太陽の沈まぬ帝国とまで謳われた、かつての世界最強国も零落して久しく、落日が万民の目にはっきりとしていた時代――
啓蒙派の開明君侯を父に、自由闊達に育った公女セシーリアは、姉シャルロッテの随員として、姉の婚約者である皇帝エルディナントが滞在中
の避暑地へおもむく。
ところがそこで告げられたのは、皇帝からシャルロッテへの婚約破棄宣告。帝妃となるべく徹底的に躾けを受けた、完璧な淑女シャルロッテを若き皇帝は敬遠し、奔放に振る舞う妹のセシーリアへ惹かれたのだ。
落ちたりとはいえ王の中の王、皇帝の求婚を断れるものではない。セシーリアはにわか仕込みのお妃教育を受け、礼儀作法もままならぬまま皇宮へ放り込まれる。
そこでセシーリアを待っていたのは、黄昏の帝室の旧弊さであり、落ち目の帝国をどうにか支えようと、冷たい糸を紡ぐ女郎蜘蛛のごとき太后ゾラとの確執だった……
※落日の帝国の花嫁として、政治への関与を禁止されているヒロインの視点で、異世界の19世紀風中欧・東欧っぽい地域の国際情勢の激動を描きます。ラヴ要素もあるけど、歴史と政治の話がかなり大盛りですのでご注意ください。めんどくさい部分を、ほどよく飛ばしながら読むのがオススメ(めんどくさいパート自体を書くの自重する、という選択肢はないのがこの作者)です。
※残酷な描写はありませんが、高校生以上を推奨する内容です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 06:00:29
243569文字
会話率:25%
その日まで何の変哲もなく十五年の人生を歩んできた主人公、小暮修一。
ある日彼は夢の中で奇妙な力を与えられ、翌朝目覚めるといきなり国のトップになっていた。
国を、そしていずれは世界そのものを好きに作り変えることが出来るという、彼の能力。
そし
てトップに立った彼を補佐する女性と、秀一の幼馴染と、彼の能力によってガンガン法律が変わって行って崩れ行く世界とが織りなす色んな要素を詰め込み過ぎてよくわからない作品。
彼の作る世界は、果たして最後にどんな顔を見せるのだろうか。
今まであまり見かけないものを作ろう、と思って作った作品の為、にわか仕込みの知識が滅茶苦茶目立つと思いますが、大体のことはご都合主義で片づける予定です。
また、この作品には監修の人はいませんので、あくまで自分一人で考え、執筆したものになっています。
忌憚ない感想、レビュー等頂けると励みになりますので何卒宜しくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-01 16:33:37
96882文字
会話率:39%
舞台は2035年の日本。館山和志と野宮朝美は、日本を戦争へと進める高橋首相暗殺の依頼を請け負う。しかしにわか仕込みの知識、技術しかなかった二人は、高橋首相暗殺に失敗する。彼らは山形の麗華という街に逃亡するが、そこで二人を待ち受けていたのは、
8月23日を境に一週間がループする「繰り返される一週間」だった。知的攻防とロマンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-27 17:18:12
123752文字
会話率:35%
その男は「橘高」という名字を持っていた。カッコつけという訳ではなく、本当に名前はない。
橘高の送る人生はそれはまあ悲惨だった。
5歳の時に母親に捨てられ海外に売り飛ばされ、やっとの思いで日本に帰ってきたら今度はヤクザに捕まり何処か山奥で銃の
密造を強制された。
懲りずに脱出を試みるもそこで「真壁」を名乗る女性に出会う。
負傷した彼女を連れて森の中を進んだら何とまあ、魔術が存在する異世界に辿り着いてしまった。
ようやくヤクザから解放された橘高だったがそこでも不幸が彼を襲う。
何故か彼等は魔術が行使できないのだ。
名前はない、学歴もない、ハーレムを作るにも周りに女がいない、そして挙げ句の果てに魔術が使えない。
彼が持つのは銃の製造スキルのみ。
ならば銃を駆使してこの世界で只々黙々と成り上がるしかないじゃないか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-20 00:26:14
11373文字
会話率:35%