自国の第一王子から返却された本を図書館の棚に戻していたカタリーナは、厚い本の間に薄い本が挟まっていることに気がついた。
落とした拍子に目にしてしまったそれは、特殊性癖の、どピンクなエロ本だった。
――なにこれッ!?
固まっている
と、その本を手にしているところを王子に見つかってしまう。
口止めのために殺されるのではと真っ青になったカタリーナだが、その場に父親が現れる。
「娘が何かご無礼でもはたらきましたでしょうか」
「いいえ。彼女に一目惚れしてしまったので、求婚しようとしていたところです」
――この王子、何言ってんの!?!?
当日のうちに婚約が決まり、カタリーナの意思はそっちのけで国全体はお祝いムードになってしまった。
「あの、殿下、口外しませんので婚約破棄をしていただけないでしょうか……」
そう頼み込むが、婚約破棄はしてもらえないのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 18:10:00
11842文字
会話率:46%
侯爵令嬢のヴィオラは第二王子の婚約破棄騒動に巻き込まれて婚約者を失った第一王子の婚約者になる。
本の虫だったヴィオラはまだ婚約者のいない国内の貴族令嬢の中で唯一、王子妃教育として課せられていた歴史学、宗教学等をマスターしている。それが理由だ
った。
王宮に招かれたヴィオラは第一王子と出会うが、王子はまだ元婚約者の事が忘れられないようで……。
そこから知識はあるけれど、実際を何も知らないヴィオラと傷心?王子は徐々に仲を深めていく。
設定はふわっと
魔法がある世界設定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 18:00:00
34616文字
会話率:18%
美形家族の中で唯一、地味顔で存在感のないアイリーン。婚約者を探そうとしても、失敗ばかり。お見合いをしたところで、しょせん相手の狙いはイケメンで有名な兄弟を紹介してもらうことだと思い知った彼女は、結婚を諦め薬師として生きることを決める。
働
き始めた彼女は、職場の同僚からアプローチを受けていた。イケメンのお世辞を本気にしてはいけないと思いつつ、彼に惹かれていく。しかし彼がとある貴族令嬢に想いを寄せ、あまつさえ求婚していたことを知り……。
初恋から逃げ出そうとする自信のないヒロインと、大好きな彼女の側にいるためなら王子の地位など喜んで捨ててしまう一途なヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、アルファポリス及びエブリスタにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-18 22:08:43
7967文字
会話率:55%
公爵令嬢セレスティアは、高熱を出して数日寝込んだ後に目覚めると、この世界が乙女ゲームであるという事を思い出す。
セレスティアの声を担当していた、彼氏いない歴=年齢の売れない声優こそが前世の自分だった。
ゲームでは王太子の婚約者になる事が
決まっているセレスティアだが、恋愛経験もなければ乙女ゲームの知識すらない自分がヒロインに勝てる訳がないと絶望する。
「王太子妃になれなくて良いから、とにかく平穏無事に生き延びたい……!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 13:08:38
57272文字
会話率:28%
「このわたし、ライゼリード・フォン・ヴァインシュタインの名に置いて、アーリシェ・ラ・ローエングリーン公爵令嬢との間に結ばれた婚約を破棄することをここに宣言する!!」
それは、よりにもよってこのヴァインシュタイン王国建国記念祝賀パーティー
の真っ最中、来訪してくださった諸外国のご来賓の目の前で。
その主役となるはずであった王太子の口から高らかに語られたのだった。
っていうか、なんで今? こんな場所で国家の恥を晒してどうするのこのぼんくら頭が!
「アーリシェお嬢様、これ、片付けてもいいですか?」
耳元でそんなふうに囁く側仕え件護衛のリリム。
ああ、国王陛下まで顔を真っ赤にされて怒っていらっしゃる。
もうしょうがないわね、速やかに御退場願いましょうか。
それなのにぼんくら王子はなおも続ける。
「ふん。突然のことで言葉も無いようだな! どうした、理由も聞かないのか!?」
「はは、知りたいだろう、聞かせてやるよ。わたしは真実の愛を見つけたのだ!」
そういうと、ライゼリードは手招きをする。「パーシャ、おいで」
てとてとと走り寄ってきて彼の腕にしがみつく頭の悪そうな貴族令嬢。
着ているドレスは既製品それも去年の流行りのもの。
子爵? それとも男爵? ひょっとしたら騎士爵のどなたかの御令嬢かしら?
お会いしたことありませんよね。
見覚えの無い娘《こ》です。
でもそうですか、この娘がそうなのですね。
「お前はこのパーシャ・マルガリッタをいじめていたそうだな」
はあ?
