その日、予言の魔女メリルの元を訪れたのは、辺境騎士団に身をおく、銅色の髪と金の瞳、端正な容姿が際立つ第三王子デュークだった。
王宮では、王太子を始めとする皆が聖女に傾倒し、政も捻じ曲げられ、国が立ち行かなくなる事態に陥っているという。聖
女が魅了の力を用いて王宮の皆を操っているのだ。
王子デュークは、聖女を倒すため魔女メリルに自らを生贄として差し出し、助力を乞う。
(っていうけど、魔女に生贄が必要って噂、誤解だから!! 依頼が減っちゃうから、ほんとやめて!)
メリルは真摯に頼み込んでくる彼にほだされて、彼が聖女を倒す手助けをすることにした。内心、この聖女が、魅了のスキルで逆ハーを狙った「同類の」転生者らしいことにため息をつきながら。
力を合わせて解決を目指すメリルとデュークだが、転生者のメリルと彼の間にラブロマンスが生まれたりはしない。何故なら十九歳のメリルは、姿変えの魔術で偏屈な白髪の老婆に変身しているのだ。悪態をつき王子をこき使う老魔女メリルに、生贄王子デュークは、今日も恭しく跪く。しかし、そこはお約束。メリルは、ある時姿変えの魔術がとけたところを見られてしまい……。
予言の魔術の結果、メリルはこの世界が乙女ゲームの世界だと知る。そして、攻略対象の一人、デュークの運命も明らかになる。
デュークとすれ違い、けれど彼のために力を尽くすメリルは、攻略対象の一人、暗殺者ロウガに助力を求める。そして、生贄騒動の犯人である隣国の貴族子息ヴァレリウスも現れて――。
メリルの前世の記憶、そして、失われたスキルは、デュークとこの国の危機を救うことができるのだろうか?
完結まで書き終わっているので、サクサク更新していきます。全三十話。お付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-23 09:55:20
122282文字
会話率:35%
毛虫から蛾になった虫が美しく飛ぶ蝶を見て ため息をする。
ひとは何故手に入らないものを欲しがって苦しむのか?
人と人は別の生命なのに、神様が愛と言う名のもと 出逢わせる
それが 狂おしさと涙の始まりなのに……
虫けらに自分を喩えて切ない思い
を歌う。
シューベルトの『白鳥の歌』のメロディに合わせてつけた歌詞です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-20 20:44:59
290文字
会話率:0%
伯爵令嬢シルフィードとその夫エリオット夫婦に、離婚の危機が訪れる。
別れ話はとんとん拍子に進み、二人は離婚届にサインをする。
家を出て行こうとするエリオットにシルフィードは養育費を要求する。
エリオットは「最高の養育費を支払ってやるよ」と
捨て台詞を吐き、家を出て行くのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-16 16:35:32
2290文字
会話率:52%
彼は最近、落ちこんでいる。試験の成績が悪くて、三日連続、今日も居残り。
「はあ~……」
彼のため息が聞こえてくるよう。
力づけてあげられるかな?私の精一杯の勇気で……。
本作は、汐の音さまの
フリーイラスト集『続自由絵一覧』(https:
//ncode.syosetu.com/n1877hx/)より
「(四)バレンタイン」中「③ちいさなバレンタイン」の絵に着想を得て創作しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 07:04:15
515文字
会話率:49%
憧れの幼馴染に突然彼女を紹介され、深いため息とともに始まった高校生活。
さまざまな人との出会いによって支えられ、成長していく中で唯一の存在に溺愛される人生が待っていた。
最終更新:2023-02-03 11:25:33
175634文字
会話率:43%
私(コールレイン)には大嫌いな人間がいる。
そんな大嫌いな人間と、魔法学院で命運をともにすることになるなんて。
ヘドがでるわ。
わたし(ステラ)には尊敬する人がいる。
そんな尊敬する人と、とても奇妙で悲運な学院生活をともにするなんて
。
ため息がでるよ。
これは“ワタシタチ”が学園生活で出会った、人生を変えるようなありがちな魔法の話になる。
※試作・実験的な連載短編です。
※女性向けを想定してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 23:59:20
15000文字
