終戦後、不要となった「ドール」と呼ばれる使い捨ての兵士だったジジを買い取ったのは、元オーナー……もとい元パートナーの人間兵・エイトだった。流されるままに始まったふたり暮らし。穏やかに過ぎゆく日々……。手術によって「人間」になったジジは己の中
に生まれた感情に戸惑う。そんなとき、エイトが業務中の事故で意識不明の重体となってしまう。面会も叶わない中、ジジは己の中にある気持ちを上手く処理できず――「武者修行」に出ることにした。……そうして三ヶ月後、どうにか意識を取り戻したエイトが知らされたのは、もぬけの殻となった部屋と、一枚の書き置きで――。
※異世界だけど現代日本風異世界です。メインはほのぼのラブコメディーですが、戦争に関する記述は暗かったり残酷(地の文でだけ主人公たち以外のモブに対する性暴力描写あり)だったりしますので、その点あらかじめご承知おきください。
※他投稿サイトにも掲載。
※全7話、完結まで予約投稿済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 00:00:00
16338文字
会話率:36%
「護衛官にならなければただの犯罪者として一生を終えていただろう男」――と評される四郎(しろう)。一見すると好青年だが、中身は笑顔で相手の喉笛を噛み千切るただの「狂犬」だともっぱらの噂である。女が希少な世界で四郎は女にも男にも興味を持たなかっ
たが、それゆえに護衛官としては優秀として扱われる。だがあるとき護衛したワケありの少女――千世(ちせ)の身体能力にひと目惚れして以来、執着し追いかけ回すようになる。内部で問題視される四郎の行動を諫めるべく、周囲は相性診断を受けさせるが、結果は「最高の相性」。千世は妊娠能力が限りなく低いために最低ランク女性に格付けされていたが、その結果から一転、四郎を夫にしろと紹介されることになる。しかし千世のそばにはすでに、女性保護局の職員でもある恋人の朔良(さくら)がいて……。
※「狂犬」が「忠犬」になるまでの話。視点がころころ変わる上、いつも以上にご都合主義です。
※他投稿サイトにも掲載。
※全40話、完結まで予約投稿済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 00:00:00
80679文字
会話率:30%
占術に支配された国で、ローザが恋する相手であり幼馴染でもあるガーネットは、学生ながら凄腕の占術師として名を馳せている。あるとき、占術の結果によって、ローザは優秀なガーネットの子供を産むのに最適の女性とされる。幼馴染ゆえに、ガーネットの初恋の
相手までもを知っているローザは、彼の心は自分にはないと思い込む。一方ガーネットは、ローザとの幸せな未来のために馬車馬のごとく働くが、その多忙ぶりがまたふたりをすれ違わせて――。
※他投稿サイトと重複掲載。
※全8話。完結まで予約投稿済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 00:00:00
19078文字
会話率:38%
俺、生見春斗十六歳には幼馴染がいる。
「ハルトー? 先行っちゃうよ?」
「待てよ! あとズボンだけだから!!」
お隣同士に生まれ年齢イコール年月の彼女は咲花奏、同い年だ。
共に成長しおねしょから初恋まで、勝手知ったる仲である。
これは俺達の、非日常な日常、ただそれだけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 11:00:00
1000文字
会話率:48%
魔物蔓延る不毛の地を治める帝国。全ての都市は魔導結界によって守られ、市民達は壁の内側で暮らしていた。
極東に位置する八番目の都市、第八番都市の群像。何かが始まる事もなく、何かが起こる事もない、数人の日常。
(※カクヨムにも掲載しています)
最終更新:2021-10-30 21:25:06
15181文字
会話率:45%
決闘塔と呼ばれている建物があった。
その塔は外部と隔離されていて、内部には5万人近い人々が暮らしている。
そして、塔の住人全員がTCG(トレーディングカードゲーム)"3D6"で闘うことができる決闘者であった。
決
闘者たちにとって自らのデッキは命であり魂。
しかし、彼らの飢えをしのぐための食料もまたカードだった。
女将はカードを用いた料理を提供する食堂の女主人。
常連客もつき、腕もいいと評判だったが、ある問題のせいで経営はうまくいかない。さらに女将を悩ませる問題の裏には、凶暴な獣の影が見え隠れしていた。
果たして、女将と常連客は問題を見事解決し、食堂の日常を取り戻すことができるのか。
(オリジナルカードゲーム"3D6"による決闘がメインのバトルモノです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-06 07:32:27
17005文字
会話率:27%
1コメくらいくださいよ、ちびっこみたいにはしゃがないでさ。
ここは口を閉じて、おい何押してるんだ?
今度肩の力を抜いてさ……ねっ、だいぶ楽になったでしょ?
大方私たちのせいですか?さっき?違いますよ今……
と言えない世界から逃げ
て来た人と名字しかない人のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-04 05:00:00
35514文字
会話率:53%
どこか懐かしい雰囲気のSF短編小説です。
ほのぼの、だけどほんのりディストピア風味。
最終更新:2017-12-31 03:28:57
5121文字
会話率:13%
あなたが飲んでいる牛乳、それ、どうやって作られてるか知ってます?うん。そう。牛のお乳を絞ってるんだよね。ところで、お乳ってどんなとき出るか知ってます?子供を産んで、その子を育てるためにほ乳類はお乳を出すんだ。そう、つまり、僕たち人間はメスの
牛を強制的に妊娠させて、その乳を搾取している。なかなか残酷なことでしょう。産んだ子供は、メスなら育てて搾取、オスならーーーまあ、あまり良い想像はつかないですね。えー、この話も、同じような話です。ただ、一つ違いがありまして…。
女性を性的に差別、またはそれを助長すると捉えられかねない
表現及び展開がございます。
勿論それが本旨ではないですが、当然ご不快に思われる方もいらっしゃると思いますので
あくまでフィクションである、と割り切れる方のみ閲覧をお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-20 23:46:11
2139文字
会話率:29%
VRゲーム内に作り出された、南海に浮かぶリゾートアイランド“蓬莱山”と、そこの住民が繰り広げている日常生活について気の赴くままに書いた、一話完結型のレポート――という体裁の、VR技術やその周辺環境に関する設定小噺集です。
※ストーリーはあ
りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-23 07:05:08
15201文字
会話率:69%
少子化と高齢化が行き過ぎた近未来の話。そこでは、減った労働力をまかなうべく、人工人間「ビースト」を生み出す会社が存在していた。そしてそんな鬼畜所業の会社で平社員を勤める、見た目は男装の麗人風、心に乙女脳を隠し持った主人公の光。業務の最中、
彼女はべらんめぇ口調の野良ビースト・メフィストと遭遇した。世界のあり方を変える等々といった大志もなく、黙々と仕事をこなす主人公と、不平をこぼしながらもダラダラと生きる少年の、地味時々血なまぐさい日々。
※第19回電撃小説大賞で落選した作品を、サルベージ&手直しいたしました※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 12:19:58
128212文字
会話率:41%