亡き姉が負うはずだった役割を代わりに担うこと。それだけが自分の存在理由。
周囲から姉の代役を果たすことだけを期待される天音(あまね)は、自分自身に価値がないことに虚しさを感じながらも、あらがう術もなく一族のしきたりに従う日々を送っていた。
ある時、ともに一族の掟に縛られていたはずの兄の失踪をきっかけに、天音の心境に変化が生じる。
これは、鳥籠に囚われていた少女が、自身の力で外へと飛び立っていくまでの物語。……たぶん。
※文章の書き方を忘れてしまったので、リハビリ習作。不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 21:46:45
109273文字
会話率:30%
高校生の栗原天音は学校へ行く途中で誰かにぶつかった。気が付くとそこは見渡す限りの草原だった。空には黒い影のような帆船。「異世界転移」あまねは旅の音楽一座に拾われて王宮で歌を歌うことになった。そこで出会った王子様はオッドアイのとても綺麗な小さ
な男の子だった。
こちらは不定期更新になります。よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 00:30:00
73045文字
会話率:53%
ゲームだけでなく日常生活でもコスパを考えてしまう効率厨の藤宮理は高2の春、隣の席になった天音結衣と言葉を交わす。これは理屈に囚われる思春期男子と不思議な女の子の恋の物語。/完結は50話前後を予定しています。要望があれば70話程まで続けます。
毎日20時投稿予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 20:00:00
11938文字
会話率:47%
『模倣の加護』を授かった少女、ブランノア・シュバルツは聖女代理として国を守る大結界を維持する役目を負わされた。身体が弱く満足に加護の力を振るえない聖女の代わりとして、『聖女の加護』を『模倣』して、その力を代わりに使う代理聖女。だが、彼女の『
模倣の加護』は模倣の条件も厳しく、効果時間も短い。さらにはオリジナルの半分以下の力しか使えない、所謂劣化コピーだった。
本家には遠く及ばない加護の力を毎日倒れるまで使用する事を強制され、それでも努力は認められずに罵倒される。本物の聖女と比較され、いつしか劣等聖女と呼ばれる事になったブランノアだったが、本物の聖女の容態が安定したため、劣等聖女は用済みと言われ使い捨てのように任を解かれた。当然それまで聖女代理を務めてきた報酬などある訳もなく、ほぼ無一文で放り出されたブランだったが、散々加護の力を扱き使われたためか、『模倣の加護』はいつの間にか覚醒していた。
「報酬として……その『聖女の加護』、貰ってくね」
覚醒した『模倣の加護』のおかげで限りなくオリジナルに近い『聖女の加護』を手に入れることができ、どんな加護も扱えるため、ブランノアは器用大富豪の道を目指す。
「劣等聖女?劣化コピー?器用貧乏?もうそんな風には言わせない。唯一無二を否定する、私こそが器用大富豪だ」
器用貧乏の域はもうとっくに通り越した。
そう自覚して新たな道を歩もうとしたブランノアはとある公爵令嬢と出会い……止まっていた運命が動き出した。
これは、そんな少女がたくさんの加護に触れ、少女と絆を紡ぎ、器用大富豪として成長していく物語。
ちょっとヤバめの聖女とちょろかわ公爵令嬢のガールミーツガールいちゃらぶ百合ファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 19:05:05
91915文字
会話率:43%
