鏡花が帰ってきた。連日の疲れが出ているのか、活発に動き回る真似はせず、ただ俺にしがみつく。
名前を呼んでも返事はなく、うたた寝を繰り返す。
今何時?
十九時七分。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いま
せん。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
山も無ければ谷もない。
ちょー平坦な日常回です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:11:30
896文字
会話率:44%
ウェンスノーセ合邦に王家などは実在しない。
似たものは在るが、その名に権威や格式を感じ取る国民は余りに少ない。象徴としてもこの国に君臨したその在位は短く断続的に過ぎ、とうてい、自ららが戴く「王家」とは誰も認めてなどいない。
王が治め
るにウェンスノーセは抱える事情が余りに複雑に過ぎた。
まず、貧困。
雪勝ちな山塊の麓にへばりつく様に人々は暮らしている。なぜわざわざこの様な場所に好き好んで暮らすのか。
そして、人種、民族。
狭い国土は20前後の部族と10以上の人種、宗教に彩られ混淆し、誰が治めても何処かで不平が挙がる。そういうふうに出来て上がってしまっていた。
自然、合議と遵法の風土がこの地に育まれた。
その、王党派と議会連合、最後の決戦の戦場。
連合軍の主軸に、大魔導、ホリッシュロートンの名を見て取る事が出来る。
だがこれを唯一最後に、その名は歴史から姿を消す。
険阻な国土は、人々にそれを克する力を養わせた。
魔導の力は小国、ウェンスノーセが他国の干渉を撥ね退ける盾であり、渇望される矛でもあった。
国内が納まって後、その魔力は請われて国外に猛威を振るった。
だがそこにも、ホリッシュの名は無かった。
これに興味を抱く者は時の狭間にただ絶望するしかない。
事実は家内で、口伝でのみ継承されているのだから。
決戦に臨み、既に初代は政治的存在と化していた。
彼はこの時点で戦後を睨み、活発に活動していたのだ。
遂に敵対することとなった水竜遣い、ダンスタールに向け最後の瞬間迄で懸命に念話を送っていた。
ここで我等が潰し合いを演じて誰が喜ぶと思う。
この小邦は近隣に刈り尽くされようぞ。魔力のみをだ。
我が子女も質に出そう。ここはたって退いてくれ、ダンスタールよ。
世界を焼き尽くす程の力を手にしながら、溺れず、奢らず、初代はそれを直に振るう事無く、それを担保に世界に向け精力的に働き掛け続けた。
小国、ウェンスノーセ。それが魔の強国として世界の表舞台に躍り出たのは、初代のそうした入念な工作の結果だった。
魔の強国、などと嘯いても、それは一握り、個の資質に依存した劣弱なものに過ぎない。
それを。決定的な局面で、決定的な戦力として然るべく、投じる。
「戦勝代理人」ウェンスノーセ魔導傭兵は大陸各国が大金を積みその力を要請した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 19:26:50
10433文字
会話率:18%
蓋をしていた記憶が勝手に出てきてひとりで動き始めたことで、33歳の麗華は23年前の出来事を思い出す。
父親による行為の背景、怒り狂う母の心にへばりつくもの。私とは一体何なのか。平凡な主婦のルーツ探し。
最終更新:2023-12-06 19:21:45
3435文字
会話率:15%
気が付けば壁を登っていた男
果たしてどこへ往くのか。
最終更新:2022-07-14 14:22:19
1519文字
会話率:10%
ただただへばりついている
最終更新:2022-06-19 12:45:52
2037文字
会話率:33%
パーティを抜け田舎で生活することになった主人公ゴーの数奇なお話。
ヘドロのようにゴーにへばりつく闇を払う、友情の物語。
最終更新:2021-05-22 00:33:32
3131文字
会話率:39%
人里離れた山奥に遠出した私は、帰宅するために掴まえた電車に、女性の霊を見た。
彼女は眉を寄せて、頬をひきつらせて、窓の向こうから、必死に何かを伝えようとしている。
耳を傾けたら最後、きっととり憑かれてしまう。
そう考えた私は、何
事もなかったかのように、電車が止まるまでの間じゅう、目をつむっていたのだが、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-02 21:23:44
1022文字
会話率:25%
「ゴリ押し」の「ゴリ」とはハゼ科の川魚「ゴリ」が由来である。
川底の石の間にへばりつくように生息しているゴリを藁の束を川底につけ雑巾がけをするように前に進み網の中に追い立てる漁の様子からゴリ押しという言葉が生まれた。
最終更新:2020-04-04 00:09:51
2194文字
会話率:4%
この世界では魔法がある、有るには有るが、ごく一部の者しか使えない、その原因を突き止めるため 錬金術師が魔法の使える魔物や人を禁忌とされる解剖をして発見した成果、魔法が使える者には必ず特徴があった、 心臓の一部が肥大している事に気が付く、更に
解剖を進めると心臓にへばりつくように寄生虫がいた、この寄生虫の事を錬金術師は魔導蟲と呼んだ、
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-02 17:23:45