「ドレスをよごしたり、切り裂いたり。あげくに階段から突き落とそうとしたそうじゃないか。わたしはおまえのような陰険ブスと結婚するなんてまっぴらなんだ。ほら、どうだ、この場で宣言してやれば、父上とて婚約破棄をみとめざるを得ないだろうさ。そうしてわたしはこのパーシャと結婚する。彼女を王太子妃にしてやると誓ったのだ!」
ああ。
もういいわ。
もうほんと、こんなおバカな王太子、こちらから願い下げです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-12 19:56:46
4760文字
会話率:40%
田舎育ちの貧乏令嬢リリスは、貧乏ゆえに恋愛よりも食を取る女性に育ってしまった。
領地を、領民を豊かにする夢を抱き、貴族の通う王立マルケニア学院へと入学する。
目指すは、友人100人。そして、友達特権で各領地の特産品を格安で取引をして貰う。
しかし、第三王子ジルに目を付けられてしまったリリスは、教室で孤立してしまう。
そして大貴族の令嬢シャーロットからも、つらく当たられる日々。
そんな中、街で倒れている老人助けたことが切っ掛けで、事態は大きく変化していく。
リリスに友人100人できるのか、そしてリリスに恋心は芽生えるのだろうか。
これは自分の気持ちに不器用な王子と、貧乏ゆえ恋愛に興味を持てなかった貴族令嬢の恋の始まりの物語である。
全55話。完結書き上げ投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 16:10:38
102325文字
会話率:43%
侯爵令嬢サラは、かつて世界を救った異世界召喚された聖女の孫であり、前世の記憶を持つ転生者である。かねてからの夢である、この世界初の女性ファッション誌を刊行してから一年が過ぎ、編集者として順風満帆だ。
学生時代の友人、クリスを副社長に据え充実
した生活を送るなか、妹のマーシュリーが社交界デビューのため、スメラギ領から王都にやって来る。彼女は第三王子の婚約者なのだが、祖父母はこの婚約を快く思っていないので、サラは頭を悩ませている。
デビュッタントの日、妹マーシュリーは第三王子に婚約破棄を言い渡され…………。
前作、『聖女の孫は転生者 ~婚約破棄で崖っぷち』のチヨの妹サラのお話になります。
こちらを先に読んでいただくと理解しやすいですが、読まなくても大丈夫なように書いたつもりです。
https://ncode.syosetu.com/n7946hn/
5話程度で完結します。お見苦しい点などあるかと思いますが、お付き合いいただけましたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-08 06:33:50
22193文字
会話率:41%
人間の王子イルテは古城にて魔族の少女ズヴィと出会う。人間と魔族の橋渡しの為に彼女を妻にしようと国へ連れ帰る。しかし二人の結婚を阻む者達が――
【明闇(めいあん)の黒と白】政略結婚から逃れるため、公爵令嬢プロミネンシアは敵国に乗り込む。
【
灰の双子】グレー国に住まうのは弟を盲愛する姉、それを甘んじて受け入れる弟。狂った愛。その先に待つのは―――
【金の暗殺者と銀の姫君】暗殺者の男を罠をしかけて待ち構えていた姫。彼女の遊びに、暗殺者は付き合うことになる。その城に入ったら最後、出る事は叶わない―――――。
【暗殺者は姫を浚う】王女スパラジーネは王都を騒がせる暗殺者スコーピオに憧れる。だが、彼女に会いに来た暗殺者は偽のスコーピオだった。
【死んでください女王様】敵国カオスマインに敗北した王女は敵の王子に嫁ぐことになるが想う騎士ログナーがいる。
【黒明の王子と暗白の皇女】皇女・ホワイティナは敵対している黒の王国の地下に捕えられ、敵である王子は彼女に求婚を迫るのだった。彼女が選ぶのは緻密に練られた戦略か一時の感情なのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-05 02:00:28
25851文字
会話率:49%
最新話 [ドルゼイend D 彼は人質をとられた]
主人公チセイは射撃が趣味なこと以外はの普通の女子高生。ある日、異界の宇宙から彼女を隊員としてスカウトしようと使者がやってきた。その出会いは彼女が射撃に打ち込んだ理由の一つである飛行機の事故
の真相を知る道の始まりだった。
