普通。その言葉が似合う人生を送ってきた。後悔がないと言えば嘘になる。しかし、それが自分の人生だと思うと、なんだか納得してしまう。
私は皆が思い浮かべるであろう普通の人生を送り、今サラリーマンとして東京と言う都市を動き回っている。そんなあ
る日、私はステージ4の癌だと宣告された。人生に不満は無かった。私よりも不幸な人生を送る人間なんて十億と居る。まだ、食えているだけマシだ。そんな事は駅前のホームレスを見る度にそう思えた。それでも、何か心に引っ掛かる。こうして病室で一人寂しく寝ているが見舞いに来る人なんて居なかった。私には妻子が居ないが為に、お金は腐るほどある。それこそ余命の時間は個室の病室を借りて、それでも余るぐらいには。
「何の為にお金を、仕事をしてきたのだろう」
お金をいくら稼いでも使う事は無かった。仕事をいくらしても心からの満足は得られなかった。そして唯一残せるお金も相続する先が居ない。
別に私が特別不幸なわけでは無い。そんな事は社会にでれば耳にタコができるほど聞く言葉だ。そんな事は言われなくても分かっている。世界で一番上になる事はとても難しいが、一番下になる事も同様に難しい。故に、私より下の人間なんて腐るほどいる。そんな事は分かっている。分かってはいるのだ。
静かな病室をギョロリと睨む。その掛布団から出た細く枯れ枝のような腕は見るに堪えない。首を傾けると横に置いてあった鏡に自分の姿が映る。中年とはいえ未だふさふさに生えそろっていた髪の毛が抜け落ちている自分の姿が映る。
「…」
私よりも不幸な人間は山ほどいる。それな事は社会にでれば耳にタコができるほど聞く言葉だ。でもそれは、なんの救いにもならない。私より不幸な人間が居たって私には何の救いにもならない。
「一体私の人生は何だったんだろうか」
何も残せなかった人生。何も成せなかった人生。ただ、生きただけの人生。それは本当に生きているのだろうか?それは単純に死んでいないだけではないのか?
普通。その言葉が似合う人生を送ってきた。後悔がないと言えば嘘になる。しかし、それが自分の人生だと思うと、なんだか納得してしまう。でも、もしも、もしも次が在れば私は今度こそ生きてみよう。まだ見ぬ世界を旅して。大切な人と出会って。そして、後悔しない人生を、死んでいない人生を歩んでみよう。その日、私は、死んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 22:00:00
153741文字
会話率:34%
少し変わった、正常で異常な奴がいる。
そいつは不思議な、いや普通に、コメディーを書くのが苦手らしい。
思ったままに書けば良いと思うのだが。
コメディーとギャグに必要なのは、間だよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われた
ら申し訳御座いません。
注意事項2
腸内フローラがある時は、基本的に精神は健全です。
起きてから暫くしないと、ガスが溜まっちゃう〜。
!しか変換出ない。
作者の脳内は何時もこんな感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 08:24:55
1186文字
会話率:29%
五月蝿いから黙ってと言われました。
だから黙りました。
そうしたら、薄情な人間だと思われました。
誰からも必要とされなくなりました。
この世界の塩梅はとても難しい事でした。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御
座いません。
注意事項2
何時もこうです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 18:17:36
1028文字
会話率:48%
私は「聖女」です。この国唯一の聖女として、大切に扱われているみたいです。
そんな私が、事故に遭い、目が覚めたら.....
「氷の令嬢」になっていました。
人に冷たく接したことの無い私が、中身は別の人だとバレないように演じるのはとても難
しいですが、頑張ります...!
カクヨムでも連載中です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 18:30:53
47264文字
会話率:39%
ヴァンパイアと人間の血を引くファミリーキル(同族殺し)と呼ばれる僕の食料はヴァンパイアの血だった。真祖のヴァンパイアで異父兄のファデスと一緒に放浪する生活。
日本にやってきた時に僕は桜子と出会った。彼女はヴァンパイアに襲われた過去を持ちヴァ
ンパイアになりそこなった体を持つ人間。このまま放っておけば彼女の余命は一年。
彼女を助ける方法はある。でもそれはとても難しい選択だった。僕が最終的に選んだ方法は彼女を幸せにしただろうか。
ファミリーキル(同族殺し)の純粋な恋物語。
※この作品はフィクションです。作品中に登場する個人名、組織名、団体名、場所等は実在のものとは関係ありません。
※無断転載禁止です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 13:21:12
49707文字
会話率:38%
第1章 仮面の男と和服の少女
いつもと違う角を曲がる。
路地を一本入るだけで古びた家屋が立ち並びその場所だけ時間が止まっている感覚に襲われる。
ふと前を見ると和服の子供がこちらを見ている。
こちらが気づいて微笑みかけると手招きをする少女、
それにつられついて行くと時代を遡るかの様に町の雰囲気が変わる。
少女に問いかける。
どこまで行くの?少女からの回答がない。走って駆け寄るにも一向に少女との距離が縮まらない事に気づく!
