神の寵愛を受けて世界を統一していた"帝国"は、かつての栄光と繁栄を失いつつあった。
そんな帝国の皇姫として、アーシュラ姫は生を受けた。
文武だけでなく、魔術師としても比類なき才能を持った彼女が、皇位を継承する。
誰もが
そう信じて疑わなかった。
女帝として君臨し、帝国の栄華を再び取り戻す。
それを宿命として、アーシュラ姫自身も確信していた。
だが、病床に伏せる父であり皇帝は、彼女の弟を後継に指名する事を打ち明ける。
夢と希望を打ち砕かれた姫は、病床の皇帝を殺害し、王位継承の証である"神の眼"を盗み出す。
こうし、アーシュラ姫は皇帝殺しの反逆者として、帝国から追われることになった。
新興国へと落ち延びた彼女は、帝国皇帝として返り咲く為に流浪の旅を続ける。
彼女に付き従うのは、"仮面の暴君"ヴィクラム。
かつてアーシュラ姫に一族郎党を処刑され、"呪縛の隷属"で彼女と主従の契約を結んだ男。
帝国皇帝を暗殺し、反逆者として新興国を彷徨うアーシュラ姫。
そんな彼女を人々は、皮肉と哀れみを込めて【嘆きの姫君】と呼んだ。
だが、彼女は再び栄光を取り戻し、帝国の玉座奪還することを求めていた。
新興国のパトラ地方に逗留していたアーシュラ姫は、その土地を治める公子から、盗賊団討伐隊の指揮を依頼される。
だが、盗賊の正体は破壊の神バトラマールナ女神を信奉している殺人教団ザジーだった。
そして、物語はザジー教団の頭領であるジャイラダから始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 22:00:00
11758文字
会話率:18%
父親同士が学友で、格差があったが幼い頃より婚約者となったアーシュレイとディートハルト。主人公のアーシュレイは女性ながら、魔道具オタクで幼い頃より、祖父に魔道具の手ほどきを受ける。祖父の作業所は二人の溜まり場だった。
大人になり、二人は義
母の勧めで結婚することに。しかし、なかなか友人関係から抜け出せない二人。白い結婚を続ける二人に義母も焦りだし、アーシュレイを追い詰めていく。追い詰められたアーシュレイはあの手この手で、ディートハルトを誘惑するがうまくかわされてしまう。そして二年たったある夜、ディートハルトから衝撃な告白を受ける。ジャンダーレスな夫とは夫婦でいられるのか。彼女たちの選択と、幸せを掴むまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 11:25:57
64210文字
会話率:36%
後宮に似た施設「月の庭」
陪花・白雪(シアノ)が星まつりの最中に倒れた。
小皿に添えられた菫の砂糖漬け──そこに仕込まれていたのは、幻夢薬を反転調整した“人格破壊毒”。
命を奪うのではなく、精神を砕き、“陪花として咲かせぬ”ための毒であっ
た。
制度の帳簿からは証拠が抜かれ、流通の経路も霞のように消されていた。
だが天樞・カミーユは静かに怒りを燃やし、星の座たちの沈黙の中に刃を抜く。
「わたくしの陪花を殺そうとした──それがどういう意味かわかっている?」
副管理人ロナを制度の表へと引き出し、処断を宣言するカミーユ。
その言葉は星々すべてに向けた警告であり、背後で動く“見えない主犯”に対する牽制でもあった。
天璇の主花・アーシュラは黙し、緋の司は微笑み、誰もが何かを知っていながら沈黙する。
この庭では、叫んでも声は届かない。
制度の裏に張り巡らされた選別と嫉妬の網――その中で白雪は、ただ生き延びようとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 22:22:38
9314文字
会話率:23%
魔界帝国、エルフ王国、人間王国が永きに渡り争いを続ける世界。
魔界を統べるのは、歴代最強と謳われる若き魔王シェリス・ツィンテルバス。冷酷非情な彼女には、誰にも知られてはならない秘密があった――
それは、敵国であるエルフ王国の辺境の村で、
平凡な農夫クルイ・アーシュの妻「シェリス・アーシュ」として、三人の子供――料理上手で心優しい長男ダッシュ、勝気で騎士を目指す長女ローラン、内気で薬草の才能を持つ次女ランシェ――の母親という、もう一つの顔を持っていたこと。
三年ぶりにエルフの森の家へと帰還したシェリス。しかしその目的は、愛する家族が住むエルフ王国を滅ぼすための最終準備だった。魔王としての冷酷な計画と、妻・母としての束の間の温かい日常。二つの顔の間で、彼女の心は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 09:16:51
302975文字
会話率:53%
幼い頃に結婚の約束をしたキイとリカ。
しかしキイは忽然と姿を消してしまう。
80年の時を経て、再び2人の時間が動き出す。
最終更新:2025-05-20 04:30:10
27681文字
会話率:54%
洗礼の義にて魔力が一切無い事が判明した伯爵令嬢ルナフレイラ。
逆に同い年の義妹アーシュは複数属性を扱える天才だった。
家族や使用人、クラスメイトに婚約者までもがアーシュと比べルナフレイラを蔑む。
しかし当のルナフレイラは一切気にした様子は無
く···?
