平民の少女リリティスは、〈精霊の加護を受けた奇跡の子〉として名を知られる存在。
だが、それゆえに王子アランに見初められ、そして――あっさり捨てられた。
「恋なんてもうしない」
そう誓った彼女の前に現れたのは、冷たい目をした第二王子・ガブリ
エル。
学園の規則で、なぜか彼と同居することになり、最悪の出会いはやがて…思わぬ形で甘く変化していく。
「……君を守るのは、俺の勝手だ」
傷だらけの心を、頑なな距離を、すこしずつ縮めていく“名もなき”恋の物語。
過去に囚われた少女と、名前を捨てた王子の、じれ甘ラブストーリー。
──これは、“さよなら”の続きを、もう一度やり直すふたりの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 20:27:52
12146文字
会話率:42%
婚約破棄されたその日、令嬢ニコル・ユエは、王都の門前に捨てられた。
雪が降る森のなか、死を覚悟した彼女を拾ったのは、無愛想で無骨な“おじさん”。
ぼろぼろの小屋、ろくな家具もない生活。だけどそこには、なぜか心があった。
「助けてくれた理由
はなんですか?」
「おれは、捨て犬も見捨てねぇ主義なんでな」
素性も名も語らぬ彼は、実は“かつて剣聖と呼ばれた伝説の剣士”。
けれどそれは、彼にとっては捨てた名前だった――。
王宮から遠く離れた辺境の地。
春を待ちながら、ふたりは少しずつ“生きる”ことを覚えていく。
冷えきった心に、ゆっくり火が灯る。
恋というには、まだ早い。
でも、これはたしかに愛の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 20:10:00
10453文字
会話率:29%
「無能」と烙印を押され、王国から追放された少年レイ=グラン。
すべてを失い、絶望と孤独に打ちひしがれた彼は、死の森と恐れられる魔境へと逃げ込む。
そこは無数の獣が跋扈し、これまで誰ひとり生きて戻った者はいない、絶望の地。
飢え、寒さ、痛み、
恐怖――生きることすら許されないその世界で、レイはただ一人、泣きながら、傷つきながら、それでも生き延びた。
血をすすり、獣を喰らい、力を奪い取る。孤独の中で人の言葉を忘れ、痛みを糧に、力を積み重ね、彼は十年の時を生き抜いた。かつて『ゼロ』と断じられた少年は、誰にも気づかれなかった己の力に気づき、世界の理すら超える『根源の魔力』を手に入れるまでに至る。
十年後、魔境の最奥。
人知を超えた巨獣を前に、レイは静かに立つ。
一方、レイを追放した王国は、崩壊のカウントダウンが始まっていた。
――これは、全てを奪われた少年が、世界最強の魔術師として生まれ変わり、かつて自分を切り捨てた者たちへと歩みを進める物語。
復讐の炎と、静かなる決意を胸に、レイは再び王国へと歩み出しはじめる。
+++
カクヨムで完結済みのお話をこちらに持ってきてみました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 19:00:00
128209文字
会話率:27%
「なんだ、娘か」
必死の形相で初産に挑み、
我が子をこの腕に抱くことだけを心の支えに頑張ったものの、
やっとの思いで産まれた娘を見て夫はそう吐き捨てた。
労いの言葉もなく部屋から出ていく夫と、
凍りついた空気の中に残された使用人達。
実
家からついてきてくれた侍女は激怒し、
私は呆然としたまま不要と断じられた娘の名前を口にした。
――瞬間、思い出される前世の記憶。
前世の私は売れない小説家だった。
風前の灯火だった作家生命を前に慣れないテンプレに手を出し、
愛情の欠片もないキャラクターを生み出したことが創造神の
怒りに触れてしまったのでしょうか?
でもそれならせめて悪役令嬢になる娘にしてよ。
ナレ死にする予定の母親とか、破滅回避無理じゃない?
とはいえ産んだ瞬間将来娘が悲惨な死に方をするとか冗談じゃない!
自業自得は私だけで充分だってば!