会話率:25%
帝都の正門、通称〈拒絶の門〉。
その門を管理する曲者揃いの南門警備隊。
南門で保護された魔獣。その一件でため息が尽きないリッシュ。そして詰所の地下に響く鼻歌…
今日も彼らは、彼らの流儀で、帝都を悪党から守る。
エブリスタ様、カクヨム様
、アルファポリス様でも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-24 18:00:00
33740文字
会話率:59%
海辺に住んでいる、恋に恋する女性はこの国の王太子が好き。
姿絵を見つめてはきゅんきゅんしたり、切ないため息をついたり。
ある日海に見慣れぬ船があるのが見えた。
何やら胸騒ぎがしたので様子を見る。
誰かが海に落ちたのが見え、その直後に
船から火が立ち上がった。
レナンは母に使用を禁じられていた魔法を使って、落ちた人物を助けに行った。
見殺しにしたら後味が悪い。
海中に漂う人物を見て、驚いた。
憧れの人だ。
気を失った彼を助けたが、きっと覚えていない。
仕方ない事だと思っていたが、伝え聞いた話に悲しいやら腹立たしいやらで、涙が出る。
王太子殿下が命の恩人という令嬢との婚約をするらしい。
「助けたのはわたくしなのに!」
身分違いの恋だとはわかっている。
昔魔女と呼ばれていた母に頼みこみ、小鳥に姿を変えてもらって、恋心だけを伝えに行く。
気持ちをしたためた手紙を彼に渡した。
これで気持ちの整理もついたしと帰ろうとしたのだが。
「この手紙の主はどこの誰だ? わかるまで君を拘束させてもらうよ」
予想外の展開だった。
放鳥してもらえず、始まった鳥かご生活。
誰か助けて!
同名キャラクターで様々な作品を書いています。
作品により、立場や性格が若干異なりますので、ご了承ください。
一万字目指して書きました!
他サイトにも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-24 06:31:58
9628文字
会話率:39%
親代わりのお師匠様のことが大好きなローサ(18)は、今日もお師匠様を振り向かせるべくアピールアピール!
だけど全然なびかないクールなお師匠様、アラン(年齢不詳)はため息の日々。
ローサの一方通行な片想いだと思いきや、実はアランもローサの
ことを意識してしまっていて……。
**********
このお話はほかのサイトにも掲載しています
**********折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 22:32:59
7104文字
会話率:38%
その日も俺はアルバイトの帰り道、ため息をついていた。
もともと要領のいい方では無いし、慣れない接客業でのアルバイトということもあるし、それに、覚えることの多い喫茶店でのアルバイトはなかなか心にきていた。
もう辞めてしまいたい。何度そう
考えただろうか。けれど、辞めてはならない理由が、俺にはあった。
だから辞めるわけにはいかなかったのだ。
けれどきついものはきつい。身も削れる。
いつものように度重なる失敗を犯し、憂鬱な気持ちで帰路何ついている時のことだった。
前から車椅子に座った女の子がゆっくりと近づいてきて、そして、横を通り過ぎて行った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-22 21:00:00
33848文字
会話率:42%
「ルリアナ、今日をもって君を《聖天の翼》から追放する!」
侯爵令嬢ルリアナは、所属していた冒険者パーティーを追放されることになった。
納得がいかず抗議するルリアナに、パーティーメンバーたちはため息をつきながら理由を告げる。
「君がドマゾだか
らだよ!」
「な、なんですって~!!!!」
・パーティー側に理のある追放モノ
・特に悪い人はいません
・ざまぁなし
・ハッピーエンド折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-14 00:48:12
4683文字
会話率:39%
ごく一般人である主人公。
友達との約束の時間が迫るなら急いで家を出る。
バスにギリギリ乗り込んだがそこにはバスジャックが…
ため息をついたのを原因に射殺され死亡。
だが薄れる意識の中、何者かに声をかけられている…
【アナタノユメハナンデスカ
?】
なりたい夢がなかった主人公は絞り出した…
その後なぜが目を覚ましたがそこはなんと異世界だった…!
