全身に青紫が散る白い身体、細い首には自分の手形がくっきりと。
『じゃ、ばいばーい』
今まで生きてきた中で一番耳障りな音が途切れて、世界から音が消えた。
最終更新:2022-04-23 20:11:15
1532文字
会話率:0%
黒原真(くろはら まこと)、男性。47歳、独身。職業、高校教師。頭髪はハゲはじめ、贅肉で腹は丸くなり、丸いフレームの眼鏡をかけた、典型的な中年体系。
安定した職業だから、というだけの理由で教師となり、特別な熱意や理想もないまま、日々、要求の
増える業務に忙殺されている。生来の押しの弱い性格も災いし、生徒たちからは蔑まれ、同僚たちからも軽視されている。
現状への不満と鬱屈とした感情を腹の内に抱えながらも、小市民的な黒原真に大それたことをできるわけもなく、今日も今日とて、当たり障りなく教員業務に当たる──
──はずだった。その日までは。
*カクヨム版もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-19 18:00:00
10206文字
会話率:38%
長谷川栄一は特に面白味のない普通の高校生である。当たり障りのない人生を歩んで、普通に高校生活を送っている少年だった。
けれども、そういう生活は長くは続かない。
友人との帰り道で、偶然鉢合わせた通り魔と揉み合いになって、刃物でぐさりと刺されて
、気がつけば病院のベッドの上だ。
一命をとりとめたと思いつつ、安堵したのもつかの間、彼はある一つの異常に気がつく。
人では無い何者かの姿を、第六感として感じる事ができるような体質へと変わってしまっていたのだ。
人と人との巡り合わせというのは不思議なもので、彼が目眩くして出会った霊能力者の力により、最強の力を手に入れる栄一。
けれども、そんな栄一の力を持ってしても敵わないような邪悪な黒い影の存在が蠢く。
こうして人と闇との戦いの物語が幕を開くのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-02 22:06:51
22391文字
会話率:41%
こえがきこえる。
おなかにひびくようなこえ。
最終更新:2022-03-01 13:02:15
683文字
会話率:50%
――広大な世界‟ロスワール”
そこは人間の他にエルフやドワーフといった種族や魔族が住み、地上には魔物が徘徊する危険な世界で、住む者は剣や魔法といった技能を駆使して毎日を強く生きていた。
そんな中、魔族のトップである大魔王メギストスは
人間達の領地を狙う武を力の象徴とした先代を倒し、長く続いた人間との争いを止めて魔族側から人間に手を出さないように決めた。
だが、六人いる大魔王の配下である【王】の一人、魔王軍のNo.2である冥王ザガムはそれを良しとせず、魔族のために領地を拡大したい彼は大魔王メギストスへ侵略を進言するもあっさり棄却される。
どうしても人間達を支配して領地を拡大したいなら自分を倒し、お前がトップになれと返されるのだった。
そして999回目の敗北を喫した時、勇者が覚醒したとの話を聞いたザガムは勇者に大魔王を倒させ、油断した勇者を自分が倒せばいいのではないか? そう考え勇者を探すべく魔族領を出奔。
――かくして、冥王ザガムは邂逅する。
ため息を吐きたくなるような弱さの女勇者、ギャンブル好きの聖女見習い、魔族よりも陰湿な魔法使い達と――
しかし勇者の力は本物であることを目にし、鍛えればあるいはとザガムは考えるようになる。
果たして彼は勇者と共に大魔王を倒すことができるだろうか……?
