《オーバーラップ文庫二次選考中》
無限の宇宙空間をどこかへと飛翔し続ける神鳥ルミラル。その上の世界「ルミラリア」には千人弱の人々が生活していた。宇宙空間には悪竜《ヴァルゴン》がおり、時折ルミラルに降りてくるため、人々は神鳥聖装《セクレドフ
ォルゲル》という、様々な鳥をモチーフとした装備に身を包む変身で撃退していた。
戦い手の駆け出し、16歳のユウリ・ヴェルメーレンは孔雀の神鳥聖装の能力を持っており、雷の槌、風の扇、水の盾という三種の武器を自在に使い活躍をし始めていた。
ある時、神鳥ルミラルへと、神鳥と同じ大きさの神蝶エデンが飛来する。斥候で降り立ったのはフィアナ・マリアーノという16歳の美少女で……。
大きな鳥および蝶が唯一神かつ人間の生活の場という、神話的世界を舞台とした能力バトルものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 07:38:49
93883文字
会話率:22%
あの時、橋に身を投げ捨てて死んでいたら、きっと今もこんなことで泣くこともなかっただろうな。
明日のクリスマス前日に、私は思い出して貰えなかったら……。そんなことばかりを考え、今日も一人、部屋の中から沈んだような月を眺めていた。生きていて
良かったと思う。そして同時に、あの時死んでしまっていればとも思う。どのみち私の人生は死んでいたも同然だった。明日で、もう彼と会うこともなければ、同じ道を歩くこともないのだろうな……。
3下旬。
どうしても会いたい人がいた。何を失っても、どんな言葉をかけられようとも、私には会いたい人がいたのだ。だから私は高校一年生にして実家を離れ、無理を言って一人暮らしを始めさせてもらった。
幼稚園の卒園と共に、父の仕事の関係で突然の別れとなってしまった彼に、もう一度会いたい一心だった。そんな幼い頃の記憶だけで、一人多くのものを手放すのは馬鹿げていたかもしれない。こんな方法でしか彼と出会うことができないと思い込んでいたのだろう。
引っ越し作業も終わり、私はとある別のアパートへと向かった。彼が以前住んでいた家だ。自宅となったアパートから徒歩10分弱で記憶を頼りに目的のアパートの前へと到着したが、私の足は立ち止まったまま動けない。心臓が私の身体を強く叩くのがわかる。彼と会えたら、なんて声を掛けよう。ちゃんと笑えるだろうか。
不安を抱えるも、私は深呼吸をし、意を決して部屋横のインターホンを鳴らした。カメラのないインターホンなど、当時のままだった。
ドアノブが倒され、扉の向こうからは20代くらいの男性が現れた。鼓動が一瞬だけ止まったようだった。
「……すみません間違えました」
それもそうだった。何年も前のことだ。彼はもうどこかへ引っ越してしまったのだろう。
どうして考えなかったのだろう。この場所に戻ってきても彼がいる保証などないということを。いや、わかっていたが考えたくなかったのかもしれない。
アパートの家へ戻り、私はベッドの前で力が抜けてしまい、床に崩れ落ちるように座り込んだ。
溢れる涙を制御できない。何度拭っても、溢れかえる。私は片付け切れていない部屋の中、ベッドに顔を埋め、声を大きく吐き出した。
どうするのが正解だったのか、自分でもわからない。ただ思い出の中に囚われている自分が、憎く、悔しく、心が枯れてしまったようだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 21:03:24
100257文字
会話率:47%
虐げられてきた家族に使用人として扱われていたナナリアは、突然近衛騎士であり王太子の側近という人間に嫁がされることが決まった。
名前も顔も分からないまま結婚式を迎えるが、バージンロードを歩く途中で夫はどこかへ行ってしまい、そのまま100日間
帰っては来なかった。
家族に恵まれなかったナナリアは婚家の使用人と仲良くなり、夫のことなどすっかり忘れてしまっていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 01:58:01
11427文字
会話率:47%
始まりました、『はるぶすと』第22段です!
