伯爵令嬢エミリー・ブランの通う魔法学校には有名人がいる。名門公爵家のご嫡男、リュシアン・アルベール様だ。
長身でしなやかに引き締まった体躯、月の光を映し込んだような銀髪に神秘的な紫の瞳の超絶美形である。しかし彼は女性が苦手だった。声を
掛けても「ああ」「いや、遠慮する」「他をあたってくれ」の三択であしらわれることから難攻不落の高嶺の花と噂されていた。
接点のない二人だったが、エミリーはある日、体調不良のリュシアンを助けたことをきっかけに話すようになる。そして彼に女性への苦手意識を克服するため会話の練習相手になってほしいと頼まれて――。
「友人として過ごすうちに私がリュシアン様をお慕いしては困るのではないですか?」
「君が私を愛することなどありえない」
婚約破棄が原因なのか自己評価が低過ぎる彼の認識を改めるべく、相談役として奮闘するエミリー。分不相応な恋に落ちまいと自分に言い聞かせるものの、彼の意外な素顔を知っては惹かれてしまい……。
平凡で気が小さいけど前向きな伯爵令嬢×超ハイスペなのに自己評価が低い公爵令息のほのぼのじれじれ両片思いラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 08:01:11
84209文字
会話率:50%
「ランドルフ様、私との婚約を解消しませんかっ!? ランドルフ様の真実の愛を、この私が見事成就させてみせます! ですから、私との婚約は解消いたしましょうっ!」
子爵令嬢のミリィは、一度も対面することなく初恋の武人ランドルフの婚約者になった
。けれどある日ミリィのもとにランドルフの恋人だという踊り子が押しかけ、婚約が不本意なものだったと知る。
そこでミリィは決意した。ランドルフを幸せにするために、つかの間の婚約者として踊り子との結婚の仲を取り持ち自分との婚約は解消しようと。
けれどなぜか戦地にいるランドルフからは、婚約に前向きとしか思えない手紙が何通も届きはじめて――?
大好きな初恋の人、ランドルフのことをひとつまたひとつと知る毎に、恋心と会いたさが募っていく。果たしてミリィはつかの間の婚約者なのか? それとも――?
そんなすれ違うふたりが少しずつ心を通わせる中、ふたりを未来を邪魔するかのように次々と問題が起こって――?
勘違いからすれ違う離れ離れのふたりが、少しずつ距離を縮めながらゆっくりじりじりと愛を育て成長していく物語。
◇アルファポリス、他サイトでも掲載予定です。
◇書き上げ済みなので完結保証。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 12:19:18
102694文字
会話率:42%
OLの野崎清華が信号待ちをしていると、「雨だ」という誰かの声が聞こえた。空を見上げ、頬に感じる雨粒と共に、あまり接点のなかった中学のクラスメイト高井樹との淡い思い出がよみがえる。
※清華編、樹編の二話+番外編です。
※ほのぼのじれじれです
。
※今後シリーズ化して、この話の続きを連載にしようかと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-26 11:04:01
14386文字
会話率:45%
とある小さな国の森の奥で一人暮らす薬師の少女・ウェルチ。
「彼女が調合した薬はまるで魔法のように効く」という評判から「森の魔女」とも呼ばれるウェルチの元に、ある日近くの町を治める領主の三男坊・ティオが訪れる。
ティオは、どうやら薬の依頼に来
たらしく、開口一番こう言ったのだった。
「うちの父が母にプロポーズする時に使ったという、勇気の出る薬を下さい!」
ウェルチはティオを、その薬を渡すに足る人物かどうか試すことにするのだが……?
薬師の少女と領主の三男坊のほのぼのじれじれな恋愛譚?
自サイト及び小説家になろう様にて完結済の「Valentia」(http://ncode.syosetu.com/n9482bm/)改稿版です。
大幅なストーリー変更はありませんが、シーンの追加、心理描写の追加等あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-31 00:14:16
100518文字
会話率:37%