ジュリエッタは揺れる馬車の中で腹を立てていた。忌々しい兄嫁のソフィアが王城でのティーパーティーに招待されたからだ。それも、ひと足先に到着しているという。共に馬車に揺られている最愛の両親や兄も怒っている。後で説教をしてあげなければ。
苛立つジ
ュリエッタは気付かない。分かれて呼ばれる不自然さを。己の運命はどうしようもなく歪んでしまっていることを。
馬車は王城の門をくぐるーーーー
※グロ耐性ある方のみお進みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 01:37:23
5798文字
会話率:27%
たとえば、電車に乗っているとします。
そこで、ぐるっと周りを見てみるとします。
すると、たくさんの顔が目に入ってくるわけです。
マスクで覆われた顔。メガネが載せられた顔。二重の顔、一重の顔、男の顔、女の顔、いい顔、悪い顔、歪ん
だ顔、誠実そうな顔。
それら全部があなたにとっては、全く以て意味のない顔なわけです。もちろん、たまたま知り合いが乗っていたり、芸能人が載っていたりするような場合は除きます。
全部、無意味なんです。それらの顔が良かろうと悪かろうと、男だろうと女だろうと、良かろうと悪かろうと、全く以て、あなたの人生には関わってこない。
だって、思い出してみてください。今までの人生でたまたま電車に乗り合わせただけの人の顔を、どれだけ覚えていますか? 普段の生活の中で、どれだけ思い出しますか?
そういうことです。
あなたも私も誰もかも、この世に生きる80億人ほぼ全員にとって、無意味なわけです。今まで生きてきたすべての人にとって、これから生きるすべての人にとって、全く以て、意味をなさない。何も残せないし、何も生み出さない。
ひたすらひたすら、ただひたすらに老い続けて、最後はしわしわの骨人間になってしまうことが定められているなんて、どうしようもなくミゼラブルな存在。
同時に、意思を持って、生きている間だけは自分の責任のもとで何を行ってもいい自由を与えられた、ハッピーな存在。
まあ、どっちでも正解です。
少なくとも、私が生きている今日という日は、私にとっては、いい日なわけです。
死んじゃう前に、なんとなく、誰かと出会って別れて、なあなあのまんま、「幸せだなあ」なんて言ってみるわけです。
それで、私がなんとなく出会った誰かが、あなた。
せいぜい生きてる間だけでも、一緒に生きてみましょうよ。
悪い夢なんて、全部私が食べてあげます。咀嚼して、私の唾液でどろどろにしてら胃の中の塩酸でやっつけてあげます。
なんとなく、そんな人生でいいんだなって、思うんです。
なあなあでいいから、一緒にいたいわけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 12:45:14
1487文字
会話率:0%
主人公高遠律樹は訳があって青森の祖父母の家で兄弟たちと暮らしていたが、高校進学と同時に小三まで住んでいた神奈川県に戻ってきた。その際祖父から用意されたのは律樹がかつて家族全員で住んでいた実家だった。一人暮らしするには広すぎると祖父に反論した
が、祖父は「あっちの高校に通うならそれが条件だ」と言われ取り敢えず了承した律樹。しかし引っ越し当日、中年の男、小笠原光男が「今日からここでお世話になります」と突然訪れたのだった。いきなりの申し出に困惑した律樹は祖父に電話する。すると「ああ言ってなかったか、その家はシェアハウスとして使うからよろしく」と一方的に言われてしまった。全く意味が分からないと思っていたところに小笠原満男がスマホでとあるサイトを見せてきた。そこには、家賃・光熱費食事込み(朝夕のみ)月三万円という格安の条件が書かれており、更には『成人男性のみ』入居可となっていた。それを見て「なんで野郎だけなんだよ」と愚痴るも律樹にはどうしようもなく全てを受け入れることになった。そして高校へ入学し旧友との再会を果たしていく律樹は、家でも学校でも様々なトラブルなどに巻き込まれ、時には自ら飛び込んでいく。中学時代に冤罪を掛けられた同じ小学校だった同級生やそれに対してヤキモキしているクラスメート。身の危険を回避するため引っ越してきた少女。少しだけ周りの異性を魅了してしまう先輩。都市伝説を実現してしまったサラリーマン。カエルだけが友達の小学生など様々現れる。そして気づいたらいつの間にか家に住み着いていた○○や○○なども。果たして律樹は普通の学生生活を送ることが出来るのか?