義妹視点で進みます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 03:32:03
3134文字
会話率:52%
それは、月が明るく、綺麗な夜だった。
雲一つない夜空から降り注ぐ青い月明りの下、二振りの剣が舞い踊る。
一つは、人ならざるモノであるかの如く苛烈に。
一つは、草原を駆け抜ける旋風の如く鋭く。
修羅場といえるはずの戦闘を、何事もなかったの
ごとく潜り抜けた二人は、互いに名乗り合う。
一人は、豪胆なる刃を振るうアーシュラ。
もう一人は、変幻自在たる剣を操るドミニク。
剣の道を歩む二人の女が出会い、運命が変わっていく。
対照的な二人が交わり、時に高め合い。
互いの存在が重みを増していった先に待つものとは、一体何なのか。
それは、青い月だけが見ていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 06:00:00
50416文字
会話率:24%
誰よりも豊富な魔力を持ちながら、魔法が全く意のままに使えず無能扱いされている第一王女アーシュラ。
アーシュラは魔物討伐や他国との小競り合いに駆り出され、命の危機に瀕した時に魔力を暴走させる人間兵器のような役割を与えられていた。
実はアーシ
ュラは三度死んで、四度目の人生をやり直していた。
四度目のやり直しですでに諦めきっているアーシュラ。しかし、今回は彼女の魔法の発動条件がやっと分かり――。
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ベリーズカフェにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 21:00:00
27497文字
会話率:37%
ゲーム「リリアーシュ戦記」の主人公(聖女)に転生したものの、リリアーシュの人生が辛すぎて全力で逃げ出す事を決めた元会社員(24)。
無事隣国へ脱出し新たな生活を始めるが、その三年後攻略対象である王子その他が現れて……
恋愛要素はありません
最終更新:2024-11-23 12:00:00
26975文字
会話率:24%
異世界に転生してしまった琴葉春。
そこは彼女が愛してやまない乙女ゲーム「セイントメイデン──七人の英雄と伝説の聖女──」の世界だった。
しかし最大の問題は彼女がどのルートでも悲惨な最期を迎える悪役令嬢ミーシア・アーシュであったことだ
。
最悪の展開を回避するためには、聖女をストイックルート──通称ボッチルートに進ませるしかない。
果たして悪役令嬢ミーシアとなったオタク女子、琴葉春は無事に最推しであるレオンハルトと結ばれることができるのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 23:58:28
7619文字
会話率:18%
「これ以上お前はここにいてはならぬ」
ラスボスよりもさらに強い最強の「魔王」に育てられた人間の少年アーシュは、魔王から「王国」を出て人間社会で修行することを命じられる。
「王国」出身であることは語らぬまま、生まれてはじめて人間たちの
間での生活を開始した少年アーシュは、右も左もわからないまま、人間の女性と出会う。そもそも「王国」には女性がいなかったから、免疫ゼロの思春期の少年アーシュは動揺しっぱなし。
「な、なぜだ!? 目が、視界が、勝手に相手の胸部と臀部に固定されてしまう!!?」
気がつくと女子を見てしまう自分に困惑しつつも、これも修行と、この「デバフ」状態を克服するため少年アーシュは頑張った。「魔王」に教わった特殊な魔術によって人間離れした怪力と戦闘力を持っていたアーシュであってもデバフ克服はままならず、そのうえ、アーシュの出自には秘密があって……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 12:05:41
125639文字
会話率:43%
【一章・幼年期編】
ペルダナグ王国第一王子ヴィクトル・ペルダナグ(10歳)の筆頭婚約者候補の公爵令嬢アリアーシュ・セラトリア(10歳)はヴィクトルが婚約候補者たちを集めて開いたお茶会で毒入りのお菓子を食べて命を落とした。
ほんの一瞬の出来
事。電車事故に巻き込まれ命を落としたわたしは目を覚ますと知らない世界、知らない国のペルダナグ王国の公爵令嬢アリアーシュ・セラトリア(10歳)に転生していた。アリアーシュはペルダナグ王国第一王子ヴィクトル・ペルダナグ(10歳)の筆頭婚約者候補だった。
