埼玉県秩父市。2年前に病気で仕事をやめた俺は、乏しい退職金と親の遺産で食い潰しながらただ日々を生きていた。
そんなある夏の日、俺は家庭菜園に倒れていた黒いとんがり帽子にケープの少女を拾う。
彼女に連れられて向かった先にあったのは、そこには決
してあるはずのない白亜の王宮と城下町だった。
その日から、俺の詰みかけていた人生は音を立てて動き始めた。
突如異世界から転移してきた都市を巡り交錯する人々の思惑。そして都市を狙ってやってきた異世界からの刺客。
さらに都市を確保しようと送り込まれた大国のエージェント。そんな中に放り込まれた無職の俺は、どう立ち回るのか。
魔法も武力も金もない俺の武器は、知恵と言葉と愛。
これは、俺が異世界への扉を開くまでの物語だ。
※「悪役令嬢と性悪執事は転生者狩りをするようです」の続編ですが、単品でも読めます(むしろ前作要素は中盤以降にしか出ません)。
※以前執筆していた同タイトルのリメイク版ですが、設定やストーリーは大幅に変えてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 23:49:15
223112文字
会話率:48%
この作品は前作「人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅、そして旅立ち」の続編です。
本作から読み始めても、まったく問題はありません。
むしろ、ここを起点にして、後から前作を読み直していただくことで、時間軸を遡
るように物語を再構成する読み方も可能です。
22世紀半ば。
人類は土星の衛星タイタンにおける探査活動中、メタンの海の底で静かな文明を築いていた種族――エリディアンと出会う。
彼らは人類とはまったく異なる認知体系を持ちながらも、共鳴というコミュニケーション方法により人類との意思疎通に成功した。
エリディアンは、土星の表層を覆うストームセル(雷嵐)に宿る微細な秩序と意識の兆候を読み取り、さらに巨大な惑星――木星においては、はるかに進化した知性が潜在している可能性を示唆した。
人類とエリディアンは共同で木星へと赴き、そこで半覚醒状態にあった超高度知生体「オメガ」を覚醒させる。
覚醒したオメガは、自らを含む銀河各地のストームセルが構築してきた超知性ネットワーク――ヴォクス・インフィニタの存在を明らかにする。
そしてその記憶の中から、恐るべき事実が浮かび上がる。
――銀河中で、数多の知的種族が忽然と「失踪」している。
それは数百万年から数億年というタイムスパンで幾度となく繰り返されており、理由も痕跡も残されていない。
これは、かつて人類が直面した「フェルミのパラドックス」、すなわち「なぜ人類は宇宙で知的種族に出会わないのか」という疑問に対する、現実的かつ深刻な答えかもしれないと人類は気づきはじめる。
オメガは語る。
この謎に迫るには、銀河に分布するヴォクス・インフィニタの「ノード」――すなわち、半覚醒状態にある超高度の知性とその無限の記録の保管庫を次々と目覚めさせ、情報を統合していくしか道はない。
そのためには、「扉」と呼ばれる時空構造の亀裂=ゲートウェイを通じて超光速でノードに到達する手段が必要だった。
オメガはこの技術の実現可能性を示し、人類とエリディアンは協力して、生きた宇宙船「コヒーレンス・アーク」を建造した。
3隻のアーク――ARC-1「アルファ」、ARC-2「リュクス」、ARC-3「ノヴァ」は、それぞれ異なるノードへと旅立っていった。
それは、知性という存在の存続そのものを賭けた、銀河規模の探索のはじまりだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 22:00:00
99032文字
会話率:24%
【カクヨムで連載し、完結済みです!】※毎日投稿します
これはクラスの何にも属せない俺と、特徴的な地味っ子たちが密室で乳繰り合うだけのお話。
ぼっち高校生の俺は、あるきっかけで『落書き部』を立ち上げることとなる。
だが募集してやってきたのは、
お嬢様女子校の地味っ子たち5人。
低身長片目隠しっ子、何もかもデカい大和撫子、クールなボクっ娘、破廉恥を許さないメガネっ子、そして暴走するオタクっ子。
最初は部活動のために使っていた俺のボロアパートだが、次第に彼女らは入りびたるようになる。
陰キャであっても内に秘める欲望は変わらないどころか、むしろ強烈なのもの。
初心な彼女らだが、気を許した俺にだけはすべて包み隠さず見せてくれるのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:10:00
63924文字
会話率:44%
