「これは私の誓いです。貴女を愛し続ける、と」
魔力を持たないかわりに薬の知識がある平民、フレアの前にはそう言って手へ口づけを落とす年下の侯爵、アルファルド・ノブレスの姿が。
目に入れても痛くないという程の溺愛ぶりに困惑するフレア。
2人の間には平民と侯爵という身分差と8歳の年の差があり、さらにフレアは子持ちの未亡人。
フレアにとっては大きすぎる壁であり、侯爵からの求婚を拒むために100日通ってくださいという無理難題を提案する。
多忙な侯爵様であれば絶対に不可能だろうと安堵するフレアだったが、当のアルファルドは全く堪えた様子もなくフレアの元に通い詰めてくる。
それも様々なプレゼントを用意して。
ある日は花束を、ある日は流行りのアクセサリーを、そしてある日は貴重な薬草を。
これはそんな2人の馴れ初めと攻防戦を書いた物語。ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 14:18:38
18322文字
会話率:37%
――グーはチョキに勝ち、チョキはパーを圧し、パーはグーを蹂躙する――
そう、それがクリラティスの理。
ルイーズはとある一軒家を尋ねた。
リュカが玄関に出ると、ルイーズは切羽詰まった様子で訴える。
メニロッコル村の水が足りなくなっている
らしいと。
エマから聞いた話だと、原因は川が干上がっているから。
リュカとルイーズは少しずつ村に異変が起きている事態をどうにかすべく、北方のベルザディーエルに向かう。
あそこに行けばウォシの実を採れて、水が手に入る。
ただし、6聖魔獣のトゥリングルが縄張りにしているので、気をつけなければ身が危ない。
ベルザディーエルに到着した二人は周囲を警戒しながらウォシの実を回収していく。
そしてウォシの実回収を進めていると、周囲に足音が鳴り響く。
二人はすぐさま撤退していく。
しかしトゥリングルにその様子を見られてしまう。
二人がトゥリングルに追われながら逃げ続けていると、また別の足音が聞こえて来る。
ミグバーンがウォシの木の間から現れ、トゥリングルと争い始めたのだ。
トゥリングルの意識から開放され、リュカとルイーズはベルザディーエルから脱出し、無事、村にウォシの実を持ち帰った。
数日後、ルイーズはまたリュカの玄関を叩いていった。
再びメニロッコル村に水の危機が訪れていることをリュカに訴える。
二人は悩んだ末に、エマを誘ってもう一度ベルザディーエルでウォシの実を回収してなんとかしようと行動に移す。
ベルザディーエルに到着した三人は何事も無くウォシの実を回収し続け、籠の中を埋めていく。
しかし、やはりトゥリングルの脅威は消えておらず、三人の近くに足音が近づいていった。
三人は結論を導き出すと、前回の経験から早めに撤退し、ミグバーンは残念ながら三人を見つけることが出来なかった。
ベルザディーエルから無事に脱出し終えた三人が安堵していると、そこに再び足音が近づいてくる。
6聖魔獣、トゥリングルだ。
絶体絶命だけど逃げるしかない。
三人はトゥリングルに背を向ける。
するとエマはリュカとルイーズを呼び止め、自分のウォシの実が入った籠を預けた。
エマは二人は村に戻ってと促す。
リュカとルイーズは一緒に戦うと訴えるがエマはそれを拒む。
必ず村に戻るから待っててと安心させ、二人を村に行かせたら単身でトゥリングルの進路に立ちはだかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 08:48:58
38351文字
会話率:44%
コミュニケーション能力に難のある少年が【人魔大戦Online】というMMORPGをプレイする事で、コミュニケーション能力を鍛えようと頑張り、少しずつコミュ障が改善されて彼の人生に光が差し始める。
だがある日、彼は数少ない友人の命の危機に遭
遇し、なんとかしようとするも自分が致命傷を負う事となる。
大事な友人を助けられた事に安堵しながらも、死にたくないという気持ちのまま、彼の意識は闇に落ちた。
目が覚めると、彼は何故か【人魔大戦Online】内の自分のキャラクターとなって【人魔大戦Online】の世界に居た。
コミュ障は治ってないので、周囲に勘違いと混乱を撒き散らしながら一生懸命に生き延びる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 04:24:11
