視線を左右へ振り、踏みしめる地面を確認して空を見上げてみる。
おそらく快晴といわれる東京の薄灰を刷いた様な青空がそこにある。
「はは…この空を懐かしいと思うとは思わなかったな」
俺は片方の口元を苦く歪め(悪い癖なのはわかっているが)て小
さく吐息をついた。
砂埃で白くなったジーパンのポケットに手を突っ込み、指先に触ったフィギュアのついた鍵を引っ張り出す。
「よくもなくさなかったもんだなぁ……」
いつ失くしてもおかしくない状況の連続を奇跡的?に潜り抜け、やっと帰ってきた。
まぁ、帰ってきたことが本当に良かったのか…それは、はなはだ疑問だけどなぁ(苦笑)
異世界転移でひと仕事終えた卓は、元に世界に帰還した…はず。
待っていた恋人の美玖と再会して…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 10:12:04
18049文字
会話率:44%
俺は絲鞋 春馬。
大学生である。
これまでの人生のすべてを、幼馴染である可香谷 雪乃をアイドルにするという、ばかなことに捧げてきた愚か者だ。
雪乃とは、小学生以来あってもいないというのに。
そんなある日、俺のもとに来た幼馴染。
忘れている
と思っていた約束を果たしに来たという。
アイドルがどれだけ大変な道かというのはわかっているが、それでも俺は雪乃の、そして俺の夢を叶えたい!
これは、雪乃がアイドルになるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 22:08:18
8648文字
会話率:33%
ねぇお兄ちゃん明日奈のからだ温かい? おかしいなぁ、お兄ちゃんのからだものすごく熱くなってるんだけど。これって明日奈のせいなの?
何をやってもうまくいかず。人生に諦めを感じていた時、立ち寄った本屋でふと目に留まった1冊のラノベ。
表紙絵に
描かれた可愛らしい女の子に惹かれて手に取るとそのままご購入!
「こんな女の子が彼女でいてくれるんなら、俺の人生ももっと変わっていたんだろう」
そんな妄想とも言える欲情を抱きながら読みふけっていた時。
「そうだ俺も転生しよう!」
などとバカげたことを本気で考えるようになってしまった。
転生するためにはこの世界から……。
実際どうやったら転生できるんだろう?
運よく俺を通り魔が刺殺してくれて、まだある命を無駄にするなと神様が転生させてくれるようなことはまず起こりはしない。
そんなことはわかっているが、でも転生したいんだけど!
人生をやり直したい!
思いは切実。でも動機は不純。
俺にもこんなかわいらしい彼女を授けてくれ!! 神様!!
「よかろう。その願い叶えてやろう。お前には可愛い妹を進呈しよう」
おお、ありがたき幸せ。さすが神様だ。
はて? 妹? なぜ?
さて、どうする?
これは夢であるか……それとも現実か?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 07:19:48
6719文字
会話率:19%
「ラテスカ嬢。君には申し訳ないが、私は初恋の人が忘れられない。私が理不尽な要求をしていることはわかっているが、この気持ちに整理がつくまで白い結婚としてほしい。こちらが契約書だ」
「かしこまりました。クフィーダ様。一つだけお願いしてもよろし
ゅうございますか? 私、推し活がしたいんです! それは許してくださいますね。」
「え?」
「え?」
結婚式の夜。
これが私たち夫婦の最初の会話だった。
★注意書き★
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
☆ゆるっふわっ設定です。
☆アルファポリス様にも投稿しています
☆3話完結です。(3月9日0時、6時、12時に更新です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 12:00:00
15590文字
会話率:28%
【 】を失った。それが何かはわかっているが、口に出すことも考えることもできない。
私自身、突然の事で驚いている。
と、言っても脳の疲れか何かで、一時的なものなのだろう。
そう恐れず、様子を見ることにしよう。
私の数少ない友人なら親身にな
って聞いてくれるだろうし
相談したいところだが、最近、何かと忙しいらしい。
友人はすごいんだ。高名な博士の助手の中でも優秀で
信頼されているとこの前、話してくれた。
しかし、自分で言うのも何だが私だって優秀だ。
私も何か手伝えたらいいのだが、ま、それを考えるのは
この懸念材料が消えてからしよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 11:00:00
1347文字
会話率:34%
母親が亡くなり、ピンクブロンドのサリーは孤児院に行くことになる。
この世界はゲームの世界
数年後、男爵家に養子に行く未来はわかっているが、
その前に、この孤児院の待遇が気に入らない。
孤児院を運営している領主の屋敷に孤児たちを引き連れ
直談
判に行く。
そこは宿敵悪役令嬢の父親の屋敷でもあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 20:00:00
6667文字
会話率:56%
幼なじみで初恋相手、今は決して婚約者にはならない殿下の婚約者候補の一人の私。ちゃんと自身の立場はわかっているが、殿下をお慕いすることを表向きに出さないだけではダメなのですか?
