穏やかな街で過ごしていた少年の平凡な日常は、突然の災厄によって脆くも崩れ去る。美しい街並みも、愛した家族や友達も、穏やかな時間は終わりを告げた。すべてが一瞬にして消失し、少年は焦燥と絶望の中に立たされる。街は焼け落ち、あるはずの人の姿はなく
、少年の心は叫ぶ事も叶わない。しかし、そんな惨劇の中、突然現れた銀髪の奇妙な女性。魔女のような出で立ちの彼女は、少年に冷徹な問いかけを投げかける。「奪われたものは、取り戻せないものは。どう償わせる?」その問いかけは答えを強制するものであると、少年は本能的に理解していた。「契約をしよう、少年。キミの願いが叶うように」絶望の最中結んだ契約は、少年をあるべきでない道へと誘う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 03:31:12
2949文字
会話率:13%
漫画『DEATHNOTE』が小説『銀河英雄伝説』に強く影響されていると個人的に思う根拠を、つれづれと綴っていきたいと思います。
「デスノは銀英伝の後継作である」という認識は一般常識だと長年思っていたのですが(何でだよ)どうもそうではない
らしいということに最近になってやっと気づいたので、自分の見解をひとつ文章に残したくなって書き始めました。「いまさら書く必要ある?」という問いかけには「それがどうした!」と返させていただきます。エッセイとはまず書いてみる、滑ったら「ごめんなさい」でいいんです。
なお、本文を通して「デスノは銀英伝のパクリだ!」などと見当違いの誹謗を発して作品を貶めるような意図は筆者には毛頭ありませんので、この点何卒ご了承ください(私は両作の大ファンです)。
※本作はノベルアッププラス様でも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 21:44:14
36747文字
会話率:3%
主人公は騒がしい場所や、人がいるところが苦手だった。
そんな彼にとっては学校は地獄のような場所だった。
とうとうその気持ちが爆発し、昼休みにこっそり学校から遠い公園に逃げ出した。
その時にとある少女と出会う。
その少女との出会いで、彼の人
生が劇的に変化する。
___________________________
甘酸っぱくもあり、切なくもあるこの作品。
では、この作品を見ようとしている貴方、もしくはもう読者になっている貴方に問いかけます。
この世に、叶わない恋はいくつあると思いますか。
それと、この世にどう足掻いても変えることのできない運命は存在すると思いますか。
こんなことを想いながら、見ていただけると幸いでごさいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 00:00:44
1898文字
会話率:44%
高校一年生の鉄翔也は小学生の頃に好きだった女の子、栗原葵に告白できないまま音信不通になった後悔からいまだ恋愛に消極的でいた。
幼馴染の岬深愛との仲もかつてより疎遠になる中、かつての約束から人助けを続ける日々。
そんなある日、翔也は奇跡的に葵
と再会するも彼女には覚えのないことで手ひどく拒絶されてしまう。
ショックで茫然と街中を彷徨っていた翔也の前に、突然魔女を自称する謎の人物が現れる。ケレスと名乗った彼女は翔也の後悔を知っているかのように寄り添い、こう問いかける。
「過去を変えたくはないかい?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 22:00:00
112294文字
会話率:48%
異世界への憧憬を抱えた主人公、黒田忠宗はある日動物園のトラに殺された。
曖昧な意識の中で神様の懇願するような声が聞こえた後、その力によって異世界へとその身を移す。
そして異世界に来て早々エテルネル皇国の姫、ミーヤが野盗に襲われている現場に遭
遇し、なし崩し的に彼女を助けるハメに。
異世界へ転生した後何をするかノープランだった忠宗は、それ以降も転生者ーー授かり者(ギフテッド)の力を利用しようと目論む周りの人間に翻弄され、陰謀や闘争に巻き込まれていく。
授かり者としての能力で無双しようにもその能力は自身の願望を投影する物であり、異世界転生自体が願望だった忠宗は能力を上手く発揮できず苦しむことになる。
能力を使う上でも、異世界で生きる上でも、彼は自分自身に問いかけることになる。ーーお前は、一体なにをしたい?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 22:00:00
23079文字
会話率:39%