白魔導師のルーミアはリーダーのアンジェロからパーティの追放を言い渡された。本来なら後衛職として離れた場所から前衛の味方に強化魔法や回復魔法をかけ戦闘をサポートするのが白魔導師の仕事。だが、ルーミアは対象者に触れないと支援魔法をかけられないと
いう致命的な欠陥を抱えていて、それ故に『欠陥白魔導師』と不名誉なレッテルを貼られてパーティを追い出されてしまう。
生活のために冒険者として再起を図ろうとするも、仲間に支援魔法をかけることが仕事の白魔導師は一人では活動ができない…………そう思っていた時ルーミアは閃いた。
「そうだ。自分に支援を重ねがけして私が闘えばいいんです……!」
支援魔法を誰かに、ではなく自分に。そして自分を対象にした支援魔法ならば誰かにかけるのと違って、いつでも、好きなだけかけられた。自身の有り余る魔力から発動される支援魔法の恩恵は想像を超えたもので、ルーミアは向上した身体能力から繰り出す拳で木をへし折り、巨大な岩をも粉々に蹴り砕く。そして白魔導師とは思えない活躍を重ね、周りに認められたルーミアはやがて〖物理型白魔導師〗として名を馳せていく。
一方でルーミアを追放して新たな白魔導師を迎え入れた彼らは気付いていなかった。ルーミアの支援魔法は射程こそゼロに等しく使い勝手は悪かったものの、その恩恵は特大だったことに。
新しい白魔導師はルーミアに比べると支援の質が著しく落ち、今までルーミアの支援に支えられていたアンジェロ達はこれまでのように戦うことができなくなり落ちぶれの一途を辿る。
ルーミアの価値に気づいてパーティに戻れと押しかけるが、彼女が頷くはずもなく。
「俺達のパーティに戻ってきてくれ。お前の力が必要なんだ。頼む」
「今更そんなこと言ったって、もう遅いですよ?」
自分だけならば周りに気を遣うこともないし、支援魔法を寄越せとこき使われることも無い。
そちらに戻る気なんてこれっぽっちもありません!
これは物理型白魔導師という異名を持ったルーミアが立ち塞がる困難を殴る蹴るの暴力で解決したり、自由気ままにダラりと生活したりする物語。
・こちらの作品はカクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 12:09:06
373757文字
会話率:40%
黒魔導師のクロエ・フィルモニカはあまりにも強力なデバフ魔法で味方まだ弱体化させてしまうため、中々パーティを組めずにいた。
だが、クロエが魔法を使った後に、その場に立っていられるのは敵も味方も含めてクロエ自身だけ。そのことに気付いたクロエはこ
う思う。
「あれ? 味方ってもしかして邪魔なのでは?」
味方がいなければ全力で魔法を使える。全力で魔法を使えばクロエはすべてを蹂躙する術を得られた。それだけでクロエは最強になることができた。
「結局、最後に立ってる私が一番強いんだ」
これはすべてを奪い去り、すべてを刈り取ることで後に死神と呼ばれることになる少女の描く――――蹂躙と殺戮の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 18:00:00
2516文字
会話率:24%
正体の分からぬ漠然とした不安に苛まれて心を病んでいる大学二年生の青年のお話。
最終更新:2023-09-27 13:16:20
1567文字
会話率:0%
理不尽ゲー、無理ゲー、鬼畜ゲー。プレイヤーの意見や、社員のイタズラ。時には運営の総意によって生み出され世間に出る、クリア困難な難易度のゲーム。それらの超高難易度のゲームを好む、少し変わった少年がいた。圧倒的なゲームセンスによって、それらゲー
ムをクリアする。ある日、次に遊ぶゲームに迷った彼は、友達にとあるゲームを勧められる。それは、全世界的に有名な神ゲーであり良ゲー。他の人と同じように、ゆったりとした難易度で遊ぶつもりが……なんでこんなことに!?