かくして真面目で女性が苦手な冥王と、歴代最弱勇者の冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-18 18:54:30
397773文字
会話率:66%
ゴドルフィン公は臣下でありながら国家の政務を取り仕切る執政という立場だった。更なる権力を手に入れるため、王家乗っ取りを目論んでいた。その手始めとして嫡男ジョナスとカミラ王女の結婚である。
しかし、ジョナスはすでに婚約していた。学園で最も美
しいと噂されるセシリア・デネット伯爵令嬢である。
そもそもジョナスはセシリアを愛してはいなかった。婚約してしまったのはノリである。しかも、ジョナスには夜を共にする女性がいた。エイミー・アシュトンという子爵令嬢である。
エイミーは、ジョナスがセシリアを愛していないのは知りつつも、セシリアを許してはおけなかった。嫌がらせをせずにはいられない。学園でセシリアを追い詰めていった。
セシリアはセシリアで、ジョナスとエイミーの関係を偶然見てしまう。ジョナスに別れてほしいと頼み込んだ。
そんな時、セシリアはパーティーの席で、ジョナスに結婚破棄を言い渡される。もちろん、ゴドルフィン公が後ろで糸を引いている。そして、ゴドルフィン公の目論見通り、ジョナスはカミラ王女と婚約した。
さらにはセシリアも新たに婚約させられる。相手は辺境伯令息ダリル・オルグレン。目障りなセシリアを辺境に追いやろうというゴドルフィン公の考えであった。
学園に行くのが嫌になり、部屋に閉じこもっていたセシリアであったが、ダリル・オルグレンのことが気になってしまう。ダリルも王都にいたのにもかかわらずなぜか学園には行っておらず卒業式にも出ていない。当然、顔も見たことが無い。
謎の人ダリル。好奇心にかられたセシリアは王都にあるオルグレン邸を訪れる。そこで見たダリルはおよそ紳士とは言えない風変わりな男だった。しかも、変な男たちとつるんでいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 21:06:05
12102文字
会話率:19%
ある製薬会社の研究室で難病の新薬開発にうちこむ百瀬御影はアラフォーの科学者。
人生のすべてを研究に捧げてきた彼女の前に現れたのは、新卒で優秀な千堂日々奈。彼女は若くて可愛いだけではなく才能があり、職場の男たちにちやほやされる目障りな存在。
御影は日々奈を邪険にするものの何故か日々奈は御影に懐き、毎日手作り弁当を持ってくるように。
日々奈のアプローチに辟易していた御影。
苦言を呈そうと彼女を尾行して更衣室を覗き込み、ぎょっとする。
日々奈のロッカーには御影の祭壇ができており、彼女が飲んだドリンクの空き瓶や盗撮した写真が飾られていたのだった。
後輩がストーカーだった事実にショックを隠せない御影。以降日々奈を避け続けるも、上司の注意を受けて無難な態度に改める。
「御影さんは私の神様なんです」
それが日々奈の口癖だが御影には意味がわからない。
日々奈がある難病の新薬開発に成功した事で二人の関係は変化し、御影は後輩に激しい嫉妬を覚える。
「その薬は私が開発するはずだったんだよ!」
日々奈が開発した薬は、十年前に御影が作った薬をベースに改良を加えたもの。過去の自分をこえることが御影の悲願だったが、よりにもよって天敵の後輩に先を越されてしまった。
これをきっかけに日々奈と御影は断絶するも、新薬のホストのマウスが脱走し研究員を噛んだ事でパンデミックが発生。
研究所内の人間は次々とゾンビ化し、御影と日々奈は不可抗力で研究室に閉じ込められる。
そこで日々奈が語る、「神様」の真実とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-15 16:02:04
8959文字
会話率:47%
さいたま県浦和市のゴルフ場周辺で、ドラム缶にコンクリート詰めされた女の死体が発見された。検視の結果、被害者は単体AV女優として近年稀に見るトップセールスを打ち立て、セクシータレントとしても数多くのキー局TV番組に出演し、お茶の間での人気も
