「いいことなんて、何一つない人生だった」
前世で居場所を得られないまま若くして亡くなり異世界へと転生してきた少女、アーシャ。
二度目の人生こそはと思うも、日々の生活に追われ、転生前の様々な知識と価値観はむしろ足かせですらあり、ついには魔女
扱いされた挙句、魔王の生贄として孤島に送られてしまう。
もう、いっそ一思いに殺して欲しい。
そう、思っていた。
だが、魔王の国は想像とはまるで違っていて、ぎこちなくも暖かく彼女を迎え入れ、その知識と経験を買われたアーシャは、薬師として働くことになる。
生贄となった少女達が生きながらえる仮初の街、シュツラムブルグ唯一の薬師として。
働き始めたアーシャは様々な人々の協力のもと、その知識を活かしていく。
彼女がその知識を使って最初に手にしたのは「塩化ナトリウム」。つまり、食塩。
そこから派生する様々な発明は島を大きく動かし、その度に人々の信頼を獲得して、ついには女神とまで呼ばれる始末。
「どうしてこうなった!?」
彼女の悲鳴は誰にも顧みられることなく、むしろ何を言ってるんだ今更といった目でしか見られない。
そしてまた彼女を中心として、彼女の感情だけを置き去りに動いていく物語。
中学卒業程度の知識があるとより一層面白い、という意味でR-15!
チートも何もない彼女の武器は、知恵と縁(えにし)と心意気!
コメディタッチでお送りする異世界ファンタジー、ここに開幕!
※旧題「転生したのにチートも何もなかった挙句に魔王への生贄にされたんですが、そのおかげでなんだか人生良い方向に逆転しちゃいそうです!?」の連載版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 15:34:20
849879文字
会話率:28%
「いいことなんて、何一つない人生だった。」
若くして死んだ最初の人生と、生まれ変わった二度目の人生と。
そのどちらともで満たされることのなかった少女、アーシャ。
転生前の様々な知識と価値観はむしろ足かせとなり、どうにもままならない生活を送
っていたところに、更なる苦難が降り注ぐ。
少し人より知識があるだけで魔女扱いされた挙句に、最後には魔王の生贄として送られる始末。
もう、いっそ一思いに殺して欲しい。
そう、思っていた。
だが、魔王の国は想像とはまるで違っていて。
ぎこちなくも暖かく、彼女を迎え入れてくれた。
もしかして。
ここでなら私、生きていてもいいの?
そんなことを、思ってしまう程に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-17 12:00:00
10921文字
会話率:18%
入社4年目の倉敷由紀恵は上司や同僚からの嫌がらせに精神を擦り減らす毎日を過ごしていた。
そんなある日、いつものように深夜まで残業をし家路に付いたとき、何故かいつも通らない陸橋を通って帰ろうとしていた。その陸橋で溜息をついていると後ろから暴漢
に襲われる。普段から精神をすり減らしていた由紀恵は暴力を振るわれ、陸橋から落とされそうになった瞬間死を望んでしまった。
目を覚ますと、見慣れない部屋にいた。すぐさま看守らしき人ではない何かが、由紀恵をむりやり引きずり出し、閻魔大王の前に連れて行く。前世で悪いことは何もしていなかった由紀恵はてっきり天国に行けるものと思い込んでいたが閻魔大王の下した判断は由紀恵の想像を超えたものだった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-18 03:13:49
1578文字
会話率:17%
『―――ああお嬢さん。死んでしまうとは情けない』 天の声の気紛れで飛ばされてしまった主人公、結城蒼。生きていれば何でも起こるとは思ってましたが、異世界に飛ばされるとは思ってませんでした。……どうにでもなる、のか? これは異世界に転移させられ
た動じない系女子と巻き込まれた案内人さんの出会いの一幕である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-27 21:13:54
11321文字
会話率:51%