飯山九音には花音という双子の姉がいる。放課後に河川敷でヴァイオリンの練習をするのが日課の花音は、ある日見知らぬキャラクターのアクリルキーホルダーを持ち帰ってきて、そのキャラがいたく気に入った様子だった。通りすがりの男性からもらったというその
アクキーのキャラを調べた結果、無名絵師のオリジナルキャラクターであることが判明した。毎日多くの時間を費やしてイラストを世に送り出し地道にフォロワーを集めてきた九音にとって、その無名絵師の消極的な活動姿勢は苛立ちを覚えるものだった。
秋谷大河には大洋という双子の弟がいる。ある日大洋は通りすがりの少女にアクキーをあげてしまったからもう一つ欲しいと、制作者である大河に言ってきた。その後日、大河は自分のアクキーがSNSでバズっている様子を見つけて困惑することになる。
これは価値観を異にする二人の絵師と、それぞれの双子の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 06:10:00
374583文字
会話率:58%
ある時から急に二次元に目覚めたほぼ取り柄のない現役DK、倉舞充。高校に入ってからのヲタ友との最高な毎日とは裏腹に、年頃の男女間でのアレコレも噂されるような日々。男である以上、ソウイウ誘惑には負けても文句は言えないが、推しキャラである柊美千花
のアクリルストラップを掲げて彼はいつもこう言う。
「俺にはミチカルがいるんだ!」
とか何とか言いながら、真剣に恋について考えるようになっていく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 22:04:54
73158文字
会話率:46%
棘を無くした筈の彼女は何を守ろうとしたのだろうか…。
アクリル板を挟んで見た彼女は、少しやつれているようだった
俺は彼女に何をしてやれるのだろうか…
彼女の選んだサボテンの様な生き方が痛い…
最終更新:2024-09-30 18:30:54
8042文字
会話率:18%
季節外れと吹雪くバス停。高校の卒業式に行くために夏目絢子は八時前のバスに乗るべく待っていた。
小屋上の透明なアクリルも濡れ滴る中、いつ来るか、まだ来ないかと苛立っていた。
三月のバスは必ず遅れる。諦めも肝心だが卒業式という日が絢子を
はやし立てる。
そこに二年間一緒にバスを待った同じ高校で二年生の、柳十和子と一緒に、高校生活最後のバスを待つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 22:30:36
1909文字
会話率:28%
コンコン
「これが、ね」
コンコン
「これが、な」
透明板を、打つ。
厚手の、プラ板様の物を、打つ。
クリアパーツの様に、輝いている。
打つは、デュム。
もう一人、打つは、ログ。
グラフが描かれた透明板を前に、デュムとログは、駄弁
っている。
透明板の上方片隅には、【F】と、刻まれている。
もう一面には、【B】と、刻まれている。
デュムとログは、【F】側に立って、話している。
透明板自体は、大きくない、
デュムとログの上半身ぐらい、しかない。
上下左右七十センチの正方形、と云ったところだ。
厚さは、ちょっと、厚手。
一ミリくらいはあるかも、しれない。
それが、アルミらしきポールに嵌められ、固定されている。
透明板が、透明板に描かれたものが、眼の高さに来る様に、固定されている。
「これが」
「わが社に伝わる」
「伝説の」
「透明板、か」
デュムとログは、改めて、透明板を、見る。
しげしげ、見る。
何も、他の、アクリル板やプラ板と、変わったところは無い。
【F】と【B】の刻印が、刻まれているだけだ。
それ以外、特異な点は、無い。
ちょっとばかし、厚手なくらい。
が、この透明板が、伝説化しているのは、理由がある。
この透明板に、描かれたグラフは、現実化する。
業績予想、営業成績予想、売上・利益予想などを、グラフに、示す。
この透明板に、右肩上がりのグラフにして、描き込む。
その予想は、きっかりグラフ通りに、推移する。
最初は、オーナーが、持って来た。
家の押し入れに有ったので、持って来る。
大きさと云い形と云い、プレゼンに便利に使えそうなので、持って来る。
その頃、社の業績は、だだ下がり、どん底行き、だった。
そもそも、透明板を家から持って来たのも、費用削減。
費用削減で、新しくアクリル板等が買えないから、だった。
そんな透明板であるが、ギブ・アンド・テイク、等価交換、エネルギー保存の法則。
利を得るためには、取り扱いに、充分注意しなくては、ならない。
でないと、手酷い損害を、こうむる。
【禁忌三項】と云うものが、ある。
透明板取り扱いの際、犯してはいけないこと、だ。
一.ものを描くのは、【F】(表面)と刻印された側。
二.直接、光を、当てないこと。
三.直接、××を、加えないこと。
以上の三点、だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 10:28:34
13701文字
会話率:22%
海難事故から私を助けてくれたのは…?