これはテンプレ冷遇夫(悪役)と娘(悪役令嬢)を
生み出した妻(作者)が家族の幸せの為に奔走する話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 21:05:39
87398文字
会話率:43%
没入型VRMMO【Become Monster Online】、通称【BMO】と呼ばれるゲームにおいて灰咲色葉は実質不可能とされた種での進化に成功した。
しかしすぐにその先の進化をするためには、異世界にいって進化するための素材を入手しなけれ
ばいけないと別世界の管理者を名乗る男に言われてしまう。
そのゲームが大好きでどうしても続けたい。せっかく苦労して進化させた自分の分身でもあるキャラクターを捨てたくない。
そんな思いから彼女は異世界とゲームの世界を行き来し、ゲームのために異世界の人類とモンスターの熾烈な戦いの渦に飲み込まれていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 12:00:00
4007960文字
会話率:38%
「お前、明日から蝉な」――その日から、人生は一週間だけのループになった。
酒とギャンブルに溺れ、家族も友人も恋人も失い、自分さえも見限っていた男・ユウキ。
そんな彼に突如現れたのは、見た目が蝉の“おっさん”――名もなき「蝉仙人」だった。
「お前、明日から蝉な。ただし、一週間だけ“やり直すチャンス”をやる」
条件はひとつ。
毎週1つ、自分の「後悔」と向き合い、回収すること。
最期のチャンスを託された男が、再び人生を歩き出す。
謝れなかった父。裏切った親友。傷つけた恋人。無視してきた姉。
そして、夢を捨てた“自分自身”。
繰り返す七日間の中で、ユウキは少しずつ人間らしさを取り戻していく。
だが、全ての“後悔”を回収しない限り、ループは終わらない。
それが、「蝉として生まれ変わる罰」から逃れる唯一の道。
“人間は、過去の後悔に殺される生き物だと思っていた。でも、違った。”
――そう気づいた時、彼の一歩が未来を変えはじめる。
誰の心にもひとつはある「後悔」との向き合い方を問う、
セミ・ループ型人情リセット物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 06:20:13
17949文字
会話率:44%
白馬澪はチョコを川に捨てた。
バレンタインデー……この女子高には氷の王子様と呼ばれる『白馬澪』がいた。氷のように冷たい彼女は誰にも興味を示さない。
学校中の生徒がそんな白馬澪にチョコを渡そうとするなか、『諏訪燎子』も彼女に渡し満足感を得て
いた。
燎子はふと閃く「たくさんあるなら、タダで貰えたりしないかな……」
考えを友達に伝えたところ、ひとりで行って来いと言われた。下校を狙い、後をつけたが――なんと白馬澪は貰った大量のチョコを川に投げ捨てたのだった!
「どうして捨てたの!」と燎子が聞くと「どうして? 邪魔だから」と冷酷な一言で彼女は片付けた。
燎子はみんな想いが詰まったチョコのために川へと飛び込んだ――。
※読み切りのようなもので「続きを読みたい!」と思って頂けるのであれば長編にして書きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:26:43
9885文字
会話率:39%
「異世界への門を開ける力がないなら、貴様に価値などない。婚約は破棄させてもらう!」
突如、フィオナの祖父が行方不明になった。彼は異世界から物資を取り寄せるチート能力を持ち、公爵領を発展させてきた立役者だった。
だがその祖父がいなくな
り、後継ぎと目されていた孫娘のフィオナに門を開ける力がないと判明した瞬間、公爵子息は一方的に婚約破棄を突き付ける。
祖父の帰りを信じ、門の前で待ち続けるフィオナ。そこへ現れたのは、かつて病に村に身を寄せていた皇子のクリフだった。彼はフィオナと祖父に命を救われた恩を返したいと手を差し出す。
「僕と共に生きてほしい」
その声に反応するように、異世界への扉を開く。フィオナが力に目覚め、異世界から物資を取り寄せることに成功する。
一方、元婚約者の公爵子息は、フィオナを捨てたと非難され、破滅の道へ進んでいくのだった。
本作は、少女が異世界との門を開き、婚約を破棄した公爵子息がざまぁな展開になりながら、皇子に溺愛されていくハッピーエンドの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 12:02:02
4301文字
会話率:53%
シンシアは王国で大商人としての天寿を全うした。そんな彼女が目を覚ますと、不遇な目に遭っていた孫娘のクラリスへと転生していた。
クラリスには婚約者のレオパルドがいた。貧乏公爵家の嫡子である彼は、金蔓として彼女を利用するために婚約するが、
その一方で「君を愛するつもりはない」と浮気を認めるように要求する。
だが転生したシンシアは、その要求をきっぱりと拒絶する。そしてもし浮気をした場合、破滅する旨を伝え、逆に婚約維持のために努力するようにと要求する。