鉱山で働く青年。労働者番号999番。
名前を持たない青年はある夜、妖精少女と巡り合う。
「アンタ変った称号持ってるなのよ」
前世記憶《パストライフメモリー》
その瞬間、彼は全てを思い出していた。
彼の名は出雲働。仕事中毒の様に働いてい
る日本人。
男性的欲望多めです。
念のため、性描写有り、暴力描写有りにしてますが、そこまで大人向けではありません。
学生さんでも安心してお読みいただけるかと。
作者基準では思っております。
ラブコメは有りますが、ハーレムは有りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:00:00
696092文字
会話率:26%
レベッカはパーティーの席で急いで婚約者のローベルトを探していた。大切な話があると言っているのに彼はいつも手紙では適当に逸らしてばかり。
今日こそは顔を合わせて話をするのだと考えていたのに「話し合いなど必要ない」と言い切られ、むしろ忙
しさにかまけて最近まったく構えないことに文句を言われた。
そのまま時が経ち、レベッカは婚約破棄を言い渡された。
せっかく跡取りの地位に抜擢され、いい方向に進んでいくはずだったのにと気落ちしたレベッカは、兄から新しい人を紹介されたけれど……?
お世話になっております。短編を読んでくださった方々はエピソード8 至らない部分からどうぞ。
短編版から多少、言葉を変更していますが、大幅な変更なありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:31:22
60573文字
会話率:40%
レベッカはパーティーの席で急いで婚約者のローベルトを探していた。大切な話があると言っているのに彼はいつも手紙では適当に逸らしてばかり。
今日こそは顔を合わせて話をするのだと考えていたのに「話し合いなど必要ない」と言い切られ、むしろ忙
しさにかまけて最近まったく構えないことに文句を言われた。
そのまま時が経ち、レベッカは婚約破棄を言い渡された。
せっかく跡取りの地位に抜擢され、いい方向に進んでいくはずだったのにと気落ちしたレベッカは、兄から新しい人を紹介されたけれど……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 19:31:49
14931文字
会話率:36%
16歳の陽気な少年カイは、友達とサッカーに向かう途中、突然中世ファンタジー世界に飛ばされる。早速現地人とトラブルになり、騒動を巻き起こす。
同じく異世界に来た17歳の少女アマリと出会い、彼女から「世界皇帝」の伝説を聞く。10個の王冠の欠片
を集めれば、神に願いを叶えてもらえるという。カイは「皇帝になって帰る」と決意する。
今までの異世界もの(イセカイ)のマンガやアニメを見てきて、いつも思っていました。主人公は大抵、性的に抑えきれないオタクで、異世界生活を満喫し、元の世界では引きこもりだったのに、なぜか最強になってハーレムを作る──そして二度と帰ろうとしない。
そこで考えました。「普通のイセカイを作るけど、主人公はオタクじゃなくてバカなヤツにしよう」と。友達も多く、明るくて、女の子に執着せず、本気で元の世界に帰りたいと思っているキャラクター。
こうして生まれたのが、『冒険じゃない、むしろ珍道中!』です。
当初はコメディ中心の予定でしたが、制作が進むうちに『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』のようなバトル少年漫画の要素が強くなりました。それでも、ギャグセンスと軽快な掛け合いは残しています。
作風・テーマ:
・コメディメイン(スラップスティック、駆け引きのない会話)
・熱血バトル(シリアスな展開もあり)
・世界観の掘り下げ
・友情・ホームシック・バカ真面目さの描写
・ハーレム騒動に巻き込まれるバカ主人公の滑稽さ(これは絶対面白い)
この作品はもともと英語で書かれたもの(私の母国語でさえないです、笑)で、『This Is Not an Adventure, More Like a Misadventure!』として西洋の小説サイトに投稿されていました。
しかし、西洋の読者は女性向け恋愛作品を好む傾向が強く、異世界コメディはほとんど人気がありませんでした。そのため、私は日本語に自力で翻訳することにしたのです(実は日本語が話せないのに…どうやって? 私もよく分かりません)。
もし文法や表現の間違いがあれば、ぜひ教えてください! できる限り自然な日本語に近づけたいと思っています。
イラスト:
https://imgur.com/a/0Mau52r折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:22:35