最終更新:2023-12-07 10:00:00
995文字
会話率:24%
悪事に手を染める人間のみを誰にも悟られぬように殺していく少年『ドクロ』は、ある日の暗殺がきっかけで追われる身となった。時を同じくして様々な理由で国から追いかけられている人間と続々と出会っていく。
彼を中心に、国に仇なす逆賊たちはこの戦いに何
を思い何を願うのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 00:17:27
2910文字
会話率:26%
あたしの胸の水槽を干あがらせたりはしない。
最終更新:2023-10-28 07:11:52
519文字
会話率:0%
映し込まれたその時から
変わらぬ姿のまま
変わらぬ表情のまま
変わらぬ想いのまま
側にいてくれる
見守ってくれてる
立ち続けてくれているから
立ち続けていられる
変わらずにいられる
壊れずにいられる
キーワード:
最終更新:2023-09-26 21:08:29
224文字
会話率:0%
中学1年生の木陰佳子(こかげ かこ)はミステリーと漫画が好きなオタクでぼっち…なけなしのお小遣いで好きな漫画のランダムラバーキーホルダーとランダムアクリルキーホルダーを買うが、ランダムラバーキーホルダーは推しが出ず…ランダムアクリルキーホル
ダーは見事推しを当てることに成功!
2つのキーホルダーのチェーンをくっつけると、なんとラバーキーホルダーが喋り出して…!?
ラバーキーホルダーとオタク中学生が、学校の謎を解き明かす…!
作者です。今回が処女作なので多めに見てもらえるとありがたいです。一応、個人で少し小説は書いていたのですが、ミステリーを書くのが初めて、サイトに掲載するのも初めてなので、見るに堪えない物になるかも知れませんが…暖かく見守って頂けると幸いです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 22:49:22
3248文字
会話率:80%
高校生の板谷は、ある日クラスメイトが付けていた不気味なキャラクターを馬鹿にするが、実は大人気のキャラクターだった。
まったく可愛いとは思えない彼の周りにあふれ出す人気キャラクタ―の影響力は、いつの間にか無視できないほどに大きくなって―――
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「夏のホラー2023」のテーマ「帰り道」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 21:04:01
2157文字
会話率:65%
あの日君と見た虹が僕等を繋ぐ
物作りに命を燃やす7人のクリエイター集団の奮闘と全力の恋の物語を、各々の視点から描いていくオムニバス形式。
画家を目指し大手外食産業の料理長を辞め、フリーターになった主人公 緋色(ひいろ) は、それまで住
んでいた新築マンションからボロアパートに引越し、来る日も来る日も絵画展での受賞を目標に描き続けている。
自分の絵を売り込む手段として思いついたのは、客が長居するカフェやバーに飾って貰うこと。
バイト帰りに疲労困憊の身体を引きずって立ち寄ったビストロ《シャルール》に自作の3枚のアクリル画を常設して貰えることになり、それが緋色の人生を大きく変える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 00:00:00
185460文字
会話率:43%
リアゼノンIFストーリーシリーズ
『もしも、リアゼノンが仮想収録現場だったら?』第1弾!!!!
主人公アレンが訪れたリアゼノン第五層で、ギャグ爆発か? くだらないけど、ツッコミたくなる掛け合いにお付き合いください。
正規ストーリーは第
18話です。
作品リンクはページ下部のランキンのタグにて!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-02 12:51:50
873文字
会話率:56%
雑誌社に勤める男・那珂川は、パンティ職人・田中への取材をするためにやって来た。
厚いアクリル板を挟んで、パンティ職人・田中が半生を語った。
最終更新:2022-07-16 23:32:19
4129文字
会話率:19%
特殊アクリル素材と加工技術が普及して、『かわかる』と呼ばれるコスチュームが誕生した昨今。
巷では『かわかる』を身にまとってパフォーマンスを行う『かわかるアイドル』が大人気。中学二年生の風早アヤカも、『かわかるアイドル』に憧れる平凡な女の子だ
った。妹思いの優しいお兄ちゃんの協力で、とってもかわいいコスチュームを手に入れたアヤカは、勧められるまま『かわかるリーグ』に挑戦することになる。
リーグ制覇を目指すライバルたち、それを見守る親友、立ちはだかる強敵……そしてアヤカの忘れ去られた過去とは?!※ホビーアニメのテンションでお読みください。全12話程度予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 18:26:13
6265文字
会話率:54%
アクリル越しの感想。
最終更新:2021-06-06 12:00:00
210文字
会話率:0%
誰かに認めてもらいたかっただけなんだ――
短編小説朗読チャンネル『サカイメの書架』に投稿作を選ばれたことをきっかけに、自分を見つめ直すことにした自称物書きのエッセイもどき。
最終更新:2021-03-07 23:49:51
11497文字
会話率:9%
近未来的な都市の端に広がる高いフェンスやアクリルパネルによって仕切られたその先。廃工場地帯が広がるその先には、世界が発展を遂げるために利用されたある者が眠っているのだった。
少女は目が覚めた。重たい蓋を押し上げて、外に出ると青白く光る多層
構造のラックが広がっていた。恐る恐る外へと足を踏み出すと水槽のような容器に入った人間がいる。 外から溢れる青白い光の元、月夜に惹かれるようにして外へと出ると 時間が止まった空間と、遠くに見える都市があるのだった。
そこに訪れた調査団によって彼女は捕獲される。そして知る真実、人間となれ と言われるのだが...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 18:48:13
1242文字
会話率:28%
終わらないよ、時代は!
最終更新:2020-12-18 00:53:10
721文字
会話率:0%
透明なアクリルボードに 隔てられた夏
最終更新:2020-08-16 16:04:53
276文字
会話率:0%