不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 19:01:45
236610文字
会話率:28%
人より少し不幸な高校生、『高峰翔』はその生まれながらの悪運をなんとかしながら日々生活していた。
そんな日常のある日、世界に訳の分からんデカイ塔、通称「ダンジョン」が出現することでその生活は一変する。出現しただけならまだ良かったものの、その悪
運と相まって発生中のダンジョンに巻き込まれてしまい、しかもそれは世界で1番危険な『S級ダンジョン』で───
不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 09:59:32
37110文字
会話率:9%
天使の沢山ある仕事のうち、恋愛成就がある。その業務内容は男女を結びつけ円満な未来をもたらすこと。今まで「学問成就課」にいた天使の愛天音(アテネ)は日々の仕事に満足していた。それにも関わらず、意思に反して、「恋愛成就課」へ移動の通知がきてし
まう。「恋愛成就課」は「愛という感情」を扱う部署であり、愛天音(アテネ)にとって考えたことのない男女間の問題。そんな愛天音(アテネ)が初業務で目の当たりにしたのは、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 21:04:58
4667文字
会話率:25%
主人公の優 天音は、魔術工学を学ぶ学生だった。
人族と魔族、連合国と帝国で戦争をしている中、中立の共和国に住み穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、そんな生活は続かなかった。共和国の都市だったはずなのに、戦争が始まった。
実は、こ
の都市で連合国と共和国で巨大殲滅兵器が秘密裏に建造されていたのだ。
突如として始まった戦闘は一度終わり連合国の人間によって学生達は保護された…はずだった。
彼らは学生達を戦争の道具として扱うため、生徒の半分の命を人質に、学生達を強制的に戦わせようとしていた。その中には、優の彼女である、咲輝の姿もあった。
逃げようとした者も殺される。
どこにも逃げ場はなく、主人公達は戦争に駆り出されていく。
初陣の敵は、中学時代の親友、レイドールだった。
彼らは、互いを殺したくないと思いながら、戦っていく。
これは、戦争を終わらせる英雄の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 21:53:38
2667文字
会話率:48%
大学を卒業して就職して平凡な日常を送る天音にはたった一つの趣味があった。そう、人間観察である。ある日は駅前のカフェテラスから、ある日はラーメン屋の待ち時間、ある日は渋滞中の道路から、十人十色の特色から色々な背景を妄想して浸る時間が人生で一番
の至福の時と考える。そんな彼の妄想譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 15:57:53
2191文字
会話率:29%
帝国学院高等学校。
世間には知れ渡っていないが、一部の間では天才が集まる学校と言われている。もちろん、噂にすぎないのだが。
そんな帝国学院に入学した生徒は、帝国学院の《ルール》と呼ばれるシステムを提示される。
それは、毎月行われるミッショ
ンの成績によって学校を去ることになる可能性があること、そして進級に関してもその成績によって与えられるポイントで決まるということだった。
表からみれば、ただ実力を示せばいいだけなのだが、クラスごとの平均値で順位が付けられ、上のクラスには加点があり下のクラスには減点があるというルールによって、クラス同士での争いが度々起こる。
……それを俺は傍から見ていたかったんだが、立場上そうはいかないようだった。
勉強も運動も何でもできる天才・早見天音とその周りで巻き起こる、学園頭脳バトルが今始まる……!
この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 21:13:07
110529文字
会話率:51%
勇者と共に旅をし、魔王を滅ぼし「賢者」と呼ばれた少女は勇者からの愛を求めながらも報われる事はなかった。
悲しみの中、彼女は魔導書の力により異世界に招かれる。
暖かな「家族」に迎えられ、戸惑いながらも平穏で幸福な生活を送るが故郷への思いを忘
れられず苦悩する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 02:50:53
5438文字
会話率:10%
時空を越えて、人の想いをつなぎ合わせると言われている「ときよりの庭」
その庭は、人の想いが重なる時にだけ、この世界にあらわれるという。
29歳の誕生日を前に恋人『高谷健太郎』との連絡が途絶えた『水葉あおい』
