんだ彼の夢に現れたのは、桜の精を名乗る翁だった。
※和モノ布教し隊 春花企画参加作品です。
最終更新:2017-04-11 21:36:03
4667文字
会話率:40%
イタズラに秘密基地は作るべきではなかったな。
最終更新:2016-11-04 02:43:53
377文字
会話率:0%
花見の場所取りを命じられた俺は不思議な連中と出会う。軽い感じで時節ものを書いてみました。お楽しみいただければ幸いです。
最終更新:2016-03-31 04:05:20
3344文字
会話率:48%
お花見をしている人間が敷いたブルーシートの下でつぶされているタンポポの気持ちを書いてみました。でも、もしかしたらこのタンポポはいつの時代においても権力に支配されて逃げることのできない私たちなのかもしれません。
最終更新:2016-03-29 22:00:00
332文字
会話率:0%
歩くはな (あらすじ)
夢見る歌手を紆余曲折ありながらも、まっすぐに目指して生きる璃花。社会に出て間もなくして身にしみる厳しさを知らされる大きな挫折からいつまでも抜け出せず堕落を重ねる義倫。日本中を震撼させた無差別殺人、殺傷事件に巻き込
まれた中瀬一家の人生が多方の角度から絡み合う物語。
夢と希望に満ちた璃花は高校を卒業後歌手を目指し上京をするが、思い描く世界を見つけるに至らず、幾年も重ねるうちに思うように声が出なくなり、静かに埋もれて行く。
ある時、国民的人気歌手のNaoにひょんなことから気に入られ、僅かな光明を感じるチャンスを得る。
親友の撮影した動画の中に偶然にも以前から気になっていた行きつけのBar Darwin's Beagleにある写真の男を発見する。少しずつ好転を見せはじめた毎日に高揚する気持ちを抑えきれず、しかしそのタイミングですべてに水を差す事件が起きる。
義倫は社会の厳しさを知り、すべては自分の思うようには運ばないと理解すると共に、道を見失い腐った生活を送る。
そんな毎日のある日、古くから妹のような関係でいる幼馴染から女性の紹介話を持ちかけられる。あまりにも突拍子のなく理解に苦しむその話の内容に答えをはぐらかすが、ウェブ検索で現れたその女性の容姿に一転、不覚にも胸は大きく高鳴り始めるのだった。
アルバイト終わりに義倫は駅で一人の浮浪者に話しかけられる。男の話す不思議な内容に興味を惹かれ、誘われるまま浮浪者の住むブルーシートの小屋まで付いて行く。そこにあったのは想像を絶する人の闇と幻想的な世界だった。
そこで男の過去を聞くことになる。男の正体は幾年も経過し、風化してはいるが、引っぱり出す記憶には色濃く残る世間を震撼させた無差別殺人、殺傷事件の場で一命を取り留めた被害者中瀬であった。
璃花と義倫と中瀬、三者を取り巻く家族や友人、それぞれの人生の線が絶妙に重なり合い、絡み、逝く者と、残される者の見える世界から“生きる”ということを儚い恋を交えて熱く描く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-17 02:36:14
392文字
会話率:0%
僕は下着どろぼうの戸名川と体育館にいた。ブルーシートが敷かれた一面の床には、女性下着がまるで路上販売のように整然と並んでいる。ただし、そこには下腹部を覆うパンティーだけがあり、胸部用下着のブラジャーは一枚たりとも存在しない。一千を超えるパン
ティーの厖大な数量に唖然としている僕の傍で戸名川は落ち着きを払い、あろうことか床から一枚のパンティーを拾い上げようとする。僕は慌てて腰にある棒でその手を叩いて阻止するが、戸名川は平然とした様子を崩すことなかった。それに対して僕の心はめくるめくパンティーによって乱され、反省の態度を見せない戸名川に過剰な暴力を振るってしまう。棒による殴打に晒され、血に塗れていく戸名川。しかし瞳は、まるで心中を見透かすように僕に向けられていた。秘部を暴き立てるようなその視線によって、パンティーにまつわる僕の記憶が呼び覚まされていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-29 22:20:53
10890文字
会話率:26%