10432文字
会話率:21%
幻想郷は崩壊する________
茨木童子討伐後、幻想郷に平和が戻り、事件を知る者は安堵していた。
しかしその平和は長く続かなかった。
博麗の巫女:博麗霊夢
人間の魔法使い:霧雨魔理沙
この二人の記憶が失われてしまった。
更に幻想郷に謎の
影が出現、博麗大結界を破壊し外の世界と幻想郷の境界を無くしてしまい、二人を外の世界へと転送させてしまった。
かつてない危機が訪れた幻想郷
外の世界に転送された二人
そんな二人と邂逅した青年
幻想郷の未来はない…………………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 06:51:48
5418文字
会話率:48%
女学院に通う、女学生のイリス。
彼女は、親友のシュゼットがいつも妹に持ち物や見せ場を奪われることに怒りつつも、何もできずに悔しい思いをしていた。
だがある日、シュゼットは名門公爵令息に見初められ、婚約する。
「もう、シュゼットが妹や両
親に利用されることはない」
安堵したイリスだが、親友の言葉に違和感が残り…………。
※『アルファポリス』と『エブリスタ』にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-24 00:03:22
13011文字
会話率:38%
平凡な会社員、田所一馬。
彼はある夜、元カレのストーカー行為に悩まされる栗原美園を助ける。
「警察に訴える」という美園に安堵したのもつかの間、美園は大怪我を負い、一馬がとった行動とは…………。
最終更新:2021-11-08 07:00:00
10751文字
会話率:47%
何もない荒野から突如出現した「邪人」の大軍勢。大地は暗緑色の大群で埋め尽くされ、人々は迫り来る死に絶望していた。
クアルマス王国騎士団長のアルファ・ハイランドは、この異常は30年連れ添った妻ルミナスから聞かされた「神々の遊戯」であると
察する。そして大陸でアルファだけが使える「雷魔法」を駆使して邪人の大群を殲滅するのだった。
邪人の撃退に安堵するクアルマス王国であったが、「堕神」である龍神・ルミナスを天界に引き戻すため、神々は「亜神」を地上に遣わす。絶大な亜神の力は王国のみならず、地上世界全てを滅ぼしかねないものであった。
アルファは、大切な家族と忠誠を誓った王国の民を守る為、精霊ウルシアナの力も借りてその身を亜神との戦いに投じる。
しかし、亜神の圧倒的な力の前にアルファは死を覚悟する。
その時、巨大な「龍」になったルミナスが現れて、共に亜神を倒す為アルファに力を貸すのだった。
※ この作品は現在連載中の「至神転生―復活の龍と最強の魔法―」の三千年前を描いたものです。連載作品のネタバレを含みます。
※ 短編がお気に召しましたら、ぜひ連載版もご一読ください。
連載版
https://ncode.syosetu.com/n2815hz/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 18:52:59
21418文字
会話率:49%
父親の名誉を守る為、父に自分を認めてもらいたいと強く願い常に優秀な成績を収め続け次期後継者と言われていた従弟が高校浪人をする中でも、名門と知られる難関高校に合格した少年は父に認めてもらえると思った矢先、怒り狂った父によって殺されその短い一
生を終える。
そして意識を取り戻し一命を取り留めたのだと安堵するも聞こえて来た言葉に大きな焦りを覚える。
「ほう、これは何と元気良い赤子だ。将来はベアトリーチェ似のお転婆娘かな?」
その言葉に激しく動揺する少年は徐々に自分が転生したのだと理解する、ベアトリーチェの一人娘マリアローズとして転生した少年は困惑しつつも片親で周りの協力はあるとは言え働きながら自分を育てる母に迷惑を掛けまいと気遣いの見当違いを繰り返しながら、何時の日か優しくて温かい母に恩返しをすると心に誓う。
大きくなり次第に自分が転生したのは異世界である事、そしてこの世界で語られている自分の様な異世界から転生した廻り者は邪悪であるという考えがある事を知る。
廻り者であることを隠して生きて行くと誓うマリアローズだったが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 18:32:10