ジャンルは一応青春ものです(つもり)。ネタバレになるのでここではあまり多くのことを掛けませんが、とにかく普通じゃない人物その他が登場します。また話は基本ゆっくり進んでいきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 12:00:00
109255文字
会話率:62%
ある日、僕は夢を見る。それは見知らぬ少女に喉を切り裂かれるという非日常的なもので、しかしそれは迫りくる未来でもあった。そうと気付いた時にはすでに遅く、その未来は現実のものとなっており——。
そんな僕を救ってくれたのは、魔術師退治の専門家を名
乗る学校の先輩だった。そこから、訳もわからず魔術の世界へと足を踏み入れることとなる。
始まりはつまらない夢だった。けれど歩き出せばもう止まれない。魔術に縁などなかったのだから、魔術の基礎など知らない、そもそも魔力を操れない、もちろん魔術など使えない。自分の意思で制御できない魔眼だけを頼りに、流される状況を前にして進んでいく。
これは現代に生きる魔術師達の、どうしようもなく残酷で荒唐無稽で、愚かに壊し合う物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 22:47:28
784431文字
会話率:43%
異世界飯ファンタジー✕サラリーマン
勇者でもないし、チートスキルもないし、魔王退治なんてしない。
どこにでもいる、ただのサラリーマンである小田中雄二郎(31歳)
どこへでもいける、不思議な鍵を使って今日もふらっと異世界へ。
黒い鍵は行
った事がある街へ。
白い鍵はまだ見ぬ飯を求める時に。
金の鍵はどうしようもなくなった時の帰宅の為に。
それらを使い、今日も異世界のどこかで、彼は飯を食べる。
「嗚呼――美味い」
さてさて。今日はどんなモノを食べているんだろうねぇ……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 17:30:00
53795文字
会話率:42%
その日、主人公は偶然にも鮮やかな動画広告に巡り合った。
そして目がはなせなくなるほどの蒼穹が視界に広がり、聴き惚れるたおやかな女声が耳を撫でるその動画が示すゲームに、どうしようもなく魅せられてしまう。
[想像と深淵とともに歩む、あなた
だけの生きゆく物語]をキャッチフレーズにした、一つの技術の到達点として完全五感体験型をうたう、没入ゲーム【シードリアテイル】。
ありふれた剣と魔法の幻想世界に、五感体験と自由度の高さを刺激のように加えたそのゲームは、主人公の好奇心を強く刺激した。
趣味全開で金髪緑瞳のエルフ美青年としての姿を作成し、ロストシードと名乗りゲームの大地に降り立った彼は、好奇心のおもむくままマイペースなプレイヤーとしてゲームを楽しく遊んでいく。
ノンプレイヤーキャラクターたちとは、本物の人のように豊かな交流を。
精霊たちとは、つついたりつつかれたりと、たわむれながらの交友を。
研究めいた魔法の習得には、予想と驚きと高揚感をともなって。
隠された要素さえ、時には運、時には閃きで見つけていくロストシードは、自身が思っているよりも無自覚に様々な所で先駆者や変わり者となっていく。
これはそんな好奇心旺盛でマイペースなエルフのゲーム体験を綴る、軌跡の遊楽記。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 21:00:00
995632文字
会話率:30%
深い霧の中、事故に遭った宮部郁が、江間、福地、佐野、菊田、寺下と共に辿り着いた先は、化け物のうろつく異界の森――祖父の故郷だった。
言葉も文明も環境も何もかもが異なるこの場所で、保護という名目のもと、彼ら‟稀人”の争奪戦を始める異世界人
を前に、どこで、誰と、どう生き延びる?
【ケース1:宮部の場合】
Q1.稀人だと――明かす? 隠す? どうやって?
A1.隠す。言葉が使えることを利用して、勘違いするよう仕向ける。
Q2.友達と協調――する? しない?
A2.人を化け物の生贄にして自分たちは逃げるという間柄を、そもそも友達と言わない。
Q3.向こうの知識を利用――する? しない?
