「ホントにまったく手の掛かる……」
最早そんな言葉が口癖になるくらいには、私はエレノアに振り回されてる。
ほらまた今回も。
「えぇっ?! 殿下とローラ様って、ご婚約されていたんですか?!」
私の親友ったら今正に婚約破棄をしようとして
いる二人を前に、そんな素っ頓狂な事を言うんだ。
***
突然目の前で勃発した、王太子による婚約破棄。
それを見ている私は別に、破棄される側の令嬢でもなければ彼の愛を手に入れたシンデレラでもない。
だから本来ならばただの傍観者でいられた筈――だったのだが、友人令嬢が素っ頓狂な事を言ったせいで関わらざるを得なくなった。
私の親友は手が掛かる。
急に素っ頓狂な事を言う。
だけどね?
彼女は決して根拠のない『素っ頓狂』はやらかさないのよ。
ただちょっと言語化が苦手なだけで。
まぁだから私が居るの。
彼女がいつも何かに気付いて、私が彼女の根拠を引き出す。
……え?
「わざわざフォローしてあげるなんて面倒見が良いですね」って?
そんな事は無いんですよ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 21:53:59
40096文字
会話率:15%
「私は今まで、ただ求められるがままに生きてきました。しかしもう――我慢しなくて良いのですね」
***
いつだって物事に順々に生きるように育てられた、王の聖杯となるための私。
しかし私は知るのです。
私に今求められているのは『悪役
』である事なのだ、と。
これはそんな気付きを得た令嬢が、異色の『悪役』として王族達を相手取り、様々な真実を紐解き果たす。
そんな復讐と解放と恋の物語の前日譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-23 20:06:43
1327文字
会話率:16%
平民上がりの聖女様が居た。
名前をルー。
彼女は周りから羨まれる存在だった。
しかし彼女は思う。
「ふざけんな」と。
これは不自由を強いされた神に選ばれし少女が、自分の『心の闇』を解放する物語。
※この物語は「テンプレから生まれる
非テンプレ」第二弾作品です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-13 20:00:00
2316文字
会話率:6%