「あら。貴女がわたくしの新しい侍女なのね。
田舎の男爵令嬢らしく、しみったれた貧乏くさい顔だこと。」
就職初日の初対面。
私を見るなりそう言い放った、人生で初めての「御主人様」。
あの瞬間、私の脳内で試合開始のゴングが鳴り響いた。
「はぁあ?!上っ等じゃないの!いいわよ、やってやろうじゃない!!
そのお上品な鼻を今にへし折ってやるんだから!
完っっっ璧な超優秀な侍女っぷりを発揮して思いっきり依存させて、それで私無しじゃいられなくなったところで、満を辞して寿退職してやるわ!!
この女(御主人様)に『貴女がいないとやっていけません。どうか退職だけはご勘弁を!』って無様に泣きつかせてやる!!」
心の中で叫び掲げたドロッドロの目標を果たすべく、私の完璧な侍女を目指す奮闘の日々が始まった。
これは「悪役令嬢」の御主人様と「貧乏侍女」の私の、5年間に渡る戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 15:45:52
92001文字
会話率:19%
さよならさんかく。
またきてしかく。
あたしふたばと、ヤンキー・ミツオ。
それにあたしのモトカレ・ヒトシ。
三人組の恋と部活の青春模様。
「しゃあああっ」
ミツオは吠えた。
吠えちゃいかんのに、吠えた。
ひさしぶりのヒト
シのメールには、こんな台詞が書かれていた。
「試合が終わったら、ふたばにだいじな話がある」
そしてあたしは、心のなかでつっこんだ。
「ナンデソウナルノ?」
試合開始のゴングが鳴った。
体勢を低くしてミツオがつっこんでいく。
それをヒトシが冷静にさばく。
こぶしとこぶしが交錯する。
「うおおおおおお!」
リング中央で最後の力を振りしぼった渾身の右ストレートが……
小説『さんかくボクシング』
あたしたちの恋愛に資格なんてひとつもいらない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 00:18:44
34184文字
会話率:25%
極悪非道な悪逆令嬢に王太子が婚約破棄を告げた。
その隣には腹黒聖女が立っていた。
始まった女の戦い。ゴングはもう取り消せないのであった。
最終更新:2024-11-05 17:52:15
2033文字
会話率:50%
――トサッ
ゴングの音に遠く及ばないそのかすかな音が、あの悲劇の始まりの合図などとはその時、私たちの誰も思いもよりませんでした。
「お、おい、原口。そ、それ」
「……ふっー、出しちゃおっかな……本気」
「いや、そんなの外した
って大して変わらないだろ!」
「どれどれ、お、おもっ!」
「嘘つけ! クソ軽いじゃねーか!」
「はははははっ、でもちょっといいなぁ、なんつったけそれ」
「アンクルウェイトだろ。うちにもあったかなぁ」
「ウエイト? ウェイト?」
「どっちでもいいよ。ま、この重さじゃ全然だな」
「てかあいつ、足遅!」
「はははははははは!」
体育の時間。校庭。五十メートル走のタイム測定。原口くんがおもむろに足首から取り外したそのアンクルウェイトを目にしたクラスの男子たちはそう言って原口くんをからかっていました。
でも、それから三日後の体育の時間のことです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 11:00:00
2793文字
会話率:88%
ダンジョンの攻略配信が隆盛を極めつつあった現代日本で、
ひときわ注目を浴びているネット番組。
全国から集まった猛者どもが、最奥を目指して死力を尽くす「対人」型ダンジョン──
〈U.D.D.〉(アンダー・ドッグ・ダンジョン)
この冬、初
めてダンジョンに挑むのは
NTRを機に「攻略者」へと転身した「脱サラ」主人公。
己の威信と転職先の「ジムギルド」の未来をかけた、
人生一発逆転を狙う戦いのゴングが、今、鳴らされる──!
※全60話(18万文字)程度で完結見込み
※カクヨムでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 19:00:00
111759文字
会話率:31%
ある日突然起きた、ロマンサー侯爵令息とオーランド公爵令嬢の婚約破棄騒動。
どうやら令息の方が「悪役令嬢とは結婚したくねえ!」と騒いだとか。
怒りの令嬢、口伝で伝わる恐ろしい呪いを元婚約者に向けて解き放った。
果たしてその呪いの効果とは…?!