上層部の陰謀に偽装婚約、密漁問題が起きたり、仲間や敵対する組織ボス、亡星王子との恋などドタバタ殺戮メルヘン幻想ファンタジー宇宙ラブストーリー開幕。はたしてチセイはどんな結末を迎えるのか_________。
◆ルート別あらすじ
〔ドルゼイ〕チセイは宇宙軍へ同盟を持ち掛ける統治者を狙う刺客に遭遇し、狙撃した。
〔★ヨウヅキ〕彼は婚約者である貴族令嬢の暗殺容疑で追われる。
〔★マルト〕彼はスパイ容疑をかけられてしまった。
〔★キンモクセイ〕彼はチセイを地球へ帰そうと画策する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-06 17:26:46
89120文字
会話率:56%
主人公クレマレナは悪役令嬢だったが近未来の少女カスミと世界を交代してしまう。それは彼女にとって願ってもみない幸運。
【悪役令嬢ランボルティーニ】主人公カスミは地球で死に異界で悪評高い令嬢クレマレナと入れ代わる。小国王子に婚約破棄された挙げ
句、どの世界線でも死ぬ運命。しかし神の慈悲で死の寸前に時を巻き戻す。
【黄金の女神~自然界に私はいない】主人公リホウは人類が滅亡する前に46億年前の地球と同じ惑星アテラスへ連れてこられた。彼女はまだ誰も居ない星を好きなように改造する。
【異世界進行系】気がつけば苹果は王国デスロックハートにいた。悪い神の呪いで人々がしんでしまうらしい。(現代人転移)
【私マじで異世界いキナんですか!?】主人公マキナは拐われ未来の異界ミーゲンヴェルドへ。(近未来人転移)
【左利きの逆襲?魔法の絵の具で画家チート】千奈はいつの間にか異世界のキャンバリテ王国にいた。神様に誰でも絵が上手くかける魔法の絵の具をもらう。(現代人転移)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-27 00:31:52
4743文字
会話率:41%
下町の大衆食堂に住み込みで働く平民の娘エマ(15歳)は伯爵家の御令嬢と瓜二つのその容姿を見込まれ、その御令嬢になりすまして1年間という期限付きで貴族の子弟が集まる学院に通うことに。
初めて目のあたりにする貴族の世界に驚き苦労しながらもな
んとかバレないように貴族の御令嬢を演じるエマ。
しかし、そんな彼女は数年前から疎遠になっていた幼馴染の男の子(元平民)と学院で再会することに。
それだけではなく雲の上の存在である第一王子ともなぜか関わりを持つようになってしまい……。
ちょっと変わった平民の女の子が繰り広げるコメディ調恋愛物語。
※ コメディ色が強めですので広い心でお読みください
※ 中編です(5万字程度を予定)
※ 残酷な描写ありのタグは保険です 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 10:55:34
56575文字
会話率:31%
身分差のある3人の幼馴染のひとりのソフィアは他の貴族令嬢から嫌がらせをされていた。ひょんなことから、その犯人を探すことになったが、そこには思いがけない真実が隠されていた…
最終更新:2022-03-28 08:06:35
7214文字
会話率:53%
学園の卒業式にて、王子に婚約破棄されてしまった貴族令嬢。
彼女の忠実なる護衛兼執事クリストフは、悲しみに暮れる令嬢を慰めつつも――
【草生えるwwwwwざまぁwwwww】
掲示板にスレを立てていた。
これは、お嬢様に逆らえない中身最悪
な護衛と、女主人公レベルの才能を秘めたお嬢様、そしてお嬢様を幸せにしたいスレ民による、恋愛(?)コメディーである。
※ 全四話の、サクッと読める中編です
※ 小説家になろう、カクヨムにて投稿
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-23 20:13:13
25681文字
会話率:1%
スプリング家の使用人として働くジゼル・サマーは、ある日、夫人の高価な皿を割ってしまう。あることがきっかけで、夫人とその娘から冷たく当たられていたジゼル。皿を弁償すると約束をしたものの、屋敷からも追い出されてしまう。途方に暮れていたところ、古
くからの友人であるロイドに再会。困っているジゼルに、彼はうまい話があるから一緒に組まないかと持ち掛けてきた。
それは王子の結婚相手を決める試験のようなものに、"令嬢"として参加するというもので……?