目覚めてびっくりなんと絶世の美少女に転生…なんてことはなく…
毒入りのお菓子を食べ一年間眠り続けていた体は筋肉が落ち起き上がることもできず、こわばった指を動かすこともできない。顔は目が窪み、頬はこけ、全身骨と皮だけのまるで骸骨のようだった。
転生したのに命の危機から始まる第二人生、どうする?どうなる?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 00:00:00
161544文字
会話率:31%
「我が愛しのフロルティアに対し、君が嫌がらせをしていたことはわかっている! 男爵令嬢カルシェアーナ! 君との婚約は破棄させてもらう!」
「いったいどんな嫌がらせをしたというのですか?」
「中庭の噴水に突き落としたこと! 階段を降りようとして
背中を押して転ばせようとしたこと! 彼女の教科書を水でびしゃびしゃにしたこと! 全てわかってるんだ!」」
「待ってください。それはおそらく呪いなのです」
男爵令嬢カルシェアーナは、学園の夜会で婚約破棄の断罪を仕掛けられた。
しかし彼女は呪いの魔法の扱いに長けていた。
自分の持ち物がよく無くなるので、盗んだ者に災いが降りかかるようにしていたのだ。
つまりカルシェアーナは加害者というよりは被害者だったのだ。
断罪の正当性を失われた。それでも伯爵子息ルビアーシュは婚約破棄を撤回しようとはしなかった。
果たしてこの婚約破棄はどうなってしまうのか?
この婚約破棄の全てを画策した黒幕の真意は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 11:40:00
9809文字
会話率:35%
物語は終ったばかり
を本編とした、前日談。
アーシュリー・オリジンとジオルド・カナリーの学園1年~2年生の日常を書いていきます。
時系列ではないかも。
最終更新:2024-02-15 00:29:51
6070文字
会話率:34%
私、リズは聖女の役職についていた。
ある日、精霊に愛される聖女として、隣国に駆け落ちしたはずの異母妹アリアが戻ってきたせいで、私は追放、そして殺されそうになる。
アリアに逆恨みされていたため、王国を滅ぼそうとする悪役にされてしまったの
だ。
魔王の秘薬で子供になり、別人のフリをして隣国へ逃げ込んだけど……。
拾ってくれたのが、冷酷公爵と呼ばれるディアーシュ様だった。
大人だとバレたら殺される! と怯えていた私だけど、周囲の人は優しくしてくれる。
そんな中、この隣国で恐ろしいことが起っていると知った。
なんとアリアが「精霊がこの国からいなくなればいい」と言ったせいで、魔法まで使いにくくなっていたのだ。
魔物に対抗できない人達の姿に、私は恩返しをすることにした。
錬金術師に戻って、公爵様達を助けようと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 23:07:56
231591文字
会話率:30%
私、リズは聖女の役職についていた。
ある日、精霊に愛される聖女として、隣国に駆け落ちしたはずの異母妹アリアが戻ってきたせいで、私は追放、そして殺されそうになる。
アリアに逆恨みされていたため、王国を滅ぼそうとする悪役にされてしまったの
だ。
魔王の秘薬で子供になり、別人のフリをして隣国へ逃げ込んだけど……。
拾ってくれたのは冷酷公爵と呼ばれるディアーシュ様だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 00:12:35
3515文字
会話率:21%
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船の事故で一族全員が亡くなってしまったレアーシュ男爵家。
唯一生き残ったのは、男爵が初恋の女性との間に授かっていた16歳の少女『ジゼル
』。
農家の娘として育てられていたジゼルは、突然男爵家の跡取り娘になる。
だが国の法では『女子が家を継ぐには、18歳までに結婚しなければならない』と定められている。
ジゼルの18歳の誕生日まで、あと一年と半年。
執事もハウスキーパーも失い、大混乱のレアーシュ家の使用人達は、ジゼルを立派な『お嬢様』に育て直し、よき夫を探しだして、男爵家を守る事ができるのか……!
