比奈理が百合子と出会い、既に二年が経過しようとしていた。
互いが何ものにも代えがたい存在だと認識し、隣にいるのが当たり前になった二人。
欠けたものを埋める時間はとうに過ぎ、次はその上に柔らかな思い出を積み上げる時間へと移り変わっていく
。
そして季節も閉ざされた冬は終わりを告げ、優しい色を放つ春が到来する。
傷つき傷つけ、悩んだ季節たちは無駄ではないと、そう言い聞かせるように二人は旅立ちのその時をひたすらに待つ。
これは幸せな結末へと向かうための、最後の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-13 19:33:30
213812文字
会話率:41%
悪夢のあとで、私は――。誰かをただひたすらに待つ、その寂しさが募り、同時に相手を想う気持ちも膨らんでいく。
最終更新:2017-07-08 20:07:19
2402文字
会話率:20%
深い眠りに落ちた主人をひたすらに待つ従者の話。
最終更新:2015-03-30 16:31:44
2189文字
会話率:13%
夫は別の人への恋に狂い、私を顧みなくなった。憎いはずの相手も心底から憎み切ることはできず、私はもう待つしかない。 短編「生まれた時には奴隷であった」に出てくる「主」の「正妻」の独白。
最終更新:2013-10-27 09:20:18
3201文字
会話率:0%