夏のホラー2014への投稿作品です。とある男子大学生が夏休みに向かった山で遭遇した出来事と、その後に知った事。
最終更新:2014-08-05 21:46:58
7247文字
会話率:34%
夢。
そして、明晰夢。夢と自覚している夢。
そんな明晰夢を見ている少年と不思議な少女の話。
最終更新:2014-08-05 21:31:18
3955文字
会話率:64%
5年前のあの日、僕は君と君との子供を失った。
あまりに唐突な出来事だった。
何も手につかない日々が続いたけど、前以上に仕事に打ち込むようになった。
でも毎年あの日が近づくと、いつも心が落ちる。
君は僕のことを恨んでいるだろう。
今年は、不思
議な力を授かった。
君に会いたい・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 21:05:00
11657文字
会話率:34%
深夜の車中、ハンドルを握るK(仮名)は、なんとはなしに話し出した。
「そういやさ。この前、こんな風に、夜走ってたら、変な女、見かけちゃってよ」
それを聞いた助手席のY(仮名)がアゴで前方を指し示す。
「もしかして、あんな感じの女か?」
そこ
には、街路灯に向かって立っている一人の女の後ろ姿。
もう夏の盛りだというのに、暑苦しい白いコートを着ていた。
「……あいつだよ」
Kの震える声をたしなめようとして、Yは凍りついた。
視線の先にある、次の街路灯の下に、同じ女が立っていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 21:00:00
7025文字
会話率:31%
僕らの町には桜並木が植わっている。美しい桜並木の、その下で人が消えた。『いらない』という少女の言葉によって。
愛らしい少女は楽しげにくるくると回る。
心配症な妻は柔らかな微笑で大きくなった腹を撫でる。
僕はといえば桜並木の下を通って
、今日も仕事場へと向かう。
花びらがひらひらと。可哀想だと妻が言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 20:51:49
6975文字
会話率:28%
神隠し伝説で有名な山で四人の若者が失踪した。その事件の始末が収録されたビデオテープを僕は持っている。それを公開しよう。内容の解釈は見た人間に委ねることにする。
最終更新:2014-08-05 20:33:42
5699文字
会話率:20%
――※決して食事を与えないでください――
私たち夫婦は、都心から少し離れたこの田舎街に引っ越してきた。
自然に囲まれた閑静な住宅街。都会の喧騒から離れられたことは有り難かったが、その分当然、虫も多い。
ある日、虫嫌いの妻がネットで見
つけた【むしとり地蔵】なるモノを注文していた。数日後に届いたのは赤ん坊ほどの大きさの石地蔵。怪しい品物だと思ったが、それを玄関に置いてからはぴたりと虫がでなくなった。
発売元もよくわからなかったが、充分すぎる効果に私たちは満足していた。
ただ私たちは、【むしとり地蔵】の説明書の最後に書かれてあった注釈に、そのとき気づかなかったのだ。
『取り扱いに十分注意したうえで
以下のことを必ずお守りください。
※使用期限は開封から三年後です
※危険なので割らないでください
※使用後は地面に埋めてください
※決して食事を与えないでください』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 20:10:50
6773文字
会話率:23%
夏のホラー2014参加作品。
一編目「甘い誘惑」 朝起きると、少年の身体を虫が這っていた。
――甘い。甘い匂いに誘われて、少年は……。
二編目「覗き窓」 予告文表題作。
ある夜、インターホンが鳴り、男が覗き窓から外を伺う。そして
そこに見たものは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 20:05:23
11870文字
会話率:40%
私は自宅で一人感傷に浸っていた。三日前の出来事により生じた衝撃は耐え難いものであり、私をドン底に落とすには充分だったのだ。
それは愛してやまない彼女との別れ。その出来事は私の精神に爪を立てて訴える。
彼女と別れてからの三日間を記憶す
ることを、どうやら私の脳は拒絶したらしい。近くに散らばる数種類の酒瓶がその主犯だろう。
そんな中でおぼろげに覚えていることは彼女と共に映画鑑賞をしたこと。
だが、そんなことは絶対にあり得ないのだ。私は、彼女と別れたあとに彼女とは言葉を交わしてない。連絡もとっていない。
だから、映画鑑賞を共にしたはずがないのだ。
なのに、おぼろげな記憶がある――そんな馬鹿な!