815414文字
会話率:39%
将来の夢というものを見失ってしまった大学二年生の河館咲希は人付き合いが苦手で、友人もほとんどおらずぼっちの日々を過ごしていた。
そんな咲希はいつも通り大学の廊下を歩いている時にある落し物を拾う。
「これ、落としましたよ……ね?」
腰ま
である黒髪に相反する白銀色の睫毛、白百合色の大きな瞳。
振り返ったのは歳に見合わないほどの美貌を持った華奢な少女だった。
「…………すみません、失礼します」
少女は差し出された栞を奪うように受け取り、去っていってしまう。
持ち主に返せたことに安堵してこの話は終わったかと思われたが、昼食を食べに向かった食堂で、見覚えのある少女が不良2人に絡まれていた。
もちろん見て見ぬふりをできるはずもなく、咲希は少女を救ってしまった。
「お礼をさせてください」
それがきっかけで始まる謎の関係。
少女にあるのは罪悪感だけで、それ以外の感情なんて微塵も無かったが、それはお互い同じだった。
少なくともその時まではそのはずだったのだ。
これは、一人の少女と青年が夢をさがしに行く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 05:00:00
231158文字
会話率:46%
右にならえで安堵する国
最終更新:2022-12-27 09:05:01
859文字
会話率:0%
大世界ワルキューレ・トリス924年の伝記。世は大海賊時代。万物と対話ができる超人にして海賊の皇帝と名を轟かせたゼアン・セキタクスは処刑される。その処刑に安堵する者もいれば彼の遺した言葉に心を躍らせる者もいた。そしてその死に涙を流す者も――
これは大海賊の男に恋した妖精の乙女を描いた物語である――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 01:00:00
3993文字
会話率:69%
僕はクラスの中で、石ころみたいな存在だった。
誰も意識しない。
必要としない。
いてもいなくてもいい存在。
僕は、その状況をとても気に入っていた。
安堵していたと言ってもいい。
目立たず、関わらず、ただひっそりと高校卒業までの
日々を過ごす。
それがあの頃の僕にとって、何よりも重要なことだった。
そんな僕を、クラスメイトのイガちゃんが少しずつ変えていく。
「辛そうな顔をした人を見ていると、俺も辛くなる」
彼のことを疎ましく思っていたはずなのに、気付いたら誰よりも大切な存在になっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 15:07:28
78167文字
会話率:48%
もし、僕達の世界が神のいたずらによって縫われただけのつぎはぎだったら?
それでも僕は、僕達の世界が付け足されることに安堵していただろう。
もし、君が僕の言葉だけで縫い合わせたつぎはぎ人形だったら?
僕は喜んで、君を縫うための言葉を口にする。
ねえ、もし。
そんな言葉を考え続けた。
もし、もし、もし、もし、この世界が私達だけの世界だったら。
もし、私達の世界が回りにとってガラクタだったら。
――神様はどうして、私とあなたを会わせたのですか。
世界に取り残された二人の話。
詩ともいえない自由詩です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 21:22:51
1111文字
会話率:0%
ある夏の日。
友人から縁切り神社の噂を聞いた僕――嵐山京平は怖いもの見たさに、学校帰りにその例の縁切り神社――稲荷田神社に訪れる。
なんでも夜中になると藁人形を釘で打ち付ける音がするとかしないとか。
まさかある訳ない。あったら普
通に騒音騒ぎじゃないか。
なんて思いながらも、雰囲気マシマシの神社を進む僕。
綺麗な灯篭に赤い鳥居、そして待ち構える狐達と怖いことが書かれている絵馬。
僕はビビりながらも参拝を済ませると、藁人形が無かったことに安堵しながら帰路に着こうとした。
そんな時――僕は出会ったのだ。
白衣に赤い袴の巫女装束を身に纏う一人の女性――角田美月に。
黒い髪を後ろで流し、僕よりも少し身長の低い綺麗な女の子。
ちょっと意地悪で、優しい、運命の相手。
僕が好きになったのは縁切り神社の巫女だった。
これは暑苦しいある夏の日。
