岡山の田舎町に住む浪人生ユウトは、予備校に行っては机で眠り、家ではゲームや漫画に興じるだけの堕落した日々を送っていた。さりとてバイトも就職もしようとしない、完全にやる気のない青年だ。
そんな彼が、ある日姉に渡されたのは謎の大きな巻貝。
「枕元に置いて寝たら、不思議な世界に行けるんだって」
幼稚な姉の言葉を笑いつつも、彼はその巻貝を受け取った。
どうせ大学に行こうが、会社に入ろうが、俺の人生は何も起きない。そんな無気力な思いを抱き、彼はベッドで目を閉じた。
一方、まったく別の世界。白い猫に似た生物が暮らす世界で、世紀の大泥棒と称するアウララが地下施設から何かを盗もうとしていた。
それは滅びをもたらす、呪われた手鏡と呼ばれる品。しかし大胆不敵、呪いなど信じるはずもない彼は、むしろだからこそこの危険な宝に、我がものとするだけの価値を感じた。
警察の罠を難なく突破して盗みに成功した彼は、アジトでいつも通り祝杯を挙げようとしていた。
だが、彼が床に無造作に放り投げた『手鏡』は突如光り出し、いなかったはずのふたりの人間をいずこかより呼び出すのだった――
そして、またさらに別の世界。
頭に植物やキノコの生えた、菜人なる種族の暮らす、町にも家々にも花咲き乱れる美しき世界。
そこに、音楽家を目指しつつも、道の険しさを前に心の迷いの中にある、気弱な少女レーバンスがいた。
ある昼下がり、彼女が働く喫茶店に怪しい男が訪れる。
彼は言った、「世界はまもなく滅ぶ」と。そしてヴァーラ、ユギディウス、キュレノイド――聞いたこともない奇妙な単語の数々を、難解な語彙と回りくどい言い回しを多用し、くどくど並べ立てる。さらには、世界の崩壊を食い止めるため、異世界へともに行こうと誘ったのだ。
まともな者は耳を貸すまい。だが、レーバンスは迷いの中にあった。
『本当にこの世界が滅ぶというなら、全部壊れてなくなってしまうのかも知れない』――
決してとらわれてはならぬ不安が、揺れ動くうら若い心を捕まえて放さなかった。
幾多の世界、幾多の者達が時空の垣根を越え、あり得ないはずの出逢いを果たす。数え切れぬほどの出逢いを経て、彼らは戦い、手を取り合い、信じ、憎む。異世界の土を踏む者はひたすらに数を増していく。
その先に何が待つのかは、誰にもわからない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-03 18:00:00
634737文字
会話率:56%
日曜の昼下がり。
4人の参加者が25枚のパネルを取り合う某クイズ番組を見ていた。
番組終盤のお知らせで、居住地で予選会があって募集している?
優勝したら海外旅行プレゼント!夢があるなー。
とりあえずノリで応募してみた。
兄弟姉妹ペア大会も
募集していたので、ついでだから頭がいい兄も巻き込んでおく。
兄貴頼むぜ!とばかりに。
予選会当日。
ノリだけできた自分に二日酔いの兄。
どうしてこうなった。
でも、こうやって番組の裏側みたいなの体験できるのめっちゃ楽しい。
緊張?しないしない!
完全に好奇心が勝っている。
予選編です。想定より長くなってきたので本戦編はまた続編にて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 12:00:00
4161文字
会話率:6%
女は不倫が破局した帰りだった。
男は転職活動の面接に失敗した帰りだった。
二人は疲れきっていた。
かつていい関係にあった二人は、その帰り道の公園で再会する。
コロナ禍にこの国が大騒ぎをしていた頃の、とある昼下がりのことである。
最終更新:2023-09-07 14:38:50
17963文字
会話率:45%
ヘンリラット大陸の“雪の国”ノースポール帝国に生まれた皇女、セレナは、14歳のある昼下がりに氷帝に呼び出される。そこで聞かされたのはとある魔物の討伐で――――!?
※短編小説になります。前編・後編に分けて投稿します。
最終更新:2023-09-03 11:38:18
10482文字
会話率:38%
現代。御影市。高校三年生の夏。
何の変哲もない蝉時雨と陽炎の昼下がりだった。
行きつけの魔道具店の店主からもらった一枚のアルバイト募集のビラ。指し示す仕事先は、なんと探偵事務所。胡散臭さ満点のビラに興味を持った僕が向かってみれば、出てきたの
は探偵というには年若い優男で。
「やあ、お客さんかな? いらっしゃい」
魔術師で探偵の青年との出会いが、住み慣れた街に潜む謎を浮かび上がらせる――。
これは夢見る探偵見習いの、ひと夏の魔術×青春×ミステリー!