最近は店をおろそかにして、いつもどこかへ出かけてばかりじゃないか、とのお叱りを受けて? 誰から? 今回はいろんな方に店へ来ていただくお話です。1話完結タイプですので、どの方のを読まれても、たぶんお
話はわかると思うんですが、わからなかったらごめんなさい。
特に何が起こるわけでもない、いつものように、のんびり、ほっこり、穏やかに過ぎていく店でのお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 16:26:51
52316文字
会話率:49%
おなじみ『はるぶすと』シリーズ第15弾! です。
さて、今回もまたどこかへお出かけする模様。おいおい、そんなに店を留守にしても大丈夫かい? と言う感じですが、まあ大丈夫なのでしょう。
行き先は、題名から想像できるかな~。
ひととき、のんびり
ほっこりした時間をお楽しみ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 11:07:37
33913文字
会話率:46%
“雨が降ったら 恋しい いとしい あなたに会いたい”
ある雨の日の夜、高校生の佐川亮輔が出会ったのは、傘も差さずにどこかへ向かう美しい女性。
七歳年上の倉本有里沙に一目惚れした亮輔は、彼女が雨が降ると訪れるという教会の裏庭に通う。
繊細で儚げな美しさを持つ有里沙に、日ごと魅せられていく亮輔。
だが、彼女は雨に濡れた教会の裏庭で、もう二度と来るはずのない恋人をずっと待ち続けていた――
在りし日の幸せな記憶に囚われ、深い悲しみを抱いたまま、喪失から立ち直れない有里沙。
そんな彼女の痛みに心を寄せつつも、惹かれる気持ちを止められない亮輔。
雨の夜に交わされる逢瀬と言葉が、二人を静かに夏へと連れていこうとする。
喪ったものは、二度と還らない。ならば、救いとは何か。
雨降る季節に繰り広げられる、濃やかで切ないラブストーリー。
雨上がりの空を、あなたは誰と眺めますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 11:22:47
91417文字
会話率:53%
もっともリアルなダンジョンファンタジー開幕!
「ダンジョンが怖くないわけないだろ!」
「なら私のそばにいて、ここより安全な所はないよ!」
2032年、何の前触れもなく突如として世界の至る所にダンジョンが生成された。ダンジョンから得れる
未知の素材は世界の産業の全てを大きく進歩させた。
だが現実世界にそぐわないダンジョンの出現は人間に大きな影響をもたらした。
『迷宮病』⋯意識と時間をどこかへ置いてきたように、罹患者の一切が静止する奇病だ。
迷宮病は化学が進歩しても原因が不明、治す手段も明確に判明しておらず、一説ではダンジョンを踏破しなければならないとか。罹患したら延命装置に繋がらなければいけないため多額の治療費がかかる。
主人公 鳴宮 勇(なるみや いさみ)は妹の真宵(まよい)のためにただの人間が危険なダンジョンでお金を稼ぐ。
もっともリアルなダンジョンファンタジー開幕!