102707文字
会話率:49%
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など
意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※他サイトでも連載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:08:31
17762文字
会話率:66%
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など
意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 19:02:13
10719文字
会話率:66%
可愛らしいボブカットの少女は、女冒険者だ。透き通るような綺麗な青い髪に、青い瞳。
まだあどけなさの残るその顔とは裏腹に、落ち着きのあるベテラン冒険者のたたずまい。
腰には、二振りの剣をさしてマントを羽織り、ザックを背負って冒険を求め旅をす
る。
しかし、彼女には冒険者の他にもう一つ、名乗っているものがった。むしろ、彼女はこっちを名乗りたかった。
彼女は、キャンプをこよなく愛するキャンパーだった。むしろ、キャンプしたいが為に野営をする事が多い冒険者になったというべきかもしれない。
そんなちょっと変わった少女の珍道中が今、幕をあげる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 18:03:59
3244807文字
会話率:50%
日本生まれで日本育ちの主人公は、二十年近くも自分を人間だと思って過ごしてきた人外の存在です。
無敵ともいえる力と天井の美貌を持っている主人公ですが、認識の甘さや人の心が分かっていないせいで、行く先々でトラブルを起こしたり巻き込まれたりしてい
ました。
それは異世界に行っても変わりません。
むしろ、パワーアップした力と美貌は、行く先々で人心を惑わして、問題を起こしたり解決したり、他人に解決してもらったりします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 18:00:00
4374682文字
会話率:19%
断罪? 復讐? 興味ありません! 私の望みはただ一つ静かな図書館で..
気づけば、断罪エンド目前の悪役令嬢ミレイユ! このままじゃ破滅まっしぐら……! でも、ヒロインをいじめる気も、王子に執着する気もサラサラない。だって私には、もっと大切
な夢があるから! ――そう、それは、憧れの王立図書館で司書になること! 運良く(?)採用されたものの、元・悪役令嬢の噂はすぐに広まり、好奇の目に晒される日々。さらに、なぜか元攻略対象の騎士様や、秘密を探る治安隊長がやたらと関わってきて……。 お願い、放っておいてください! 私はただ、静かに本が読みたいだけなんです! 本好き元悪役令嬢の、平穏とは程遠い(?)お仕事&ゆる恋(未満?)奮闘記!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 14:00:00
105364文字
会話率:39%
―――ヒロイン達よ、主人公は渡せない。その代わり、主人公以外の幸せは全て僕がかなえてみせる!
『魔法少女はボクに恋をする』。―――通称『まほ恋』。
女装男子女学園潜入物というニッチながらも根強い人気を誇るギャルゲージャンルに置ける草
分けかつ金字塔的作品だ。
そんなまほ恋世界に王子様系親友キャラ、ローズ・ド・ボーモン(♀)として僕はTS転生した。いずれは貴族の血を残すため男に股を開かねばならない宿命だが、せめて相手は選びたい。と言うかヒロインを抑え作中最カワの異名を取る原作主人公アンリが相手ならむしろ望むところのバッチ来いだ。
かくして王子様系TS少女(元男)による主人公(女装美少年)逆攻略ラブゲームが幕を開ける。そして満を持して主人公の転入を待つローズの側には、主人公に先んじて攻略を完了した原作ヒロイン達が寄り添うのだった。
ガワは百合ハーレム!! 中身はゲイカップル!? 誰得倒錯ラブストーリーのはじまりはじまり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 13:15:33
1029636文字
会話率:61%
異世界から日本へやってきたエルフ(女)とドワーフ(女)。使命もなければ目的もない二人はただただ日本を観光して回る。地球の歴史にどっぷりはまったエルフのお目当ては城址に古戦場、神社仏閣、博物館! 大飯食らいで酒飲みのドワーフが目指すはご当地