短編読切です。
お若い方には通じづらいネタがあることを先にお詫びします…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 23:00:00
4468文字
会話率:31%
チビエマ士族の婚約破棄第三弾
最終更新:2023-02-23 23:02:10
546文字
会話率:30%
残心。
倒したと思ったときが、いちばん危険!
最終更新:2022-12-18 07:00:00
355文字
会話率:0%
試合前の控え室。プロレスラー、チョンボ・ヅルダ(次世代のエースと呼ばれ続けて、はや四半世紀。齢四十九)は葛藤していた。「勝ってしまってよいのだろうか」と。相手はあまりにも偉大なザ・ウルトラ・スペシャル・グレート・スーパー・ジャイアンツ・
パパ(生ける伝説。齢七十七)。戦後、なにもかもを失った人民を励まし、希望を与えているうちに、やがて気がつういた“誰か”によって、「人間宣言」以前の皇帝に代わる現人神に祭り上げられ、信仰の対象となった“沈まぬ太陽”。だが、ジャイアンツに往年の実力はなかった。「ジャイアンツ以外で唯一、超人と呼ぶに相応しい能力をもった自分ならば、これ以上自身も老いてしまう前ならば、勝てる」ことが、チョンボにはわかっていた。「世代交代」と「あり得ない現人神の敗北」。運命のゴングは鳴った。「果たして、この俺にこのとてつもない重責を担うことが出来るのか?」結局、チョンボの苦悩は闘いの間も続くのだが、それでも、ジャイアンツを絶体絶命にまで追い込む。しかし、最後は、魅入られたように“現人神”ジャイアンツ・パパの超必殺技を受けカウントスリーを聞く。ここに試合は決着した。
その時、ゼニニッポンプロレス最高幹部専用ボックスシートに二つの影があった。小柄な男は言った。「どうやら、“踏絵”は踏めなかったようですね」細面の眼鏡をかけた男は言った。「神は遥か天上にいて、ただ下界を見下ろしておればよろしい。哀れな愚民のために自らがすすんで負ったダメージにまみれ、リングの上で踊っていればよい。地上の権力は人間に与えておけばよいのだ。神を仕立て上げ、神の存在を知らしめた、神の最も近くに仕える者にな」
ゼニニッポンプロレス。本来はただの一プロスポーツ団体。焼け野原から屹立した、公とも私ともつかぬ超巨大企業。実質、この国を支配する巨人。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 06:21:56
24481文字
会話率:23%
大学四年の三月、卒業も間近な頃であるがつけなきゃいけないケジメが僕らにはあった。
空の部室で、ゴングの鳴らないリングに上がる。
嫉妬と羨望は、この時になってもまだ拭い難いものがあった。
………
フォロワーさんの企画に出した小説です。
お題
は『桜 コーヒー 別れ』です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 18:08:09
3677文字
会話率:8%
王に言われて異世界に行きレッドドラゴングリーンドラゴンブルードラゴンを倒すことになった
最終更新:2022-03-15 17:53:01
1578文字
会話率:68%
正直、キツかったですw意味も分からん自己企画だしw
割り当てられた風呂の時間は19時30分から20時までの30分。まず歯を磨き、風呂を溜め始め、身体を洗い、風呂に入った瞬間がゴングです!その時点で19時35分!19時50分に風呂を出てお
湯を抜かねば、次の人の割り当て時間を奪ってしまう…
元々、長湯も得意じゃないのに、15分熱湯に浸かりながら書いた文章、お楽しみ下さいw折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-06 20:12:20
631文字
会話率:0%
村を焼かれて奴隷として捕らわれたエルフ、ルミルナ。
魔力封じの首輪と手錠をかけられたルミルナは、抵抗することもできずに日の射さぬ地下牢でオーク達に貞操を奪われそうになる。
「へっへっへ。いい形の尻してるぜこのエルフ」
その瞬間、ルミルナ
は自分の前世に覚醒した。ヒップアタックを得意技に持つ『ピーチタイフーン』と呼ばれた女子プロレスラーだったことに気づく。その瞬間、レスラーの熱き魂がルミルナの体を駆け巡り、悪を討つべく立ち上がる!
ひとたびゴングが鳴れば、彼女のヒップが全ての悪を打ち砕く!