それからも大人しいと評判だったクラリスが変貌し、周囲を驚かせながらも実力を認めさせていく。
そんな彼女に、次期国王を有力視されているアレン殿下が興味を持つ。彼は生前のシンシアに惚れていたが、二度目の恋だと、今度は現生の彼女に恋心を抱き、溺愛していくのだった。
本物語は、不幸な子爵令嬢が、転生した祖母の力で逆転劇を果たし、王子から溺愛されながらハッピーエンドを迎えるまでの物語である。
※短編版とはストーリーを変更して進める予定です。連載版も楽しんでいただければ嬉しいです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 20:39:33
43905文字
会話率:61%
シンシアは王国で大商人として天寿を全うした。そんな彼女が目を覚ますと、不遇な目に遭っていた孫娘のクラリスへと転生を果たしていた。
クラリスには婚約者のレオパルドがいた。貧乏公爵家の嫡子である彼は、金蔓とするために彼女と婚約するが、その
一方で「君を愛するつもりはない」と浮気を認めるように要求する。
だが転生を果たしたシンシアは、その要求をきっぱりと拒絶する。そしてもし浮気をした場合、破滅する旨を伝え、逆に婚約維持のために努力するようにと要求する。
それからも大人しいと評判だったクラリスが変貌し、周囲をざわめかせながらも実力を認めさせていく。
そんな彼女に、金髪青目のアレン殿下が興味を持つ。彼は生前のシンシアに惚れていたが、二度目の恋だと、今度は現生の彼女に恋心を抱き、溺愛していくのだった。
本物語は、不幸な子爵令嬢が、転生した祖母の力で逆転劇を果たし、王子から溺愛されながらハッピーエンドを迎えるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 18:03:31
19531文字
会話率:65%
シュトロイゼル騎士団暗殺部隊の精鋭クルーシブ・レインは、任務成功率99%を誇る冷徹な暗殺者だった。しかし、最愛の妻エリアナを「研究所の事故」で失い、彼の世界は激変する。不審な左遷、そして耳にしたのは、妻の死が仕組まれたものだという衝撃の真実
。
怒りに燃えるクルーシブは、異形の力「溶鉱炉の妖精」を取り込み、復讐者として生まれ変わる。妻を見捨てた同僚、暗躍するマッドサイエンティスト、そして真の黒幕である騎士団長チココ――。全てを奪われた男の、歪んだ復讐劇が今、幕を開ける。手に入れた異形の力は、彼を人ならざるものへと変え、その道は血と狂気に彩られていく……。彼は果たして、愛する妻の無念を晴らし、安息を得ることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 02:00:00
89652文字
会話率:29%
高校をやめた“あたし”のもとに幼なじみがきた。文化祭のチラシを握って。
――もう春は捨てたのに。
最終更新:2025-07-07 16:52:57
1756文字
会話率:14%
───『だって仕方がないだろう。僕は真実の愛を知ってしまったのだから』
突然両親を亡くしたユリアナを、そう言って8年間婚約者だったルードヴィヒは無慈悲に切り捨てた。
アルファポリス様にも投稿しています。
最終更新:2025-07-06 21:24:23
12989文字
会話率:40%
ある日魔法の力が芽生えた少年がいた。とある事件をきっかけに少年は故郷を追われ、家族とも絶縁し一人居場所を求めて旅に出る。
旅に出てすぐ手のひらサイズの妖精シオンと出会う。
名前を捨てた少年はシオンに「アルス」という名前をつけてもらい、二人で
旅を始めるのだった。
そんな二人の『幸せ』を探す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 20:02:46
1397631文字
会話率:68%
鏡花がアニメを見ている。
大人しく釘付けになっていたので、最後のエンドロールまで大人しくしているのかと思った。
けれども突然、電源を切り捨てた。
だって煩かったから。聞くに耐えないよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思わ
れたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
叫ぶ、話聞かない、一発目から暴力。
そんな奴を分からせるには暴力しかないと思ってるんですよ。
隙を付かせるという意味で、顎を掴みたくなります。
『ねぇ、私とお話を試みて欲しいんだ。大人しく人の話を聞け』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:43:43
900文字
会話率:45%
人間という生き物は、少し触れ合っただけでは全く理解出来ない程に複雑で、奥深い生き物である。
その中でも、諭羅と鏡花は軍を抜いて複雑だった。
瑠衣は結構面倒見良いからね。途中で相手を見捨てたりしないでしょう?