ダンジョン×現実を体感しろ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 01:00:00
37670文字
会話率:50%
この世界には、特殊能力いわゆる【スペア】というモノが存在する。
一人につき、一つの【スペア】を持っている。
だが、自分の能力を目覚めさせることなく死んでいく者がほとんどだ。
目覚めた者たちは、特別な決まり事もないので普通に暮らしてい
た。
ただ一つ、他の者達と違うことはあった。
それは、一度目覚めた【スペア】の持ち主は他の者に比べ、成長するのが物凄く遅いということ。
たがら、目覚めた者たちは、一つの場所を目指して旅へ出る。
深い迷路のような迷いの森の中にある都市へ。
目覚めた者たちは、その場所をこう呼んだ。
『残された最後の地―エンドラン―』と―…‥。
という前振りからの、最終的にはどこかへ飛んでいった学生の頃に書いた小説です。
『結末は分岐次第』という小説の元のお話です。
登場するキャラクターや話の流れの違いを楽しんでいただけたらなと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-08 21:21:09
74275文字
会話率:56%
魔大陸の平和を願って勇者を殺した魔王軍の四天王の一人・リフトは、「勇者が死んだ今、平穏主義の貴様はもう必要ない。これから人間界も滅ぼすのだからな」と魔王に裏切られた。
リフトは何より筋を重んじる魔族だった。
裏切りなど最も許されざる
行為。しかし、転送魔法でどこかへ飛ばされてしまったリフトになすすべはなかった。
そして、リフトは――幸か不幸か、十五年前の人間界に飛ばされた。しかも、殺したはずの勇者のすぐそばで。
リフトは魔王さえも恐れた力……あらゆる攻撃を跳ね返す『反射』を使い、今度こそあの憎き魔王を殺してやるのだと誓った――が、そこには勇者がついて回る。
「知らないのー? 勇者にならないと、魔大陸へはいけないんだよ? ね、一緒にがんばろ!」
そういうわけで、リフトもまた魔族でありながら勇者を目指すことに。
そして、筋を通し義理堅くも不器用なリフトの元へは、人間界屈指の猛者(見習い)が集うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 21:24:43
15153文字
会話率:52%
ある朝僕は鏡を見て驚いた。
眉毛が家出していたのである。正確には顔出と言うべきか。
眉毛がどこにも見当たらない。剃ったわけではない。どこかへ消えてしまったのだ……。
最終更新:2022-06-18 18:00:00
538文字
会話率:32%
幼馴染みのカコを交通事故で亡くした『俺』。
彼女が眠る霊安室で、そのことを後悔し続けていると、
「――ならその後悔、私が無くしてあげる!」
と突然、金髪の美少女ミクが現れた。
見たことがありそうだが、記憶にはないその娘の言うことがにわ
かに信じられず誘いを断ると、ミクは『俺』を殴って気絶させ、どこかへ連れ去ってしまう。
目を覚ますと、ミクは『俺』を連れて、近くのゴミ捨て場で眠っていた酔っ払いのおじさんを彼の家まで送り帰す。
そのミクの行動の真意がわからず問い詰めると、こう言った。
「『バタフライエフェクト』って知ってる?」
ミクの真意を問い詰めると、そこにはカコの死の原因が明かされた。
それを聞いた『俺』は自分の後悔を無くすため、カコを救うためにミクと共に時間旅行に行くのであった。
※「カクヨム」様、「ノベルアップ+」様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-20 21:20:29
23422文字
会話率:32%
王都で小さなパン屋を営んでいるセレナは十三歳の頃毒親から逃げる為に家を飛び出した辛い過去を持つ。
王都で知り合った恋人のルカとの結婚を間近に控え幸せの真っただ中にいたセレナだったが、ある日を境に母親が幼い自分を虐待する夢を見るようになる
。
精神が疲弊しきったセレナは婚約の解消を持ち掛けるが、ルカは自分が必ず解決して見せると力強く宣言した。
その言葉に勇気をもらったセレナは久しぶりに安眠を得る事が出来たが、翌日ルカはセレナの目の前にその母親を連れて現れた。
戸惑うセレナにルカは「久しぶりに積もる話でもあるだろう」と言い残してどこかへ行ってしまうが、それは全てセレナを想っての行動だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 02:57:01
6831文字
会話率:41%
「何かな?じゃありません。そこを退いてください。掃除の邪魔です」
ツクバネの同居人、猫人のカスミはクールな女の子だ。
エプロンが似合って、掃除が得意で、虫が苦手で、そして――
「ありがとう。毎日すまないね。それじゃあ、今日の昼は何にしよ
うか?」