ユメが織りなす異世界ファンタジーがはじまる…!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 16:39:42
526文字
会話率:30%
「君を愛するつもりはない」
そう言って部屋を出た旦那様に、新妻はため息を落とした。
- - -
件の台詞、穏やかな展開、短編、にしたいと考え始めたら、ただの設定紹介のようになりました。
山も何もありませんが、一瞬のお暇つぶしにでも
なりましたら幸い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 12:00:00
2091文字
会話率:18%
「鈴、ちょっといい?」
その声とほぼ同時に、父が部屋に入ってきた。
「…はーい。」
いつものことだがノックもなしに突然部屋に入るのはやめてほしい。
父の無神経さにため息をつきながら、母がいれば、こんな悩みも相談できたのにな…
と鈴はまた母
のことを考えてしまっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-06 22:40:26
999文字
会話率:11%
王国の辺境、北方騎士団で繰り広げられるドタバタ劇――――。
王国の北方、魔物がひしめく森の近くを治める北方騎士団の毎日は危険と隣りあわせで、さらに配属されてくる騎士はみな一癖も二癖もある問題児ばかり。
そんな騎士団内でも指折りの剣士であ
るショルツはいつもトラブルに巻き込まれていて、せわしない毎日を送っていた。
しかし、騒がしい日々を送るそんな騎士団になんと本物の王女様が左遷されてきて………?
次から次へと襲いかかってくる面倒ごとに今日もため息は止まらない、そんな騎士ショルツの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 19:58:44
100821文字
会話率:22%
「魔法もダメだと言って!聖剣士もダメだと言って!なんで!」
かなり強硬なムームの態度と話し方に心が痛かったのか、ラースは涙が混ざった悔しさを爆発させた。
そんなラースの反応にムームもとても困った様子を隠せず、ラースをなだめ始める。
「は
ぁ…ラース。魔法は…。そう、魔法なら今すぐ無理でも後はどうなるかもしれない…。しかし、聖剣士だなんて、それは不可能だよ」
話し方が柔らかくなっただけで結論は少しも変わらない。
ムームは空言でも嘘をつかない。
不可能。
多分、ムームではない誰もが同じ結論を下すだろう。
なぜなら、それがこの世の本質であり真理だからだ。
「不可能?どうして?」
「どうしてだって?ふぅ…」
泣きそうな反応に心が弱くなるのも当然だが、ムームは長いため息と共に呆れるようにラースに向かって本棚1ページを広げて差し出した。
「だって、ラース、お前…」
そして、きちんと現実をゆっくり読んでくれた。
「デュラハンだろ」
ムームが広がるページ。
そこにはラースのように頭のない亡者一つが聖剣王の剣に体が両端される姿が描かれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 21:52:17
39226文字
会話率:37%
僕は部屋に並べたコレクションを見てため息をついた。
いつも僕と一緒にいてくれてありがとう。
「ずっと綺麗にしていてあげるからね」
それらを撫でて、僕は満足する。
「さっきの子も、すぐに仲間に入れてあげる」
これは、僕の姉に寄り付いた虫たち
の、変身コレクション。
身も心も美しい姿へと変わった、君たち。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-11-08 18:06:46
941文字
会話率:5%
警察官である主人公は、ため息をついた
「また、女子高生ですか」
と。
最終更新:2022-11-08 13:45:06
1180文字
会話率:38%
秋の静けさへの心許なさを、身に感じるまま書きました。遅からず別れることになりますね、今夜とも。
最終更新:2022-11-07 01:14:25
834文字
会話率:0%
同期の天才に心を折られ、音大を中退してから16年。
ブラック企業に勤めていた絵里は通勤電車に轢かれてあえなく死亡……したはずだったのだが……。
「……いやあね? 大好きな乙女ゲー世界に転生させてくれたってのはありがたいんですよ、それ自
体は。でも、どうせならもっとマシなキャラにしてくれませんかね? 何もこんな、婚約破棄されて王都を追放されて家まで勘当された悪役令嬢なんかに転生させなくたって……ってかもう令嬢ですらない? ただの貧民? はあああー……っ」
あまりの境遇に絶望のため息をつく絵里だが、神は見捨てていなかった。
流れ流れて辿りついたグラーツの都では、奏者同士の名誉を賭けた戦いである『音楽決闘《ベルマキア》』が今まさに大流行中。
ベートーヴェンにモーツァルト、ショパンにバッハ。
青春を共に過ごしたあの名曲たちが絵里の運命を切り開き、そして──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 21:20:05
405641文字
会話率:32%