※物語の性質上、感想欄にネタバレや、他の読者様の推理を含む可能性があります。未読・既読に拘らず、全て自己責任での閲覧をお願い致します。※
完結まで日々更新、カクヨムでも連載中(完結済み)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 09:00:00
175603文字
会話率:53%
「スレイヤー」それは世界に突如出現した「災害獣」を討伐する職業。
曽木かんたはそんなスレイヤーの底辺にいた。
「する事ねえなぁ」何ら変わらないいつもの昼下がり。
まさかこんな日に身体に神を宿すなんてかんたは知る由もない...
最終更新:2023-08-22 10:00:00
60132文字
会話率:35%
さくっと読める恋愛小説です。まったく意識してなかった大学時代の男友達に突然呼び出され、公園で四葉を探しながら喋っているうちに、だんだん雲行きが怪しくなり……?
最終更新:2023-08-20 04:22:44
6673文字
会話率:50%
祖父である大喜が老人ホームに入ったことにより、『喫茶マドレーヌ』を閉じたことをあきらめきれない孫の多希は、今日も店舗内のオーブンを使って天命にもなっているマドレーヌを焼いていた。
突然、ブーンと大きな音がして、オーブン内が真っ赤に。逃げる間
もなくドン!と爆発し、辺りは煙まみれ。
ようやく煙が引くと、そこに西洋人の顔つきの麗しいイケメンとかわいい男の子が倒れている。
慌てる多希だが、よく見ると二人はなんだか王子様のような服装をしているではないか。
コスプレの親子泥棒??
意識が戻った二人は、なんと異世界から来た本物の王子だと言うのだが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-02 00:46:59
103475文字
会話率:55%
極々一般的な生活を営む一人の人間の昼下がりの冒険。
最終更新:2023-07-28 09:36:40
2237文字
会話率:25%
昼下がりのレストランにて。
最終更新:2023-07-23 13:35:45
2882文字
会話率:59%
送り犬を知ってるかい?
山道になると山犬がひたすら後をついてくるんだ
それはとても暑い日。
涼を求める彼らにダンタリオンは怪談を持ちかける。
嫌がる秋葉たちを見かねたのかそれとも気まぐれか。
アスタロトが静かにそれを継いで話し始めた
こ
れは「不知火」にまつわる物語。
それが正しいのか、作り話なのかもわからないただの気まぐれのむかし語り
このお話は「終わる世界と狭間の僕ら」エピソード 兼 季節短編となっています。
話自体は一話完結型なので、一見さんもお付き合いいただければ幸いです。
終わる世界と狭間の僕ら
(本編)
https://ncode.syosetu.com/n2406gf/
(季節短編集)
https://ncode.syosetu.com/n7535gr/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 06:53:07
5951文字
会話率:55%
高校に入学して一ヵ月、新人戦。私の対戦相手は、女子を名乗る男だった。
最終更新:2023-07-19 13:33:18
5284文字
会話率:60%
日曜日の昼下がり。
俺は《あたし》に変身する。
駅前をぶらついていたら、
「ちょっといいかな、そこのお嬢さん」
と、背後から声をかけられた。
そこに居たのは、今朝、休日出勤したはずの父親だった。
最終更新:2023-07-03 05:56:36
2743文字
会話率:28%
晴れた日の昼下がり。
下校する子ども達に覚えた違和感。
最終更新:2023-07-03 02:15:31
1610文字
会話率:10%
少年のある夏の思い出
キーワード:
最終更新:2023-06-14 22:54:24
1829文字
会話率:0%
魔法使いは、何のために魔法を使えるようになったのか忘れてしまっていた。
けれど、ある日の昼下がり、そんな魔法使いの前に、3人の傘を持った女の子たちが現れて……
最終更新:2023-05-30 21:07:01
1884文字
会話率:0%
ジャンル:恋愛
お題:「おもちゃ」「おねショタ」「スライム」
昼下がりの休憩時間をコーヒーを飲みながら過ごしていると、同僚の高崎がやってきた。
「お前、泉さんと付き合ってるのバレバレだぜ」
さて……どう返答したらいいものか。
おきらく三題
噺シリーズ最新作。今回からジャンルも追加することにしてみました。
※カクヨムでも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 12:57:35
1977文字
会話率:49%
某日某所
予期せぬ話に憤る女。
全てを予期して応対する男。
遠い距離を隔てながら、全てを知っていた者、それに気付かなかった者。
顔を合わせる事無く交わされる会話。
その会話の果てに見える物とは。
某日某所、とある昼下がりに交わされた、
そんな会話の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 18:30:27
4133文字
会話率:35%
何の前触れもなく唐突に前世を思い出した。
13歳の昼下がりの出来事である。
自分が悪役令嬢である事に気が付いたので婚約者になるのを阻止する為に不細工になります!
***ゆるふわ設定ですので、こんな世界観だと思って読んでいただければと思
います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 21:54:45
7673文字
会話率:35%
ある昼下がり、一組のカップルが洋服を買いに来た。
彼女は服を選んで試着室に入り、彼氏はその前で彼女を待つ。
あれ?この試着室の中にいるのは本当に彼女だろうか?
最終更新:2023-04-15 12:24:45
3943文字
会話率:7%