しばらく歩くと広い空き地にでる。
ベンチに座っている若いお面をかぶった若い子男性がこちらを見て近づいてくる。
やぁ!迷い子かい?男性は尋ねてくる。
この子について来たら、この広場につきまして。ちなみに此処はどこですが?〇〇町にこんな空き地あったんですね?
(お面男は言う此処は〇〇町ではないよ。ん〜とても難しい質問だね)
え?じゃここは??
(お面男)そう焦る必要はない!君は選ばれた!光栄な事だよ。
困惑する男性(何に選ばれた?光栄?)状況が読み込めない。
(お面男)すぐわかるよ!今日は元の世界におかえり。
お面男は指を鳴らす。
すると男の視界が暗転する、気づけばいつも見る交差点に立っていた!あの広場は?お面男は?少女は?選ばれた?
その事実だけが男に突きつけられた!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 21:44:49
529文字
会話率:0%
あの頃の私はまだいたいけな少女で、はにかみながら……何かを期待しながら、胸を高鳴らせて……そういった。
青年たる、そのときのあなたはまるで春の湖畔のような雰囲気で……ええ、とても穏やかな表情で本を読んでいた。きっと、とても難しい本だと思
う。
ふと、あなたは私を一瞥した。
不思議な色の、深い瞳だった。
私は、私の心はそこに吸い込まれそうになった。
そんなとき、あなたは僅かに首を傾げて、私にこういったのだ。
「失せろ」
※全話改稿中(現在十七話まで)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 18:49:37
1397166文字
会話率:59%
高校1年生、5月。学級委員長の美咲は、教室の窓際から大雨を眺めながら、初恋の記憶を思い返していた。中学時代の元彼・幸大とは同じ高校ながら関わりがなく、もう話すことはない。そう思っていた矢先、幸大が熱心に部活に励む姿を目にしてしまい……。再
燃する恋心。この想いは止められない。しかし、美咲には幸大に振り向いてもらえるわけがない理由があった。
一方、容姿端麗で異性に人気な涼太は、小学校の頃の初恋の相手・美咲が同じ高校に入学していたことを知る。再び美咲に惹かれるも、彼女には他に好きな人がいることに気づき、彼女の恋を応援することを決意。そんな中クラスで仲良くなったのは、部活命の体育会系男子・幸大だった。
誰かを好きになって、両想いになって、結ばれる。それは、ある人にとっては簡単で、ある人にとってはとても難しいこと。これは、その後者である者たちの、恋ともがきを描いた物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 14:46:17
54140文字
会話率:57%
自殺というのはとても難しい。健康的に生きてる状態を100とするのならばいきなりそれを0にするのが自殺だ、というかそうしないと辛い時間が延々と続いてしまうわけだ。生命活動はいずれ止まるのだからわざわざいきなり死のうとしなくても生きてるだけで緩
慢な自殺だと思うのだけれど・・人には、この世界には死にたくなるほど辛いことが溢れているのだろうな折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-10 13:09:08
2670文字
会話率:58%
名前。
それは、キャラの存在を示す最も重要な記号であり、認識する為に必須な情報源。
名前を考えるのはとても難しいが、物語を創作する上で、これを考えるのが最も楽しい事だとワタシは思う。
これは、そんなワタシの独り言(つぶやき)である。
最終更新:2024-04-13 11:20:29
697文字
会話率:0%
ただ普通に生きるということはとても難しいと思いませんか?