***********************************************折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 15:26:31
337文字
会話率:0%
魔導士の青年、アーシュ•ホワイトは『孤高の黒薔薇』と呼ばれる女騎士、モニク•ハルモニアに助けられたことをきっかけに憧れを抱く様になる。
モニクと共に戦いたいと思いパーティを組もうと誘うが、モニクはなんと糸電話がないとまともに異性と会話ができ
ない男性恐怖症の少女だった。
また、アーシュも協調性がなくプライドの高い少々問題のある魔導士だった。そんなアーシュがモニクの気持ちを汲み取りつつパーティに誘った方法とは…?
真面目だけど協調性のないアーシュと、男性恐怖症で人見知りなモニクの、心と心を通わせ合う穏やかな恋模様と成長をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 06:19:08
3985文字
会話率:54%
十二年にもわたる隣国の戦争で英雄になったレオナルド・シュヴァリエ侯爵、二十六歳。燃えるような赤毛、岩山を思わせるような大柄で肉厚な体躯。太い首の上にのっているのは厳つい顔。なにより左目の目じりから頬にかけて走る凄まじい傷跡は見るものに恐怖
を抱かせる。〝赤獅子将軍〟と呼ばれた彼は戦争を勝利に導き民衆に讃えられるも貴族のご令嬢には怖がられるばかり。嫁を紹介してくれと国王に頼んだところ、婚約を結んだ相手は十歳も下の〝妖精姫〟と呼ばれる美少女アーシュア・グレンワース公爵令嬢。国王がアーシャに無理強いしたのでは?と心配になるが、実はアーシャは厳つい大男が大の好みの変わった少女。レオナルドに一目ぼれをしたアーシャは喜んで婚約を結んだのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 23:02:50
52514文字
会話率:31%
『残銀の魔女』(ぎんのこしのまじょ)
〝Silver Retention〟
冷たい雨が降る宵闇のボストンで、イタリアンマフィアの一人娘のラウラ・フィボナッチがロシアの銃で自殺した。ラウラは胸を撃ったが、そこにはあるべき心臓がなかった。十
三分署のナホミ・コウザイ警部補に呼び出された日系の私立探偵アッシュ・ガウロンがアリバイを聞かれるが、いっしょにいたナホミが証言を拒絶する。アッシュはイタリアンマフィアにつきだされる予定だったが、アッシュの昔の女でロシアンマフィアのソフィア・ヴァシーリエヴナが助け船をだして、アッシュがラウラの心臓を探すことになった。ソフィアの兄で実業家のヴァシーリにアタッシェケースを渡されるアッシュだが、その中身は知る必要がないらしい。理解できないまま現場に戻るが、ラウラが遺体安置所(モルグ)に運ばれた形跡がなかった。ナホミがアーシュラ・ワシントン検視官の所在を確かめたが連絡はつかず、サ=イズミ記念病院にあったのは、心臓のないアーシュラの遺体だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 00:39:07
61041文字
会話率:43%
第二部隊に所属している露ベルは魔力が少なく、剣も弓もからっきしで周りから落ちこぼれと呼ばれ馬鹿にされていた。魔物討伐の場面に遭遇したことで、第一部隊はアーシュ様が車での時間稼ぎと呼ばれていることを知り、伝説の英雄アーシュ様について興味を持つ
ようになり、調べ始める。アーシュ様はどこからか現れて、蒼い炎で巨大な魔物を討伐する。そんな歴史をしり、もっと調べるために第一部隊隊長のアーシュ隊長や最高司令官のポール大佐と接触する。同時に露ベルは不思議な夢を見るようになり、その中で自分は露ベルではなく、ほかの誰かになっていた。夢の中で出会う少年と仲良くなり、世界は少しずつロベルを巻き込み、変化していく。
先代の英雄に執着しているエリート×出来損ない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 00:00:00
96129文字
会話率:58%