A3.利用する。ただし、向こうの知識ではないと見せかける。
Q4.何になる――王様? 神様?
A4.一般人。王様も神様も面倒くさい。
Q5.こっちの‟幼馴染”を――頼る? 頼らない?
A5.頼らない。顔を見たらぶん殴るとわかっている権力者には近づかない。
Q6.向こうに――帰る? 帰らない? 誰と?
A6.帰る。どうしようもなく馬鹿なお人好しと、以前の稀人に育てられた子と。
――騙す相手は、自分を含めたすべて。
※舞台の性質上、残酷/グロ描写があります。※直接的・具体的な描写ではありませんが、登場人物たち置かれた環境や関係性の表現のため、性描写があります。※「カクヨム」様でも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 20:00:00
588314文字
会話率:44%
「僕」高宮光は、望みもしない不動産会社の後継者としての人生に、ほとんど絶望感を抱いていた。しかし、あるパーティーで偶然出会った彼女との日々が、少しずつ「僕」を変えて行った。嫌だった仕事すら、前向きになれるほど。そして、どうしようもなく彼女に
惹かれるけれど、「僕」には既に決められた婚約者がいてーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 23:22:04
22964文字
会話率:38%
ところは狭間(ハザマ)界(霊界)。
沙汰を待つ長蛇の列に並んでいた故人で、主人公の昼夜月 空(チュウヤツキ ソラ)は物思いにふけっていたが、後ろから衝撃を受けて、立っていた場所から投げ出されて、真っ逆さま。これいつまで落ちるの?と恐慌状
態に陥りかけたところで、なにかの吸引力に引っ張られ、たどり着いたのは、座敷牢。
そこで出会ったのは生きながらに死んだようになんの反応も示さない1人の青年。自身が見えていないからかと、周りの確認をしていたところに、強烈な眠気を感じ、抗えなくて、目を閉じたそこで出会ったのは過去(前世?)の自分。
邂逅を終えて目を覚ました先には、息を吹き返した青年が、何故か自身を抱きしめて涙にくれていました。どうしようもなくて、大人しくされるがままになっていた空の前に、管理者を名乗るものが現れて、自身が異世界(双夢幻(ソウムゲン)の、初の幽霊としてこの世界で生きて?死んで?いくことになったと告げられる。
ただ、幽霊のままでは全ての人に自身を認識されないとの事で、幽霊の上位互換の守護者になることを勧めらるれて...。
自身を認識し、守ると豪語する青年と共に歩む異世界道中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 03:51:33
3461文字
会話率:9%
主人公・天野真は夢を持たない男であった。
しかし、夢を持つことにどうしようもなく焦がれていた。
そんな彼が、夢を持つために、ふたたび立ちあがろうとした。
だが、事故により異世界転生?してしまう。
見知らぬ世界で、果たして夢を見つけられるのか
?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 22:37:35
7654文字
会話率:25%
人とは似ても似つかない謎の存在、スピネ。
彼?彼女?は人間に辟易していた。
どうしようもなく嫌いで今すぐにでも滅ぼしたい気持ちをぐっとこらえながら彷徨っていた。
そんなスピネだったが、最後の最後の戯れに弟子(というなの召使)を取ってみる
ことにした。
あれだけ嫌いな人間だが、自分が育ててみたら結果が変わるのではないかと。
まさか、その結果が能力全てを奪われ人間に変えられ、ゼロから始められることになるとは思いもしなかったのだ。
人間嫌いのスピネが、人を知り、人と暮らし、人を回顧する。そして弟子をぶっ飛ばす?までの冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 21:55:11
23838文字
会話率:12%
調子が悪い時に書いた日記の一部です。
友人と派手に揉めた時の記憶が頭から離れなくて苦しいので、少しでも気持ちを昇華したくて文章にまとめました。
最終更新:2024-06-29 16:59:21
1132文字
会話率:0%
どうしようもなく主人公に憧れ、中二病を拗らせた男、夢見太陽(ゆめみたいよう)。