グルメにブランド牛、地酒、地ビール! 異世界亜人コンビが今日も東奔西走する。
※作者の実体験を元にした観光レポ的作品のため、いわゆる取材旅行が必要ですので不定期集中連載となります。また、むしろ挿絵(加工済み取材写真+3Dキャラクター)がメインの作品ですので、文章自体は短めです。ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 12:05:59
30644文字
会話率:60%
二度目の人生を終えた男は、気がつけば魂となってとある天使の元へと辿り着いていた。
彼女は男の功績を認めており、二度目の転生にあたり、特別に転生ガチャをしてくれることになった。さらに、もし好みではない人間の場合はやり直しをしてくれるとの
こと。
彼は何度かのガチャを繰り返した末、一人の悪役貴族(予定)の男に転生することを決める。
貴族の名は、アトラス・フォン・ロージアン。
悪役として生きれば短命だが、何もしなければ長生きできるはずの侯爵家長男。
しかし、男はまだ知らなかった。
自らの人格により、むしろより多くの厄介ごとが舞い込んでくることに。また、天使の力によって、最強だった前世の力を徐々に取り戻していくことになる。
いつしか多くの人々に厚い信頼を寄せられるようになった彼は、結局のところ忙しくも騒がしい日常を過ごしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 12:10:00
117704文字
会話率:42%
とあるフリーターがゲーム世界の悪役貴族に転生した。
しかしそれから十年後、彼は辺境に移り住んで冒険者になる。
その風貌は決して立派でも美しくもない。むしろ真逆であった。
辺境に暮らす人々は、男が何処かから落ち延びてきた、人生に失敗したそ
の日暮らしのおっさんだと哀れんだほどであった。
しかし事実は異なる。
彼はあまりにも強くなりすぎてしまい、原作を崩壊させるほどの活躍をしたことで、大失敗をしたと思い込んで辺境にやってきた男である。
王国や魔族からしきりに勧誘されていた彼は、自分のことを誰も知らない土地に来て、ようやく気楽な暮らしができると安心していたのだが……。
見知らぬ土地でもやらかしてしまった彼は、新たな仲間とかつてのヒロイン達に囲まれてしまい、以前よりもずっと大変な日常を過ごすことに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 12:10:00
88862文字
会話率:51%
「レオンさん。本日をもって、あなたを追放することにしました」
ベテラン剣士のレオンは、賢者が仕切るパーティを追放され、途方に暮れていた。そんな彼の元に、一人の男がふらりと現れる。彼はレオンを騙した挙句、雑誌であることないこと書き連ねて晒
し者にした。
雑誌に書かれた内容のせいでレオンは炎上してしまい、実生活に害が及び家まで追い出されてしまう。
途方に暮れた彼だったが、たった一つの妙案を思いつく。
この悪名を利用すれば、むしろ大きく成り上がることができるのではないか、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 18:09:06
8513文字
会話率:37%
シルヴァーナ王国の直系王女は女神シルヴァーナの血を受け継ぎ、邪悪なるものを寄せ付けない破邪の力を持つため、世界中から尊敬と憧憬を集める存在である。
ある日大陸最大の勢力を誇るソベリオン帝国皇帝アンドレアスから、シルヴァーナの王女を側室に
もらい受けたいと申し出があった。病弱で瘴気を集めやすく、明日の命も知れない息子のヴォルフラム皇子を救うための、形式上の妃としてである。
アンドレアスにはすでに相思相愛の皇后がいるため、側室になっても夫から愛されることはなく、一生をヴォルフラムのため皇宮で飼い殺しにされる運命だ。無礼極まりない申し出だが、国力の差を考えれば断ることもできず、女王は四人いる妹王女から十五歳の第四王女、フローラを側室に差し出すと決めた。
しかしフローラは側室入りを拒みたい一心で取り巻きの貴族子弟と密通、まんまと妊娠し、側室入りは不可能な身体になってしまった。
頭を抱える女王に、幼すぎるため候補から外されていた末の第五王女、六歳のガートルードが申し出る。
「わたしが帝国に参ります」
誰もがガートルードのけなげな決意を哀れみ、称えたが、ガートルードは己の運命を悲観などしていなかった。むしろ思うつぼだったのだ。
(これでやっと帝国に行ける。三食昼寝付き、食っちゃ寝のダラダラ生活が待っているんだわ!)