20XX年、性別の境界を越えた存在が生まれた。男でも女でもない「第三の性別」を持つ赤ん坊、零(レイ)。その新しい性は「Z」と名付けられ、医師団に観察されながら育てられた。
成長する中で、零は驚異的な運動神経とバランスのとれた体型を発揮し、
周囲に強い影響を与える存在となる。学生時代にはスポーツで輝かしい成績を収め、一躍人気者に。やがて、大学を卒業し、働く零だったが、ある日突然の「つわり」によって自身が妊娠していることが発覚する。
驚いた医師団が調査を進める中、零は女性と関係を持っただけで妊娠することが判明し、さらに零自身も男性を妊娠させる能力を有していることがわかる。この発見と性別の3すくみ化は、社会に衝撃をもたらし、従来の性別概念を根底から覆していく。
零の誕生から30年が経つと、世界各地でZ性を持つ赤ん坊が次々と生まれ、ついにZは人口の約3分の1を占めるまでになった。新たな性別に対応するため、各国は法律の大幅な見直しを余儀なくされる。そして時が経ち、Z性が成熟することで、男女Zの3人による「三角婚」など、これまでにない恋愛と家庭の形が一般化していく。
「男」「女」「Z」が互いに牽制し合い、支え合う新しい時代の幕が上がる中、人々は次第に性別にとらわれない愛や共存の道を模索し始める。零の存在がもたらしたこの変革の波は、世界に新たな価値観を問いかける――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 20:45:31
1457文字
会話率:0%
リアーナはある夜、階段から落ちて頭を打ち10日間寝込んでいた。漸く意識が戻ったリアーナは、目覚めた事を喜ぶ夫に向かって「貴方は誰?」と問いかけた。
なんとリアーナは3年間の結婚生活を忘れてしまっていたのである。
実家の両親、学生時代の友人達
から、結婚の経緯を知るに連れ、どうやら自分たち夫婦は白い結婚だったのでは無いかと思いはじめる。3年子どもが生まれなければ離縁の理由になるからだ。
離縁を考える一方、何故階段から落ちたのか、その謎を知りたくて、夫が隠している秘密に少しずつ近付くリアーナ。
真実を知りたい。
リアーナは動き出した。
あらすじはシリアスっぽいけど中身はシリアスではありません。生死を彷徨ったわりにはゆるく、主人公は能天気(侍女談)ですので、気楽にお楽しみいただければと思います。
作者は誤字脱字が多いのでお知らせいただけますとありがたいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 15:24:05
77599文字
会話率:37%
中学生一年生の朝霧悠也(あさぎり ゆうや)は、どこにでもいそうな男子生徒。教室の隅でひっそりと過ごす日々に、小さな変化が訪れる。ある日、彼の隣の席に小柄で控えめな少女、神崎奏(かんざき かなで)が座ることに。
「何か好きな本はある?」
不意
に彼女からの問いかけが悠也の心に火を灯す。その日から、彼らは言葉を交わし、他愛のない会話を重ね、互いを知る。彼女の誰にも話せない悩み、彼の誰にも知られたくない苦悩、お互いにどうしようもないという無力感。席は隣同士という「近いけれど遠い」そんな距離から始まる友情、そして恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 22:09:14
1095文字
会話率:43%
一度は捕獲を逃れた子熊の額には、美しい三日月の模様が刻まれていた。必死に子供を守り育てようとする母熊と、その熊に遭遇する人間たち、それぞれの目線から描かれたストーリー。人間と野生動物の共存について問いかける。
キーワード:
最終更新:2024-11-03 17:33:05
28652文字
会話率:7%
かつて「こっくりさん」として知られる遊びが、日本中で盛んに行われた時代がありました。人々は狐の神秘的な力を借りて未来を占ったり、質問に答えてもらうことを信じ、楽しんでいました。しかし、時代が進むにつれて、こうした遊びは過去のものとなり、忘れ
去られてしまいました。
この物語は、そんな「こっくりさん」がすっかり廃れてしまった現代で、暇を持て余す狐たちが織りなす、少し寂しくも温かいお話です。彼らは信じてくれる人を待ち望みながら、日々を過ごしています。物語を通して、忘れ去られた存在が再び人々の心に触れ、信じられることの意味を問いかける瞬間をお届けできればと思います。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-01 01:16:50
1352文字
会話率:27%
悲しみに気持ちが沈むとき、その少女は現れる。無垢な瞳で問いかけるのは悲しみを取り除く選択と対価。人は対価とともに心を縛る悲しみからの解放を得る。