その結果は悲惨なもので、ひったくり犯に刺された挙句、二台の自動車の衝突により、非業の死を遂げてしまう。
そうして異世界転生を果たし、リュカ・エルピスと名付
けられた。
リュカは異世界へ転生をしたと同時に、異世界にしか存在しない(であろう)不思議なオーラに気が付いた。
そのオーラについて、色々と調べはしたものの、一貫して不明だった。
自分にしか見えないオーラである。
そうしてオーラの研究を進めていくうちに、天才が集うとされる学園『スターダスト学園』への入学を果たし、憧れの主人公ルートを歩んでいく。
これは、そんな男が『異世界の支配者』になるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 12:32:14
65101文字
会話率:19%
~あらすじの前書き~
こちら、早海ヒロ先生作、「闇に染まった死神は、怠惰で強欲な聖女に忠誠を誓う」の2次創作です。
小学生の頃、先生の「転生吸血姫と元勇者、人類を蹂躙する」に脳味噌を焼かれ、イマジナリーシスターに見境な
く百合を布教した結果、マジカル超化学反応を起こして妹の脳が腐食したり夢女子になったりと色々ありましたが、僕は元気です。
まぁともかく、オールウェイズ高品質な百合を提供してくださる先生の作品を読んでいるうちに、書きたくなっちゃったんですよ。
「2次創作」ってやつを。
というわけで、趣味で連載一本抱えてるクセして身の程も知らないバカがバカやって生まれたのが本作です。
私はハピエン厨なので絶対にハッピーエンドに持っていきます。
対戦よろしくお願いします。
~あらすじ~
現代日本で死亡した主人公は、何の因果か異世界で幼女、ジュジュ・ネモフィラに転生した!!
髪色に適合する魔術しか扱えない世界で、既存の髪色に属さない『劣等髪』に生まれたジュジュは、ひょんなことから、自分に宿った魔法が【魔法を作る魔法】だと気づく。
文字通り、チート級の能力に目覚めたジュジュは、大好きな両親に囲まれ、友達もできて、賑やかで、幸福な、順風満帆な日々を送っていく────
はず、だった。
血塗れの惨状と、一度死に、逃れたはずの過去から苛まれる脳味噌の地獄の中で、少女の精神は、致命的に変質する。
過去からは逃れられず、業は影法師のように憑き纏い、泣こうが喚こうが首を絞めようが、生命は、どうしようもなく続いていく。
「………なぁ、マスター。貴女は、私を、赦してくれるかな?」
「愚問。決して赦されると思うな」
────これは、業を背負い、1度は許されたと勘違いした1人の愚かな人間が、自らの罪を贖う事も許されずに、絶望的に、当然のように死ぬまでの物語。
早海ヒロ先生の言葉を借りるなら、主人公は善人じゃありません。結構いろいろヤバイことやります。正々堂々なファンタジーをお望みの方はバックしてください。
この作品は「N7809GS」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 21:55:36
70007文字
会話率:43%
恋愛に限らないけど特に恋愛小説で拗れまくってどうしようもなくなった関係から元鞘に至るのマジで無理!!という感情が高まったので書きました。一読み手からのお願いです。
キーワード:
最終更新:2024-06-22 21:18:03
1956文字
会話率:4%
地方から都会へ転校したケンジは、クラスに馴染めず鬱屈した日々を送っていた。そんなケンジは、同じくクラスのはみ出し者である雫をどうしようもなく愛してしまう。
最終更新:2024-06-19 01:33:57
17542文字
会話率:17%
S県空の宮市中部に位置する中高一貫私立星花女子学園に通う学園の王子様・佐伯光は、自分の住む海谷市で偶然出逢った真っ直ぐで屈託のない新入生・沢村光に、あるアクシデントを通して星花女子学園で再会する。偶然にも同じ名前を持つ彼女たちは、最初はぎこ
ちないながらも時間をともに過ごすなかで少しずつお互いのことを知り、次第に仲良くなってゆく。しかし学園の王子様・佐伯光には、人には言えないある[秘密]があって────
***
波の音が聞こえていた。自分の隣で手を繋いでいる、まだあどけなさの残る彼女を横目で見れば、どこまでも真っ直ぐな澄んだ瞳が夜の海を見つめていて。悪いことを知らないその綺麗な澄んだ瞳がどうしようもなく羨ましくて、そして少しだけ憎かった。