最終更新:2022-12-15 13:06:22
879文字
会話率:0%
深夜に気になっている後輩から「今飲んでるから迎えに来て」と呼び出され、いそいそと車を飛ばして迎えに行く俺。タクシー代わりに使われるような都合のいい男だとはわかっているが、惚れた弱みでついいい顔したくなってしまう。
だが、太ももが見えるぐらい
のミニ丈のワンピに、とろんとうるんだ目の後輩が可愛すぎて、なけなしの理性は崩壊寸前。それなのに手まで握られて、ついに理性が飛んでしまう。果たして先輩の恋の行方は!?……可愛すぎる後輩に切ない片想いをしている先輩と、そんな先輩の気持ちに微塵も気が付いていない鈍感な後輩のじれじれで可愛い恋の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 13:41:28
3198文字
会話率:54%
15歳になった日。乙女ゲームの世界に転生していることに気づいてしまった。
しかも、転生したのはプロローグの三行目で死ぬ王女。
私が死なないと乙女ゲームが始まらないことはわかっているが、そんなことは知らない。
乙女ゲームなんかより、自分の命が
大事である。
私を殺しにくる攻略者(しかく)たちを見事にかわしきり、必ず生き残ってみせます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 18:54:11
25787文字
会話率:38%
生きづらい。それは「ひねくれている」からー。
当たり前のことを当たり前と思えない。他に同化することを極端に嫌う。自分でも度が過ぎていることはわかっているが、どのように「落とし所」を見いだせば良いのか。
周囲との違い、理想との距離、
これらを埋めていく作業を始めよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-25 14:56:50
1037文字
会話率:0%
使い魔として働く魔獣達の労働環境改善を訴える声に応えて設立されたのが、ここ魔獣労働基準局である。
今日も主人との関係に悩める魔獣達が門戸を叩く。
最終更新:2019-01-06 22:35:08
2409文字
会話率:20%
国家の治安を維持するためだけに結束された殺しを専門とする組織「MAYDAY」
その組織に属する9歳の少女フィロの物語。
ある日相棒と仕事終わりに標的の家でたまたま拾ったのは、街でよく見かけるごりっごりの少女マンガ『ラブ♡君を奪いに』全巻セ
ット。
敵の暗号の機密文書か?
見たこともない、その「本」を手に取り解読に取り掛かった
恋愛経験どころか友達もいなかったフィロは雷に打たれたような衝撃が走る
敵が“現実ではありえない日常”を想像させてしまうような洗脳機密文書を隠していたとは・・・
洗脳とわかっているが・・・私もこんな夢みたいな経験をしてみたいと感じてしまう
こんな夢みたいな理想的な物語…周りに話したら私みたいに洗脳されてしまうかも
自分だけの夢物語として密かに宝物にしておくか…?
・・・否!!
感情の無い殺しの天才と崇められていた彼女はゲーム脳ならぬ少女マンガ脳となりはて、脳内お花畑を展開し困り果てた相棒を巻き込み、更に狂気的な恋愛リーダーとして崇められる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-09 12:00:00
11872文字
会話率:32%
冬は寒い。わかっているが、冬は寒い。
最終更新:2018-01-07 06:00:00
316文字
会話率:0%
何も出来ない無力感の中、
只々過ぎ去る時間に恐怖を感じ生きる日々。
"どうすればいいのか"
"今、何が出来るのか"
"今の状況がいつまで続くのか"
考えれば考えるほど、
鼓動が
高鳴り息苦しくなる。
寝ると言う事に対してすら恐怖を感じる。
お前(俺)が言う事は、俺は全てわかってるんだ。
わかっているが、心がそう動いてくれないんだ。
涙すら流す事が出来ない。
泣きたいんだよね。
辛すぎて辛すぎて、死にたいんだよね。
それなのに。。。
お前(俺)は、俺を生きさせようとする。
邪魔だよ。本当に邪魔だよ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-27 23:22:17
347文字
会話率:0%
※現在一話目から手直し中。次の話が遅れてすみません。
※閑話を追加しました。今のところ1話~4話を改良しました。
王国の小さい村に生まれた少女アリシア・フェルムルは、生まれた時から前世の記憶を持つ転生者だ。でも残念なことに前世の記憶は、自
分の名前と死因、そして前世で得た知識だけ。何故か日常生活の記憶がほとんど抜けていた。前世は男であったことはわかっているが、日常生活の記憶がほとんどない彼女は男としての自覚と、今の女としての自覚が曖昧な状況で夢を見る。この世界で魔法使いになることだ。でもそこで問題があった。魔法使いは初級魔法を使えないと名乗れない!? 初級魔法を教えてくれる人がいないなら、独力で魔法使いになるしかない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-01 00:36:20
71037文字
会話率:44%