僕が縁切り神社の巫女に恋をしたお話しである。
縁は切られて、また結ばれる。
それは運命に導かれるように……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 19:42:07
254794文字
会話率:34%
ポーション作りが大好きで、いつの間にか魔女令嬢と呼ばれるようになった伯爵令嬢コレット。ある日、彼女の噂を聞きつけた第二王子フレデリックが、わざわざ彼女の作業を見学するためにやってくることになった。
ところがひょんなことから、フレデリック
は彼女の失敗作を口にしてしまう。しかもそれはどうやら惚れ薬だったらしく、彼は突然コレットに愛をささやき始めたのだ。
めちゃくちゃな状況に目を白黒させながらも、コレットは解毒剤を作ってフレデリックに飲ませる。やれやれこれで一件落着だと彼女は安堵し、またポーションの研究に戻ろうとする。
しかしこの騒動はただの始まりに過ぎないということを、彼女はまだ知らなかった。彼女に忍び寄る悪意と、彼女を見守る優しい目が、彼女の未来を目まぐるしく変えていく。
※こちらは同タイトルの短編版に加筆修正して、さらに続きを追加したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 12:16:00
111000文字
会話率:48%
ポーション作りが大好きで、いつの間にか魔女令嬢と呼ばれるようになった伯爵令嬢コレット。ある日、彼女の噂を聞きつけた第二王子フレデリックが、わざわざ彼女の作業を見学するためにやってくることになった。
ところがひょんなことから、フレデリック
は彼女の失敗作を口にしてしまう。しかもそれはどうやら惚れ薬だったらしく、彼は突然コレットに愛をささやき始めたのだ。
めちゃくちゃな状況に目を白黒させながらも、コレットは解毒剤を作ってフレデリックに飲ませる。やれやれこれで一件落着だと彼女は安堵し、またポーションの研究に戻ろうとする。しかしこれは始まりに過ぎないということを、彼女はまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 12:13:06
13688文字
会話率:43%
あらすじ
桜庭(さくらば)在郷(ありさと)は全寮制男子高校に通う一年生。学校祭の最中仮装レースに出場していたのだが、レース中に何者かによって気絶させられた。目を覚ませた場所は宇宙空間を飛行するシャトルの中だった。自分とは言葉も違う見知らぬ
三人の男達に出会う。在郷が異星人だと思っていた彼らは、実は約四千五百年前に地球からルドベキア星と名づけた星に移住したルドベキア人の末裔だった。彼らが地球を訪れていたのははルドベキア王室の極秘任務だった。在郷はルドベキア王国にとって重要人物なことは確かと判断し、在郷には理由を内密にしてルドベキア王国へ向かう。
宇宙空間では、映画さながらの体験や危険を乗り越えた。目的地であるルドベキア王国へと辿り着いたのだが、安堵したのも束の間。ルドベキア王国と、隣星にあるベルギア王国との関係悪化が急速に進んでいた。闇組織を使いルドベキア王国の秘宝を得たベルギア国王は、秘宝を失ったルドベキア王国に総攻撃をかけようとしていた。常軌を逸すると思われた行動も実は手に入れたルドベキア王室の秘宝のせいだった。ルドベキア王室の秘宝には、ある呪いがかけられていたのだ。
戦争を回避する唯一の方法は、秘宝の呪いで錯乱したベルギア国王から一刻も早く秘宝を取り戻すこと。秘宝奪還部隊はルドベキア王国の皇太子ジュリアン王子が率い、なぜか在郷もジュリアン王子の妹・ソフィア王女の代役としてベルギア王国へと乗り込んだ。
ジュリアン王子は在郷がルドベキア王国に招かれた真の意味に気付いていた。在郷は、大切にしている妹・ソフィア王女の婚約者として選ばれた男だと。何も知らさずに在郷を巻き込んだのは、自分自身の目でソフィア王女の伴侶として相応しいかどうかを見極めるためだった。
秘宝を無事取り戻したことによって戦争は回避された。在郷はジュリアン王子の思惑を知らないまま、ルドベキア王国での思い出を胸にし、地球へと帰還した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 19:00:00
103362文字
会話率:34%
