重複投稿。
俺がひなに逢ったのは社会人になりたての頃
彼女はまだ十六だった
兄貴のバイクを借り
高原を走った
それから川のある坂を下った
山女が棲んでいるようなきれいな川だ
泳ぐには冷たい水だったけれど
結局遊んでいるうちに
二人ともずぶ
濡れになってしまった
ひなの濡れた身体は天使みたいだった
短い夏休みが終わった
それから
手紙が来た
ひなは
「出来ちゃった」としか
書いてこなかった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-20 21:02:50
971文字
会話率:10%
井吹と頼子のお話の続きです。まあ、ずぶ濡れになりながら走り回れば、そんなこともあるでしょうね。ちょっぴり頑張る頼子ちゃん、そして頑固な井吹さんをお楽しみください。
最終更新:2014-01-01 01:29:54
7708文字
会話率:43%
「その異世界へのドア落ちたら王女になれるよ」ある日家のドアの前にいたずぶ濡れの猫のような少女、家出少女かと最初は思ったが、どうやら違うらしい。
どういう訳か私に家に住み着いて、宝くじの当たりくじや、異世界への扉の情報などを持ってくるが、興味
がわかない。猫ちゃんいれば他べつにいらないや、そんなダメ社会人とお猫様の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-22 22:41:04
3178文字
会話率:14%
雨の街で学校に通う少年は、豪雨の中ずぶ濡れになりながら走っていた。
最終更新:2013-10-06 22:10:06
1499文字
会話率:24%
あの人は狼みたいな横顔をしている。
わたしはずぶ濡れなのに、強く渇いている。
最終更新:2013-06-29 11:29:38
3334文字
会話率:50%
景色を煙らす土砂降りの雨。その激しい雨脚を見つめる僕は、自分の手に持っているビニール傘が本当に僕を雨から守ってくれるのか不安になった。不安は僕を擁護している法規への不審へと波及する。僕は雨に濡れてしまうことで、すべてを洗い流してしまおうと思
った。雨にずぶ濡れになり、傘を叩き折り、清々しさを胸に往来を見渡す僕に向けられたものは、枠組みからあぶれたものへの蔑視だった。そして、悔しさに思わず俯いてしまった僕に声を掛けるものがいた。姿の見えない彼は滔々と妄言を語り、すべてを語り終えると自分は『雨』だと述べた。やがて雨は言った。「生きるために息を止めろ」その言葉に従ってしまった僕は、すべてが雨水に満たされた世界に否応なしに導かれた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-17 01:05:24
21187文字
会話率:23%
美術品専門の泥棒ラッキーとジェフ。作戦担当ラッキーが事務所で待機していると、実行担当ジェフがずぶ濡れで帰ってきた。雨の中の仕事とつれないラッキーの態度に不平不満たらたらのジェフ。果たして彼の持ち帰った仕事の結果は、吉報なのか凶報なのか…!
コメディ寄りのミステリーです。
問題編と回答編の二部に分けさせていただいています。
二部合わせても短めのお話なので、お茶でも飲みながらお楽しみいただければ幸いです。
以前、Pixivで「約五分間ミステリー」というタイトルで投稿した作品の再投稿です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-13 23:16:59
12720文字
会話率:63%
彼女の人生を慮るに、決して素晴らしい人生とは言い難いかもしれない。
彼女の夫は結婚後すぐにこの世を去り、街を守護する土地の神に任ぜられた。彼女を除いて、その事を知る者は殆どいない。それでも彼女は、喪った夫を思い続け、夫に操を立てつづけた
。
年老いた彼女を、今やだれもが「烈女」と呼ぶ。一途な女性を讃えるその言葉を受けながら、周囲の倫理観でなく、己の自負と敬愛する夫への想い故に、彼女は一人で生涯を終えようとする。その今わの際、今も夫のもとで働く「ずぶ濡れの死神」が、彼女の元へやってきた。
死神シリーズですが、自身の創作作品「泉都冥法鬼譚」との関連が強い流れになりますので、閲覧の際はご注意ください。
ちなみに城隍とは中国において街を守護し、死者を監督する神格であり、その街にゆかりのある人格者が、死後任命されて祀られます。参考までに、その事を念頭に置いて読んでいただけると、より内容が見えやすくなるものと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-04 20:54:31
2987文字
会話率:50%
廃校した校舎にある、音楽室のピアノ。沢山の学生たちの思い出が詰まったその巨大な黒の楽器を愛した調弦師と、その調弦師を導いた、老いた一人の教師。ピアノと学校、思い出の楽器を調弦する夢半ばに病に倒れた調弦師の傍らには、黒い服をきたずぶ濡れの死
神が立っていた。
死神シリーズ書き下ろし作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-17 00:18:10
2649文字
会話率:41%
「その館に入った者は二度と帰ることはない」
そう噂されるその館には、魔女が住んでいる。いつまでも若く美しい魔女は、己の美を維持するためには何でもしてきた。
ある日魔女は「黒い死神」の噂を耳にする。さらに自分の周囲に時折現れるずぶ濡れの男を見