少女は今日も悲しみに涙する人のもとにあらわれる。
そして、悲しみを手放さないことを選択した少年
との出会いが、少女の世界に変化をもたらして……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 00:15:21
19289文字
会話率:42%
インスタントフィクション
キーワード:
最終更新:2024-10-27 15:56:59
423文字
会話率:17%
あぁ、一仕事終えた! TRPGのゲームマスターとして参加していた姉はぐったりする。その姉に対して、妹は問いかける。「どんな物語を展開してたの?」と。それに対して姉は自分の行ってきたことを妹に話していくことにした。
※TRPGを元ネタにした
お話となっていますが、特定のTRPGを指定しているわけではありませんので、予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 11:11:45
3108文字
会話率:71%
私は人間ではなく、魔女である。別に変身してそうなったわけでもないし、ただ、魔女としてのんびり生きている。
でも、自分がどんな風に見られているかが気になる年頃だったりもする。
「私は何者で、どんな存在なんだろう」
そんな自分への問いかけの回答
を発見するために、のんびりと、ちょっとした自分探しの旅をするそんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-17 12:20:41
40000文字
会話率:58%
個人の異能力によって身分が決まり人生が決まり、そして管理される社会。
その社会の良し悪しはどうでもいいよ。
ただこんな世界を創った誰かさん、ただ一つ、この問いかけには答えてほしい。
圧倒的に強くて、能力を他人に自由に与え
られる俺はどう生きるのが正解なんだ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 18:07:53
19613文字
会話率:35%
魔王を倒し、若くしてレガド大陸を統一して史上最大の版図を築いた、最強の皇帝ジャン=ジャック=アルベール。
後に『理想帝』と呼ばれるほどの、完璧な業績を残したその治世の中で、昨今歴史家の研究の的となっているのは、彼の後宮問題の対処への異
常なほどの巧みさであった。
後宮歳費の膨張。
異なる種族の王妃同士の対立。
後継者争い。
時の権力者が悩まされがちな諸問題と、ジャンは全くの無縁であったように思える。
彼の治世を盤石にした主要因の一つでもあるというこの謎に対する答えは、十人十色だ。
とある歴史家は言う『時代が平和を求めた。歴史的な必然である』。
とある政治家は言う『ジャン帝個人の圧倒的なカリスマである』。
とある魔法使いは言う『彼は催眠魔法を極めていたのだ』。
とある酔っ払いが言う『女は結局カネだよ。カネ』。
真相は全て歴史の闇の中。
だけど、もし、天国のジャンに問いかけることができたなら、きっと彼はこう答えるだろう。
『わっかんねえな。俺はただ嫁たちと、地球っていう異世界でデートがてらメシを食ってただけなんだけど』。
そう――これは、伝説の大英雄のエピローグ。
もしくは、世界が最も幸福だった500年間の、穏やかなるプロローグ。
※異世界最強の覇王が地球で嫁とイチャラブするだけの話です。後宮は出てきますが、権力闘争も戦乱もないストレスフリーワールドですのでご承知おきください。
※主人公は男ですが物語は嫁視点で語られます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 19:20:00
105623文字
会話率:34%
高校二年生の初夏の公園で、俺——一条 悠真(いちじょう ゆうま)は一年生の頃から片想いしていた速水 楓(はやみ かえで)さんに出会った。向こうが縄を引っ掛けた木の枝の下で踏み台に登ろうとしている状態で。
自殺しようとしているのだと気づい
て慌てて止めに入った俺に、彼女は問いかけてきた。「じゃあ私を抱けるんですか?」と。
最初こそ意図がまったく掴めなかったが、そこには速水さんが自殺を試みようとしていた壮絶な理由が隠されていて——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 19:01:06
90086文字
会話率:46%
あなたは裏切りの重み、傷の苦い一撃、利用されたことの苦々しさ、踏みにじられた信頼の屈辱を感じたことがありますか?本当にそれに値しない人々に、あなたの親切や注意を捧げたことはありますか?心の奥底で、この世界での自分の存在理由を問いかけたことは
ありますか?