雨の公園で出会った不思議な年下
男性『壮史』
「想い」「願い」「祈り」それぞれの意思。
時空を超えた「ときよりの庭」で交差し、影響を与えてゆく
不思議な奇跡 のストーリー。
*15000文字ですので20分程で読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 05:53:05
15578文字
会話率:28%
敵将は、かつての恋人かつ幼馴染であった。
破軍の将「淡路時頼」は陣中見舞いをもって
敵将の待つ陣を訪ねる。
最終更新:2023-09-06 22:07:40
1663文字
会話率:29%
天音中学校に通う二年生、獅子野羽衣は動物が大好きで、飼育小屋に入り浸る、生き物係りの女の子。
羽衣がある日の帰り道、カラスに襲われていたぬぐいぐみを拾って家に帰ると、そのぬいぐるみは動き出してレオと名乗り、羽衣のことを「大天使アリエルの生
まれ変わりなんだ!」と言い出した。
天使の生まれ変わりである羽衣は、神がいる天界へと戻るために、七大天使にならねばならない運命にあるとレオに聞かされ、悪魔と堕天使と戦い、他の天使を蹴落とさねばならない日々が始まる。
他の天使の生まれ変わりである少女たちと出会い、七大天使を目指す羽衣。しかし、天使であったときの記憶を持たない羽衣は、七大天使になることに乗り気でないようで……。
唯一神、首を巡る天使たちの思い。七大天使の称号をかけた天使たちの生死を決める決闘。神のための存在という存在意義———。
天使の少女たちは神の御心のまま、課せられた運命に翻弄される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 20:52:34
130198文字
会話率:64%
この世界は、魔物で溢れている。その魔物と戦い人々を守るものたちがいるそれが、[冒険者]この物語は、そんな冒険者の物語を描いた物語である。
最終更新:2023-08-23 00:13:40
823文字
会話率:0%
現役を退いた魔法少女、天音心(あまねこころ)。彼女は母親となり、ごく普通の生活を営んでいた。しかしそんな彼女の前に、かつての使い魔であるバステ子が現れる。バステ子は心に、今の世界の状況を告げ……そして彼女は、もう一度魔法少女となる。
最終更新:2023-08-18 15:41:05
1880文字
会話率:61%
日々、想うこと、感じたことを言の葉に乗せて紡いでいます。
若輩者の言葉ですが、少しでも何かを感じて下されば幸いです。
最終更新:2023-08-05 23:18:49
1486文字
会話率:8%
太古の神々によって創られたと云われる六神島大陸。幾度かの大きな戦乱の時代を経て、世界の大部分は永らく平安の刻を謳歌していた。
しかし、大陸の南に位置する砂漠の王国グロッシュから始まった異変は、やがて大陸全土を巻き込んでいく。
最終更新:2021-12-26 07:53:23
12662文字
会話率:24%
大切な人との未来を切り拓いていけますように。
大切な人が幸せでありますように。
最終更新:2020-08-21 22:19:33
318文字
会話率:0%
剣×魔法×銃×ロボット×異世界=ハチャメチャのコロッセウム爆誕
あらゆる異世界が繋がった世界。人々は文化や価値観の違いに戸惑いながらも、何とか交流を維持していた。
今、全世界で注目を集めている娯楽。その名も、「ディメンジョン・コロッセウム
」。異世界中に点在する闘技プロデュース社とその社員である闘技者【次元闘技者(ディメンション・ファイター)】が魅せる戦いのアートだ。
主人公 永礼 ヒューリは、幼馴染兼社長の千島 小鞠が立ち上げた闘技プロデュース社「株式会社エンチャント・ボイス」で一流の闘技者となるべく日々を過ごしている。
ある日、エンチャント・ボイスは、五年に一度しか開催されない次元決闘の祭典「オールワールドフェスティバル」の参加を勝ち取る。しかし、その大会の裏で、ライバル社である「ラーラ・キューレ社」の陰謀が蠢いていた。
ヒューリとエンチャント・ボイスの面々は、その陰謀に立ち向かうことを余儀なくされた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 02:32:58
248397文字
会話率:44%
主人公は調律者と呼ばれる存在。名前は「狭間 境」
敵は神や妖怪、悪魔といった存在で、超越種と呼ばれている。
この世界は、破壊と再生を繰り返しており、調律者はそのサイクルを正しく回すために存在している。
超越種は、前世界の住人であり、卓越した
力によって世界が崩落しても生き残っている。
――今回の敵は、ゼウスの血と人間の血を引く、「ゼウ」と呼ばれる超越種とその仲間達のチーム「ゼウ・リベ」。
恐るべき計画を企てるゼウ・リベに、境はどう立ち向かうのか?