博していた、瞳(ひとみ)つばさ十八歳であることが判明。死後一週間であった。彼女が最後に目撃された夜に同伴していた唯一の人物として、AVメーカー・サファイアビデオ代表取締役兼男優監督の江西和哉(えにしかずや)が捜査線上に浮かぶも、彼もまた行方をくらませていた。
そんな事件が世間やマスコミを賑わせている一方、ネット界隈でも秘かにある事が話題になっていた。それまで法律に基づきモザイク処理が施され、日本市場に正規流通していたアダルトビデオ作品の、無修正版大量流出である。その数は、一度に流出した規模としては過去最大の一〇〇本にものぼり、流出した無修正動画には、ある共通点が存在していた。すべて、サファイアビデオの作品だったのだ。
同じ頃、八王子の奥地に広がる山林地帯──その山の殆どは、地元民からも既に忘れ去られた存在である、戦後から三代続く資産家・氷室家の所有する私有地であったが、当代による多額の借金の形に入れられ、現在では新宿裏社会を牛耳る唐木組の管理下に置かれ、悍ましい闇ビジネスの拠点となっていた。
その闇ビジネスとは、顧客にとって目障りな人物の拉致・監禁、暴行・殺害、そして遺棄の請負業であった。遺棄された人体は、山中に住み着く死肉の味を知った凶暴な野犬の群れに喰い散らかされていたが、地元民から当に忘れ去られ、山火事が起きない限り滅多に人が寄り付かないことを幸いに、辺り一帯は死臭に覆われ、頭蓋骨などの人骨片や衣類、携帯電話、宝飾品などの遺留物が散乱する、この世の地獄の様相を帯び、いつしか裏社会の間で〝死の山〟と呼ばれるようになっていた。
雷鳴轟く土砂降りの雨の中、そんな〝死の山〟で今まさに、血まみれ土まみれの男が深い眠りから目を覚ました。江西和哉だった。
有名単体AV女優の凄惨な死と、一〇〇本にも及ぶ正規AVタイトルの無修正流出、その背後に蠢く唐木組拉致監禁部隊。すべての罪を押し付けられた江西が、己の身の潔白のため唐木組への復讐を開始するが、その先で彼は、思いがけない結末を目撃する──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-30 18:44:01
6377文字
会話率:62%
異世界転移を果たした上は言語自動翻訳スキルのお陰で会話が成り立っていたが、実はこのスキルはポンコツで・・・
逆お気に入り登録増加記念短編です♪
最終更新:2021-11-21 20:30:35
3479文字
会話率:48%
一ヶ月前、私は重大な試練に直面していたこともあり、少々過敏になっていた。そんな時に耳に入ってきた彼の知り合いとの会話が妙に癪に障り、その事について電子メールを送ることにした。彼はメールで謝り倒していて、そうは言っても円満に別れられたと思って
いた。しかしその後彼は私を明らかに避けるようになり、違和感を感じていた。そんな矢先に彼を見かけなくなり、そこまでして避けるかと思っていたが、共通の友人からメールが入って──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 22:46:32
1972文字
会話率:9%
孤児院で勇者ごっこに付き合って魔王の役を演じるアイリス。そこに本物の勇者が現れて……。
勘違いから始まる系です。
「魔王め、覚悟しろ!この勇者ウィリアム、全力でいかせてもらう!」
「目障りな勇者よ。こちらも我が全霊をもってお前を迎え撃とう
」
「好きだ!」
「ふぇっ!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 17:13:24
5106文字
会話率:68%
「あなたなんかこの学園から追放よ!」
ストレートな物いいでそう言い放つ目の前の令嬢。
「いい加減目障りなのよ。元々この学園は貴女みたいな貧乏な娘が入学できるところじゃないのよ!」
あたし、ルリア・フローレンシア。
一年に一度の学園祭で
大勢の令嬢方に取り囲まれたあたし。
いきなりそんなふうに切り出され?