この作品は、エルフのお尻が力で支配する魔国を解放する熱き戦いを描いた物語である――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-06 09:00:00
119869文字
会話率:45%
「あたしの彼氏になりなさいっ!」※1秒後にフラれます。
秋も終わりの桜並木。超絶女嫌いで元・不良の篤に馬乗りになったのは、美少女転校生の相原優月。一ヶ月限定の恋を突きつけた優月には絶対に言えない秘密があり…。何も知らない篤の戦いのゴングが鳴
り響く。お互いの過去と今を背負って、それでも必死に歩み寄る二人の一ヶ月限定、青春恋愛群像。
ありきたりな題材で実は×××。某小説賞3次選考突破作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 23:40:39
21181文字
会話率:41%
今、この国、日本には最強を求める者達で溢れかえっていた
最強とは頂点に立った者にだけ与えられる勲章
その勲章を我が物にするために人々は己の力と技を武器に戦う
さあ、ゴングは鳴らされた
夢と運命を背負った戦士達の激しい闘いが始まる
キーワード:
最終更新:2020-02-27 00:43:53
6859文字
会話率:93%
悲劇の大戦から80年。
突如として衛星通信や米国とのホットラインを失い混迷する日本国内。
そこに追い討ちをかけるかの様に、九十九里に鳴り響く砲声、銃声、そして悲鳴。それは、覇権渦巻く異世界から日本国への挑戦のゴングであり、平和ボケした日本人
に対する冷や水であった。
注)この作品はリメイクでありますが、元の作品の設定の半分ほどは引き継いでいません。
よって、完全新作として御覧頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-23 00:11:50
121379文字
会話率:36%
時代はスチームパンク、ひたすら蒸気がもうもうと立ち込め、
庶民に広く浸透した蒸気機関による革命は今や貴族さえも脅かしつつあった、
だがその時代においても王政も貴族院もまだまだ力を残しており、
時代をけん引するものとしてのパワアを比べる、
圧
倒的な上流階級バトルが幕を開こうとしていた!
はたして王太子は蒸気機関に屈してしまうのか!?
戦いのゴングが鳴り響く!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-02 13:16:06
2348文字
会話率:27%
心の鍵2003の続編です。
◆社会人になって初めての冬時期を迎えた一恵。彼女は「灘国内」では知らない人はいないという名家のひとつ「岩本家」本家の娘だが、祖父の命により、中級分家の娘として発表されたのち、再発表がなされ、一恵は次頭分家に格上げ
された。そんな彼女は、職場の女性から暗いと言われ、あまり人とかかわることを自ら避けていた春。中学時代の同級生、可奈に励まされ、心に受けた傷がゆっくりと治り始めたころ。また新たな物語がスタートする。岩本一恵、高藤司・守、仁科智春。そして曽根和也――。司を巡る、二人の恋バトルから、約6年の月日が流れ。第2ラウンドの恋のゴングが鳴り響く?!
【ご注意】この作品はフィクションです。舞台は日本(時代、文化、語源等)に似ておりますが、オリジナルの設定となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-04 12:00:00
64171文字
会話率:47%
「我が父ドミフェン国皇陛下にお頼み申す。我が父ビフェルゴング・ドミフェンの名において、フェルミナ・サロモンド侯爵令嬢の断罪の義を執り行いたいと思います」
高々と物申す、無駄に声がよく通る第三皇子を筆頭に、騎士見習いに魔師見習い、宰相見習いに
薬学学科講師。そんな彼らのバックに控えるはわたくし、レミエル・ザンブルク。そう、わたくしがみんなに頼んでしてもらったが如く――
え?ちょっと待って?私そんなの頼んでないんだけど。ていうか、これって冤罪なんですけれども!?
伯爵令嬢レミエルの人生は波乱万丈。山あり谷あり、残念令息ありで、ホントに人生色々だよね。
いったい誰が悪役なのか……レミエルにだって分かりません。
※コメディ色だけでなく、シリアスや残酷シーンもあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 13:11:00
461361文字
会話率:34%
怠惰な中年女性がダラダラと旅をします。
舞台は一応異世界的な所。
だいたい美味しそうなものを食べてます。
恋愛要素ゼロ。
初投稿、不定期投稿、手探り感半端ないです。
最終更新:2018-03-28 03:16:49
2310文字
会話率:0%