「さっきも言いましたけど、別にお礼なんていいです。……それはそれとして、昼食はオムライスを希望します」
とてもオムライスが好きな少女。
「まず今の時代に着流しでいる時点で変でした」
「君だって、パーカーに羽織じゃないか」
これは、ちょっと変わった二人が送る、至って普通の縁側の日常譚だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 17:40:17
7724文字
会話率:63%
『私』と後輩ちゃんが働く、某県田舎のコンビニにはたまにしかお客さんが訪れない。
でも、お客さんは皆、大体たくさん買い物をしてくれるので、店は割と繁盛している、らしい。
車に荷物を詰めて大急ぎでどこかへ向かおうとする青年、お使いにやっ
てきた耳も可愛いお姉さん、絶望に沈みかけている少年……。
私たちはそんな彼らの背中を見送りつつ、ふと沸き立つ悪戯心のままに言葉をかけていく。
*基本はオムニバス形式です。時系列が前後する時がありますが、ご了承ください。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 16:00:00
30696文字
会話率:59%
『猫と俺』解体予定のマンションで見た、一匹の猫との、束の間の対話。
『意味と示唆』成人式のため帰省した20歳ニートは、世界からあらゆる示唆を受ける。
『太陽賛詩』夜の闇は僕をどこかへ誘い、朝の光は僕を世界に戻す。
最終更新:2022-04-28 03:34:16
2434文字
会話率:24%
「魔王様がやられたぞー!!」魔王城にて、長年人々を脅かしていた畏怖の象徴である魔王様こと私の父である人が勇者と名乗る男の手によって屠られてしまった。「王女様!ここは危険です!早くお逃げください……!」どうやら覚醒したらしい勇者の侵攻は、我々
の手には負えないことを悟り、配下である者が私を逃がそうとする。
「しかし私は魔王の娘だ。ここで逃げるわけには……」絶望の中死を悟っていると。「王女様!すみません!テレポート!」私をどこかへと飛ばした――。
一方絶賛テストに追われし、アニメやゲームを愛する高校生、高瀬湊は駅ホームへ入った途端、異様な空気に包まれ、魔王だと名乗る者に異世界転移させられた!
魔王は崩壊させられた魔王軍復活の為、様々な種族の王を誘い込み、勇者への復讐劇……ではなく!魔王様は平和を望んだ!人間たちはもちろんそんなことを訊き入れてくれるはずもなく……。
平和を目指す、魔王様と高校生の冒険サバイバル!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 22:00:00
8609文字
会話率:41%
どこかへ消えてしまいたかった、三十路の日本人のお話。
※縦書き推奨
最終更新:2022-02-23 17:54:19
1965文字
会話率:20%
ファンタジー掌編。
戦士ダーグは、敵方の華奢な騎士サシャの言動に翻弄される。
最終更新:2022-02-20 20:00:00
9033文字
会話率:34%
――思い込んで確かめない人に限って 見逃していたりするんじゃない
どこかへつながる短編集
詩の形の表現を含む
ファンタジー寄りの手軽なSF
SF寄りの手軽なファンタジー
特別な意図がない限り各タイトルにお隣さんへの繋がりは無し
なるべ
くどこから読み始めても不自由の無いように並べること折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 22:45:54
150957文字
会話率:56%
星降りの夜。
星が輝く時間になると、たとえ雨が降っていたとしてもたちどころにやみ、空を覆っていた雲もどこかへ流れてゆきます。そして現れた満点の星空は、この夜ばかりは幾筋もの光を流すのです。
人々は一人一本のろうそく以外の全ての灯りを消して
、家族と、友人と、愛する人と手を取っては流れ星に願いをかけながら星祭りを踊り明かすのでした。
ただ一つ、星降りの夜に見捨てられた街――アストロスを除いて。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-10 01:00:00
11191文字
会話率:38%
目覚めたらサ終したソシャゲの世界にいた……
時代考証絶無のなんちゃって戦国時代を舞台に繰り広げられる女性向け恋愛シミュレーション
……の主人公ではなくその付近のモブの人格を乗っ取ってしまったらしい沙都
主人公のデッドエンドを回避しモブ
虐に抗いどうにかして元の世界に戻りたいような、ユーザー不在主人公の行き着く先が気になるような。
とにかく選択肢をミスらないで、勝手にどこかへ行かないで、どうか死なないで姫様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-05 21:34:23
36130文字
会話率:19%