なぜならガートルードには日本と呼ばれる国で、毒親のもと、十二人もの弟妹の子育てをさせられた長女、櫻井佳那の記憶が刻まれていたのだから。
そんなガートルードにはお世話欲をこじらせた異形レシェフモートが侍り、俗世とは関わらずのんびり過ごしたい心とは裏腹の波乱だらけの生活が始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 12:00:00
463315文字
会話率:33%
世界でただ一人のマギクラフト・マイスター。その後継者に選ばれた主人公。現代地球から異世界に召喚された主人公が趣味の工作工芸に明け暮れる話、の筈なのですがやはり異世界に付きもののあれこれもついて回ると思います。
普通は性能や装備での劣勢を
主人公が技術や技能や精神力やらで跳ね返すのですが、本作ではむしろ性能や装備が相手より上回っています。
魔法は神秘の力というよりも、物理法則を支配する超物理的な力という扱いをします。
ですので精霊とか妖精などは多分出ません。
参考資料として、簡単な地図やヒロインイラストを載せてみました。ときどき密かに更新したりしてます。その際はタイトル中の日付が変わります。
*おかげさまをもちましてMFブックス様より書籍化していただき、14巻で綺麗にまとまりました。
**さらにコミカライズもスタート! 7巻まで好評発売中! また、コミックウォーカー様でご覧いただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 12:00:00
11168288文字
会話率:49%
命なき者を従え、命ある者に拒まれながらも、エルフの少女は戦う。
死霊たちの咆哮とともに現れるその姿に、街は畏れと憎しみを向けるが、彼女は黙して応えず、大地に沈む死を見送る。
孤独、拒絶、そして揺るがぬ誓い──
やがて、かつて王
と称された不死者たちが彼女の前に現れ始める。その中でも、永き眠りから目覚めた吸血王は、少女に心を寄せてゆく。
「君が誰にも赦されないのなら、私が、この世界を破壊してやろう」
死者の王女と、不死の王。
呪いの中で芽吹く、赦しなき純愛が、やがて神すらも震わせる。これは、神に赦されなかった者が、むしろ、神を赦さない物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 11:26:30
15902文字
会話率:20%
冬野つぐみ。
内気な性格ながら、人の役に立ちたいと日々奮闘する大学一年生。
巻き込まれてしまった事件で知り合った、発動者たちとささやかながら平和な時間を送っている。
自分の肩代わりで眠り続ける少年を目覚めさせるため彼女は動き出す。
異能を持
たない彼女が唯一持っているのは人より優れた観察力。
これは彼女がその観察力を使い、再びどう歩んだのかを記した、数日間のお話。
ミステリー 異能、コメディがお好きな方!
一度お付き合いいただければ嬉しいです。
「冬野つぐみのオモイカタ」の続編になります。前作を読んで頂けた方がより一層楽しめます。
いや、むしろ楽しさ2ばーいのお得状態間違いなし!
というわけで是非前作もどうぞ!
前作:「冬野つぐみのオモイカタ」
https://ncode.syosetu.com/n0369go/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 10:44:49
785951文字
会話率:30%
エルグランド王国には、とある有名な伯爵令嬢がいた。
その麗しい美貌で老若男女を虜にし、意のままに動かす。逆らう者には容赦せず、完膚なきまでに叩き潰し、己が楽しみたいがために多くの人間を不幸にしてきた。
美しくも冷酷、鋭い刺を持つ『氷の薔薇』
――。
「えぇと、それ、誰の話?」
これは、やることなすことあさって解釈される伯爵令嬢が、後宮という女の戦場で、四苦八苦のちなんとか幸せになろうとする、お話。
☆追記☆
2013年8月12日、株式会社フロンティアワークス、アリアンローズ様より、書籍化されました!
