十八歳の伯爵令嬢・アリーシャは、借金返済のために領主代理として一生懸命に働いていた。
父は芸術家の支援に夢中で働かず、兄は吟遊詩人になると言って失踪。領民の暮らしを守るには「私ががんばるしかない!」と奮闘する。
唯一の希望は、領地が隣同士の
侯爵令息との政略結婚。結婚した後は、領地をまるごと預かってもらえる約束だった。
相手の侯爵令息から呼び出されれば「お願いがあるんだけれど…」というお決まりのセリフから始まり、必ず面倒事を押し付けられる。親友からはダメ男製造機と呼ばれても、それでもアリーシャは婚約維持のためにずっと彼に尽くしてきた。
ところがある日、恋人ができたという理由でいきなり婚約を解消される。
しかも「君のせいで僕が『自分じゃ何もできないダメ男だ』なんて嘘が広がって本当に迷惑してたんだ」とまで言われ、アリーシャは愕然とする。
このままでは伯爵家は破産、取り潰しになり、領民たちの暮らしが危うい。
「今度こそ父を更生させ、自分はダメ男製造機を卒業する!」そんな風に決意するアリーシャだったが、突然に第二王子・クレイドの婚約者に選ばれてしまった。
クレイドは王国一の魔法使いだが、容姿は醜く性格は冷酷と悪評ばかり。二十歳になるまで婚約者はおらず、政治的に微妙な立場であるとのこと。何もないドレイファス伯爵との婚約は、彼の力をそぐための嫌がらせだった。
こんな貧乏令嬢が相手で王子様に申し訳ない……と思うアリーシャだったが、断ることはできず婚約式に臨むことに。「クレイド殿下のためにがんばろう」と前向きに考えていた彼女の前に現れたクレイドは、噂とはかけ離れた美貌の王子様だった。
ただし、彼は鋭い眼光で言う。
「よくここまで無事で来られたものだな……!」
ぎらぎらとした恐ろしい眼差しと、怨念でも篭っていそうな低い声にアリーシャは怯え慄いた。クレイドはこの婚約に納得していないんだと直感する。
婚約者との初対面でまずやるべきことは命乞い!?まだ死にたくない!
とにかく生き残ることが目標になる。
だが、それからは豪華絢爛な部屋に案内され、おいしいものを食べてただのんびりと暮らす予想外の軟禁生活へ。クレイドは「君は何もしなくていい」と言って────。
尽くし癖のあるダメ男製造機令嬢と、初恋をこじらせすぎて愛情が伝わらない王子様の溺愛執着ラブコメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 07:00:00
128758文字
会話率:37%
日がぎらぎらと照らす夏まっさかりのこと。
翔太は珍しく浮かない顔をしていた。
最終更新:2022-12-22 00:07:33
991文字
会話率:7%
暑すぎる日々を過ごして思う。
最終更新:2022-07-12 17:16:29
360文字
会話率:0%
夏の夜のぎらぎらとした月の光。
瞳に反射するきらきらとしたイヤリングの輝き。
アタシが貰ったなつの話。
最終更新:2021-05-13 09:00:00
4410文字
会話率:20%
“「日差し」「うさぎ」「こんぺいとう」の三つの単語で連想するモノを書け”の宿題より。
空梅雨で、ぎらぎらした天気の続く、湿った六月。
私は、祖母にお使いを頼まれた。
最終更新:2017-10-27 20:55:31
6619文字
会話率:35%
ぎらぎらと、ぬらぬらと輝く、視界の奥を汚すような色をした、溶けて硝子みたいになった大地。
草木の残りかすすら見て取ることが出来ない、赤黒い世界の果てみたいな景色。
これが、私の最後の光景だ。
最終更新:2017-09-26 11:42:44
8592文字
会話率:19%
散歩好きの少女が出会ったのは、ぎらぎらの目をしたおじさんだった。
最終更新:2012-09-30 22:16:47
3969文字
会話率:31%
天使の牙は、ぎらぎらしている。
最終更新:2012-06-27 17:00:36
783文字
会話率:4%