繋がれたままの彼女の手を強く引けば、隣に立つ彼女が戸惑ったようにこちらを見て、不安げに僕を見上げていた。いくら大人びて見えても、やっぱりそんなところは子供だなんて頭の片隅で考えてつい笑ってしまえば、彼女は「なんだよ」と言ってその頬を不満げに膨らませた。
「……ねぇ、」「ん?」
あどけなさの残るその膨れた丸い頬に出来るだけ優しく触れれば、彼女は酷くくすぐったそうに目を細めて「なんだよ」と再度甘えるように笑った。母親に向けるようなその表情に優しく笑い返すと、その小さな耳もとで囁く。出来るだけ優しく聞こえるようにと願いながら。
「────僕と一緒に×××くれる?」
僕の言葉を聞けば、彼女はその柔らかな表情を一変させて驚愕したように目を見開く。「え」と言う甘く掠れた声とともにその澄んだ大きな瞳が僕を見つめるのをどこか心地よく思いながら、四つも年下の彼女に甘えるようにその華奢な肩に腕をまわせば、彼女はぴくりと肩を跳ねさせてから困ったように目を伏せた。
波の音がやけに大きく聞こえていた。それに耳を澄ませながら「光?」と優しく聞き返して彼女の返答を待てば、彼女にしては珍しくやけに頼りなげな声で呟いた。
「オ、オレは────」
***
主催:楠富つかさ様
出版:星花女子学園
掲載:星花女子プロジェクト第10期(12月号)
協力:星花女子学園、星花女子学園生徒・教職員の皆様、海谷市、空の宮市、海谷市漁業組合、佐伯光の御家族の皆様、沢村光様の御家族の皆様
キャラクター原案:藤田大腸様(沢村光様考案)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 00:16:27
4915文字
会話率:25%
<愛する人から与えられるなら噛み跡さえも愛おしい宝物>
上級天使貴族であるティアレインは天珠を持って生まれた。天珠持ちは王を支え、時に慰める為に生きるオメガ。天界を統べるダリウス王は絶対的アルファ。王と天珠は千年の時を共に生きていく事を運
命づけられた番。
オメガの花の匂いを香水で誤魔化す為に、ティアレインは女装する事が多い。
ふわふわもふもふの小さな犬型獣人悪魔との出会いがティアレインの運命を大きく動かし始める。
久しぶりに参加した夜会で強引で尊大な態度の男ダリウスと出会う。最初は気に食わない奴だと思っていたが共に過ごす内に、ダリウスの偽りのない優しさと時折見せるさみしそうな表情に、ティアレインはどうしようもなく惹かれていく。
〜独自設定〜
◇バース性は約0.5%程の天使と悪魔にしか現れない。アルファとオメガが出会ったとしても運命の番とは限らない。
主=アルファ。珠持ち=オメガ。
◇王とパートナー。千年に一組だけ必ず現れる。例外なく運命の番。
王=アルファ。天珠=オメガ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 19:04:24
100571文字
会話率:60%
仕事帰りに駅前の横断歩道を渡ろうとしていた私は、そこに立ち止まっていた人にぶつかりそうになってしまう。
その真っすぐな立ち姿が印象的で、どうしてそんなことをしているのか気になって見ていてそしてその理由に気づいた時、私はどうしようもなく彼女に
惹かれていた。
それぞれの思いにつけられる名前は違っていても互いに相手を必要とする、そんな関係性の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 22:20:26
312758文字
会話率:27%
より良い方へと進んだ結果、人類はどうしようもなく歩む道が別れてしまった。
人間の意志をソフトウェア化して、それを機械の上で動かす科学傾倒者と、ハードウェアであるモノを人間が取り込み、周りの物質を変化させる魔術傾倒者に。
互いに自分こそが人類
の正しい進化だと、両陣営は未だ成し得ていない死者の蘇生と、精子と卵子を用いない、まったくゼロからの人体生成を先に成し得ようとしのぎを削っていた。
両極端に情報化されたこの世界で情報化出来ない物価が高騰し、それを運ぶ運搬屋が生まれる。
運搬屋であるグロッケンは少女の人格を持つAIを運搬中、魔術傾倒者に追われている記憶喪失の少女を助けるのだが、そこから事態は思わぬ方向へと進んでいき……
####
カクヨム様にも掲載させていただいております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 12:00:00
106124文字
会話率:39%