遊びたい盛りの中学二年生――鎌田大悟は信号無視してきた車に跳ねられて右脚を骨折し、入院するハメになってしまう。
そんな大悟の見舞いに来た幼馴染――今村晶は、思いのほかケロッとしている大悟を見て「思ったよりも元気そうじゃねーか」と安堵するも、
右脚を骨折した大悟からしたらその反応はあまり良い気分ではない。
ただ単純に文句を言うのも面白くないと思った大悟は、頭に包帯が巻かれているのをいいことに記憶喪失のフリをしてみるも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 09:00:00
3886文字
会話率:33%
女魔術師マルカは禁呪の研究でしくじったことが原因で、寿命をゴッソリと持って行かれてしまう。
それによってあと一年程度しか生きられなくなった彼女のもとに、魔術学院時代の悪友
であり、ライバルでもあった男魔術師エヴァンスがやってくる。
エヴァンスは言った。
「今すぐ僕と結婚して、僕の妻になってくれ」
耳どころか相手の正気を疑ったマルカだったが、エヴァンスが欲しているのは禁呪の影響を色濃く受けた実験台であり、あくまでも形式上の結婚だと知って、安堵すると同時に断ろうとするも……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 12:17:09
11884文字
会話率:43%
自分を害していた人と神との縁切りが無事に終わり、平和な日々が戻ってきた事に安堵する日和。今回の事で碧真へお詫びとお礼のプレゼントを贈ろうと考えるが……。
連載作品『呪いの一族と一般人』の番外編です。
最終更新:2022-11-09 00:00:00
6171文字
会話率:34%
「捕らえよ!この女は地下牢へでも入れておけ!」
私の命を受けて会場警護の任に就いていた騎士たちが動き出し、またたく間に驚く彼女を取り押さえる。そうして引っ立てられ連れ出される姿を見ながら、私は心の中だけでそっと安堵の息を吐く。
ああ
、やった。
とうとうやり遂げた。
これでもう、彼女を脅かす悪役はいない。
私は晴れて、彼女を輝かしい未来へ進ませることができるんだ。
自分が前世で大ヒットしてTVアニメ化もされた、乙女ゲームの世界に転生していると気づいたのは6歳の時。以来、前世での最推しだった悪役令嬢を救うことが人生の指針になった。
彼女は、悪役令嬢は私の婚約者となる。そして学園の卒業パーティーで断罪され、どのルートを辿っても悲惨な最期を迎えてしまう。
それを回避する方法はただひとつ。本来なら初回クリア後に解放される“悪役令嬢ルート”に進んで、“逆ざまあ”でクリアするしかない。
やれるかどうか何とも言えない。
だがやらなければ彼女に待っているのは“死”だ。
だから彼女は、メイン攻略対象者の私が、必ず救う━━!
◆男性(王子)主人公の乙女ゲーもの。主人公は転生者です。
詳しく設定を作ってないので、固有名詞はありません。
◆10話以内で完結予定。毎日1話ずつ投稿します。
1話あたり2000字〜3000字程度でサラッと読めます。
◆この物語はアルファポリスでも同時投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 19:00:00
24602文字
会話率:35%
虐げられた人生を送っていた主人公。
流行りのウィルスでポックリ。
やっと辛い人生がおわる。
安堵したが…。
違う世界に転生。
我儘に生きることを誓うのだが…。
最終更新:2022-10-14 20:00:15
28360文字
会話率:59%
友人とハイキングに来ていた際、ちょっとした油断から皆とはぐれ一人迷子になってしまう。何とか合流しようと山の中を練り歩くも、仲間の姿は一向に見えない。いつしか空も暗くなり、体力も限界に近付いてきたころ。不意に一軒の巨大な館を発見する。夜の暗闇
から逃れられることに安堵しつつ館を尋ねるが、中には館の持ち主はおらず、代わりに同じ状況の遭難者が何人も集まっていた。こんな珍しいこともあるのかと不思議に思っていると、遭難者の一人が姿を消し……そしてまた一人別の遭難者がやってくる。異様な状況に戸惑いを隠せず、館を調べていくと――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 23:24:51
195300文字
会話率:40%