世の中には周りと同じ様に生きることがどうしても困難な人もいて、それはなかなか理解されないことです。そんな苦痛を感じながら生きていた主人公が「第二の人生?」を地獄で過ごすお話です。
最終更新:2024-01-03 13:07:21
719文字
会話率:20%
子どもの頃大好きだった男の子の言葉がきっかけで、私は絵本作家を目指すことになった。
元々絵を描くのには好きだったし、子どもの頃は親や友達に絵が上手だと褒められていたので、苦には全くならなかった。
……でも、大きくなるにつれて、自分には絵の
才能がないことに気付いてしまった。
それでも夢を諦めきれなかった私は、高校に入ってから美術部に入部することにした。
この高校は地元なのだが、有名な画家が美術講師をしているらしく、毎年何人もの生徒がコンクールで入賞しているのだそうだ。
ここでなら、才能のない私でも成長できるかもしれない。
そう思ったからこそ、私は中学では方向性が違うからという理由で入らなかった美術部に入部したのである。
――しかしそこには、私など遥かに及ばないような絵の才能がある子が何人もいた。
そして彼女達は私の絵を低レベルだと嗤い、同じ部員だとすら認めてくれなかった……
流石の私も心が折れかけ、転校することも考え夏休み中に色々と調べてみたのだが、それがとても難しいことを知る。
結局私は何も行動できず、ただ無気力に学校生活を送っていた。
しかし、ある日その日常は一変することになる。
きっかけは、高校では珍しい転校生が転入してきたからだ。
その転校生は――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 12:24:41
29061文字
会話率:33%
ただ手を取り合う
それだけなのに
それだけがとても難しい
最終更新:2022-11-11 07:00:00
758文字
会話率:0%
気持ちを、文字という形式で伝えるのは、とても難しいですね。
この、あらすじのように。
最終更新:2022-10-08 12:48:19
6684文字
会話率:13%
相手にきもちを察してもらう事はとても難しい。
でも、行動や口に出すのはもっと難しい時だってある。
最終更新:2022-07-27 11:00:00
2997文字
会話率:51%
普通以下の人間が普通になるのは、とても難しい。
最終更新:2022-05-14 20:07:59
770文字
会話率:0%
この話は、とても難しい。
キーワード:
最終更新:2022-03-25 18:11:44
204文字
会話率:50%
友達を見つけるのは、とても難しいことだ。
最終更新:2021-11-02 00:55:28
200文字
会話率:0%
とある王様がとても難しい選択を迫られるお話です。作中で正解は示されませんし、そもそも無いと思います。きっと読者様の数だけ正解があるのでしょう。
この短編は、現在連載中の「ハッピースパイラル~幸せを紡ぐ旅~」の作中作となる予定です。こういっ
たシリアスな展開も含んだラブコメとなりますので、もし興味が湧きましたら是非お越しくださいませ。
https://ncode.syosetu.com/n3794gw/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 20:32:35
2240文字
会話率:0%
これは
〝絶望を繰り返す世界で幸せを見つける物語〟
──永遠の誓いをしましょう 約束ですよ?私は必ず貴方の元に……──
遠い昔の女神と神の永遠の約束
幸せな世界のはずだった 世界に〝毒(病み)〟が訪れるまでは
世界が人が感情が想いが狂って
狂い真っ暗に…淡い光すらも見えない
私達は何度も同じ結末を見てきた
あの子だけが必ず死んでしまう 誰かは犠牲になってしまう残酷な結末を
泣いても 助けようとしても 助けられなかった
ずっとずっと絶望を繰り返していた
皆の想いが願いが複雑に絡みに絡んで行き違い 想いがすれ違っていく
願わずにはいられなかった 平凡だけど幸せな普通な日常が送りたかった
人間以外の種族も沢山いて その中で様々な想いが感情が生まれてくる
愛はとても難しいもの 純粋な愛もあり時に狂愛もある
さぁ 残酷で悲劇を続けてきた物語は8150万回目の世界では結末を変える事をできるのか?
この結末はhappy end?メリバ?bad end?それとも…??
ダークファンタジー物語 いざ開幕
この作品は野イチゴで掲載していたものをまとめた物語 所々違うところもありますがこの作品が私のオリキャラの全ての物語です
残酷な所は残酷なんで苦手だと感じた人はすぐにUターンしてください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-11 22:23:19
72477文字
会話率:80%
「好きだ」って分かってもそれを言葉にするのはとても難しい。
高校生として青春を謳歌する少年少女達は日々あらゆるトラブルを抱えている。その中でも恋愛、それは高校生が高校生らしく生きるため一つの大きな課題だったりする。
自分の気持ちに素直になれ
ない彼らはお互いに惹かれあい、手を取り合い、励ましあい、好きになり、時には手放され、なじられて、嫌いなったりもするけど自分らしい恋愛事情を綴っていく。
これは、素直に「好き」と言えない僕が、私が、あなたに「好き」と言えるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-29 01:36:46
7055文字
会話率:49%