て、魔女は確信し、そして考えた。
「己の美のため、あの死神を手に入れたい」と。
グロテスクな表現があります。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-20 11:33:01
4546文字
会話率:45%
暗く汚れた部屋の中で一人歌を歌う少女の前に、ずぶ濡れの少年が現れる。少年は何故少女が一人でこんなところにいるのかと問う。少女が自らが生体コンピュータのパーツであることを伝える。過去の戦争で荒廃し、宇宙から降り注ぐ戦争の残骸や有害な宇宙線から
身を守るため、人々は分厚い壁で街を覆っていた。資材の足りなかった当時、街の環境管理システムを維持するための生体パーツとして少女が選ばれたのだった。少年は少女が我慢していると言い、誰かが我慢しなければならない世界はおかしいと訴える。やがて現れた大人たちに連れ出される少年は、迎えに行くと言い残す。少女はかつて自分を生体パーツとした後も人の心を保てるように接してくれた技師のことを思い出しながら、その技師から教わった歌を歌い続けていた。そうして時が経ち、歌い続ける少女の前に青年へと成長したかつての少年が現れる。約束通り迎えに来たという少年に連れ出され、少女は壁が取り払われ、晴れ渡った空を目にする。部品として老朽化していた彼女は青年に見守られながら息を引き取り、埋葬される。青年は彼女のことを胸に刻み込んで生きることを誓うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-23 00:00:00
8655文字
会話率:28%
嵐の翌日、晴天が広がった空の下、アサリはずぶ濡れの行き倒れた魔導師を拾う。
最終更新:2012-10-14 14:07:25
283410文字
会話率:60%
とある青年は雨の日にずぶ濡れの猫を拾うが……*今は亡きTSF支援所にてWD名義で投稿した短編の全年齢向け改稿版です。タイトルも変えてます。
最終更新:2012-07-24 14:56:32
1705文字
会話率:34%
私は雨の日が好き。お互い呼び名しか知らない彼に会えるかもしれないから。最初の出会いは雨の日。ずぶ濡れの私に無理やり押し付けられた傘。今度会ったときに返す約束をした傘は一年経ってもまだ私の手元にある。彼のことはうーちゃんという呼び名しか知らな
い。うーちゃんもナカという私が最初に名乗った名前しか知らない。携帯番号もメールアドレスも知らない。だけど親にも友達にも言えない思いを受け止めてくれる不思議な人。お互いを繋ぐものは何の変哲もない紺色の折り畳み傘のみ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-06-25 14:46:49
4882文字
会話率:25%
※過去に自作のHPで掲載していた作品を再掲載したものです。
土砂降りの雨。
ずぶ濡れの心。
紅い葉がゆらゆらと、雨の海に船を漕ぐ。
そこで、出会った、ひとりぼっち同士。
お前は言った。
「止まない雨なんて、ないんだよ」
最終更新:2012-04-30 21:27:55
10646文字
会話率:13%
傘好きの莉子が夕立の中見かけたのは、傘嫌いの勝史。
ずぶ濡れになって歩く彼の背中が気になって仕方ない。
勝史が傘を差さない、本当の理由を知りたくて、
莉子は必死に追いかけ始めるのだが……。
最終更新:2011-05-22 08:57:41
4913文字
会話率:30%
ずぶ濡れになった後のお風呂っていい。
最終更新:2011-02-18 01:08:08
2026文字
会話率:3%
妻が死んだ。正確には元妻だったが一昨日までは妻だった女が死んだ。嘘みたいな土砂降りは事故の起きた日から3日間だけ続いて、4日目には夢だったみたいに空から雨雲は消えていた。
最後の雨の日にそいつは現れた。気味の悪い、手品師みたいな笑みを浮かべ
て。
「悪いんだが、少しだけ雨宿りさせてくれないか」
そう言って風祭の前に現れたのは忌々しい雨の匂いをその身体にまとわりつかせた、ずぶ濡れの猫のような瞳の男だった。
雨嫌いの絵描きと彼を訪ねる雨男の短いお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-10 03:30:54
2162文字
会話率:14%
全身ずぶ濡れでになったので
最終更新:2010-09-15 16:11:26
259文字
会話率:0%
ある嵐の夜。ずぶ濡れになった青年が教会の門を叩いた。
最終更新:2010-03-24 13:26:13
2044文字
会話率:17%
ずぶ濡れの中、立ちすくんでいた男を拾った。
慰めたいのか…慰められたかったのか。
言うつもりもなかった言葉がついて出たとき、そいつは…。
男女の出会いの一瞬を切り取った掌編です。
最終更新:2010-01-22 10:04:45
2630文字
会話率:30%
雨の国道を一台のオートバイが走っているバック・シートのキャリアには、キャンプ・ツーリングに必要な最低限の荷物が違和感無く積載してある。ライダーはレインウェアは着用しておらず、ずぶ濡れでこそあったが、この雨をまったく無視しているかのように淡々
とオートバイを走らせていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-07-29 16:21:58
3728文字
会話率:41%