「あーやる気ねえ」
……もしかしてモチベ低め? そんな主人公、境の活躍を乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 04:08:44
102964文字
会話率:48%
ある町の一角に、その「魔眼屋」はある。男は不思議な魔眼の力を使って、請け負った依頼を完遂する何でも屋だ。
とある事件をきっかけに男と関わることになった女子高生の里香は、非日常の世界を垣間見ることになる。
ケース4 あらすじ
魔眼屋店主「来世
」は、助手見習いの里香と依頼人とともに、崖の上に建つ山奥のペンションに訪れる。彼らは知らなかった。そのペンションで起こる惨劇に……。
来世は、得体のしれない犯人に立ち向かう。
もしよろしければブックマーク、評価お願いいたします。作者のモチベーションアップにつながります。よろしくお願いいたします!
※エピソードごとにジャンルが異なります。
ケース1:ミステリー
ケース2:ホラー
ケース3:ヒューマンドラマ
ケース4:ミステリー
※小説家になろう以外にも、カクヨム、NOVEL DAYSにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 23:50:02
226782文字
会話率:45%
病気で耳が聞こえなくなってしまった優羽。いつもさみしく闘病生活…と思いきや、彼女には悠という話し相手がいた。二人が仲良く話していると、優羽から唐突な告白が_!病気少女と純粋少年の恋愛物語!
最終更新:2023-07-01 16:07:05
941文字
会話率:42%
主人公、天音愛(あまねいと)は前世が天使の高校2年生である。みんなが望む理想の天使を自ら望んで演じて生きており、16歳の今も尚少なからずその習慣が身についている。自分の価値について悩んでいたところ同じクラスの明るい優等生である山根佳奈(やま
ねかな)と共に文化祭の運営委員をすることになる。興味津々で迫られ彼女の素朴な可愛らしさに絆されて…
根っから明るい優等生が少し疲れた天使を溺愛して絆された天使ちゃんが自分をちょっと好きになってという心温まる話になる予定です(゜-゜)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 00:10:26
1245文字
会話率:55%
バイトに明け暮れる天音海斗(あまねかいと)の通う高校には、有名人が二人居る。
その一人である西園寺凪(さいおんじなぎ)は、銀色の髪をショートカットにした小柄な美少女だ。
彼女は容姿だけでも魅力的なのに、学業の成績が非常に優秀で、更に実
家がいくつもの会社を経営しているお嬢様と噂されている。
そんな凪と学年も違えば能力も違う海斗は、偶然の出来事から顔見知りとなった。
お互いに深く踏み込まず、ぬるま湯のような心地良くも適度な距離感。
その関係に満足していたある日。海斗の日常に大きな変化が訪れる。
「これから、海斗くんに僕の親戚の子の世話をして欲しい」
バイト先の店長から依頼された、名前も知らない人のお世話係。
とはいえバイト代は出るし、頼まれたからには会ってみようと、海斗はその人が住む場所へ向かった。
すると、インターホンから聞き覚えのある声が耳に届く。
『天音、なの?』
「……こんにちは。まさか貴女だとは思いませんでしたよ。西園寺先輩」
完璧だと思っていたのに誰かにお世話される必要のある凪と、バイトに追われる毎日を送っていた海斗。
そんな海斗達の間で始まる、普通では有り得ない関係。
他人から見れば歪な関係の中で、海斗は人を寄せ付けないと言われている凪の本当の姿を知り、距離を急速に縮めてゆく。
「海斗の手はおっきいね」
「凪さんの手は小さいですね」
「早く食べよう、海斗!」
「はいはい、すぐ行きますよ」
「いつもありがとう、海斗」
「……別に、感謝される事なんてしてませんよ」
これは才能を持つがゆえに悩む少女と、何も持たないがゆえに自信のない少年が、少しずつ心を繋いでゆく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 20:00:00
545971文字
会話率:43%