ならば、もっと記憶を確かにしよう。できるだけ早く、正確に思い出せ。虚実の判断つかぬこの映画鑑賞の記憶を。彼女との思い出を。
感傷に浸る時間は終わりだ。私にはもう一瞬たりともムダにできる時間は残されていない。大切な彼女との記憶を思い出し、彼女に謝罪をしなければ。
そして彼女との出来事が正しく脳に刻まれた時に、私はやっと苦しみより解き放たれ、救われるはずなのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 19:56:53
3132文字
会話率:0%
「僕は自由なんだよ」
夏休みのある日、私が公園の砂場で出会った男の子はそんな事を言った。夏の日に数日だけ、一緒に遊んだ男の子の事を覚えている。最後まで、名前を聞くことすらなかったその男の子は、砂場から出る事はなかった。
公園の砂場で
始まって、公園の砂場から出ることなく終わった幼い日のちょっとした恋心は、私に少しだけ自由と幸せを与えてくれた。
不思議な事は何も起こらなかった。怖い事も無かった。あったのは、出会って別れた事。それだけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 19:37:01
4229文字
会話率:42%
ざぶんざぶん。
ギィギィ。
波の音、櫓の軋み。
善次郎はそこでふと目を覚ました。
果たして善次郎が見たものとは――。
最終更新:2014-08-05 19:00:00
3353文字
会話率:29%
夏のホラー2014 作品
現代社会に潜む恐怖体験短編。
あなたは被害者ですか?加害者ですか?
最終更新:2014-08-05 18:20:58
3937文字
会話率:1%
高嶋未帆の迷い込んだ夢の世界。その世界で彼女が目にし、起こったこととは?
謎多きこの作品の真相を知ることになるのは、貴方かもしれません・・・
最終更新:2014-08-05 18:15:39
3125文字
会話率:13%
人食いの少女が幼馴染の少年を食べようとするちょっぴり奇妙な物語。
最終更新:2014-08-05 18:13:20
3160文字
会話率:47%
実家で飼っていた犬のハヤトが死んだという。十二年間可愛がってきた、とても賢い犬だった。
酷暑の盆休みに帰省した僕は、母と祖母が二人で暮らすその家のあちこちに奇妙な気配を感じた。古い畳の上を小さな四本脚が歩く音、板張りの廊下を移動する黒
い影。『それ』はハヤトなのか、あるいは別の何かなのか。
気難しい祖母と、愚痴ひとつこぼさずその介護を務める母。表向き静かで平穏な生活だった。蒸し暑い空気が淀んだ古い家には、しかし、確かに何かが息づいて、ゆっくりと成長しつつあった。やがて『それ』はある姿を取って、僕の前に現れるのだった――。
※エブリスタと重複掲載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 18:00:00
14699文字
会話率:29%
孤児院に住む兄妹の独白。
夏のホラー2014参加作品。
※8/11、『悪夢の小箱』に番外編を追加しました。
最終更新:2014-08-05 17:35:25
5292文字
会話率:28%
市街地から離れた県道を、ぼくは自転車で走っていく。その途中、この道が「いざないの道」と呼ばれていることを思い出した。死んだ人間は、この道を通って天国に向かうのだが、時々地獄へ案内する死神がいるらしい。そんなことを考えながら自転車を進めている
と、十字路で少年と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 16:49:24
4172文字
会話率:38%
夏のホラー2014に投稿しました。
あまり怖くはないですが、ひと夏の幽霊の思い出を読んで楽しんでもらえれば幸いです。
最終更新:2014-08-05 16:17:34
5638文字
会話率:51%
お盆の海には魔物が住んでいる。お盆の期間は海に近寄ってはならない。そんな言い伝えが残る田舎の漁村に一人の男が帰郷する。
男が手に持つのは同窓会案内と書かれた葉書。そのたった1枚の葉書がこれから起こる不思議な日々の始まりであった。
「逃げたほうがいいよ」
幼馴染の少女が警告する。
「お盆の海には魔物が潜んどる。そいつは巧妙に人に近づいてくる。そして海に引きずり込んでしまう。そうなったらもうおしまいだ。そいつも魔物になっちまう」
「お前すぐ帰れ!! 今ならまだ間に合う!! 絶対海に近寄るなよ!!」
様々な人達からの忠告を受けるも……それはもうすぐそこまで迫っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 15:23:10
15231文字
会話率:58%
段ボールに入れられて、ミケはやってきた。
少女のとある夏休みは、それによって大きく狂うこととなった。
高等学校部誌より抜粋。
最終更新:2014-08-05 14:49:39
3035文字
会話率:0%