それなり 小説家になろう　作者検索

これまで平凡な日常を送ってきたオレにとって、高校進学というイベントは面白い生活を期待させるには十分だった。だが世の中はそんなに都合よくできておらず、中学の頃のツレとダラダラ生活する日々が続いた。オレもオレでその日常を気に入ってしまい、それなりに満足した毎日を過ごしているうちに１年が経っていた。今年もまたそんなかんじであることを期待していたのだが、ふらりと転入してきた女のせいでオレの平凡は少しずーつ、失われていくのだった…。折りたたむ>>続きをよむ

結婚１１年。子供はいないが夫と二人それなりに幸せだった。ある日１本の電話が私の幸せを奪っていった。電話の音が鳴るとあの日のことを思い出してしまいそうで、私は電話線を引き抜いた。

他人事だと思っていたが、しょぼいオヤジも癌にかかる。どうせつまらない人生だからこのまま終わらせてもいいんだが・・・。若い頃の思い出をたどってみたら、それなりに楽しく時間を過ごせた。生きてきた足跡は残せないけれど、これで満足して逝ける。

ずっと真人だけを思ってきた雛。怖くて自分の想いに気付こうとしない稚歌。幼い頃のトラウマから恋を知らない、女に興味のない尋。高校生活をそれなりに過ごしてきた三人の前に雛の想い人、真人が帰ってきた。四人のそれぞれの想い、絡まる気持ち。「ずっと大好きだったんだよ…」「俺はお前の気持ちに答えられない。」「アイツのことなんか好きじゃないんだから。」「何だ…この気持ち。」折りたたむ>>続きをよむ

柚木光。それなりに美少年、割と無口、自己紹介が破滅的なまでに苦手、家事スキル高く、女性の趣味は可愛らしい年上。そして――変人に好かれる才能あり。

親と上手くいっていないわけでもない、いじめにあっているわけでも、その逆でもない。友達がいないわけでもないし、病気でもない。特に何もない毎日を送っている。それなりに、それなりの人生を生きているマイ。でも、マイにはこの毎日が灰色に見えていた。そして、人には言えない秘密があった。折りたたむ>>続きをよむ

夏休み、一人暮らしの資金難から映画館の売店でバイトをしていた主人公。それなりに仕事をこなしていた彼は、映画館は経営難から閉鎖、という話が持ち上がっている事を耳にする。一方その頃、映画館に毎週決まった時間に訪れる少女がいた。しかしどうも誰かと約束して来ている様子はなく、近所でも見ない顔。不思議に思った主人公はその少女に声をかけるが……。折りたたむ>>続きをよむ

それなりにモテ、平凡な生活を送っていた俊輔は謎の男(？)ユキと出逢い運命が変わっていく。

遥か昔、人類は月に移住した。月面基地という無機質な閉鎖空間で育った主人公・要。側には玲音という大切な友人がいて、日々の生活にもそれなりに退屈はしなかった。そんなある日、幼馴染みである桔梗が治療法の見付からない目の病に感染してしまい…。