121326文字
会話率:48%
ある日、四方木鴨介(よもぎかもすけ)は地面にへばりつくように自販機の下を覗き込む僧侶に遭遇し、SNSのネタとしてスマホで撮影し投稿する。その記事についたコメントにイイネを付けた瞬間、どこからともなく聞こえてくる声に驚き、振り向くが誰もいな
い。
すると次から次へと耳元でささやく謎の声が聞こえ始め、それはSNSに投稿された記事とリンクしていることが判明する。
やがて鴨介はSNSの記事から、投稿者の心の声を聞くことのできる特殊能力『スーパーネットセンス』を駆使し、悩める人々を救い始める。
ある日、大手ブラック企業に勤務していたOLの自殺を思いとどまらせた鴨介は、その企業のとんでもない秘密を聞いてしまい、社会に渦巻く闇へと引き込まれてしまう。
アルバイト仲間や、偶然知り合った強力な助っ人との複雑な関係に翻弄されながらも意外な恋を手に入れてしまい……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-19 05:05:55
14949文字
会話率:43%
死してなおその骸にへばりつく魂や、迷える魂を回収・送還することが主な業務内容である職業「死神」
彼等の拠点である死神局という組織のトップである本局長は、一人の男を呼び出した。
「神谷、異世界行ってくれる?」
「は?」
その男の名は神崎神
谷(かんざきかみや)。
世界から与えられる称号である【剣鬼】という『証名』であらゆる実力者から恐れられるその男は、唯一の上司の指令で説明もそこそこに異世界へと派遣される。
これは、そんな剣鬼様が異世界で全力を出すことを制限されながらも無双するお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-30 12:41:26
34683文字
会話率:26%
夢も希望も情熱もないが、言い訳なら滔滔と出て来るだらしない高校生、川内逸果(せんだいいつか)。入学式当日、彼は壁にへばりつくゆるふわ系の美少女、堀田逢衣(ほったあい)と、彼を罵倒してきた、切れ長の瞳と黒髪の美しい三島日女(みしまひめ)と出会
う。
だからと言って、現実には何の発展もありゃしないと高をくくっていた逸果の前に、友達の紹介で再び三島さんが現れる。
「私は、不可能に挑戦したい」
なんとも中二病的で、それでいて惹かれるところのあるこの三島さんの言葉につられて、逸果のクライミング生活は始まった。……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-14 19:54:20
139451文字
会話率:42%
人の住む世界は僅か。切り拓かれた僅かな平地にへばりつくようにして人は暮らしている。山林はすべて魔獣の世界。飢えず、人を食べて進化する不可思議な獣がはびこり、支配している。本来であれば近寄ることはおろか、住むことなどできない山の中にひとりの少
年が老爺と共に暮らしていた。少年は術士。魔獣に夢を見せ、従え、共に歩む。その術を老爺から教わり、1頭の魔獣を捕らえ、少年は山を下りる。首に面を掛け、手には山刀、腰には銀糸を幾重にも巻きつけた糸コマを付けた着物の少年は都に向かい、旅に出た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-05 19:00:00
128749文字
会話率:5%
「旅をしてみたい」
このような夢を持ち、どのようにすれば旅立てるか思い、実際に飛びだしてみた人間というのはどんな気持ちだったのだろうか。
国境にそびえる山岳地帯、そこにへばりつくように存在する人の村、空気は薄く作物も育たず、牧畜と薬草の
栽培を行い、ふもとの村へ持ち込み食料と交換して山へ戻る。そんな世界もあるだろう。
果てしない海を眺める海岸地帯、そこにしがみつくように存在する人の営み、漁師として生計を立てる人々だっているかもしれない。
そのような夢想を抱きながらも日常を繰り返す者の多くは、身の丈に合わぬと淡々と仕事をこなすことだろう。しかし、それでも無謀な夢をみるものはいるのである。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-12-07 12:08:24
20960文字
会話率:27%
一年中肌を焼き尽くすような暑さと、シャツが肌にへばりつく湿気のみが季節を支配している『昼』の世界。ただ、この暑さと少しだけ変な規則がある以外はなんの変哲もない世界だった。誰かに縛られるということもないし、どちらかというと自由にふるまえるそん
な世界。
今年の八月で十五歳の誕生日を迎えるラブズ・ウィンゴにはいくつかの秘密があった。細かいことを挙げていけばキリがないが、絶対的に秘密は大きく区切って二つあった。
一つは、忌み名……前の世界の本名を『見ること』ができること。
そして二つ目は、その名前で相手を呼ぶと自分の意のままに支配できることだった。
前の世界の行いウィータによって、すべてが審判されたこの世界。
八月三十一日の誕生日を迎える、中三の夏休みにラブズは、一人の女の子と出会った。
『塩海』ではなく、本当の海を見に行こう。
それが、彼女との約束だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-12 19:52:13
34031文字
会話率:34%