もし私たちが、人生が用意している罠や苦しみを前もって知ることができたなら、おそらく生まれることを拒否したでしょう。だからこそ、人生はその残酷で賢明な皮肉をもって私たちを欺くのです。最も暗い真実を隠し、目の前の深淵に気づかないまま、私たちを前進させます。
今日、人類は運命そのものほど細い糸の上で揺らいでおり、未知で野生、そして制御不能な力によって取り返しのつかない奈落へと引きずり込まれようとしています。ポータルが開かれ、異界からの生物、忘れられた悪夢から逃れた怪物たちが出現しました。彼らの存在は完全な絶滅の前兆であり、混沌の到来を告げています。パンドラの箱が開かれ、これらの忌まわしき者たちは、人類がその黄昏から逃れようと必死に戦う暗黒の時代の始まりを告げるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 11:29:14
82170文字
会話率:7%
かつて一世を風靡したゲームがあった。
多くのゲーム好きが待望してやまない仮想世界へ自分自身が入り込んだと、そう錯覚するほどのゲーム。
これまで視覚を外部から切り離し、没頭しやすい、それだけでVRゲームと呼ばれていた物とは一線を画したそのゲー
ム。
プレイヤーは専用の筐体を利用することで、完全な五感をゲームから得ることができた。
月代典仁もそのゲーム「Viva la Fantasia」に大いに時間を使った一人であった。
彼はその死の間際もそのゲームを思い出す。
そこで彼は多くの友人を作り、語らい、大いに楽しんだ。
彼が自分の人生を振り返る、その時にそれは欠かせないものであった。
満足感と共に目を閉じ、その人生に幕を下ろした彼に、ある問いかけがなされる。
「あなたが憧れた世界で、もう一度人生を送ってみませんか」と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 18:00:00
4832328文字
会話率:59%
異世界転生、女神からのチート能力、その代わりに邪神の討伐。
与えられたのは死に戻り機能付きの【ロード】という【ギフト】。
何千、何万も繰り返す『半年間』と自身や仲間の死を越え、ようやく邪神を倒した先にあったものは……荒廃した大地と無
数の人々の屍。そこには愛する女性たちのものもあった。
「転生者よ、褒美に何か望みはありますか?」
この世界に俺を呼んだ女神の問いかけに、迷わず答える。
「……もう1度戻りたい。今度は彼女たちと……みんなと勝利を掴むんだ!」
記憶を持ち越せるのは自分だけ。
彼女たちと繰り返す何万回もの初めまして。
それでも何度も幾度も重ねてきた彼女たちとの出会いと思い出。
犬耳少女、歌姫、エルフの女性、姫騎士、うさ耳不思議少女。
今度こそ絶対に守り抜く! そして彼女たちと……!
え!? 【ロード】の【ギフト】がなくなってる!?