※アルファポリス 、カクヨム、ツギクルにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 16:15:06
55853文字
会話率:52%
貴族令嬢であることを隠して下町にあるビストロに通うフロレンツィアは、ある人物からの溺愛にも気づかず、子供の頃から幼馴染の騎士パヴェルに恋をしていた。
女性に人気のあるパヴェルが特別扱いしてくれているのは分かっていて、恋人になれる可能性がある
のではないかと淡い期待をしていたが、長年の染みついた幼馴染の関係性をどうやって変えたらいいか悩んでいた。
しかし、パヴェルに異性としては全く意識されていないことを偶然知ってしまい、ビストロの常連仲間の前で号泣してしまう。
失恋したばかりのフロレンツィアの元に、第三王子の相手探しの催しである茶会と夜会の招待状が届く。失恋して間もないから行きたくないと思いつつ参加した茶会で、フロレンツィアは常連仲間と遭遇する――
これは誤解と勘違いと思い込みのお話。
山も谷もなく、後半に向かって徐々に糖度が増す予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 18:00:00
136372文字
会話率:41%
侯爵令嬢であるクラウディア・ゴールデンバルトの評判は非常に悪かった。
婚約者である王太子アレスシス殿下に場所もわきまえずに常にベタベタと触れる姿は、いくら婚約者だといってもあまりに慎みがない貴族令嬢としてあるまじきものだった。けれど、それに
は隠された秘密があった。
愛する婚約者を救う為に泥を被る1人の令嬢と、そんな彼女を早く楽にしたい王子の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-14 20:50:47
20706文字
会話率:39%
(あれって…もしや断罪イベントだった?)
グランディアス王国の貴族令嬢で王子の婚約者だったアドリアーヌは、国外追放になり敵国に送られる馬車の中で不意に前世の記憶を思い出した。
「あー、小説とかでよく似たパターンがあったような」
そう、これ
は前世でプレイした乙女ゲームの世界。だが、元社畜だった社畜パワーを活かしアドリアーヌは逆にこの世界を満喫することを決意する。
(これで憧れのスローライフが楽しめる。ターシャ・デューダのような自給自足ののんびり生活をするぞ!)
と公爵令嬢という貴族社会から離れた”平穏な暮らし”を夢見ながら敵国での生活をはじめるのだが、そこはアドリアーヌが断罪されたゲームの続編の世界だった。
続編の世界でも断罪されることを思い出したアドリアーヌだったが、悲しいかな攻略対象たちと必然のように関わることになってしまう。
さぁ…アドリアーヌは2度目の断罪イベントを受けることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができるのか!?
「あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?」
※ファンタジーなので細かいご都合設定は多めに見てください(´・ω・`)
※アルファポリスにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 13:58:18
317701文字
会話率:42%
「ヴィオレッタ・グレスフォード令嬢!
君との婚約は、破棄させてもらう!!」
卒業パーティーが行われる中、この国の王子であるアタマカール・フォレスタ殿下が声高々と宣言した。
そして王子様は更に言った。
「フレイヤ・オズバーン嬢が元平民であ
り、下級貴族だというだけで数々の嫌がらせをし、馬鹿にし侮辱し、更には階段から突き落とすという殺人未遂まで働いたからだ!!」
な・ん・な・の?この状況!?
何がどうしてこうなった!!
この物語は下級貴族となった私、フレイヤ・オズバーンと、上級貴族として完璧なヴィオレッタ様の、愛と青春の物語であるーー・・・
※世界観は連載中の「スキルをよみ解く転生者」と同じなのでハイファンタジーにしましたが、架空の世界という事以外はファンタジー要素はありません。
今の所スキル~の登場人物は居ませんし、これだけで楽しめます。
キーワードが注意喚起です。
王道の婚約破棄ですが、おかしな方向に話が進みます。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-10 17:23:09
20214文字
会話率:19%
同郷の年上幼馴染み、ダリウスとティアナを追いかけて、王都の魔法学園へ入学した。そこで俺が目の当たりにしたのは、貴族と平民の激しい格差だった。
そんな学園内で、非常に大変な事態が起きていた。学園を牛耳るエリート集団、第一王子ハイネルや上流
貴族の令息達が、俺が密かに思いを寄せる幼馴染ティアナの周りに群がっていたのだ。
エリート集団に囲まれたティアナは、困ったように愛想笑いを浮かべている。そして視界の端に入る、公爵令嬢のアリーシャに付き従うダリウスの姿を切なそうに眺めていた。
アリーシャは第一王子ハイネルの婚約者で、ティアナに言い寄るハイネルの姿を遠目に見ては、悲しそうに目を伏せる。
そんなアリーシャを気遣うダリウスの瞳には、隠しきれない熱がこもっていた。
ティアナ→ダリウス→アリーシャ→ハイネル→ティアナ
見事に出来上がった四角関係の周囲を、上流貴族の令息ABCが囲んでいる。
ダリウスだけでも厄介だったのに、俺に勝ち目はあるのだろうか?