こちら共々、よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 09:00:00
1880169文字
会話率:54%
聖剣を引き抜き勇者として世界を救わんとしていたアレイン。しかしパーティーメンバーの一人である聖女が突如「アレインは聖剣に選ばれていない。勇者を騙る偽物である!」と糾弾し、真の勇者を連れてくる。偽の勇者としてパーティーを追われるアレイン。しか
し、彼は聖剣が無くても最強だった。聖剣はその有り余る力によって、無理やり引き抜き言うことを聞かせていただけに過ぎないのだった。むしろ嫌がる聖剣を押さえつけるために、聖剣を持っていると能力が下がる始末…。聖剣というデバフをなくし、真なるチートとなったアレインは、変わらず世界を救うための旅を始める。立ちはだかる竜や魔族たちをワンパンしながら…。/カクヨムにも投稿しています。/感想・評価・アドバイスはとても励みになります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 07:30:00
34295文字
会話率:43%
あの事件から五年。
タケトは一級術師として活躍し、裏の世界では『神に最も近づいた人間』『呪いを神へと昇華させた傑物』『妖怪の王』と噂され、知らぬ者はいない程になっていた。
そんな彼にも弟子ができて、しかし一筋縄ではいかぬ弟子に、むしろ弟子の
方にこそつかみどころの無い変人として厄介に思われ…
そんなある日、とある取引があると協会にタレコミがあり、タケトに上層部から直々に指令が与えられた。
特級呪物、神器『九十九の尾』
その未知なる神器を巡っての新たなる戦いが始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 05:55:02
250657文字
会話率:64%
凡庸なみなさん初めまして! あらすじ説明という大役を任されたこの作品のメインヒロイン、誰もが崇める完璧美少女であるところの十六夜躑躅(いざよいつつじ)だわ!
そう、私は躑躅! 仕方ないから無知蒙昧な愚衆のために教えてあげるけど、『ツツ
ジは「躑躅」と書くが、「見る人が足を止めるほど美しい」という言われに由来する。「躑」と「躅」はいずれも、たちどまる、たたずむ、の意である。』のよ。だから私は生まれながらの美少女なんだわ。分かる? wikipediaから引用したわ!
そんな私だから! 美少女だから! 相応の悩みってものもたくさんあるんだわ? 例えば……どうして生きているのかも分からない、ゴブリンみたいな角ばった顔した女どもからの僻みとか! 神様がありあわせのガラクタで作ったとしか思えない、ジャンクみたいなへこんだ顔面の男たちからの求愛とか! 私がかわいすぎるばっかりに、困っちゃうわ! 困らないけど!
でもそんな悩める経国の美少女であるところの私、十六夜躑躅が抱える当面の懸案事項として第一に挙げるとしたら、それはやっぱりストーカー被害よ。
あ、平気だわ? そんな不安がらなくてもいいのよ。私がこれまでに何人のストーカーを捕まえてきたと思ってるのかしら? もう慣れたものなんだわ! 今までだってそうだったもの、今回もきっと楽勝! ……え、油断しすぎ? えへへ、それはあなたが顔面弱者だからそう思うだけなんだわ? 強者は驕ってこそ強者、クイーンはいつだって頂点でふんぞり返ってないといけないのよ! それが上に立つ者としての責務なんだわ! 私は戦わずして勝ちをもぎ取る史上最強の美少女JK、十六夜躑躅! 万歳! じーくはいるだわ!
……まあ、今回のストーカーさんは、少しだけ根性があるみたいだけど……。むしろそれくらいじゃないと張り合いがないわ。ド根性見せてみなさい。ゲコゲコ。
嗚呼……まこと罪な女、十六夜躑躅! 負けるな躑躅。めげるな躑躅。強かに、艶やかに、いつも一番に咲き誇れ! あなたの名声が全宇宙に轟く日は、もうすぐそこなんだわ!
※というわけで、犯罪からはじまるルッキズムラブコメ『セカイでいちばん麗しきもの! ~美少女JKをストーカーしてるのが本人にバレたけど、イケメンだったから許された。それどころか、逆に付きまとわれて面倒だ~』、はじまりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 04:47:32
779315文字
会話率:52%