自作、「あたしのお母様は異世界転移ヒロインでした」からの番外短編です。
この短編だけ読んでもお楽しみいただけるよう構成してます♬
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 20:31:57
4020文字
会話率:19%
この町で行われる祭の前夜、神様が町を廻るという。だが、その様子を見てはいけない。
見てしまったら……。
この作品はエブリスタ、ノベルアップ+でも公開しています。
最終更新:2021-10-14 02:06:33
3022文字
会話率:41%
第49回衆議院議員選挙という大きな節目を前に、国民の皆さんと一緒に今一度「今、日本が抱えている問題とは何か」「主権とは何か」について、敢えて「なろう」さんの場を借りまして、私なりに語ってみようと思い、筆を執った次第でございます。
ただ
、私はどちらかと言えば「理想主義者」でございます。
対して国会議員の皆さま達は揃いも揃って「現実主義者」でございましょう。
いや、だからといと言って、不毛な否定論争をしたいのではありません。
「こんな日本にしたい」「こんな日本になったらいいな」という理想主義者の視点から提案をして行けたらと考えております。
理想主義者ですから大風呂敷になるのは承知の上でございます。どうか、ご容赦下さいませ。
ただながら、浅学な身の上故、お知恵を拝借したいところもしばしばございます。
もし差し障りがなければ、ご提案、ご指摘は、いつでも歓迎致します。
皆で明日の日本を語り合う場にしたいと考えている次第でございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 20:00:00
69759文字
会話率:1%
一人暮らしのにーちゃんの隣に住まうのは、どうやら外国人。
声の大きい意味不明の言語が漏れてくるほど、耳障りなことはない。
ある夜中に、にーちゃんはまた理解できない声が響くのを聞いたけど、
その音は自分の部屋の中から響いてくるようで……。
最終更新:2021-10-04 22:00:00
3987文字
会話率:0%
枕元に置いたスマホから「ピピッ、ピピッ」という耳障りな甲高いアラーム音がけたたましく鳴り響き、私は薄目を開けました。寝ぼけ眼まなこでロック画面に表示される時刻を確認し、支度さえ手際よくこなせば、あと30分は寝ていられると判断した私は、その
まま二度寝を敢行することにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 20:44:45
822文字
会話率:35%
とある怖い話凸待ちで語られる話。
それは所謂"障りのある話"だった。
障りなんて実在するのか。彼が語り終えた時、起こる結果は障りか。はたまた運命か。
最終更新:2021-09-18 14:33:04
3787文字
会話率:13%
ちょっとだけ不思議な世界でのお話。
流離の旅人兼何でも屋である「ボク」は、喫茶店で珈琲を飲んでいたところ一人の少女に声を掛けられる。
飼い猫を探してほしい。そんな当たり障りのない依頼内容であった。
しかし、その飼い猫というのはどうやら普通の
猫ではないようで……。
そんなちょっと不思議な世界を舞台にした。ちょっとしたお話。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-08-30 00:00:51
14021文字
会話率:19%
幼い頃から声がだせない少女は心霊スポットを巡り、ショック療法で治そうとしていた。
ある日の夜、近くにある神社を散策していると耳障りな音がどこかから。
最終更新:2021-07-13 18:36:01
3606文字
会話率:0%
彼女は、白い衣を身に纏い、全身水浸しで神楽殿に立っていた。
身に着けているのは、薄い生地の白い着物一枚きりで、それも水に濡れ肌に貼り付き、躰のシルエットをくっきりと浮かび上がらせている。
棗(なつめ)は息を呑んで、急いで身を隠した。
彼女は
、結ばれた腰紐を解き、腕を抜いてはだけると白衣(びゃくえ)を足元に脱ぎ落す。
すらっとした長い脚、細身ながらも体つきがよく、抜けるほど白く艶のある肌。
釣り灯籠の炎が揺らめいて、彼女をより一層妖艶に照らし出す――。
左爪が棗の右肩に浅く突き刺さる。
棗は、腕ごと引き千切られそうなところを、何とか凌いだ。
右爪は、巫音(みこと)の頭を輪切りにする勢いだったが、棗の左腕が辛うじて抑え込んでいた。
棗の腕は、ミシミシと不穏な音を立て、何時折れてもおかしくない。
巫音は、やっと正気を取り戻したのか、頭を左右に振ると辺りを見回す。
棗の右腕が掻き切られれば、自由を取り戻した左爪が、猛威を振るうことになるだろうことは、容易に予想できた――。
折り鶴の呪符を操る神織神社の巫女、織紙巫音(みこと)。
厄介ごとにはかかわらず、ほどほどに学生生活を楽しむはずだった青葉棗(なつめ)。
護童(ごどう)学園高校で次々に起こる不可解な出来事に、巫音の呪術と棗の呪力?で立ち向かう。
怪しく、不気味で、少しエッチ。
ちょっと天然な巫音と変わりない日常を愛する棗が織りなす怪異譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-13 17:14:34
62444文字
会話率:14%