いいや、そんな事はどうでもいい。
俺にとって今大問題なのは、厄介なエリート集団に振り回され、貴族令嬢達から嫌がらせを受けるティアナから、本当の笑顔が失われていた事だ。
「お貴族様の身勝手な都合に、俺の大事な幼馴染を巻き込むな!」
たとえこの思いが報われなくとも、俺はティアナの笑顔を取り戻したい。
そのために、まずは群がるエリートを一匹ずつ駆逐しよう。うん、それがいい。
※このお話は、魔法学園を牛耳るエリート集団(王子や上級貴族)にとある理由で気に入られてしまい、貴族令嬢達に嫌がらせを受けている幼馴染を助けるべく、持ち前のチート魔法(創造魔法)を使って群がるエリートを1匹ずつ駆逐しようとした主人公が、お貴族様達の抱える問題に巻き込まれながら解決していく物語です。
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 21:26:12
111444文字
会話率:40%
貴族が絶対の国、メロロ王国。ミラナリアは国防のために国一体に結界を張る仕事を行っており、日夜メロロ王国を魔物の被害から守っていた。
いや、正確には無理やりさせられていたのだ。もともと平民であった彼女の能力に目をつけたメロロ国王が無理やり彼
女にこの仕事を任せていたのだ。
貴族が絶対であったこの国で彼女が誘いを断る選択肢はなかった。そんな中、国王は考えついてしまったのだ。自身の息子と彼女の間に生まれた子供であれば同じ能力を引き継ぐのではないかと。
そこからは国王命令で王子の婚約者となったミラナリアであったが当然のこと平民の彼女を良く思う王子ではない。彼女は婚約者であるにも関わらず、いないものとして扱われたりと散々なものであった。
いないものとして扱われるだけなら直接の被害はないはずであったが、王子のことを狙っていた貴族の令嬢たちからしてみれば平民であるミラナリアが自分たちを出し抜き、婚約者となったのだ。
彼女たちがそんなことを許せるわけがなく、ミラナリアは理不尽な扱いを受けることになる。
そんな日々に耐えている中、病気のせいで国王があっけなく崩御してしまったのだ。そのため、ミラナリアの婚約者であった王子が国王として即位することとなる。
彼が国王となり、初めに行った仕事はミラナリアの追放だった。
「平民風情が、私の婚約者など片腹痛い。今すぐに我が国から出ていけ!次にお前を見つけたら粛清してやる。」
国王の命令で仕方なく婚約していた王子であったが、王子である自分の婚約者が平民のミラナリアというのが気に入らなかったのだ。
その日のうちに着の身、着のままでミラナリアは国を追放されてしまう。わずかばかりの財産もなく、追い出されてしまった彼女が生きていくのは絶望的だった。
しかし、その瞬間に彼女は思い出したのだ、前世の自分を。
「思い出した!ていうか、国から逃げ出せないなんてどれだけヤバい国なのよ!追い出されて正解だわ。頼まれてもあんな国に残らないわよ!さっさと別のまともな国に行きましょう!」
ミラナリアを追い出し、自分を慕う貴族令嬢たちと甘い夜を過ごす新たな国王、彼の気分は非常に良かった。しかし、彼は理解していなかったのだ。なぜ、自分の父であった国王がミラナリアと婚約させたのかを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 23:48:32
56429文字
会話率:48%
ウンド王国第3王子のエヴァン・キンダス・ウンドは自称不細工である。
自分の容姿を見るだけで誰もが気分を悪くする。そんな自分に王侯貴族は相応しくない。
そう思い込んだ王子と周囲の人々のドタバタすれ違い劇です。
基本、悪人はおりません。
なお
、口から噴水が出るシーンがありますので、食事の前後に読むことはお勧め致しません。
そして、設定が緩いのはいつも通りです(;'∀')
「カクヨム」にも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 09:00:00
10847文字
会話率:53%
麗しき王太子夫妻の間には、王子が二人いる。
一見、幸せそうな家庭だが、夫の王太子は身分に低い女性との浮気を繰り返していた。
大恋愛の末に結婚した一番最初の妃の存在のせいか。
それとも、冤罪で死なせた元婚約者の存在のせいか。
それは誰にも分か
らない。
夫の浮気に何故か寛容な二番目の妃。
そこには王太子の知らない真実があった。
今も、昔も、何一つ真実が見えていなかった王太子。
現在の妻はそんな夫に対して、優しく、そして辛辣に話し始める。
知らなかった方が幸せだった!
そう思っても後の祭り。現実を直視した王太子の未来は・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 05:00:00
4751文字
会話率:0%