自分といたら駄目になる時だけ、
手放すでしょう?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
私の中で、瑠衣は結構面倒見良い部類。
ほら、周りが癖強な輩しか居ないから、大抵の人は疲れて相手を辞めちゃうんですよ。
無駄嫌いな瑠衣がそこそこちゃんと相手をしているのを見て、フフッ( -∀-)って思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 14:09:47
1442文字
会話率:42%
小説も、漫画も、アニメも、全部好きだし、よく見る。
けれどもグッズまで手を出す事は殆どない。
だから手が伸びそうになったら、友人や動画の爆買いを見て、満たされる。
飽きちゃうんだよね。どうでも良くなるの。このスパンが物凄く早いから、あんま
り手が伸びない。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
私が漫画とアニメに向ける矢印って、物凄く一過性のもの。
すぐに熱するし、すぐに冷める。それで終わったら全部捨てたくなる。
だから漫画やアニメのヲタ活はあんまりしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 15:45:17
1142文字
会話率:27%
『霊術』、それは世界に当たり前のように存在する、異能。
誰しもが持つ、一人一つの固有能力である『霊能力』と、霊能力を分析し、その能力を霊符に込めることで誰しもがその力を使えるように昇華された技術『媒体霊術』、その2つをまとめて『霊術』と呼ぶ
。
『霊術』は武力としてだけでなく、生活の一部として使われるほど世に定着していた。
そんな世界で、霊術界の権化であり頂点『水無月家』に産まれた少年、水無月 祐。
彼は平和が好きだった。
誰しもが、権力に怯えず過ごせるように。
誰しもが、心を寄せ合い笑えるように。
そんな世界を目指していた。
だが………彼は、ある日を境に全てを失った。
家族、級友、富、名誉。
命以外の全てを奪われたその少年は世界に失望し、心を閉ざした。
『平和こそ人生の極地』
世界の「平和」を志すために、自身の胸に刻んだその言葉はいつしか、「孤独」であることを肯定するための自己擁護となっていた。
だけど、彼はそれでも、人が好きだった。
人と触れ合いたい。
笑い合いたい。
いつしかの記憶がそう呼びかけるが、自らが抱える「孤独」が、それを阻む。
「孤独」と「平和」の矛盾を抱え、少しずつ心に傷を負いながら、それでも何も無いフリをして生きていく日々。
そんなある日、彼は唯一この世に存在する友人「神崎 恭也」に、入学するはずなかった高校へ無理矢理連行される。
そこは霊術士を育てるための高校とは名ばかりの養成所である『月園高校』。
平和と同時に霊術士としての道を捨てた彼にとって、そこは自身の存在が許されない場所だった。
元「権力者」である彼を周りは否定し、悪態と誣言が飛び交う。
そして………………そんな、否応なく導かれた地で彼は、ある少女に出会った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:10:00
236372文字
会話率:38%
とあるところに、身分を捨て、名を捨てた少女がいた。
少女はノーツという新たな名前を名付けられた。
しかしその名前は"持たざる者"という意味で名付けられた蔑称であり、忌むべき名前。
決して恵まれたとはいえ
ない彼女の周囲には、おなじく闇を抱えた少年、少女が集う。
彼女は彼らを救うことが出来るのか、それとも――?