んん……? 何だかみんなの距離も近くない!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 17:11:14
24997文字
会話率:51%
異世界転生、女神からのチート能力、その代わりに邪神の討伐。
与えられたのは死に戻り機能付きの【ロード】という【ギフト】。
何千、何万も繰り返す『半年間』と自身や仲間の死を越え、ようやく邪神を倒した先にあったものは……荒廃した大地と
無数の人々の屍。そこには愛する女性たちのものもあった。
「転生者よ、褒美に何か望みはありますか?」
この世界に俺を呼んだ女神の問いかけに、迷わず答える。
「……もう1度戻りたい。今度は彼女たちと……みんなと勝利を掴むんだ!」
記憶を持ち越せるのは自分だけ。
彼女たちと繰り返す何万回もの初めまして。
それでも何度も幾度も重ねてきた彼女たちとの出会いと思い出。
犬耳少女、歌姫、エルフの女性、姫騎士、うさ耳不思議少女。
今度こそ絶対に守り抜く! そして彼女たちと……!
え!? 【ロード】の【ギフト】がなくなってる!?
んん……? 何だかみんなの距離も近くない!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 07:44:07
10066文字
会話率:45%
夢と現実の狭間を漂う一人の旅人が、自己と向き合いながら心の深層を探る幻想的な物語です。主人公は、日常に疲れ、心に積もる重さから逃れるように夢の中へと迷い込みます。そこは、無数の星が咲き、時間も形も曖昧な世界――過去と未来、希望と絶望が交錯す
る場所です。彼は銀色の髪を持つ少女に導かれ、心の奥に潜む記憶や感情と出会いながら、現実では知りえなかった真実に触れていきます。
夢の世界は、彼の心を映す鏡でもあります。色彩豊かな景色の中には後悔や孤独の影が潜み、記憶の欠片が波のように押し寄せます。旅の途中で出会う風景や人物は、彼に選択と葛藤をもたらし、自分の影を受け入れることの意味を問いかけます。忘れたい過去、言葉にできなかった感情、そして避け続けた痛み――それらを否定するのではなく、抱きしめることで彼は少しずつ変わり始めます。
物語を通じて浮かび上がるのは、夢と現実が対立するものではなく、一つの輪を描くように繋がっているという気づきです。夢はただの幻想ではなく、現実を生き抜くための鍵となり、現実の出来事は夢の世界に新たな形を与えます。彼は夢の旅を重ねるごとに、自分自身を理解し、心の重荷を解き放つ方法を見出していきます。
やがて、彼は夢の中での少女との別れを迎えます。すべての旅には終わりがあり、その先で生きるのは現実の自分です。夢は彼に、「影も光も共にある自分」を受け入れる力を授けました。不完全であることを恐れず、一歩を踏み出す勇気――それが彼にとっての自由となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 12:11:41
7812文字
会話率:24%
大切なモノは形あるものですか
懐かしい記憶に過去の笑顔
雨空を見ては嘆いてばかりのてるてる坊主
蝸牛の下で紫陽花は雨の音連れに震えている
立てかけてある下駄の上に堕ちる日溜まり
過去は問いかけてきますか
夢ばかり追って大切なモノが指の間を零
れ落ちる
そこに残酷が転がっている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 09:36:47
4195文字
会話率:0%
過去は問いかける
不思議の森は鎮守の森
注連縄の内側で神を守る狛犬は
夜になるとお面をつけて踊っているそうな
風の旅人は帽子の内側に
五億年前の林檎を隠していて
たまに刻を超えて
風を届けに行くらしい
船町の洗濯物は夏の香りすなわち潮の香
り
子供達のはしゃぎ声が
今でも響き渡る古き通り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 17:00:29
2654文字
会話率:0%
遠い故郷は誰かの夢の中で見る御先祖の幽霊
寂しい旅人は涅槃の夢を見る
川の流れは絶えずして
笹船が宴を知らせる
海の見える宿場町には
老婆だらけの銭湯の安らぎ
夢はいつか終わるものですか?
問いかけを隠して
狐面の少年は神社の境内に消えてい
った
あの暗がりに夢
秋は静かに背中に吹いてくる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 22:39:38
2288文字
会話率:0%