これは、すべてを捨てた少女が安住の地を求めて旅をする物語――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 16:15:25
25240文字
会話率:37%
30歳、独身、フリーター。
世間的には負け組かもしれないが、俺には秘密がある。
【リアライズ】——空想を現実化する、一日一回限定のチート能力。
ゲームの最強武器も、伝説の防具も、手に入る。
俺の部屋は百本を超える武器で埋め尽くされた、ま
さに武器庫だった。
副業感覚で始めたダンジョン採取で出会ったのは、
武器デザインを夢見る美大生・佐藤美咲と、
元ゲームクリエイターの山田雄介。
「鈴鳥さんも何か描いてみませんか?」
「誰かに喜んでもらえるような武器を作りたい」
二人の純粋な創作への情熱に触れた時、
俺の心に眠っていた「何かを作りたい」という想いが蘇る。
でも——
『諦めた人間に、もう一度挑戦する資格があるのか』
『千秋が頑張ってるのに、お前が今更創作なんて』
心の奥から響く声が、俺の手を止める。
妹のために諦めた夢。一度は捨てた創作への想い。
それでも俺は、震える手でシャーペンを握った。
既存の武器を「集める」だけだった男が、
ついに自分で「作る」側に回る物語。
これは、30歳からでも遅くない。
夢を諦めることなんてない。
そんな希望を描いた、創作と成長の記録——創作録折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 20:49:04
54149文字
会話率:38%
自然豊かで笑顔あふれるセルバス王国。
マデリアはセルバス王国が大好きだった。
ある日、そんな王国は隣国·イスレード王国に攻め落とされる。
民は切り捨てられ、父のように慕った国王や我が子のように慈しんで仕えていた王女は勿論、愛していた夫まで
もが処刑台に送られ、マデリアもまた処刑台にかけられた。
死ぬ瞬間に見たのは、十年前に己を捨てた元婚約者とイスレード王国国王とその元婚約者を寝取った女。
そして、かつて"父親だった男"。
奴らは大好きだったセルバス王国を、そして愛する人々を奪った。
『絶対に許さない』
死の直前まで思っていたマデリアの願いが叶ったのか、次に目を覚ました時には、どういうわけか二十年前に時を遡っていた。
イスレード王国公爵家、マデリア·アルタロッサとして、目覚めたマデリアは愛するセルバス王国を滅ぼした、婚約者である皇太子に、父親に、そしてイスレード王国に復讐を誓った。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-04 02:06:05
19367文字
会話率:21%
未来は不思議な洋館に肝試しに来ていた。
そこでは、悲しい過去を持つ1匹の猫又と自分が見捨てた黒猫が居た。
読めば、心が温まるローファンタジー。
最終更新:2025-07-03 14:27:19
6149文字
会話率:54%
ここは、すべてのはじまりの神が創った世界。
世界の破滅を前に、創造神は“最後の天使”を地上に遣わす。
生まれたばかりの純粋無垢な天使は、夢と祈りを胸に「希望なき世界」を旅する。
彼女は、夢を捨てた人々との出会い、仲間との絆、別れを通してー
ー
やがて世界の残酷さを知ることになる。
そして、使命を背負い、避けられぬ宿命と向き合うのだった。
地上の天使は、絶望で満ちた世界を変えることができるのかーー。
これは、絶望を希望へと変える、革命の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 13:02:29
11399文字
会話率:48%
王太子に婚約を破棄された醜い公爵令嬢、リディア・ヴァレンティア。
人々は「呪われた令嬢」と彼女を蔑み、誰もがその婚約破棄を当然と囁いた。
だが──
彼女はかつて、命の危機にあった王太子を救うため、自ら呪いを引き受けた聖女の末裔
だった。
その真実を誰にも告げず、見た目の醜さと孤独を受け入れて生きてきたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 00:00:00
10754文字
会話率:23%
とある事情から父と離れ、早見蓮は叔母の家に身を寄せていた。
高校一年の春休み前、蓮は道でうずくまっている男性を見つけて手を貸す。
男性の案内のもと訪れたのは、現世と隠世の狭間にあるという明戸神社。神社の主だという男性――総一郎は悪縁を断ち
、迷い訪れた人の捨てたいものを手離す手伝いをしているのだという。
戸惑う蓮に対して、総一郎は自分のもとで仕事をしてみないかと提案する。施設に入った祖母と再び一緒に暮らすためにお金を貯めたかった蓮は、訝しみながらも総一郎の誘いを受けた。
仕事の初日、蓮はもう一人の人ならざるものと再会する。それは望めばどこにでも連れて行ってくれるという都市伝説、導き様だった。彼女は蓮を苦しみなのない世界へ導こうと誘う。
愛を求めてやまない人、未練を残す猫、嘘で自身を塗り固めた少年。迷えるあらゆるものが導かれる明戸神社で蓮はさまざまな生き様を目の当たりにする。
蓮が選ぶのは、行き場のない現世か苦しみのない理想郷か――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 22:48:48
33791文字
会話率:42%